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やる夫が葉隠武士になるようです 第14話 『弁財岳境界訴訟』 c3 t0 やる夫が葉隠武士になるようです 2009/08/09 Sun .

葉隠 阿部さん

                '´  ̄ ̄ ` 、
            .i. r-ー-┬-‐、i
            |.. |,,_   _,{|
           /lN| "゚'` {"゚`lリ        常住全裸。イイ男です。
      , ‐''"´/|  ト...i   ,__''_  !         
       ,イヽ.   |  i ...l\ ー .イ|、
     / :|  ヽ. |  !、ヽ ソ √|ヽ、       このスレは、隆慶一郎『死ぬことと見つけたり』をテキストに、
    ./  |   ヽ.|__|‐''"´、/  ゝ  へ     『葉隠』を読み解いていくやる夫スレだと思ってくれ。
    /   |    、l      / |/ // /  |
   /   |____l.    ノ'ー//  ̄~T' |    原作リスペクトですすめていくが、内容や解釈が異なる場合もある。
   /     l     l  /゚ 7>‐- .、 _ | ./    作品の投下中は反応できないが、突っこみはホイホイ大歓迎だ。
 /´⌒ヽ   l   ヽ =‐' /     !Jヽ く
/     ̄~`'''''‐ヽ   \-'‐'''"~´ ̄     )リ!
!           r\.   \         {彡′    では、いいかな?
ヽ、____{⌒'\ \.  \-r──‐ ''´     _______
        )  ,/`~´\  ヽ ヽ  ____./          /
          { 〃    i    \! l\ __、./          /
        Ujj!      ヽ. 、、ヽヽ. \\、三/          /
                `!j.j゙!.jJ、  \\/          /
           カチカチ  `ー`く   \巨回l三三三三工




657 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:02:15.43 ID:ILuzD3Io


        ,..-一ー''゙゙ ̄~゙'''ー- ..、
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. \
     .,i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;;;ヽ
    .|丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!
    l丶;;;;;;;/!マダ゙'''!゙'V┐;;;ii―=i,xri-、;;ヽ      今日は、武士のくらしについてだ。
    |;;;;;;;;;;;,!       ゙゙.!;lリ     .!;;; !
    |;;;;;;;;;│          !′     .!;;.l'
    .l;; ∴/i;;;;ニッッxi〟   rニニ`-ニrl、!
     ]/'.l.|   _     i' _,,,,,,_  i!│      武士社会は、軍政の関係上、
     ,!゙ .川  .´  ‐    ,! ー    i|‐}      日常生活の中でも軍事の役割を求められる。
     ヽ ゝ            !     !.|l゙
     .'Lヽ         ,    .l゙/       つまり、有事のさいの、兵の提供義務というやつさ。
      l'ァ.l      ´゛.'"    .|’
      .リ ヽ    .ー.... -    .,/
      /'゙i  .ヽ     ..〟   ノ|
     /゛ .i′  \        / ; |`'、
 ._..-''ア  ll  l  .\、 ." .,/;;;;;;;;l.l \
` .. l゙  .!|  ..l    .`゙゙´  ;.,;;;;;;;| !  .゙




     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }        たとえば、島原の乱の資料を見ると、
  ヾ|!   ┴’  }|トi  }        一万石あたり、だいたい235人の提供が大名には求められていた。
    |! ,,_      {'  }
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、
    ヽ ‐'  /   "'ヽ      武士でこの人数だから、実際はその家来も同行するので、もっと多かったはずだ。
     ヽ__,.. ' /     ヽ
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \




658 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:05:12.53 ID:ILuzD3Io


               ,... -ー-、
.      /⌒ ー-、  :,'´;.;;;.;;,;;,ィ;;.ヽ
    / ヾ 、、、ヽ〉 :l;厶_  ___ヾ;;|
   //  7ヽ_|」」ノ  fi! r=! `'‘- .リf)     平時においても、武士は各階級ごとに家臣の確保を定められているんだ。
  / ,′  /       ヽ', '   " y!
. /     ,ム-.、        |、 こ'″/ |      これは、ただ鎧着て戦うだけでなく、
..ヽ    ̄      ̄⌒ヽ_,ィ! `ーイ  ヽ.、     馬を引いたり食事の世話をしたりする雑用係が必要だからね。
  \  ヽ、__.. 、   Y!、   /L ___,,`ー-.、
     `ヽ、-== 、 У  i!/´フ    〃   ',
       `ー-、/   Θ''´          l




       /..:::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
       (,、:::::::::::_::::_,、::::::::::::::..゙:、
       .l `'^'´     }::::::::::::::::::i
       ._  、__,、 〈:::::::_::::::::::|    そんなわけで、武士は家臣を持つことを義務付けられている。
        !)  ヘラヾ´ ゙! /ベ!::::::|
       .ソ   ``` i  ソ,iノノ::::::|
       ヽ,-     !  シ_,イ、:::::l      武士の家に働く者たちを、男は中間、女は女中と言っていた。
         i==-    イ   ヾヘ
        , ゝ. ̄  _,.ィ  i
       , ´  ゙'ーイシ″ ,
     /   、 \ヾ   /
     i    `  \,メ--─
     ハ.  y     /
    /   i     ミ




   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<      さて、葉隠には、一家の長である武士と家来との、
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|       『ドン・キホーテ』のようなおもわず笑ってしまうような話がのってあるんだ。
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|
    ヽ.ヽ        {:.    lリ
    }.iーi       ^ r'    ,'       それを紹介したい。
     !| ヽ.   ー_ ‐-‐ァ'  /
   /}   \   二"  ,イ
 _/ ∥  .  ヽ、_ __/:::|\

.

660 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:06:22.17 ID:ILuzD3Io


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


    < ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ >
     | ̄ニニニニ==〒テ l
     l_OニニニニニニニニニL-=ニニン
     / /  \ ヽ l // ̄`ヽ
    / l     `ー--'     |              (聞書8の21)
    / Ul    >    <  ノ               .
/⌒ヽ   ヽ____/三三\__ ィ               中野又兵衛は、島原の乱にむけて
ヽ ゝ_  u    _____`ー 、 う~~む        出陣の準備をしていたが、疱瘡に罹ってしまった。
 `ー  /    |    |   |   ヽ
  ヽ /    .  |___|__|_   ノ う~~~む
   \  ー--‐'         ー- '
     ヽ _________ /

   【鍋島藩士  中野又兵衛】


周りの人間は、重い病にうんうん苦しむ又兵衛をみて、出陣はできないことを残念がった。
姉婿の鍋島五郎左衛門も、「かような陣立ての時に、病とは。武運もつきたな」といってしまった。


                   l l l l l l l
           r:┐     / ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
           | |   r=、| {::5} {::5} |, =、
           | |_   ゙ー'7 r ====.z 弋ー'
          {三Lト、   { { ̄[_] ̄[_] ̄} }   お出かけしないのですか?
          {三ト、 \_, ヽ廴_[_]_,ノ /    レレレのレ~
           | | \_辷L≧=─┬ '´
           { ̄`ー─┼く_「 ̄「 ̄「`ヽ
           {__,rー┬rー,┼‐┼‐┼─i
           | |   :!┤/┼‐┼‐┼─|     /「|
           | |    V〃┼‐=ァ≠┬ぐ     {=キ:|
           廴!    i{{__,廴∠二二>辷=≠=┘ | |   【鍋島五郎左衛門】
             /  |     ∠=┼‐┼‐┼<_厶 ─-、Ll
         /  j     厶─┼‐┼‐┼<ノ
        /   ,'     └┬‐┼‐┴‐┴ '´
      / , , , , /     _,j   |
 {`ー‐<. /////     人} \_厶
  `ヽ二∠∠.厶イ    仁二ニ== '




661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:07:11.04 ID:4yLbMbso
おれかけれすか~?


662 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:07:16.27 ID:ILuzD3Io


     //
    ⌒        _________
=(    )=     \ ( )       /    つ
    ヽ\     \∠ニニニニニO_| つ
 //  ヽ/\    /  \川/  \ っ |
     (\ノ/っ  (  o    o   )  γ⌒
     (⊂⌒|    ヽ_ /\   /   ζ /
     ヽノ_ \ (__ ――  ̄ ̄\  ┐-′/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        \ \  ))____       ) | <  もっともなことだ。このまま出陣するぞ
         \  || |_( Y )_/ /   \________________
           \( ̄ ̄ ̄ ____/


家人たちは、乱心したかと心配した。


   ____   
 Y/ニニ∞ニ\
/ //\___\
|/ /====|  ̄ 反対の反対!
|  /  ・  ・  |
\(6  (_λ_)  |   /^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 |     |||||||  | <   どうみてもムリなのだ
 |)) ̄□ ̄□ ̄|  |
 \_____/   \vvvvvvvvvvvvvvvvvvvv




    < ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ >
     | ̄ニニニニ==〒テ l
     l_OニニニニニニニニニL-=ニニン       「乱心ではない。
     / /  \ ヽ l // ̄`ヽ
    / l     `ー--'     |        武士たるものが病だからと戦場に行かなくて
    / l     ◎     ◎ ノ         .一分が立つものか。
/⌒ヽ u ヽ____/三三\__ ィ
ヽ ゝ_       _____ `ー 、
 `ー  /    |    |   |   ヽ      もし途中で野たれ死んでも、それは討死である。
  ヽ /       |___|__|_   ノ
   \  ー--‐'         ー- '      ..絶対に出発するぞ」
     ヽ _________ /




663 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:08:26.24 ID:ILuzD3Io


       (⌒Y⌒Y⌒)
      /\__/
     /  /   \
     / / === \
  (⌒ /    ・  ・   |
 (  (6    (_λ_)  |      「それならば、温めるのだ」
  ( |   _ ||||||| _|
     \  \□ ̄□/
       \   ̄ ̄/
         ̄ ̄ ̄


 __    、--|-、  -┼─   i   、 │
    ヽ  /\/  |   / -─ |   ヽ │
   _ノ ヽノ  ノ   / ヽ_  ヽ/  ' ο


       
     ∧((∧
    ∩①∀①)
    , ヘ⊂ ノ 。
   (_人_,,ノ  。      
    | (_) | | 。。    
    | | | | | | | 。  ←冷水 


このとき、あわてていたのか、湯と間違えて冷たい水を又兵衛にかけてしまった。


664 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:09:45.34 ID:ILuzD3Io


    < ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ >
     | ̄ニニニニ==〒テ l
     l_OニニニニニニニニニL-=ニニン
     / /  \ ヽ l // ̄`ヽ
    / l     `ー--'     |             寒い時期なので、気絶しそうなくらい気分が悪くなった。
    / Ul    >    <  ノ
/⌒ヽ   ヽ____/三三\__ ィ              なんとか気を取り戻して、歯を食いしばって佐賀へと向かった。
ヽ ゝ_  u    _____u`ー 、 う~~む
 `ー  /    |    |   |   ヽ
  ヽ /  u .  |___|__|_   ノ う~~~む
   \  ー--‐'         ー- '
     ヽ _________ /



結局、有馬で目覚しい働きをして、褒美に銀二十枚をいただくことになった。

五郎左衛門の一言がきっかけで気力を奮い立たせ、ことを成し遂げたのである。
疱瘡は気の持ち方一つで、なんでもないものだ、と常朝先生は直接話を聞かれたそうであった。

    //
    ⌒        _________
=(    )=     \ ( )       /    つ
    ヽ\     \∠ニニニニニO_| つ
 //  ヽ/\    /  \川/  \ っ |
     (\ノ/っ  (  o    o   )  γ⌒
     (⊂⌒|    ヽ_ /\   /   ζ /
     ヽノ_ \ (__ ――  ̄ ̄\  ┐-′/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        \ \  ))____       ) | <   本官につづけ~~~!
         \  || |_( Y )_/ /   \___________/
           \( ̄ ̄ ̄ ____/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



665 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:11:53.05 ID:ILuzD3Io

         ___ _  
    __ -‐''"´ ̄:::::::::::::::'
  ,ノ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  f ,-、ィ'^w'!::::::::::::::::::::::::::     嘘だっ!
 └!{    {:::::::::::::::::::::::::::::
  !  _,.-ー、ヽ::::::::::::::_::::::::    それは疱瘡が治ってないか、もしくは医者の見立てが間違ってたんじゃねぇのか?
  lzニヘ´i ̄ \:::/´,.ヽ:::::
.  /  「レ l{   i l:::ヤl(_」 l::::    どうやったら、冷たい水とお湯を間違えることができるんだぁ?
 /  ,´'" __  j l.ミ' ヒ,、 .!:::
 L_,、 ,.ィ´ !`ヽ   り /::`
  `Lく !  !  l    し':/    まぁ、何にせよ、絶対にやってやるんだ、という精神力はものすごい、ということを教えてくれる。
     ! !  ! l   l /      だが、あまりの真剣さが、かえって他人から見ると滑稽に映ってしまう。
      ! !. V    / `ー-
      l_,レ'´  /     
.‐''´ ̄`ヽ}   ,/|  _        というわけで、今日も……
'" ,    _>-'┴'''''<、  
,. '   /             




         _,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、.
        {::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.
         ゙l'´゙《   __,,,ゝ:::r、:::::l                   や
         ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::}
         ゙i`"l   ̄    ソ::::ヽ}ヽへ、              ..ら
          ゙i. ゝ^   ,  /  、 }  ` \__
           ヽ ゙こ´  //  ∨!    ∨^}‐- .._       ....な
          //ノヽ、  //  ノ/ |     /     >、
         / //  〃{´\  /{  |    |}   /   \    い
       / /   〃 ト、 ∠厶  }    |/   /ハ
        } /   {{   | `¬//∨    {   /{   }      .  か
       / /    ハ  |、{  〃  {    ミ{ l }/{
        { {  { {  ヽ.|ハ}_// /}     }j ハ ヽ
      ノ 〉 l|  j   j| ∨//  l l     |{{  ヽ
      /ヘ{ヘ l |  !  ∥ハ/ |/´ l |      !\   \
   /^ { ヽ } l  {   l| l l{  l |    | ヽ、\ ヽ
    {  ,ゝ‐ ┴‐ 、ヘヽ j|ヽ} l|   | |      l\\\ ヽ }
    jア{  、_  〉}  l| {  V  l |   i   |_>ミ、ヽハ
   //,〈  、    }J  l| ハ  V〈{__j  | __」==-¬ } }!
  く/ { {_ `¬ ´}ヘ  l{   ヽ    ゙ ¬! ̄      /  ,小
  { ヽ_゙ァー-‐イ  } {{   ', ヽ    |   _O/  / ハ
   \  ̄¨7T爪 ノ ノハ    } l    |  ̄     / /  }




668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/05(水) 20:14:01.84 ID:msShXgk0
いつ見ても阿部さんのこの語り口は良いね


675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:23:11.04 ID:h0.tiQ.o
一度冷水で体を冷やしてから体を良く拭いてあっためるという治療法も欧米にはあるといえばあるらしいが…
ルーデル閣下みたいに出撃してればいつのまにか黄疸が治ったなんていうのもいるけどあのお方は人じゃないしなあ


666 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:12:44.35 ID:ILuzD3Io

第14話

寛永16年(1639年)の秋のころあい。
やる夫の周りで、大きい出来事が二つ起きた。

         ____
       /      \
      /  ─    ─\
    /    (●)  (●) \
     |       (__人__)    |   ___________
     \      ` ⌒´   ,/   | |             |
    ノ           \  .| |             |
  /´                     | |             |
 |    l              | |             |
 ヽ    -一ー_~、⌒)^),-、    .|_|___________|
  ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニニニ   _|_|__|_


ひとつはやらない夫に関係することだった。


              _./`''/___
            .,,.-'"   `, r     ヽー--.._
          /r. l,  ,-'"`――-- ..,_     `"'''-._
         // `i-/          "''' ._      ` 、ヽ,
        .,'   / |.              ` 、      \ヽ
        |    | |                ヽ.,_     ','.,  
        | ヽ .i .| ,                  ヽr -.,,_ .i }
        .| .,.ヽ. ! i |  .|               /  .r´ l ./
        _i }.\ νヽ|    i            l   | ''ー:::--;;.-,,_
   _r''ー''´  ',| `ーヽ、|  |ヽ、.|      ,_,,   |,|  | ヾ::::::::::::::::::::::::`',
   '- ,____ },,____l    !..._____.r´´      |',   | ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::}
        `.>|   , .>-´| <''l \       .| },__,|,.;::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
       <´ \  ´    .|  ヽ ヽ  \     !ソ  ヾ::::::::::::::::::::::_.,,/
        `=-´'ー―ヽ  |    ヽ _ ____./'    .ヾ';;;;;;...,,;ソ´
                .\_ ヽ   , -'"-´
                   ̄ ̄


やらない夫の義兄である小川新兵衛が、公金横領の罪で自害した。

二百両もの金額を不逞に掠め取り、江戸で吉原の遊郭で遊ぶために着服したのがばれてしまった。
おかげで、小川家の親類縁者は、この新兵衛によって謹慎することとなった。


667 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:13:52.66 ID:ILuzD3Io


            _,,,......,,, ,--‐-、__
           /: : : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /  .: : : : : : : : : : : l: : ::|: : ::l: : : : : : : : :ヽ
       /........  l   /  |  l   !  l  i   ヘ
     /: : : :i: : ::i: : ::./i: : : :.i: : ::イ: : ::.!: : :|........!...: : .ヘ
   _〆'!: : ::l.....:::l...:::/ l....:::;イ:....../|::..../!::....l: : : |: : : ト..!
     l::i::|..!......l!..7‐ゥ.、x'´!::.../ !.:,/__!:...イ::. : :!:: : .|ヽ!
     l::|..::!.ヘ....!,r≠、.  !./  /./  l.` | i: : :|::!:: :| |
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  |:::::::!: :l::::::l: : : : : : : |´: : : : : :/: : : : : : :/:::/: :/::::::`i

       【やらない夫の妻  お愛】

小川新兵衛は、やらない夫の妻、お愛の実兄であった。
当然、謹慎の追及はやらない夫にも及んでいた。


672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:18:24.70 ID:kO2h1Sco
>>667
噂に違わぬ美人ですねww


669 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:15:30.96 ID:ILuzD3Io

しかし、勝茂の

          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.: \
           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.:.:ヽ:.:.:.、:.ヽ
.         /:.:.:.,:.: /i:.: /:.: /:.:.:.:,:.:.:.i:.:.:.:.l:.:.:.:.i:.:.:.:i:.:.:',
      、 __.:':.:.:./:.:/:.:l:. l:.:.:.i:.:.:,ィ:.:.:. l:.:.:.:.!:.:.: ,:!:.:.:.:!:.:i:.i
         ̄ 7: i:. i:.:.:.!:.:l:.:.:ハ:.:l !:.:.: ハ:.:.:ハ:./ i:.:.:/:.:.l:.ゝ、
           l:.:.!:. !:.:.: ', lヽ:! ヾ ヽ/ !/  !'  !イ:.:.:/:l: ⌒
          !.:ハ:ヽ:.:ハ! ̄≧z、 ,  、 ,ィ≦ ̄ l:イ:.:.l
        ノ'  i,、:.:.i 弋赱メ     弋赱メ l:.人:.!     「それには及ばん」
           ! ヽ:.!                 !:.:Ⅳ
              ゝ.从        i:.        ':./
            i:.:ハ.     、!:      /:./
            !ハ:.:..   f ==,   .:'Ⅳ
                ヾ \ ゝ ― ' /i、
             ,.ィ ヽ  、   / ノ 丶
            / /  冫、.  ´ ,.〈.   ',`:..、
          /:.:.: i  /、 oヽ  /〃、   i:.:.:. ヽ
       _ ....:/:.:.:.:.:.:.|. /、  >‐<   ヽ  l:.:.:.:.:.:.',:....
    ..-:.:´:.:.: /:.:.:.:.:.:.: ! /    ̄',:::::::::/ ̄  ヽ.!:.:.:.:.:.:.:.',:.:.

            【佐賀藩主  鍋島勝茂】


この鶴の一言が利いて、やらない夫は別段、なにも反省を示さずに日々職務に励んでいる。

だが、人の口はうるさいもの。
とくにやらない夫は出世のせいで風当たりも強かった。


    / ̄ ̄\
  /   「   \   「殿のご寵愛に甘えて、武士の進退を誤まる者」
  |    ( ●)(●)
  |       | )              ...... ____
  |     __´___ノ              /_) (_\
  |     `ー'´}             / 【●】| |【●】 \
  ヽ        }            /    ._| |_,     \
   ヽ     ノ        \   |     \/      |
    /    く  \        \ \     -==-      /
    |     \   \         \   
     |    |ヽ、二⌒)、       「鍋島武士の潔さを知らぬ輩だ」




670 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:16:52.86 ID:ILuzD3Io


      / ̄ ̄\
    /   _⌒  \
    |   (●)(ー)
    |   ⌒(_,,人__) ホジホジ
    |   ∩ノ |;;;| }
    |  /_ノ"' }
    /ヽ/  /    }
   (  ヽ  /_ ノ
   7.ヽ__/   \


やらない夫はそんな噂を聞いてもどこ吹く風か、まったく堪えた様子がなかった。

こうなっては周りの方がこの態度にやきもきしてくる。
とうとう土山に訴えて、土山の方からやらない夫に進退を改めさせることとなってしまった。


                   , '´ ̄`¨ー- 、_
               _,.-‐''"`::::::::::::::::::/`ヽ`¨ー-、_
               /::::::::::::::::::::/ヽ/,ヘ:::::::::\:::::::::`ー- 、_
            /::::::::::::::::::::/:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ヤ´ ̄
          /::::::::::::::i::::::/:::::://,、,、,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,、::ヽ
           /,.イ::::::::::::l::::/:::::://   !:::l:::::ト、.:::::::::!::::!ヽ::i
           /イ::::::ハ!:::!:::,イ/`¨'ー-、!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
           !∧::〈(`!!:!::,'|/ .r'ヒア`!:ハ::::ヒア!::::::::ト、::|
            !:::ヽ、_!:::::!      リ ヾ! l:::::::::! リ    「このままでは無用の悪名ばかりが大きくなってしまいますよ。
            ノ,::i::i::i::ハ::.!        _> ノ::/!:/
            ,.ハ|::,ハ| ヾ!、.    r‐-‐ァ ./::/ |/       このさい、内儀を離縁してはいかがです?
          /!  レ'\.   \   `ニ´/|∧!
         /  ヽ   ヽ、_.  `i'ー-<`ヽ           そうすれば、周りも処置に納得するんじゃないでしょうか」
        /     \   ,ヘ} 〈  ,' /  !
.      /         \/  |ー! ./    !    ___
    /,r-―- 、           !o| /    /  , '´      ̄ ̄ ̄`)
   / ,/     `ヽ        ∨{    〈 /   `ー< ̄j ̄ ̄
  ./ /        ヽ        |o!   //./    `'ー-〈 ̄
 //         !  /     .! | r'7 /ノ     ー--/
../           !  /      | ! .! !/      ,ー--'

           【江戸留守役  土山五郎兵衛】



671 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:17:46.07 ID:ILuzD3Io

               / ̄ ̄\
              _ノ  ヽ、  \
            ( ●)( ●)   |
            (__人__)      | ../}
      _       ヽ`⌒ ´     | / /    __  「お心遣いはありがたいのですが、それはできません」
   (^ヽ{ ヽ      {        ./ /  . / .ノ
 ( ̄ ヽ ヽ i      ヽ      / 厶- ´ /
.(二 ヽ i i |,r‐i    ノ.   ヽ /     /
  ヽ   /  ノ  /    r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄)
   i   {   イ―イ /   .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
   ヽ. `ー '/   /           /\ \
      `ー '  ̄ ̄!           |  ヽノ
       
         【勝茂近習  中野やらない夫】



.         /: : : : : : : : : :      ー- 、`丶、
        , ': : : : : : : :- 、    . . `丶、`丶、`丶ヽ
     /: : : : : :    . : ヽ: : :`ヽ、: : ヽ.: : \. \
     , ' : : : :   ヽ、:、: : : : :ヽ`丶、\: : :ヽ.\`、
   /::: : : : {  ',: : {ヽ、ヽ、::::::. :\-ヽ=、: : :.';. }.\
   ;.:.:.: : :  ヽ: : ヽヘ -\` ー- 、} _}_ {ヽ: :}/、
   {:.:.:. :   : : l\/\      イテ"ワ; :}/:.: : ヽ、
.   !: :  . : : : :.V ヽx==ミ     マ_:j V:::...: : \ヽ
   '   : :: : : : :ヽ 《 マんハ,    丶    ;\::::::: : ヽ
.   ヽ:\:.:.:.:.:.:.. : \ ゝ '’    ,、    八 ヽ`丶、|
     }.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.: : :`丶、_    '    ′  ヽ   ヽ
.      !ト、 :.:::::{丶、:.:_:_: : : :\      ,.'
.     '| ヽ{\`ー‐‐ <`丶: :ヽ -‐ ヽ./ ̄ ̄:~` / ̄二
.            ヽ|`丶、|\  `ヽ   /:. :. :. :. :. //:. :/;';';'
                 _ヽ     ,':. :. :. :::. :.,':,' :. /;';';';'
                    /.::/} /_; :. :. :. :. :.:j:j: :. ;';';';';';'
                 l :.;/ ̄ ̄ ____. :. :.:::i::i :. i;';';';';';';


お愛は美貌と評判の女人であった。
土山は、やらない夫がお愛に執着しているから離縁ができないのだと思った。


673 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:18:52.05 ID:ILuzD3Io

                 / ̄ ̄\
               / _ノ    .\      _,,
               | ( ●) (●) |.     l;l
              . |   (__人__)  |  _,_,|,|_,
                |   ` ⌒´  |, ト-=y  丶          「わが身よかれといえども、
              .  |         }  ヽ `i, ̄‐^l           罪もない妻に暇だしをすることは、
              .  ヽ        }   ヾ~ `  i,           義理なきことにて候」
                 ヽ     ノ _   ヽ、   ;i,
                ,,_,i     y,ソト,,__  ヽ、   ;i,
               ,/r-'"j  / / ii, `ヽ、-x,,゜r  ;i
            ,,/'/__.L、    /ヾ、"i   `ヽ `;i  i,
          ,/  /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i     `、'i   iヽ、
         _,) ヽ "   ネメ、_ii"~        _Yri   l, ヽ、
        _,,,>t 、ヾ、    ゞ;;/         /  ,¬    V⌒l
       ,y`;,,__   ,i     /ii'         / r-/|    l l
    _/^,,,  ヘ  l    /iil        /  l"v' y     }  l
 v=4⌒ヽ、 j  --,,,if   /iii|       ,,  〈-ヘ_,、 <、    /  i|




674 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:21:13.64 ID:ILuzD3Io

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)     はっきり言って、馬鹿馬鹿しい。
  |     ` ⌒´ノ     新兵衛もたしかに金を横領したことは悪い。
.  |         }      だが、侍一匹腹を切るほどのことでもないだろ。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \




       / ̄ ̄\
     /     _ノ ヽ
     |     ( ●) |
     |      (__人)
     |        ⌒ノ
     ン        ノ     200両は大金だが、親戚知り合いなどからかき集めることも可能な金額でもある。
    /⌒ヽ、    _ノ
   /   ノ \__ィ ´       金の過失は、金で補えばいいだけだろ。
  /  /    '|.
 (  y      |.        金を返して浪人すればそれで済む。
   \ \    |
    \ィン、__)、
     .|     ij ,ノ




   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (●)(●) |
. |  (__人__)  |     新兵衛の行いは潔いことなど断じてない。
  |   ` ⌒´  ノ
.  |         }     ただ愚劣なだけだっただろ、佐賀武士的に考えて。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、         




676 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:23:40.84 ID:ILuzD3Io

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


          ,.ィ'" ̄;.;.`ヽ、
         /;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヘ
         ,イ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.「 ̄ `' ー-.、
       / ル,;.;.;.,.r‐--、;.;r、;.:L_      ヽ、
        |  L_`"'、 __,.、 l;llヘ!;f'  ,      ',         (聞書2の127)
       ∧ ヾ=,!´ー≡″L/   !         ',
      ,'    ヽl   __ j /ヘ   i!       ,  ',        ある男が、帳簿の決算で計算が合わなくなった。
      ,'     i!`く-‐' ,イ   ,./i l      /   ',
     i  !   iヘ  ̄ヾ レ'"´  l`ー    ト、   i       そこで上役に相談して、
     !  l    l `ヽ、 ',、    l      l ヾ l「      金銭のことで腹を切らせては残念です。
     !  ヽ  /     ̄ヘ\___!      l   l       この帳簿の埋め合わせをしてみてはいかがでしょうか」といった。
     ,'   _,./        `>-、_」    l  l   lヽ      
    i /  /       ,,. ''´  ヽ!   l  l     i
    !     ',     ,. '´      i!   l  !     l      まったくその通りだといわれて、
     ! l    l   /;, .       l     l     l l⌒ヽ.   金を出してもらい都合をつけて埋め合わせた。
     l l    !  /;, , . ,      /     i !     l !   l
    l l    !  /;:. ;:.        /     /      /  ノ
    l    l /;,. .        /      /      l ム/´
    ',   l /         ,ィ′ /  /; .;, .    //
     !=-  !|     _ _,.//  /  /; ..; .    //
    /   ヘヾ、   ,. '  /     /;. ,  .    //
    /    、'、`ー─'_,. -'´   /;. , ;;. .    //
    //! i^! !i ト-,.ィ´7     /|       /,ノ′
   U ! l l l ', l  }イ/ / / ,.-'´ ヾヽ    //
     U U U   /ノノ_/     `ー─'″




            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ         悪事でも外に出さないようにする方法はある。
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、_
    ,.、-..: ̄/:::::::|`\  ̄ / |::::';`:┬-、
    /::::::ヽ::::/:::::::::::|ヘ/ヾメ∨!::::::';::::l:::::ヽ.
  /:::::::::::::∨::::::::::::::l,  l;;;;!  |:::::::::>::|::::::i
  /:::::::::::::::::|`二^>::::l   |;;;;;! j::::<::::::l::::::|

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677 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:24:46.16 ID:ILuzD3Io

このことを土山から話を聞いた勝茂は、大いに笑った。

.       /:::::::::/::::./::::yi:::::::::::iヘ,:::::::|:::::::::::::::i:::::::::::::ヘ
       /::::;::::::i :::::i:::::/ |:::::::::l  ';:::::::|ヽ;::::::::::l:::::::::::::::l
.      |::::;|::::::|::::/|::/  i!::::::.|  \_,j_゙、::::::}:::::::::::::::|
      |::/ i!::::|:::! i! ̄ヾ、::::!  /\!  ヘ::::|::::::::::::::::|
       l/  i!:::ヾl x‐-yx、ヾ|  ´ _xz一=,、 .}/::::::::::::::i::|
         ゞ、i::ヽ ゙込;}      込zリ´/:::::::::i-、:;/ヘ!
            |゙:::::!   ̄  ,        /l::::::::/  l
           lハ:::i!    /       / |:::::/-‐''     「ふっ。義理なきこととはな。よく言った」
.            l ヽ!       _    |/レ'
             .`ヽ _   ̄ ̄  _ ィ斗'l、
             ,r''゙´  >--,t‐.''¨/゙´ |:ヘ.
.            / r ,ハ   _,.j! ‐ ´  .,/:: .',
            | _∨_,,ゝ,i、    /    ハ
            ,!/ / l    |  /     /  ヽ
         / /   /⌒ヘ<|/     /    ヘ




              ____
             , '´::::::::::::::::::, ' - 、:: ̄ ̄二 - '´
           /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::`ヽ`゙ヽ
         , '´~:::::::::::::/`ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ、::::ヽ.
         /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ヘ::::、::::\   ヾヽ',
        l:::::::::::::::::::::l  | l'''''ヘ ヽ   ヽ::::::::ヽ ヽ.
        j::j     _l:::::::l!.|  ヽ_::ト、::ォ'´:::::トヘ
        /イ::::::::::::::ノ }:::::::ハ.!, ''´,_〉、! ゙処ニ:::::::| ヽ.
        ′リ:::::::::::/ .ハ:::::::l ヽ <ゞ' `ヽ、Y、:::l
         ヘ::::|// .ム-,..,.j  ` ´    ノヘ:/
         ノイ.ヽ! ' ' ! ヽ     , ィ'|
          |フ入     l    ー'ィ'ヘl        「ええ、まったくです」
          ,ヘ ヘ      ト 、 _ノ、 `
        /   ヽ ',    jァ / / ! ヽ
      /     /ゝ.._..ノ`Y Y /   }
     / ,..........    ',       l}_|./   j


土山はやらない夫の態度に感心していた。


678 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:25:55.98 ID:ILuzD3Io


             , -―/:::::::::::::::`::::::::::::::::::::::::::`丶、._
           /:::::::,、!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          //:::::::/::`!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::!
        /::/::/:::/::::,、,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::|
       /,.イ::::/::::!::::/ .!::ト、:::::ト、::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::`、
         /:::,イ::::!:::/__  !::!ヾ、::!_,>-‐ト、,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ト、ゝ
         !::::ハ:::!イ´ ` .k ! ヾ:!  \! ヾ`::::lヽ::!::::!::::::::!
         !::/ !:::::::! -‐- ヾ、  ヾ-―- ヽ:::::!::ヾ!:ハ::::::::!    「自分だったら、人に言われる前に、妻を離縁させているでしょうね」
         ヾ!  !:::::::!    ノ         〉、!::::/ヽ|:::/リ
              !::::::!   く            !::::::::/‐,ソ:/
               !:::∧  `         !::::,.イ‐'/!/
             !,/ ヽ ー―--    ,.!::/ ト、リ
                ヽ  ̄    , -'´!/ ,ハ
                  >┬―''"´   /  ヽ
              _,,..-‐'´! ヽ、    /    ,イ``丶、_




                  __,,,、,,   ,,、- 、
               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i"⌒"'-、   ,、-'''⌒`l: :::::ヘ!
           ∨ヘ i | でラ`    ,  f∃ソ /::∧|
              !ヘ∨ゝ       i      ∧ソ
            レヽi l.       j    ∧ノ      「そうだな。それが普通の人間の考えるけじめのつけ方だ」
               レヘ          /ノ
              ∨\  ´  ̄  / ′
             /i{  \.   /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_




679 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:27:17.28 ID:ILuzD3Io

   ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::|
  /,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._  /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l
 ノ   |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l
    |::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`//  /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:!
    .i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|    ̄      /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::|  ヾ
     l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::|          /、  /:::::::/.|::l.|:: l
    ,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::|            ヽ./:::::::/ jノ.l::/
   /,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::|          -‐.T:::::/    j/   「我々のように、家臣の上に立つものは、
  /{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、   `ー-- -‐ ,:イ l::::/           どうしても身辺を清くしようとしてしまいます」
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,  \N. ` 、  ー /|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.  ヾ、 /、゙ ー '     |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、  \__. ヽ、::,\
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\   /-、{;:;:;:,.ヽ、




                  __,,,、,,   ,,、- 、
               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i"⌒"'-、   ,、-'''⌒`l: :::::ヘ!
           ∨ヘ i | でラ`    ,  f∃ソ /::∧|
              !ヘ∨ゝ       i      ∧ソ
            レヽi l.       j    ∧ノ    「しかし、あいつは悪口を物ともしない。
               レヘ   ______  /ノ
              ∨\ ヽ __ / / ′     やらない夫は悪党になれる」
             /i{  \ ` /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_


これは頼りがいのある男という意味である。


680 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:28:24.52 ID:ILuzD3Io

          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.: \
           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.:.:ヽ:.:.:.、:.ヽ
.         /:.:.:.,:.: /i:.: /:.: /:.:.:.:,:.:.:.i:.:.:.:.l:.:.:.:.i:.:.:.:i:.:.:',
      、 __.:':.:.:./:.:/:.:l:. l:.:.:.i:.:.:,ィ:.:.:. l:.:.:.:.!:.:.: ,:!:.:.:.:!:.:i:.i
         ̄ 7: i:. i:.:.:.!:.:l:.:.:ハ:.:l !:.:.: ハ:.:.:ハ:./ i:.:.:/:.:.l:.ゝ、
           l:.:.!:. !:.:.: ', lヽ:! ヾ ヽ/ !/  !'  !イ:.:.:/:l: ⌒
          !.:ハ:ヽ:.:ハ!― - 、 ,   、 , - ―‐ l:イ:. l
        ノ'  i,、:.:.i 弋赱メ     弋赱メ l:.人:.!
           ! ヽ:.!                 !:.:Ⅳ
              ゝ.从        i:.        ':./      「悪党になれない男になにができよう」
            i:.:ハ.     、!:      /:./
            !ハ:.:..   - ―‐    'Ⅳ
        ニヤリ   ヾ \        /i、
             ,.ィ ヽ  、   / ノ 丶
            / /  冫、.  ´ ,.〈.   ',`:..、
          /:.:.: i  /、 oヽ  /〃、   i:.:.:. ヽ
       _ ....:/:.:.:.:.:.:.|. /、  >‐<   ヽ  l:.:.:.:.:.:.',:.... _
  _ ......-:.:´:.:.: /:.:.:.:.:.:.: ! /    ̄',:::::::::/ ̄  ヽ.!:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.`:.:-...... _




        /:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:..ヾ\:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.l:.:.:i:.:.:.:.:ヽ:.:.:l:.:.:.',
          ':.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ 、:.:.:.:.:.ヽ\:.l:.:.:l:.:.:.:.:.:.:i:. ':.:.:.:.l
       /:.:.:.:':.:.l:.:.:ト、:.ヽ:.:.:.:.:.:._',-‐ 、:.:.',:.:.ヾハ:l:.:.i:.:.:.:.l/:.!:.:.:.:.!
     /ィ:.:.:l:i:.:l:.:.:l  、:.\:.:.´:.:.', ,xfrっヽ メ:リ:.:.l:.:.:.:/:.:.:!:.:.:.:.\
    /  l:i:.:l:.:',:!:.:.l ̄`\:',\:.:.: ',' `ー'  ヽヽ:.:!:.:.:.:,ヽ:.:i:.:.:.:l` ー ‐
       l!:.:':.:.:ヽ从 ィ弋メ\ \:.',         l:.:!:.:.:./, }:.:.!:.:.i:l
       l:.ハ:.:.:..:.:.:.:ヽ   丿 \ ヽ        l/:.:.://./:.:.l:.:.l:!
       /:' l:.:.:.i:.:..i:.:.i  〈           /l:.:.:/ー:':.:.:.:l:.:ハ    「御意」
     /´  ヽ:.:l、:.:.:!从            / !:/:l:i:.:.:.:.:!:/
          ヾl :.:.:.:.:.ヽ  ィ   フ      /!'.:/l:l:.:.:.:!/
           } ヽ:.:.:.lヾト、 ` ´      ///' lハ:.:.!ハ
              \.:! }  ヽ      イ    / Ⅵ
               \    ヽ  <      _ .-‐ヽー. -. .、_
                     ヽ      . : ´: : : : : : : : : : : : :.ヽ
                     ___ i  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〉


土山はこの一軒で、ますますやらない夫を買うようになった。


681 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:29:19.94 ID:ILuzD3Io

しかし、佐賀ではやらない夫たちの思いもよらぬことが起こっていた。

             . -―――- .._
            ´     .. -―≧、-- ..
              _..z‐ ´ ‐ .ニ=  ー 、.\
          _ .. -‐ラ' / ´ / / ! ! \:.ヽ. ヽ.
           /://   / /ィ | |    V  .ハ
         _,._. -ァ' /  :/ /,.イ  リ | :|:  i!:  l: i
        ̄  /  :!  :i.|.イ :/|  ,イ:/! .イ: l l !:. |:|
             /./ ,l|:l_|_ム_j/| l/j/ j_i_|j__|:ト| } リ!: l
        /イl! /.|小从「}イ`Y′ ´j'-_「jハリ./イiハ: ト、
        ー'/ lハ小.ハ:V笊示ミ   '7筰:カラ.´} / .ハ:{ \
               /:l!|ハ トヽVュリ       辷ソ //}': /  ヽ
           /イ lハ :ヽト\   丶  イ/ムイ:/
           ノ'/ / ハ小:iト.、   ‐.‐ /イ :/イハ{
              / |lハハ|リ`iァi -- 彳ィ/7|′
                   リ/´j!_}ムフ   /トl、
           ,、-、弋¨´:. :. :{__ __ __}:. :` ーァ-、_
           _..イ:.:∧ ヾ:ヽ: : : : |´.. -- `j:. :. :. :./::/./
           ̄`ー-/:\ヾ:ヽ : : :|´  ̄ `l: : : : :/::/.∧
               j:.:.i:ヽト、_,斗ォミ.   |: : : ノ:/ /:.:.!
              /.:.:.:i:.: ァレ'/ ハ、 ヽ   |: : : /:/./イ : |
              ノ:..:..:..ヽ{ | {| {! | レ{爪!l! : :/:/./..|..:..:..!
          }:..:..:..:.:..入    ' ト.Vリlj./ィ',.イ..:.|..:..:i:|
            ハヽ:.:.:.ノ.、:ヽ.__/トヽ! |'://..:..:..:|:.:..:l..l
          j../:{:/..:..丶.__ _,.ハヽl!ィ7| _..:./!.:.:..:..|
         __/ムイ..:..:..:..:..:.:.:,.:.:ノ斗弋{三z=┘.:.|.:.:.i:...l
      ,.ィ.´./´.´.:..:..:..:..:.:.:/:../:.:/:イ |:∨..:..:./..:.l:.:..|:..:|


お愛は、自分の兄がしでかした罪に苦しんでいた。
なにより、出世に燃えるやらない夫の、出世の道をつぶしてしまったと思い込んでしまった。


682 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:30:20.23 ID:ILuzD3Io

                 , -‐―y ─―- 、
                /    '      \
               、_/     / /  ヽ    ヽ
               // ,  / / /  {  l  ヽ   ',
            / ,イ l  l  { ∧  l  l   l  ハ
            |/ {  l  { ハ.{ ヽ lヽ _jヽ. j   j ト
            i  l ∧ ハ7ニム  \{ ´ムニレ、|  / !
                ヽ{ lヽ{ヘf_:::j      f_:::リ|/ ハN
                 l ∧ `ー'   ,   `ー' l /V
                Vl ヽ.   --    イ /
                     ハ |/>,、 _  イヽ/
                   _V__{-`ーrr一'´ -}、___
              〃-──ム、___}{__, -<`ー─ミヽ
              /\       ∥         } }l
             ,′│      ∥      │ /l l
              /  │    .  ∥      │/ } }
            j   │       ∥       │ { {
             !  │       ∥      │  } }
         r==┐ │     _ ∥ _    │  } }
         │   |))_│_ __|\;;∨\;;\\ │____
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄<.ゝ、_ノ> x―' /\;\∨__\;;\` ‐-、  
          ̄ ̄ ̄  {. ‐/_____\;;ヽー─‐  ̄   }
               `ー────────‐─ '


お愛は自責の念をこめて、日々の食を少しずつ減らしていった。
お愛は、佐賀のやらない夫宅で一人で暮らしていた。
中野一族の者がこのことを知ることになるのは、もう少し先のことになる。


683 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:31:12.87 ID:ILuzD3Io

もうひとつは、斎藤家の慶事だった。
お勇が杢之介の子を出産したのである。

爻   _,,-‐t‐''⌒ハ、       _,,, -‐''三]  おぎゃあああ
k;;:、 (,, メ μ ,,´`, -―一''''""~ _,, -‐/::::\      おぎゃああ 
、,\;;:: 人人キ,,  / --一'''"~ ̄  ,/:::::['i']::::\へ、  
ニヾ \ Y,/         /ii[]:::[_,!_]::[];、\ Yy,,..
-‐''`  `.、:,:/         /ii;[ i ]~~[_!_]~[l];:ヽ \_
_,,、_,,,,/         ,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ > ̄ヽ
ハハ从 /-―====r-===三'' 、-―――――――‐< 木ホYyy
(⌒)イト爻------( tイ-‐'´::::::::,\__,,,....、___,,,_____`」¥ Y
 T,::爻Ooト[iiii]<,,. 、 キ[]  i::::::::::::::::[]::::::::::::::[]=======|爻爻三三
ー-  ''ー^ 二,, ー---┴, -‐へ-O-ー-~~-―へ`~~    ]、
         ━
 〓           ━〓   ー ---- 、---―




684 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:32:04.96 ID:ILuzD3Io

しかし、母子ともに無事に生まれたのに、屋敷では騒然としていた。

    ∩00  ∩                              ざわ・・・
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     ざわ・・・
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○     _ヽ_ l l  i
 ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐'            _ゝ   ヤ ⌒ヽ  o o
                         (__   イ   ノ
          ざわ・・・

               __         
            , イ, ''" ,∠-‐ '',Z.._  
        /  ′       ′ ∠__         /i、,,-ーフ,、__
      /l/             ′,∠,  .    iヽ/i/::::/∠_::::::::::::::`>__
     /         ,.、           /  .    |::ヽ:/:///::::::/::>::::::::::::ゝ
     ト'  ,.へ.__, ‐'´  ヽ       '7   .    |ヾ::V:::/:,彡ソハヘ;;;;;:::: ̄´\:ト
    l 、/ u     | _,⊥       /    .  γ升/`"ヘL,,___ヘ /`二ニ:::\
    |`テニ'_┐ iir _',ニ-‐''1     'ィ       !/≧ `"''i斤┬,r、 く;;:::ニ_\::>
     ! l=。ミ′‘≦。= = r',.-、   /     .   ゞt)    ' 、_ヒ;j ′ ミ::::::::::::\
     ! l` ‐;Z..__゙ ーr '´v|.|^!.|   ,/    ..    タ       u   ミ>=-::ヘ一
     ヽl/ __-, u  l ij |ノ_'ノ   /         〈 ヽ          γ´ヾラヘ
      ゙T ───- ヽ∧    ∧          ',     __    ソノ/::/
      ,/!  ‐一   /. ヽ  ∧ ヽ._   .    ', ヾニ二二`)  ∧≦/
 , -‐''7 /.!     v  V.    \∧ ヽ. ヽ   .    i′       ´ l:l::::|
    / / └;┬──'     ,.くト、ヽ i | ......    |:lヽ __       l:l:l:::|
     i  i i l |>、      ,.く.>'l. l. | | |   .    L!   i    _.,、ーl !」ゞ、




685 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:33:30.06 ID:ILuzD3Io

お勇は双子を産んでいたからである。

                   ,  --― -  、
                ,.:::´::r T ¨Y' ̄トィ¬丶
             ,.::r<_ソ' ´_ ̄´ ̄ ̄¨゙ くT¬i
          /.::::ゝ'´, =' --  , -i_ _ 丶\ス┐
           ,.::く/.:::::' ...:::::::└ イ ヽ ̄ ト、_ヽ V 〉
          ,::t./.::::::::::::':::::: ,   i|l , l   トLV┐
        ;::::::::::::::::::;::::::./ /|i :l  l| 、 ヽ└L}|
         i:::::::::::::::::;::::::' / / ,  :l  :|li  ',   |ハ
          l::::::::::;::::::i:::::' .:::::/ .:;' .::i! .:|ル、 l|  lハ
          !:;::i::::l:::::::!:::;..::/.::/ /.:/ .::;'ム,V| l ! l| |     「近づくんじゃねぇ……どっちも渡さないよ」
         ,i::::::::::!:::::::::::::: /..:::/.::':: /.::: ィ'゙_ヘ| l.:! /:l !
      /:!::::::::::l::::::::::イ.:::z=ミ:: / :::::: ゞ='/ / /| | :|
        i:.l::::::::::::.',:::::.、:ヽ弋`ソ´.:::..    /イ.:/.: l | :l ギリ……
      l.:l|:::::::::「::::::::::..丶::::::::..‐'.::::::::._  /ッ----く!_|_
      /.:l|:::::::〈:::::::::::::::::::::::r::..丶::::.__/j .::::::::::::::.´ \
    /i::::l|::::::::::::::::::::::::::::::〈 , ー、:::::::::::::...-‐ ' ::::::::::::::::.イ⌒L ヘ
     l.:l:::li:::::::::::::;:::::::::::::{:::::l} 〈.::r:::::.-‐'´   ヽ:::::/>' -┘-ム
   /.:;':::l|::::::::::::::l:::::::::::::::::::ハ | .:::::::::::::、...::-ik.:::ヘ::// .::::::. - イ
   /.::;::::l:|:::::::l::::::::l::::::::::::|ヽ::.厶へ、`¨ト「j.::: ' _´ ヽ.::::::::::::::::{
  , .:::l::::i:|:::::::l:::::::::.';::::::::::l ヽ::ハ|   ̄ト、 , ィ´ヾ ¨ト!:::::::/l」
  ! ::::|:::l|':::::::j::::::::::::.ヽ:::::::',  l    l Y.:::l |   i  lヽ::.  |
  ,:l::::::!::l|!::::::::|:::::::::::::::::l::::::::',  廴. イ丈ハ:::::lィ⌒ヘ¬、 l::.  l

            【杢之助の妻  お勇】



686 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:34:30.24 ID:ILuzD3Io


       、..._l-┴- _l                    L -┴-L...、
    ,r'`:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゛''-,,_              _,,-''".:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:`ヽ
  /.:.:.:、r__l,r'^-r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゛''- ,,    ...  ,, -''":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r-^ヽL_r、:.:.:.\
 /:.:.、-┘:.:.|:.:.:.:.:.:.:.゛``゙i,;,;,;:.:.:.:.:.:.゙i  ...... /.:.:.:.:.:.:;,;,;,/`´".:.:.:.:.:.:.:|.:.:└-、.:.:\
  :.:.:.|:.、,r'` ̄ ̄゛''-:.:._:.:.:.:.:.(,vr.:.:.:.゙i    /.:.:.:.:.:rvノ.:.:.:.:.:_.:.:-''" ̄ ̄`ヽ、.:|.:.:.:
 :.:.:/ ,r'///、、 l゙i\_:.:.:.:.(,:.:.:.:.:.|  ...|.:.:.:.:.:ノ.:.:.:.:_//l 、、\\\ヽ \:.:.:
 .:,`       /,r'l l l l l ゙i゙i゙i.:.:.:.:).:.:.:.:l   .l:.:.:.:.(:.:.:.:./// l l l l lヽ\       `,:.
 `   ''‐r,,     | | l l l ゙i:.:|:、:.:.:,r' ......ヽ:.:.:、:|:.:/ l l l | |     ,,r‐''   `
 { ,,__  ゛         l |Y.:.:/,,r' .....ヽ,\:.:.Y| l         "  __,, }
 {,r'::゚::゙i            i`:.:.:,r' ,,'   ....  ',, ヽ:.:.:`i            /::゚::ヽ}
 i !、:::::ッ        \ |.:.:Y  ,'  . ....  ',  Y:.:.| /        ヾ:::::ノ /
 (,     ,   ''v‐r,,  ゛_l:,r'   l     .   l   ヽ:L"  ,,r‐v''   ,     ノ
 .:\   !、 '   (,:::゚:::l /:_l  / ゙i  |  .|  / \  L:\ l:::゚:::ノ   ' ノ   /:.
 、- ン、,_     ` `、<`  |   (,  ...... ノ   |  `>、` ´     _,∠ -、
      ゛' ―<.:`.:.:.:.:.:\  !、__   ......  __ノ  /:.:.:.:.:.`:.>― '"
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:::::::::::::::   :::::::::::::::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


このころの人々は双生児を忌み嫌った。
異常とみなしたからである。

ひどい時には、後から生まれた方を絞め殺したりすることもあった。


  ン.: |     |    ::::     ::::    |     | :.く  
 ,'.:: | 'ィ  _L_ ::::    :::: __l_  ィ' | ::.', 
'ルl  ゙il ゙i_゙il_゙i: ,.=     =、:/_l/_/ l/  lル'
  'J゙ii| _|、.:::::::. ゙i|ヘ     ヘ|/ .:::::::.、|_ |i/レ'  
  ! ̄、- :::し  〔、   .....、〕  し::: -、 ̄!     (わわわ……どうしよう、どうしよう……)
 └   ゙i     ゙i     /     /   ┘ 
   。 ,.L    、‐    ..‐、    L., 。  
  。   ` ゙̄il l ,.   ...、l l/ ̄´   。
       //    ..... \\      




687 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:35:40.36 ID:ILuzD3Io


          ./  ||'´ /u:::::::::::::::::|           /
       /u  / /  :::::::::::::::::::|           /
      <   / /||   ::::::::::::/           /
       \ヾ/_,,...!!-‐''' 7::::::::| .l'⌒ヽ        / (まずいな・・・。
         >≡ ij     /::::::::::| .|'⌒i }       ィ
       /    -‐<´  :::::::::| .|'⌒l |      /   完全に頭に血が上ってる・・・。
      /==‐---  ヽ  ::::::::| .|二ノ ノ      /
.    /    __ ) u    ::::::::::|/、-‐'       7    下手な刺激は悪手!
    `ー  、-‐'''´      ::::::::::/::: ヽ       /
       ` ー┬────‐'::::/;:::   ヽ    ./      今は何をしでかすかわからん・・・)
          !     u.\/;;::    ヽ  ./
  .        `"7   ::::::/;;;::     ヽ_ /
            /   \/;;;::     ,、'´,,,,,`>,_
  .         /   ::::::/;;:::   .,、'´,,,;;;'' /  `ヽ
          〈   ::::::∧;;:: 、-''´ ;;;;'''/      ヽ、
             ̄ ̄ ̄ rr'´    /         ヽ
                r=| |    /ヽ    _     ヽ

         【杢之助の弟  斉藤権右衛門】



688 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:36:39.66 ID:ILuzD3Io

そこへ旦那がようやく到着した。

  ,,‐´ __                      ゝ
∠-‐´,, -‐' ´   ll     ll   ll    ll   ll ヾ
  / ll   lll    ll    ll   lll   ll   ll ヽ
/ ,, ‐; ‐' ~   ll    ll    lll   lll   ll   |
,-‐', '´ ll   lll   lll  /| ll    ll    ll   ll  |
./l , -‐'´ ll   lll /ll/. | .iヘ   lll   ll   ll
.ll/ /    l  /ll.//l/    |ll| | llヽ、 lll   ll   |
  / ll./ ll.∠// .l/    , |.|-‐|.| ̄ヽ、 ll.    lll |
 ./l//l / / `ヽ、|   /  |  |  ::\  ll  ll|
../ //.|.=====、  __ ========::::| .l⌒ヽ .|
  ./  | ` ‐--゚‐/,::: '''' ` ‐-゚--‐ ' ´  ::|ll|⌒l | |
      |    :::/,::::::::            :::| |⌒l |lll|
.      |  ::/,:::::::::::::          :::|l|6ノノ .|\
.        |. /,:::::::::::__:::)           :::::||、_ノ |::::::\
.         l.(_::             :::::::/l   ll|::::::::::::|
.         l.   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   :::::::/ | lll |::::::::::::::|
           l、   ___     ::::::/:   | ll|::::::::::::::::|
        _, -/l、   ̄ ̄    :::::/::    | |:::::::::::::::::|           .         ____
    _, -':::::::/::::::!.        ::::/:::     |.|:::::::::::::::::::|                 /   u \
    ::::::::::::::/::::::::::ヽ、     :::/:::       |:::::::::::::::::::::|          .      /\    /  \
   :::::::::::/::::::::::::::l::ヽ、  ::/:::       /l:::::::::::::::::::::|          .    / (○)  (○)   \
   ::::::::/::::::::::::::::l:::::::lヽ/:::         /::|::::::::::::::::::::::|              |    (__人__)  J    |
   :::::/::::::::::::::::::|:::::::::|::::         /::::|::::::::::::::::::::::::|          .    \   `⌒´      /

                 もくのすけ
         【浪人  斉藤杢之助】


やる夫がいつも杢之介が通っている釣り場所から、大急ぎで連れてきた。


689 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:37:33.49 ID:ILuzD3Io


':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l
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/|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、
:.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ
:.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./  !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.:
:.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.:
-、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃    弋_ー'.ノ '  /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐     「あんた……」
 ヽ.-l \:.:.:\、     /´        ヽ   /':.:.:.// ,.-J
./  .!   ヽ、:.ヽヽ、      i        ‐,.'ィ":./   !/  `
ヽ、  ,!   l l`ヾ.=-    _._ _._   -‐"‐/l !   l )  / 〉
) .! へ!  //  `丶、      ...     ,. '´   l !  !< ,   く
  ヽ_ ̄l   l !       `丶、   _.. '"       !l   !  / -,.、ノ:
ヽ-、 ', !  !l      /::,二 `"´二、:\     ,イl  l  '  /: : : :




       ,.=,'´     ヽ::      \
        / 〝          ヽ.
          |〝 〝       くヽ!
         |〝 〝,〝, 〟 、  、 ヽ
        |,〝 //! ∧  ト、  ト、|
        」 _r'7ヘ_j/   >、!‐ヽ! .| !
        |「f.k━zxヽ /xz━ァ冫、! |
        ||ゞ| ` ̄ '"|.|ヽ ̄´/j〃ヽ!      「俺が子供を棄てる男に見えるか」
        ゙=ヘ   、|」,   /=″
         /| ∧ ゙ ̄ ̄ ̄ /
          / .l/ ヽ  <7 /ヽ.
      _/   \  ヽ./|  \
     / |  /] |   ヽ' !    ∧
 _,.-‐'´  | / о|     |ヽ  / |`ー- 、
       |/    |\    / Y \」     \




690 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:38:32.88 ID:ILuzD3Io


             , '´ , '`^^⌒^^¬XXXXXXXk
           /  .:/ /.:'´/    `YXXXXXXL
          , '´   .:/;イ / ; /    `YXXXXX7
       / /:;  /::/ / /, '//   :;  } `YXXXハ
        / ,'::///::/ /:!/ .:/ '   .::/ .:/ 、 `YXノ ハ
      { l://;::;'::/ /:/l:|::/ :;'  / ::/:l .:|! |Xx)  `、
      ` {ハ:|:j::j丁7メ!|:l :/:/ .;:イ .:ハ ::j  lX「    ヽ
          乂V!| f「::`Y|l:l// .:/_7メ、j / .:/xr′   `、
          /XXX!| `='′リ〃´ イ::::`kl|:/ ::/Xx}个 、    l
       / XXX八 ″  ,    ゙=‐' グ ;:イX(   !  ` ー ┘
     /XXXXXxヽ、  、  ""‐=彡'´XXX} .:|
      /XXXXXX7^二\    ,. イXXX7⌒´ l: |
    /XXXXXX/ {r=‐う斤-、 jXXX{_| .:l| ::l |
.   /XXXXXX/  し冖イ/ ト、ヽYXXX/rヘ ::|l :l:|




     /    _(       /´: : : : : : : : : : : : : : :\_
   /     f   fj   /: : : : : : : : : : /: : : : : : : :ヽ丶、
     l    /´⊆※っ /: . : . : . : . : .:/ : : : : : : : :ハ: : :ヽ: :\
     ヽ  j    `   /: . : . : . : . :/: ; : ‐''´: : : :/ l : : : }: : : ヽ
    ̄丁ヽf      _/_:_:_:_:_:_:;;..≠、ニ -‐ フ´: :/  / : . : l: . : . ヽ
   三/:.:.:.{  、h,.  l:.:.: : : : : : :/ _ ..``' ´‐< ,, _ ../::イ:.:../: . : . : .l
   ;;/:.:.:.:.:.} ⊂,. 、⊃{:.i:.: : : : : ´l `了''ゝ..、ー 、 _/ノ/: /:.:.:.: }: . : . !
   : :.:.:.:.:.(   J   |:.l:.: : : : :l: |    { ノ:;;jハ ´   /:Xl l:.:.:.:.l : l. .:l
   :.:.:.:.:.:.:/     ヽl: : : : : |!:l    ヾ'ソ     ノ _`ヘ:.:.:.:./:.:.:l:./
   :.:.:.:.:.:.ヽ  「!   トヽ: : : : lヽ ヾヽヽハ      が;、∨:.:.:.;jノ
    :.:.:.:.:.:.ハ ⊂,.、⊇ {  \: : '、             、 じ'/:/:.:.:.∧      「そ、そうだよね」
    :.:.:.:.:/:.:ヽ lJ   |: : :.丶、\            ///ノ:.:/
   :.:.:.:./:.:.:.:ム    ヽ: : : .  `    ヽ、 _   人:バ
   :.:./-‐≦ヽヽ  r、 }:: : : : .        ..ィ:::::::}/
   ´〃     { c X'' ヽ: : ヽ:.:__:_ .   , イ:.:.※:.:.:}
    ll       ヽ ヾゝ ト、 /:::::.:.:.: ̄丁::l ヽ: : : : ノ




691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:39:03.20 ID:kO2h1Sco
杢之助ならともかくアカギさんじゃなぁ……


693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:40:02.27 ID:NdJ03dYo
全然安心できないのは何故?


695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:40:47.51 ID:h0.tiQ.o
>>691
アカギは理解しがたい天才だしそれゆえに狂ってる部分もあるが
我が子を捨てたり[ピーーー]ようなことはしないと思う

たぶん、いやきっとそうだろううん


692 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:39:22.94 ID:ILuzD3Io

ほっと一同は一息つくことができた。

           ,ィ  ,.イ   ,.イ  _,,
.        .、 / | / | / .レ'' / ,.ィ
        、 | ヽ!   ′ ´   ′ '" レ!
        | ヽ|              │
        lヽ|                 レ1
.       |      ./´\__,/\     ./_,     ....      ,  ,.ィ
.      |\     ./_     i _,ゝ     '"/       .     /l// ―‐ァ___
       .|      /`'-ニ_┐ r,キ‐''´!   ∠ィ    ......     ,ハ __   ´  <
       .|ヽ  r=!| =tr=゙  =tf= :|r=、  ノ      .   /      ̄ >    \
       ト   {h|| `ー l.i  T´ u.||hリ ‐'フ      ..   }7l =ァ=,=、‐‐ヽ   l ̄
       ヽ  ヾl| /' 、廾,、  \ |!ノ ∠   ほ~     /ソ   〈〈_ハ /   |
           ゝ、,._V' ヾニニニつ  /i`''<´            ` _     `'⌒l N
       _/ ;;'' |:ヽ   --  ヽ/ ;|   ヽ_       ..    }   ̄    ニ 人!
  , -‐_''.二/  ;   |::::ヽ.    ./ .;|    l_  ̄    .   ヽ _ .. -'^T/`′
,イ ̄    /  '    |:::::::`ー─ '   |    |   ̄     .      } _ .. ― ユ、
  'ー- 、'   ,. -‐、|、::::::::     ,レ-‐-、  |             r‐┐r 二  \




694 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:40:34.02 ID:ILuzD3Io


            _─-、 -‐;z.__
        > ` " ゙  <
       / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\
         l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
         | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N
        ! r,コ| =。=  ,。==ハリ
        | |ヒ.j|   ̄ r_ \7
       j `ァヘ ⊂ニニァ7     「俺にも赤ん坊、抱かせてくれないか」
.     _/∨ :::\ = ∧
  -‐'''"´ |.  ヽ.   ::::\,.イ |`'''‐- 、.._
        |   \   :::::/ │     ハ
.        |   ,ヘ 〉   |へ、|    l. l
        l_/  ゚〈`ー'|   ヽ!   │ |




                        __
                   -‐ ≦=≠^ ≠=≧ ー 、
                ィ ´≦=≠   米;  ゙≠=≧ 、
              / 〆" 氷  _ _ _´゚`__ _  水  ヾヽ、
            / 〆x,  , =≠"⌒⌒⌒⌒ヽ≠=、, x,::Y:\
           / 、/"'アJ〆´        .:. :ハ \ `ヾf~l:::::..\
             /  :::}'c, /    /     . :,イ.: :.:.l  ヽ  \l:::::.  \
         /  ::::|' /.    /     . .:.:/ j:.l :.,':.:.  ハ  :.ヽ:::::: /
        く   ::::::l/:    /  / .:.:.:.ノ.:.:/ /〃:ハ.:..   ',  :.:.lイ
         \__::::/.:.   ,':. /:...::/:/ /:/,'.:ハ:.:',:..  :!   :.l: ',
               l7:.:.:    !:.:/:.:.∠/  // /ナ 弋:ヘ.、.:.l .: :.:l l
.              ,'|.:.:l.:.. :.. lフフ´__--  /' // - __ヽ\l :: .:.:.:| :l
            / l.:.:l.:.:.:.:.',:ヤ´テ刄`/ //  イテ匁゙ア/.:.:.:.:j.:/ :l
             / ヽ.:ハ .:.:.:ヽ ゝ之ノ   /'   ゝ之 '/.:/:.;イ/}  l     「うん」
.           /  /ヘi:::、\.:.:', xxx       i   xxx./.:.:/ '" l}   l
         /  /  {l::米:}ヽゝ        __     ス_:::::米:l}:  l
           /  / /{l::::::::l} ::へ    ゝー '   , イ::  l:::'::::::l}   l
        / :/ く7:万{l 、:,:l}   :::> .,  _ , <::::    ム::、:,::l}:..  l
.       / /  /::/'ゝ{l 米::}     :://{}\\:::     l) ヘ米l}:.::.  l
      / :/  ,':::l::l {l '^`:}    //, 介、 \\   l):. ヘ::ッレ-―
.     //  /::::〃 {l   }   く</イ§|l\/ /  j) -'"   :
     /"   /::::  {l 、 , l}:..     ヾ_/| |§|lヾ_/ - '´   
   /:.:   /::::   {l 米l}(l::::.      | |§|レ‐'´    ...:::::::::::::::::::
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/.::.:.   //::::::..  {l  l} l :(l:::::::>‐' ´ ......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ィ
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696 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:42:21.84 ID:ILuzD3Io

  /  .//: : : : ̄r " : : : : : : : ヽ、::::::     \
  \ / ト: : : :_ ,,=-ェ 、 : : : : : : : ィヽ:::  、   \
    〉 ^", ‐⌒ ̄   `T" ヽ、_ ソ - ヽ   ヽ::::::..  >
   {{ /  /     i i | \  "ヽ: : : ヽ.   i:::::/
.   レ'´  /     ,イ .l l   ヽ   ヽ: : :ヽ  レ´
  /   /     / | l i    }    ヽ  }レ∧
  / .i  i    / / i ハ_   i    ', ソイ  l
  |  i.  i __/_  / /__ヽ__ i.     ト-|  l
  |  i  i" /、_/ /  __  \ヽ    i }.  l
  ヽ i  KT7ハヽ     T7ハ;フト    / :}.   l    「先に男の子の方が生まれたんですぅ」
   \.、い. ヒ;ゾ       ヒニソ./.i   イ  .:}   l
    |ヽ\ヽ .::::.  ;     .:::::./ノイ/ .} L .}    l
    li  `i\   ー‐'    /イ i .} 「 .{    l
    ∧i レ_ | i. `: .、 _ _,  '´ ト、. i i {i  } i.    l
   / .{i v` { i  i__/ }  ./  \ {i  } i.    l
.  /  {   レ '´ , - 、.v"r‐- 、   .{{  L i.    l
  /  }i   } r '´   >く   ` ヽ.{   イ⊥.i     l




      -、ー- 、
   _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._
    ,.>          <`
  ∠.._        ,     ヽ
.  /    , ,ィ ,ハ ト、    l
  /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |
   レ'レf Y|==;=  =;==|f^!l
.     !6|| ` ̄ "||`  ̄´ ||6|!     「……猿みたいだな」
      ゙yl、   、|レ   |y'
     _,,ハ.ト.` ̄ ̄ ̄´ ,イ/\_
    ̄:::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄
  :::::::::l:::::::::l  \/   !::::::::::|:::::::::
  ::::::::l:/ヽ:ヽ__    __/:/\:|::::::::




        l: : : : : |, イ__, -= '´ /
        !: : : : /l: : : : : : : : : . . . .\
        /ヽ: : / !: : 、: : : : : : : : : : . 丶 _
    , -. :l   ヽ  V  ト - 、.   、_     _`ゝ
  _ヽ: :   ,/ /!    ト、   `  : .T  ̄
  /   / \ ' //  /!|_-- 、  `丶、
 / ̄ 〈   | ̄ l /´|/ , -- ¬ト、 ,- '´
   /   l /|/ - 、 __」  ー 、  |ハ|
   /    l r'´ , ー、 ', ヽ、゚__ノ!イ     (やめてくれぇ!また血が上るようなことがあったら……)
     ̄ ヽ r'ハ ! ゚ ノ ,      !
 _ _   ̄ 丶T ´    _,-、 , イ_/ヽ
       ̄ ¨ 二 ゝ.、_ 'ー_'/-‐'゙  _\
      /    ̄ ¨ヽ!/-‐i'´  ̄    l
                   /       / l/  |

        【お勇の父  耕作】



697 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:43:38.33 ID:ILuzD3Io


                __,. -――- 、、_
               ,ィ'-'"´⌒^^⌒`丶丶、
              〃_r冖'⌒^^⌒'ー、_`ヾ'、
             /{ノ         ) ヽ、ぃ
            ノ /// / /  /  /}  i`、} 、
            \{ l i i,l+‐-/,ィ/‐リ-、 l | |l >
             | l |__l ィ=ミ´ノ ィ=ミ ノ/ , l イ
             从ト トi、::::  ,  :::: メ/ノ,イ lト、      「うふっ。かわいいですぅ」
             / ク、下ゝ、 ー一  彳彡イl l lトミ 、
             / ノ/〈`ヽ``ニ=y=<ノ`l '、 l l l \ヽ、
          __/ノ / ,八、 ,'´  /  ヽ 入ヽヽ、l l \\
       , '´イン /r'´、,:'^"'-、_ {、  _l,.,.,._ `ト、ヽ、  \\
      / /ノ / ゝ、 /^'t、,_  `'}ー'"   }  } ヽ 'ー、  \\
    ,イ / ノイ/  l У   `'ー人-‐ ''"~´'、_ノi、丶、 `ヽ、.ヽ ヽ
   / /,r'  ノ /   ,ト/      /三、    ヽーt、 ヽ  ヽ ヽ ヽ
  / / /  ノイ   / ノ      / | | 、    ヽ  l   ヽ  ヽ ヽ ヽ
 l l {   }/   l        / | | | ヽ      ヽ .l   {   〉 ヽ l




  ∠_ " "  "  ヾ  、、ヾ
   / ″, ,ィ /ヘ i、 ヾ ヾ !
.  /イ ,ィ ./l/‐K   >!ヘ|\ ゙ |
    |/ レ|==a= . =a== |n. l
.     | l  ̄ ´|.:   ̄  :|fリ,'    「そうか」
      `ヘ   、l.レ    :|"ハ
.      /ヽ.  ̄ ̄ ̄ /|/  :!_
      _/   l\  ̄ / ./   |-¨二
-‐ _''.二/    l:::::`‐:'´  /    |
¨´   l    ,ヽ:::::   /,へ   |




                 __   -─- _
          -=ニ二::::::::::::::::::::::::::::_>
             /:::::::::::::___:::::::::::::::::`7
        /::::::::::::::::f┴‐ヘ::::::::::::::厶
        ∠ イ::::::::i:::::::|_,.∠、ヘ:::-、:::::/
            |:::::::::|l:::ト〈    } Ⅵ }::/
           lハ::::|「`Y、 ¨´  `y'´ ̄ ̄`i
              ヽ个‐' _ .ィ  // //   ヽ
               V ノ> 、__.. <./  '     { 
       ふ~。         / /      




698 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:44:41.53 ID:ILuzD3Io

杢之助は自分の子供を抱えながら違和感を感じずにはいられなかった。

      -、ー- 、
   _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._
    ,.>          <`
  ∠.._        ,     ヽ
.  /    , ,ィ ,ハ ト、    l
  /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |
   レ'レf Y|==;=  =;==|f^!l
.     !6|| ` ̄ "||`  ̄´ ||6|!     (なんだろうな、このもどかしさ)
      ゙yl、   、|レ   |y'
     _,,ハ.ト.` ̄ ̄ ̄´ ,イ/\_
    ̄:::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄
  :::::::::l:::::::::l  \/   !::::::::::|:::::::::
  ::::::::l:/ヽ:ヽ__    __/:/\:|::::::::
  :::::::‘:::::::::::o:ヽ`  ´/::::::::┌──┐




       '´,> 〃   ノ `⌒ーz
         / 〃           ゝ.
        〃,/, 〃       _   ヘ
       |〃/ ,〃 〃 ,、,、 、 ,   ヾ'|
        / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |
         l/ / ,.く  />‐。ァ ヽ'ト、ヾ' i
           |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |      (そうか、似てるんだ)
           /         |l〃 ヾ|
         ∠-‐フ   _, / ヽ.ヾ'」
             ` ̄匚,   /   >'^ヽ._
              /  /   /    |
                 '―ヘ  /     人
               /冫′    /ミミ\
               /| |\   ./ミミミミ




699 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:45:54.19 ID:ILuzD3Io


。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*

             /| /|  /|
           , '|/  レ'   |/  レ1
        /                |, 1
          /                |
       /,.. -‐'''"~ヽ.            7
.     /ニニ    ヽ          /
.    <   ,. -──  /        7
     \,, ===。=  .|:r‐、        /
     / ニ二´    |:|r 、i     /    (親父の時と状況がよく似てるんだ)
.   / _-,ー- 、ヽ.  |:!ト;シ     / 
   ` <.___, ヽ   ||ー'      /  
       L.._    /ヽ.      /      (そういえば、親父は俺を見る時の眼は冷たい気がした)
          /   ./;;  ヽ ,,.. -─┐
       /  ∠''-‐ '''"~~       |
       ヽ._∠.. --─────┬┴-
   -‐'''"~             |

    【杢之助の父  斉藤用之助】

。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*




            _─-、 -‐;z.__
        > ` " ゙  <
       / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\
         l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
         | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N
        ! r,コ| =。=  ,。==ハリ
        | |ヒ.j|   ̄ r_ \7       (けど、今ならわかる)
       j `ァヘ  ──‐:7′
.     _/∨ :::\  ̄ 人
  -‐'''"´ |.  ヽ.  ::::`:.イ  |`''‐- 、.._
        |   \  :::/  |     .ハ
.        |   ,ヘ 〉  |へ. |     l. l
        l_/  ゚〈ー‐'|   ヽ!   │ |




700 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:47:28.16 ID:ILuzD3Io


。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*

           ,ィ /| /.| ,ィ
              / レ  レ  |/ .| /|
          /〃 〃 〃 〃 " レl
            /〃 〃 〃 〃 彡 .|
         l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
            |‐- 、  ,. -- 〉 =.|    (あれは、なんて喋ったらいいのかわからなくて、
         |.==。〉 =。=.lr‐, = |     困ってたんだ。
            |二/  二´ ||ヨ| = |
          lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |
          l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__   そして、わが子に対して照れていたんだ)
    __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  | " '' ‐-
‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|
      rェュ‐,-,--,‐'、 |  /  |  |
 ゝ  ( と!ニ!77二二` \ |   .|  .|
  ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、   \  |   |
.   ( ) `// ̄ ̄ヽ、   / >へ  .|
.    ヽ` ゙"  |   | \/ /    \ |

。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*




    , '   l||          l|l  ,    l|l           ヽ
.    /      l||    l||   ,ィ  /l/|       ||l    、ヽ
   /   l||      ,イ ./!  / |  /  | lll ト、  ||l    |l  l\!
.  ,' ,.イ    l||   / l ll/ l |l/ | ll/   l  | l     ||l     |
 / | lll  /|   / | / | /  | /    ヽl !.ヽト、      ||
.    |  / :l lll /─|/‐-l/、 l/   ,. -─ヽ!ー` ヽ |ll  |ll |
   l ll /  | r:、 /         `    '´          ヽ  ,r‐、 |   (笑っちまうな。
   ! ./  |/| |ll|.====。==    ==。==== |l|l|'-、 l !
   |/    | | |  ` ー--‐ ' | :   ー--‐ ' ´   | !` i | ||    今の俺もまったく同じだなぁ。
           | | !          ::| :          | .|ヽl l !
       /l |l|       :::| :          |ll!_ノ.,' !\   そうか、俺が親父になったのか)
      /  `i|         r_::| : _,         :| |_ノ ,'  \ 
    _, イ       ヽ   、     ー'       ,   ,|,! ll ,'    ト
-‐' ´  .|        ヽ   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /:|  /       !
  -‐' ´|         |;;ヽ     ___     ./:: :| l /       :|
.     |        |;;;;;;;\    ̄ ̄    /:::  │/       |
     |        !;;::::::::::\       ./::::     |/         :|
.     |          l;:::::::::::::::::\    /:::::       |         |
    |         :|:::::::::::::::::::::::`ー:'::::::       |           |
.    |            |::::::::::::::::::::::::::          |            !


杢之助も父親の用之助と同じように、赤子に対して仏丁面でしか対処することができないことを痛感していた。


702 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:49:42.86 ID:ILuzD3Io

そのおかげで、杢之介の幼少期は無残なものだった。

   _ 、 , -‐z._
   ` " " ′.<
   " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ
 " " /-Kl/ Vlバ.N
|| "n l ==。= _ ,≦ハ!
||."しl|  ̄ ,._ ∨     (あの時は、自分がなにが悪かったのかわからず、嫌われていたのかと思っていた)
| " ゙ハ  ー--7′
'ニニヽ._\. ¨/
 `:‐‐‐r '`:く




/ ,, ‐; ‐' ~   ll    ll    lll   lll   ll   |
,-‐', '´ ll   lll   lll  /| ll    ll    ll   ll  |
./l , -‐'´ ll   lll /ll/. | .iヘ   lll   ll   ll
.ll/ /    l  /ll.//l/    |ll| | llヽ、 lll   ll   |
  / ll./ ll.∠// .l/    , |.|-‐|.| ̄ヽ、 ll.    lll |
 ./l//l / / `ヽ、|   /  |  |  ::\  ll  ll|
../ //.|.=====、  __ ========::::| .l⌒ヽ .|    (だが、こいつらにはそんな思いをさせたくない)
  ./  | ` ‐--゚‐/,::: '''' ` ‐-゚--‐ ' ´  ::|ll|⌒l | |
      |    :::/,::::::::            :::| |⌒l |lll|    (生まれてきてくれたことへの感謝の意を伝えるには、
.      |  ::/,:::::::::::::          :::|l|6ノノ .|\    どうすればいいか……)
.        |. /,:::::::::::__:::)           :::::||、_ノ |::::::\
.         l.(_::             :::::::/l   ll|::::::::::::|
.         l.   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   :::::::/ | lll |::::::::::::::|
           l、   ___     ::::::/:   | ll|::::::::::::::::|
        _, -/l、   ̄ ̄    :::::/::    | |:::::::::::::::::|
    _, -':::::::/::::::!.        ::::/:::     |.|:::::::::::::::::::|
    ::::::::::::::/::::::::::ヽ、     :::/:::       |:::::::::::::::::::::|
   :::::::::::/::::::::::::::l::ヽ、  ::/:::       /l:::::::::::::::::::::|
   ::::::::/::::::::::::::::l:::::::lヽ/:::         /::|::::::::::::::::::::::|


死人(しびと)である杢之助にとって、子供が成人する前に死亡する公算が高い。
ゆえに、今の自分の思いが、子供たちに正確に伝わらない可能性がある。


703 :1(修正) [saga]:2009/08/05(水) 20:51:10.44 ID:ILuzD3Io

そこへ、大野上那がドタバタと騒がしく家の中へと入ってきた。

气三三三三三.::|   \ …-   __  r -           _,ィ=ャ、
.  ` ーァ'三三.::::|  /  ̄ヽ       ̄¨ ー 、      /.三三恥.
    /三三:ヽ.:::|   ル'´迅!\         ヽ ,.--.、イ ニ三三三ト、 __
   .f三::/l:::.:.l:`∧ / ;´ ̄ヽ \    ,zニ三三三三/ ! Y二二_ミニY 三ヽ     「よお!嫡男誕生と聞いたぜ!
   |三7 V::.|、迅!\  ノ¨ヽ  ヽ     三三三:/ i l\      ノ 三ニノ
   |/´   V小. z 、 // _,ム.  ∨ __,三三∠ ノ ヽ. ` ーr .壬三三/{_     こいつは俺からの祝儀だ。
       ヽト∧  んイノ   i   レ´             \  {/ .::ニ三ム三`Y
___,. -‐ 壬  \ ` 、// / ゝ .._   , --<_ ,z=ニ三,イ 、 .ニ三|三ニハ
三三三三三三三三 .\ ` ´ /{ ,ィ }   /三//7ーォ    ̄ ̄/  ヽ.\ニ/三:/三ヽ  ありがたく受け取っとけ!」
ヽ三三三三三三三 .三\..ィ  `! /-ォ'三/l! {{  ヽ、   , ′    _ノ.ニ三|三:/
  ` <三三三三    三ニ|  ィァ' / ニ/  l! {{   ` ー/     /   ニ/三ノ
     ` ー‐‐ 、  三/´ナ//{-彡 / ヽ.l! {{     ゝ'ニ …く 、_,. ¨´ヽニ/
       ,. z=!. /´   // /   /- 、 i \\     ーァ ´  ̄ ` ̄  ̄
      /三,ィ=V/.   //  ∧_/ ヽ.:.:ヽ! - ヽ.≧z--イ ヽ:、
.     /三ニ/ ノヘ!> './  /      V.:.:|:\ _ _ ___,.り   ヽ\
.     /三ニ/ヌ ヽ._ , イ  /    , -┐ ハ、.:.:.:.:.:.:.:.:.://    ヽ \

                かみな
        【浪人  大野上那】



╋━━━━━━┯
┃   │  ,.;. │
┃ ─┼─  ..;.;.;│
┃  /\     │
┃/ ヽ \.   │
┃ ∴ ,. ヽ  │
┃ ,.、  ノ、_ノヽ │
┃/ \  . .;.;.;.;│
┃   \.;.;.;.;  │        上那がもってきたのは、いくさで使った旗指物であった。
┃ /   \ .;.;.;│
┃/⌒ヽノ     │
┃     ─┼/│        ところどころ弾痕があり、血しぶきまである禍々しいものであった。
┃ .;.;.;.; ─── │
┃・   /┌─┐│
┃.;.;.;.;   ├─┤│
┃ .;.;.;.;  └─.;.;.│
┠──────┘




705 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:52:36.85 ID:ILuzD3Io


.:.:.:.:.:.:.             r 、j/イ  ∠   /   \ヽ. ____ ノ .:.:.:.ハ
.:.:.:.:.:.:.             ├‐      ̄ =/      ヽ、________.:.:.ハ
.:.:.:.:.:.:.             |           /      ム {ヽ         `:.、:\
.:.:.:.:.:.:.             |    f´ ̄  |      |弋ハ__\           :.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.             |     ||  - ,ィ | /∨     | イvハ-x 丶         :.:.:.:.:.
_.:.:.:.:.:.:.:.      |∨ .ハ   ||' ,ィ仭Ⅳ ∨ ハハ│ヽ{  ヽ \ j    :.:.:.:.:.    「なにこれ?」
イ:.:.:.:.:.:.:.:.       |.:.∨ ハ   ||/ー ' ス.  \{ }ヽ ',0    ',  ヽ{ヽ ハ:.:./
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.    |:.:.::∨ ハ _ノイ  - '       _lノ   ヽ     }    ∨ j/:.:.:.
;/l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   |:.:.:.:.:∨ハ   :.:.       ト. く .:.:.:.:.:.. ` ー―彡     .:.:.:.:.:.   「良くぞ聞いてくれた、我が弟よ。
 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |ー弌z,Vハ         jハ ヽ              ,  '  ̄ ̄
 |.:.:.:.:.:/⌒丶.:.,イ―― 、ヽ{.:.       , イ |  {__           u /
 |.:.:/.:.:.:.:.  \.:. __}:.:.:.:.:.     //。│  (`こ⌒)    /     /.:    耳かっぽじって聞きやがれ」
ィ':}イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽf.:.:.:.≧:..、.:.:.:.:._/イ  ∧( ) ' ⌒ヽ ´  /     .:./.:.:.:.:
.:.{.:.:.:.'  ̄ ̄ ̄ ヽノ:\.:..\.:.:.>:.、` =xー{ ( )  .:.:.:',  /       .:.:./:.:./:
:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   } ̄ヽ\.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.≧、/ヽ_____ .:.xー┴'ー‐     .:.:.イ,.:.'.:.:.:.
                                       しもん
                               【浪人 大野志門】



             /: : : : : : : : : : : : : :\: : :/::/   /
        / : : : : : : : : : : : : : |`ヾ__/    /: \
      ト、/: : : : : / : : : : : : i : : | ̄  /       /: : : : ヽ
      ,\ ` 、: : /: : : : : : :∧:: ::|  /       /: : : : : : : ',
   /___\  /: :イ: :: :: :/ l: : | /        ,イ : : : : : : : : ',
  / ̄    j\ l/|: : :/  ̄!: ::|      / ヽ: : : : : : : : :',
         / : : \ |: :/ ノヽ!: ::|     /    ヽ: : : : : : : ::ヽ    「こいつはなぁ、俺様が島原の乱で
.        /: :: :: :: :ヽ| ./く   l: :/\  /       V⌒ヽ:: : : : >    八面六臂の大活躍した時に使った旗だ。
      /: : : :/l: : V Y' ヽ ‐V     //ヽ       く ヽ:: : : >
      /: : /  |: : : : :|   _ -‐''´,-v   |        )ヽ ノ: :/
     //     |: : : :∧ ヽ vー‐'´/⌒⌒j     / ノ /: :/
     /      l: : ::/  ',  | _/-――ノ      _,/: :/      いわば俺様の魂よ」
           ヽ/    ', ヽー―― '´      ノ::::::::\l
                l            /::::     ヽ
                |           /::::::::      ',
                ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::        ',
                   ̄`j::::::::::::::::::::::::::            l




706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:52:41.63 ID:h0.tiQ.o
それ前田さん家のカブキ者の旗wwww


710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 20:58:06.31 ID:ZGx38gko
>>706
グレン団の旗じゃ無いところが奥ゆかしいというか何というかww


707 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:55:05.97 ID:ILuzD3Io

             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \
        |      (__人__)     |
        \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ      「いやいやいや、普通に祝儀に似合わない代物ですお」
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |




. /: : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : :/l/__: : : : : : :l
/: : / / : : : : : : : /: : : : : : : : : : : ;ィ: : : : : : : : /´  `ーァ : : : l
: /  ./ : : : : : : : ,': : : : : : : : : :/ /: : : : : : /:/     ,イ : : : : L _
´   /: : : : : : : : ,' : : : : : : : /  /: : : : : 〃:/      〈ミ: : : : : <_
   /: : : : : : : : :,': : : : : : : /\  i: : : :///   /`ヽ  !ヽ. \---‐´
.  /: : : : : /! : i: : : : : : :/ァ云≧!: : /  ´ z=≦.._    l_ : ヽr-`     「いいかぁ、息子と娘は物心ついたときからこの旗を見る。
 /: :〃 / .l: : !: : : : :.:/、弋タ_ l : /   ´ ´{rネハヽ,   ハ/
.////   l: /l : : : : / " ̄  l:./l  /  ``ニ"- ゛  ,'イ !         そして戦場でどんな風に戦って、
"  ´   ,, l/-l: : : :,イ.     l/ .l ,'         ,'〉 !ノ          どうやって生き残ったかを思い描くようになるだろう。
    ,, ''   l: : ∧_!       l            ,'/,ィ`丶、
 ,, ''       l: /   .l       ` -       ,'_/     `丶 、   それこそが俺様の望みさ」
''         l/   i、   、______,、   ,'          \
                !ヽ、   、   ,      ,イ              \
`丶、          l  ヽ      ̄ ̄    / l                \
   `ヽ,      /  l ', ヽ       /  l .l          , - ... _   \
  _ .. -'     ,' /!. ',  ヽ、____/ /   ト、!       /    ¨ ‐ -




          ,ゝ ̄ `  ′゙,∠.._
       /´ " " " ゙ ゙ ゙ .<`
       7 " " " " , ゙ ゙ ゙  、\
.      i " " " ゙,.ィ / \ ゙ ` ゙ \
.        | " " ,ィ/‐l/、  ,ゞト、゙ 、゙ヽl
       | r=、 l.=。==._ ,。==ゞ ゙ N
.      | {にl l ` ̄  _ \´ハN
       ,l ヾ=lノ  __ ‘ ‐  ゝ
   _./:l "./ ヽ. ∟..二ニ7/       「そうか!」
‐''"´:/::::::| /    \   一 /、
::::::::: !::::::::l′     \ ,イ:::::\
::::::::::l::::::::::l         /:`:::l::::::::::::\


突然、杢之介が声を上げたので、一同はびっくりしてしまった。


708 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:56:13.91 ID:ILuzD3Io

<佐賀 山内>
                                                          _y-、_
                                                    _....-―一' ;:;:;:
                                                ,,....--'´    _;:;:;:′
                                _、             ..-‐'´     ィ  ,,';:;:;:广
                        ..-..,,_   _,〃 ,  ''''-...._,,_     _/’    ,,/     _i;:;:;:「
                     __..r'′ '' ̄"''";:;:;:;:;:     ` ̄ ̄''''''゙廴 、 ''ゝ 丿     _u;:;:;:
                    /´ _ ,,、      ;:;:;:;:;:          t_,];:;:;:;:;:;:;:    .. ャ;j;:;:;:′   ゝ
                  _/   ゙ 〕      l;:;:;:;:;:       ゙'、  ;:;:;:;:;:;:~~  _、  ,j;:;:;:;:l′
〃              _/'''''´  ..;:;:;:;:;:;:     .._ ;:;:;:;:;:         丶 ゙;:;:;:;:’    ニ、_u;:;:;:;:;:-
 ヽ           ..-''´     ;:;:;:;:;:      ;;:;:;:′    、   ''   ;:;:;:;:;:;:    ..ィ' ゙/;:;:;:;:;:;:;:′    、
′ r ゙''ー.... __  _ __..r''´      ,_;:;:;:;:;:      ;:;:;:;:      丶    ";:;:;:;:;:      u;:;:;:;:;:;:;:′
′丶  、  ´  ̄´       u‐^ ;:;:;:;:;:;:;:;:  、              '、''、        _n-  ;:;:;:;:厂 ′
  、 _ ′           _..ィ;:;:;:;:;:;:!                 ''''l{lゞ -        _,jl;:;:;:;:;:
   `ー-      ,,  '''   ....-';:レ´   ;:;:;:          ムfョョ广       _、 ニ;:;:;:;:′
          ''ゝ、_ __l广   ''ll′    ;:;:、          `jr]「        '''´'t;:;:;:;:厂
     ‐ ′   _;:;:;:`           ;:;:;:、         .. ‐゙ヽ、       _u;:;:;:;:;:l′
     _''     '';:;:;:            l;::;:;:∟       -   ゙゙、_  ,,. ___u;:;:;:;:l广フ
     ’ ′   :∟            '';:;:;:;:;:l' ヽ          ゙リllレ1;l;:;:;:;:;:;:;:冖 _ょ
    _、    、              j;:;:;:;:ト             圭_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:′
   ''/^    フ ..、            ..;:;:;:;:;:;:′           _ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
   ′    _;:;:;:'、           _;:;:;:;:;:厂             ]l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
       _ィ;:;:;:′         i;:;:;:;:;:;:l'´             _jlll;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
      _;;:;:;:;:;:ァ          ゙;:;:;:;:;:匸            _j;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:广
     ,j;:;:;:;:;:;:;:[〃          ゙゙゙ニ广           ‐;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:手 ̄  ..-
    _;:;:;:;:;:;:;:;:゙゙′          ' rク′           ..j;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:′


山内とは、筑前と肥前の国境を連なる背振山麗のことをいう。


709 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:57:41.02 ID:ILuzD3Io

杢之助は子供が生まれた翌朝、この山内へ狩りをしに向かっていった。
用意したのは、父親譲りの鉄砲、そしてめずらしくやる夫にも声をかけて同行してもらった。

          _,. -゙'   ゙  " ̄~゙'' - .,,
           7i         ヾ ー゙ヽ
          /  ii         i; 、ヽ
         _ i i!            i. ゙ ,
       / ゙'' -'^ヽv v ヘ、ヽヾヾ i i i\i
     /""   , ,,_ Y!/  ヾ__!_Aリ|ノ!'!'!
   ,.- "  〈   i   i=ゝ、 ,,∠=-ァYヘレ
   ノ   !   | "~' |、 - !゚-."!|く゚-  !!メ/       「犬も忘れないでくれ」
  (   ! ,,... ! ,,.. !  ̄i,   !|::.  /.ノ
.  |ヾ '!.  /   |"゙  〉ー !|;― /"iヽ~゙゙^''' -
  /ヽi - ! _/゙ー i'!  i,/ 、 ― /i  |,,__
  ノ">ヾ_!〈==-!|_ノi ヽ \ / !  |  ゙゙゙̄^'''
  /    ''゙.---┘  |  \ッ" /  |




      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |
. |   (__ノ ̄    /   「犬?かまわないけど……」
. |             /
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ




711 :1 [saga]:2009/08/05(水) 20:58:50.47 ID:ILuzD3Io

朝早くから佐賀を出発して、背振山に到着したのは昼ごろである。
道中、杢之助は歩きながら、今回の狩りの目的をやる夫に話した。

,イ " "  "  八 ゙ i ゙ 
/ ,ィ´ "/' イ /::: ヽ ト、゙
// ィ' /| /| /::: , -ヾ、ヽ,
 l  l /-レ、レ'  ´_, a==
 ! /l,ハ=a=、  ヾ`ー  ´       「熊を狩りたいんだ。
 '"  ',`ー/ :::              しかも、山奥にいる『山の主』とも呼ばれるやつを撃ちたい」
     ', / ;:::: 、      
      ∨_, - '  _,  ::::/;;;;::
      丶 ー '' "´   .:::/;;;;;::´
  r―、,/丶  ==  .:::/;;;;;::::::
`<´ヽ r‐ヾ-、 \   :::/;;;;:::::: 
.(´ヽ ゝー)r┤/\:/::;;;;::::::




                ____
              /      \
             /  ─    ─\
           /    (●) (●) \
           |       (__人__)    |
            \      ` ⌒´   ,/     「産後のお勇さんに、精のつく熊肉の鍋でも食わせてあげるのかお?」
            /         ::::i \
           /  /       ::::|_/
           \/          ::|
              |        ::::|  キュム
              i     \ ::::/ キュム
              \     |::/
 ι( ・ω・)υ        |\_//
 o( 2U U          \_/




712 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:00:18.55 ID:ILuzD3Io


        _、‐-、, -‐z._
        > ` " " ′.<
      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
        7 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ       r‐ ' _ノ
       ! " " /-Kl/ Vlバ.N     _ ) (_
       | "n l =。== _ ,≦ハ!      (⊂ニニ⊃)
      |."しl|  ̄ ,._ ∨       `二⊃ノ
      | " ゙ハ  ー--7′       ((  ̄
      r'ニニヽ._\. ¨/           ;;
     r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、    「ククク……そうじゃない。熊の毛皮を手に入れたいんだ」
   /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ
.   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ
  | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
.   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´
   |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´
.   |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
   |::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ゙/




── = ニ      /⌒  ⌒\
  ─ =ニ三   /( ●)  (●)\
          /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   
── = ニ   |     |r┬-|     |
 ─ =ニ三   \      `ー'´     /     「ますますわかんねーお。床にでも敷くのかお?」
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
── = ニ   /=、。。。。。。。。。。。。。。。。r=、ヽ
 ─ =ニ三 (◎ ヽ-─────(◎  )
    ノ◎、  |\  \       /  / |  /◎、
   (_,rへ `ソ  /> ◎)      (◎く|  レ' ,rへ )
─ = ニ  \◎'/ /       \ ヽ、◎/
         ノ /          \ ヽ
 ─ =ニ三 ( ◎(             ) ◎)
    ─ =  ー、_ら          ⊂、_,r




713 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:01:49.30 ID:ILuzD3Io

    / ll _,.  ll  lll  ll   ll    lll    ll i
  , '.,. ‐',´'´ lll   ll  ll  ,.イ   lll    ll   ll |
 / , ' ll ,ィ . ll ,.イll.,.イll./::::ヽ.ll ト、 ll 、   lll   |      「山内随一の大熊と対決し、戦って手に入れた毛皮を子供に贈る。
.   /ll./! ,イ ./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ lll  ll |
  /., ' . !ll /l ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ ll   |      そうすれば俺が死んでも、熊と戦ったことは後に残る。
  /   ! / .l /.l===。=、::::::;;;:==。====! r‐:、lll|
     l/  |/ .l :`::ー-:/::::::::::: ー-‐ '::´:::|l|r‐、!│
             l :::::::/::::::::::::     :::::::::|.!ト、リ l|      これで俺の悩みも解決する」
              l:::/::::::::::__-,    .::::::::::|Lンll ト
.            l`"----------一::::/ヽl!  |;;;ヽ.
              !   ___ ..::::::::/;   ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
            ヽ.  ̄ ̄..:::::::/;;:    ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ー-
          _,,. -‐''7ヽ......::::::::::/;;;:      ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
    _,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::/;;;::         /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;::         /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;




.. //::::::://:::::/:::/ :/   :|:::|::::::|::| ::::|::::::::::   :::::::  :::::|
/.../:::::/::/:::/ :/::/     |:|  :|:|__|_\:::      :::::|
.. /:::/:__// :::://       -| ̄ ̄:|::::::::::::/::::::::    ::::::::|
...//| :::/―__:/   _― ̄     |:::::::::::|:::::   ::::::  :::::|
./.. |____     ______:::::::::::|:::::::/⌒\   ::|
..   |\ ̄ ̄_@)   ≡ヽ ̄ ̄ ̄ ̄@/::::::::| :::::|:/⌒:| |  :::|
...   |  ̄ ̄::/:::   ::::  ̄ ̄ ̄ ̄ :::::::::::::| ::|/::::::::| |  ::|
....   |     /:::::::            ::::::::::::|:::::|/\:| | ::::|
.....   | ::::/:::::::::::            ::::::::::::| :|:::::::::|//:::::::|    「だから、やる夫、おまえはこの戦いの立会人となって欲しい」
......   | /:::::::::::::::           :::::::::::::::| |√)// ::::::|
.......   /::::::::::::_::::)         :::::::::::::::::::|:::|\//   :|
.....   ( :::'''            、   :::::::::::::::|..|ヽノ   ::::|
.      |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ::::::::::::::::::/|/::::\   ::|
...      |  ___        :::::::::::::::/::  ::::::::\  |
.....      |  ::::〓       ::::::::::::::/::    ::::::::::::\
.......      |  :::       ::::::::::::/::




       ____
     /⌒  ー、\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\   「立会いって、熊とぉ!?」
  |     |r┬-/ '    |
  \      `ー'´     /




714 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:02:58.15 ID:ILuzD3Io


./:::.:.:.:.::.::::_:∨ {┤ | 、 ;  ハ
{:.:::.:.:.:::/::::::∨ ヘ'、 }:、 }  ;  |
;:.::.::.:./:::::::::::::::\ハ ヽト、ヾ  , -┴ 、    「そうだ。あくまで一対一の対等な闘いだ。
;:.:.:::_.、-‐rッ  ̄ \ フ´| /__:::::::}
  |::: ̄:::::ー─‐  ´ . :.:.:| |::__.:::}.::/     決して決闘に加勢することなく、勝負に勝つなり死ぬなり、どんなことがあっても、
  |::::::::::::::.:        .:.:.:l |::_::V.::/     佐賀に帰って俺の戦いを語り残して欲しい」
  |:::::.::::::::.:      .:.:.:.l レ:::Y::/
  |::.:.:::::::.:      . :.:.:.l |__/:/
  |::::.::.:.:      . :.:.:.ハ|__ノ_
  |:.:::.}      . :.:.:.:/ ノ/三 \
、_ノ'"´       . .:.:.:イ /三三三ヽ_
──────'.:.:.::/f| /三三三三 {三≧= __
___   ..:.:.:.:.:/.::{レ三三三三三;三三三三三≧= 、_
圭三´ . .:.::.:.:.:/.:::::::.l三三三三三三,三三三三三三三三
  . .:.:.:.:.:.:./.:::::::::.: :|三三三三三三!三三三三三三三三
 . ..:.:.:.:.:/.::::::::::::. :. :|三三三三三三;三三三三三三三三


これは、また重大な大役だお、と言いかけた。
ことの成り行きに頭がまだついていけてない。


        ____
      /    \    クケケ、将来の幼女を手篭めにするチャンスだお、やる夫。
    |\/  ノ' ヾ  \/|
   |/ ≪①>  <①≫ \|          ⊂ニニ⊃
   |     (__人__)     |            ____ノ L
    \、  ` ^^^^ ´  ,/           /\ /  ⌒
.   / ヾ  `ー‐" " ⌒ヽ        /(○) (○) \   なにを馬鹿なことを!
   /       ヾ ,"      \     /   (__人__)    \  大切な友人の子供だお!
   |   r         r\,"⌒ヽ   |      |::::::|      |  保護者の目を持ってやるべきだお!
   :::::: ::;;::  ,,, ;;::: ,,::  ;;;;::::''   \     l;;;;;;l     /l!| !
    ::::;; ::::::: ;; :::: ::::::::;;;::  ::::::;; γ⌒⌒/    `ー'      \⌒⌒ヽ
     ::::::::;;::::::;; :::::::;;;:::::     (_ノノ/          ヽ !l ヽしし_)
       :::::::::::;;:: ::::::::       (   丶- 、       しE |
          ::::::;;;::::::::;;;;       `ー、_ノ       ∑ l、E ノ (
           :::::: :::::::          ::::::;; ::::::: ::::: :::::;;   ⌒
             :::::::::         :::::;;; ::::::::::::::: :::;
               ::;;::./ ̄ ̄ ̄\:::;;;;::::::::;;;;;;;:::''
               / ─    ─ \
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              \     `⌒´    /
              /              \




715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:03:15.80 ID:qXsE9SYo
大物狩りか?


716 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:03:46.07 ID:ILuzD3Io


                          ⊂ニニ⊃
                   ____      ____
                 /    \  /      \
              |\/ノ'  ヾ    `/─    ─   \    「でも、おんにゃのこと親しくなっていくに
              |/<①>  <①. /  (○)  (○ )   \   したがって、あれこれハッテンするのは
              |  (__人__)   |     (__人__)      |   しかたないね」
          ,-、  \、` ^^^^ ´  \    ` ⌒´      ,/_
         / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/><  ` ー─ ' ┌、 ヽ  ヽ,⌒⌒ヽ
        /  L_         ̄  /           _l__( { r-、 .トしし_)
           _,,二)     /            〔― ‐} Ll  | l) )
           >_,フ      /               }二 コ\   Li‐'
        __,,,i‐ノ     l              └―イ   ヽ |
                    l                   i   ヽl
        :::: :::::::::: ::::::: ::::: ::::::::::::;; :: :::::;;;;;::::: :::::; :::::;;;;;:::::::::;;;;;::::
           :::::;;;;;::: ;;::;;::      ::::::: ::::: ::::::::::::;;;;;;::::: :::
             :::::::::   ___   :::::;;; ::::::: :::;
               ::;;::./⌒  ⌒\:::;;;;''
               /<○>   <○>\
              /   (__人__)   \
              |     |r┬-|     |
              \    `ー'J    /
              /              \




717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:04:27.74 ID:kO2h1Sco
脂肪フラグ立てるなやる夫ww


719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:04:53.03 ID:ZGx38gko
発想が死人じゃねえ、ただのロリコンじゃねーかww


718 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:04:30.02 ID:ILuzD3Io

その時、杢之助は火縄の臭いを嗅ぎ取った。

     !: : i.!ヽ :、ヽ、:|::::       .::::::::::::::::', ./
     |N: : : :\_ノヘ::::::::.    .::::::::::::::::::::::::', .
     /|:!: : : : : /::::ヽ::::::::....:::::::::::::_::`:-ァ.、_'、
   /  |l: : : /::::::::::::::ヽ::::::::::::::::'^::ー ´ /   クン
  三三;;;;\´::::::::::::::::、::::::\::::::::::::::::-‐:: /
  三三三;;;;;:丶、:::::::: ヽ:::::::丶、::::::::   /
  三三三三;;;;;:::::`::-:、 ヽ:: /;;`丶、_/
   三三三三三;;;;;:::::::::`:.‐-'、::::_く




                                     _,,...._
           y´ ̄`Z_' 、                 r‐''ir'',.-,  )__       /``' ァ
           /r:⌒ヽ',   =            _,. ,  _,.!.  ! (..ノ,.r' /   /        /  /
          ノ ゞ_,.ノ  ゝくrvぅ= _      l  lr',.´-ァ  i,,ー '.   /  ./       /  ./
         /      ヽ` ´てこ う. - _    l  l   ,.-'  r''    /  /'"! /\ /_/
      .  /` -   -  ´ ', r=- _´`Yら = _ l  l /,.r'i ./    /   /l `'  ,. ' r‐‐r
      .  /          ゝ_,.ニヽ -v て(ぇ  l  l( '-'゙ノ    '-- '´  '-‐'   '‐-'
        {          ', ( い〈_ノi  -` !,. - `'' ´
        ` -  _ _  - ´` == _i      -´ i|_|r、
               ̄ ̄   ――-  二, ―- _|::::ii:::}
                          _.i  〉i_c二r‐-、
                            f `| i:F-v r:/  .ハ
                          ゝ-i_i_L.ノi.|(_ノ ト
                         i     ̄` ̄  )./
                            〉 -  _ - ´
                          ゝ _   _ イ
                           ー- _ ̄ _ /|:




720 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:05:15.08 ID:ILuzD3Io


                           ⊂ニニ⊃
                   ____ .     ____
             ブシュ/    \   /      \   ブシュッ
              |\/ノ'  ヾ    `/─    ─   \;:;:;:;:  
─────────|/<①>  <①. /  (○)  (○ ) :;:──────── ・
              |  (__人__)   |     (__人__)  ┃,,;:;:;:|:,,,,,
          ,-、  \、|r┬-|    \   `|r┬-|´     ,/_;:;:;:
         / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/><  ` ー─ ' ┌、 ヽ  ヽ,⌒⌒ヽ
        /  L_         ̄  /           _l__( { r-、 .トしし_)
           _,,二)     /            〔― ‐} Ll  | l) )
           >_,フ      /               }二 コ\   Li‐'
        __,,,i‐ノ     l              └―イ   ヽ |
                    l                   i   ヽl

____
     \≡=-
    ♯ \
)    ♯  \≡=-
          |≡=-
        /
        \≡=-
         \


発射された弾丸は、二人の後ろにあった大木の幹に命中した。
一瞬でやる夫を蹴飛ばさなければ、やる夫の頭を打ち抜いていたかもしれない。


721 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:06:58.72 ID:ILuzD3Io

杢之助は狙撃された方を向いたが、相手の姿が見えない。
今ごろは、火縄銃の弾ごめをしているはずである。

       `ヽミメ、 . -‐,=‐
     . . .-‐‐ミ i! Y i! 厶イ__
   ∠..., =‐- i!  i!  i! i! <´
   .ィ´ i!   i! i! i! i!   i! i! ヽ
.  , ′i! i! i! i! i! i!  i!  i! i!.!
 /イ i! i! i!ィ i! i./::、 i! ト、 i! i! !
  /i!.//i!./::iメi/:::::::,メ、「ヽト、 i! i!j
 /イ i!/! /===。、:::::.===。=:i!,...i! |
   j/ j/ i::`:‐:/:::::::: ー一.:´:|ir, }.|
       i:::::/.::::::、   .::::::|Lンii|        「鍋島武士、斎藤杢之助であるッ!!
       i: `r_'ニ´‐'ヽ .;.::::ハ /
        、  'i'-‐_'ノ::: ,_',.-‐;´-ヽ,
        ヽ  ⌒ .イr‐.く´, -‐ ''`' 、     闇討ちされるいわれはないッ!!」
           \/,'./ ::: !  _ヽ___`'_ 、
          /´.,!' / .:::/-、'´       .\
        /.>i゙_./ .:::/  ; `ー,        '、
       ,.' .,.' ,..,V、 ::::::!  l  .l `!,.       ',
      ,.' / !ン i ヽrノ,  !  .! l.i        !
       / ./  !  ヽ !..::::: /..、 ,'  !'i       i
.      / /  ,.' ヽ ....`"ーく::./.:ーノ.,'       !
    ,' /  , '   `-、-'、_`ノ'ー '7 /      ,.'i
            ヽ\ヽ-,. - '´.,.' .:::::::::::::::::, ' /




722 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:08:34.46 ID:ILuzD3Io

あまりの大声に、杢之介の言葉は山内にこだまとなって響き渡った。

: ,Li、.,‐  .,!,,-:,、  ,、 ._,,,-、、  ,,-    .,、   、 .,、 .i、
: |l゙.〃 ,,,rrヽ.,i´ .,i゙‐''"゛ ,,,/,,,,-‐'フ′  ,,-''|  |  .゙L,/.|、 .|
: |゙l .,/',i´,-、/  ,i´ `'-,,"~゙^ .,/ _,,,/"  ゙l .|!  |` .|│l゙
: | ゙l" l゙.,i´ .l゙ ,/ 'l-、_ `'-,、''゙‐''"゛│  .,、| ./l゙  ,ト | .゙ll゙
|  |{  | /` ゙l、`゙''ー、,,`-,、 /`  ,i´ |i,,,,i| /.| ./ `
`|   l.|、 | /   ゙'=,、 .゙l,,,,!-ミ'、|'i、 .,l゙‐'゙",/ |,/ レ′
: |   ヽヽ,'il゙     ゙ヽ,_ ._,,-`'i、 ゙l .,|=二"
.,,|   `''リ}       `゙゙`   ゙│|,ニ",|
"`   .,ノ ゙l             `!゙l ./          「遺恨があるなら姿を見せろッ!!
   .,,‐`  |             ,,、i、 ゙l.゙l/
   ,i´   ゙l、       -‐l二"  ゙l l
   .ヽ    ゙l          `7ッ,. ゙l l           卑怯者ッ!!」
    .ヽ   │    .'''''''''―--,,,,゙l `'-,,゙l




          , 、、  ,,
        , '  ____ " 、、ビリ ビリ
         , '   /⌒三 ⌒\  ',
       ;  /( @)三(@)\  ;
       ; /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ;
        |  u   |r┬-|  u  | ;        (まるでケモノの咆哮だお)
       \   u `,. -'"´´ ̄`ヽ ;
    _   /    (___   | ',
  ,、'  /              |  ;
 、 ( ̄                |




723 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:10:30.75 ID:ILuzD3Io

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

           __
         ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
        /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、      (聞書2の96)
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!      草紙に、「そこを動くな、と機先を制すれば、二人分の働き」とある。
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
    _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ      これは面白い言葉じゃないの。
     !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ     
    !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ      その場でできないことは、一生かかっても解決つかない。
    ヾ、!      !;     ,レソ
      `|      ^'='^     ム'       そのとき、一人の力ではとうていできないはずのことでも、
.        ト、  ー- ─-:  /|        言葉の力で二人力となってくれるのさ。
       ,| \   ===   ,イ.:ト、
        八 ゙、\  ;   /リ.::;! \      後にしようと思ったら、一生できはしないぜ。
   __ ,イ  \ ゙、`ー─''゙::::;:'/   !`ヽ、
、:<´ / !   /ヽ   r- <´    /i   `> .、
 / /ノ:|   / ()j   j イヘ   / :lヽ、_       `>.、
/ノ   ! .ム∨-、/::/ ヽ. /  !    ` - 、     `> 、
/'´   レ'ノ y   /::K    ∨  ,'       ` - 、     ヽ
      i /  /_/ 7      ,'           `ヽ. /  ',
      ノ/  ソ   /       /            i    ∨   ',
     /         ¨j               l     /    ',
.    /        {     __________ |   /       ;
.    {           }    |           | !   /        i
   ノ          ノ    ├──── -┤ ! /        l
 /         /|        |           | ∨        l




724 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:11:50.37 ID:ILuzD3Io


、´ , l::::::::::|ヽ::::|||`゛|‐ 、::::|||`、::::::::::::::::::::::::::::::/::,::::
||`´/|:::::::::| ヽ::|,|==-、::゛┼、l_::::::::,::::::::::::::::::/:::l::::
||||/::|::::::::| -r" / 0 , 、l`,:|t、 lT、:::::::::::::::::::/|:::l::::::
/::/|::::::::|  l l (::)、l |`′  ||`,:::::::/:::::/ |::/::::/
:/:/ |::::::::|  ヽ.ヾ、___,/       ′l:::/l::×、l:/:::::/:   また、「左足をふみこみ、鉄壁を通れ」という言葉も面白い。
'::/ .|::::::::|   >‐- 、       |/_|/_  /|:::/::::
:/ |:::::::::|                '/,‐rT //l::::::   即座に相手の懐に飛びむのは、左足の一歩からである。
ヘ |:::::::::|             、 lU /,| /:::/:::/
|||l |:::::::::|             ノ 、`‐' ' /:::/〆:/:
ー/:::::::||-、      ,-==-,  ` ‐ ハ '':::::×|  そのような踏み込みの大一機(天地を動かす気合)を持っていた者は、
||l:::::::::::|||||||l     /-、  /    /::|ヽ::_,.-   豊臣秀吉ただ一人のようだ」
||l::::::::::::||||||ヘ   (   `/    /:::::| ヽ:::::`T‐
|||i::::::::::::||||||l    ヽ /    ./ |:::::| ヽ:::::::ヽ
||||l:::::::::::||||||||ヘ   ー`    , ‐l´l .|:::::| 丶:::::::
||||||l::::::::::|||||||||l     , -‐'´ -‐、:`、|:::::|  ヽ:::::
|||||||l::::::::::l||||||||`ー-‐'´||||||||||||||ヽ:::`::::ヘ  ヽ::::
|||||||||:::::::::|_,-‐',l||l、\||||||||||||||||||ヽ:::::::::::l   ヽ:

     【太閤 豊臣秀吉】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:12:51.75 ID:qXsE9SYo
>>724
…この秀吉だと、「だわー!」としか言わないようなwwww


726 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:12:59.56 ID:ILuzD3Io

杢之助は内心、狙撃してきた相手に毒づいていた。

       、─- 、  __
    ,_ -─-ヽ   '´   ,∠.._
    ,> " " " ゙  、、 <`
  ∠_ " "  "  ヾ  、、ヾ
   / ″, ,ィ /ヘ i、 ヾ ヾ !
.  /イ ,ィ ./l/‐K   >!ヘ|\ ゙ |     (とんでもない阿呆だ。よりにもよって頭を狙ったな。)
    |/ レ|==a= . =a== |n. l
.     | l  ̄ ´|.:   ̄  :|fリ,'
      `ヘ   、l.レ    :|"ハ
.      /ヽ.  ̄ ̄ ̄ /|/  :!_
      _/   l\  ̄ / ./   |-¨二
-‐ _''.二/    l:::::`‐:'´  /    |




: 彡                  ヽ
: : :            ヽ       l
: : : : : : : : : : :ノ  /  ハ: . l:、 ヽ  l |
: : : : : : : : : : : : ./ /:::::::l:  |: ', |  |リ
: : : 彡: /: :///::::::::::::l: l/j/ヽノ
: ;. ''´:: ̄ ~" メ、::::::::::::  レイ f
|:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::..,,ム 'フ/
:| "、´ ̄(ッ ̄~"フシ  く'゙′ /      (やたらと動く頭なんか狙ったら、外れるに決まってる。
|:::: :::::::::::: ̄::::  .::::::::::', . /
|::::       .::::::::::::::::', ./
ヘ::::::::.    .::::::::::::::::::::::::', .       殺したいなら腹を狙え)
ヽ::::::::....:::::::::::::_::`:-ァ.、_'、,、,_ ,..._
 ヽ::::::::::::::::'^:ーr‐ァ‐''"/ _/ >-‐ 、
::::::::\::::::::::::::::(゙\`マ -‐ト-.r '`';ーく__\
ヽ   ^'x ; ,, ,、ィヽ \\ ,)/ ノ /  ノ
ァ、  ;;:/  / ̄iヽ `々゛   、   /
| ヽ  ;ノ 〈  ',ヽ `、  :i  ノ    |
l  \    ヽ /, \l    ! /   |
ヽ ,、 -〉  , --〉/⌒i'ハ    ;      ト、
  |ヽ \  /_ノi\l ',\  ヽ,    ! \
  l\\ ヾ' ´ // \'、 ヽ      \




727 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:14:11.54 ID:ILuzD3Io

茂みが揺れて、そこから獣の毛皮を身につけた少女が出てきた。

                          _.、-‐'''''''''''ー‐‐- 、
                         /           \
                        /              ヽ
                       /                `;
                      ノヽl、l         .l      }
                     /   `゙゙ー==、,,,,,,,,_/__/|___/ノ,.、ノ|
                    ./         /`゙''ー/●-‐‐''"´ `!
                   /    , 、   ///!//、::/ヽ、 | l /l/
                   !/    !ヽ.|./|/ー、=、 '´  :/_,.、=、〉//ヾ
                   〈 /  ヽ '| ,、-ソ```'" / '〈ソ"/.:/  |
                    `"!| / \_,、 |::::!` .,.,,、  l ´l::::// j |`
                      `'!/l / |:、゙:::| "´´   '゙ /:::/ヽ |//
                      .´ ``! .|/\'、 ‐‐,‐- .// |"
                         .| ./  ` 、   ./  /
                _,.、---、、-‐ヽ-‐/     `''''l"´\,/
               /     | `゙;:ヽ'ー-- 、,,_   _,、二| ̄`、 ̄``'ヽ
              /,.、      .|  .゙ .'、    ` '゙   ヽ  `、.    ヽ
             ./ 彡      .|    '、          |:;  ヽ     '、
            / ξ      .|    ゙`ー‐-、     .ノ゙ ,、 |     l
            / "     ,、  |  .:       `''゙゚゙゚゙'''''゙´  ,ξ |     l
           /●ミヽ   /  .ノ ::::              炎 .l     l   ガサガサ
         /    `ヾ、 /.ソノ;;| ::::〃              ゙'゙ !  _,、==='、
        ./       〉 〈;;;;;;;l  ξ                 〉/'´    ヽ
       /        ./  };;;/  j〃.                /ヽ      `、
       /       /  /V  巛           .,.,.:/:;.  ./ `、      ヽ




            _─-、 -‐;z.__
        > ` " ゙  <
       / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\
         l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
         | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N
        ! r,コ| =。=  ,。==ハリ
        | |ヒ.j|   ̄ r_ \7        (ん?こいつは山窩じゃないか?)
       j `ァヘ  ──‐:7′
.     _/∨ :::\  ̄ 人
  -‐'''"´ |.  ヽ.  ::::`:.イ  |`''‐- 、.._
        |   \  :::/  |     .ハ




728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:14:45.67 ID:qXsE9SYo
ああ、山の神様殺しに来たようなものだしなあ。


729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:15:03.43 ID:h0.tiQ.o
バイオハザードでライフル使うとヘッドショットが結構外れて
アカギさんの言ってる事がよくわかりました
敵が不意に動いたり手ブレがあるからなあ


731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:16:49.59 ID:ZGx38gko
腹を狙って腸が傷つくと高確率で殺せるからな


730 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:16:05.34 ID:ILuzD3Io

さんか
山窩とは、主に西日本の山岳地帯を住処としていた民のことをいう。
狩猟・採集などで生計を立てていた事から定住せず、一族を治める親方(ヤゾオ)の元、集団で移動していた。

                :::::::::\z=''       ./r' .(_,,.. -‐‐ .,ヾ、\
                ::::::::::-'"´    _ 、/::{::``''‐-、-‐‐:''"´  ノ\\
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   __、_ ヽ、__ -、_ヽ               {:l:::::::::::::::::::"    .,. -―‐=、L.-''Z_
   ‐.```''~`'' `~`'‐ヽ\、、_ 、          .ヽヽ:::::::::::::::::::::::::// ニニニl:)、.:.ヽ:;、`ヽ
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   :::::::::__-_-、_:...       `ヾヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::`''ー‐'´./:.;ノ´_ヽハ`ll、.:;}i.:.;イ
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   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...::.     ヽト:::::::::::::::::::::::::::/{ { .ノ∨:::::::: ii,,ヽ {:j` j
   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:.     ヾレl:::::::::::::::::/;:;:;ヾ、ヽ::::::::: ,llllllli,. `' 〈
   :::::::::::::::::::ニニ-、__::::::::::::::::::: .:.    .! レi::::::;://_,.-:'´ ̄ ̄):::::::: llllllll!'    ヽ
   ::::::::::_,..-‐: ''" ̄`=-、::::l:::::::::      .|//r'´  _,.、-:'"!::::::: lllllll!'   ‐,r'´
   ,.-‐<´::::::::::::::::::::::::::`z-、::l::::::..: }    |}VW>‐:''´:::::::::::::::ヽ:::::. .lll!' .==、_/
   :`ヽ、ヽ          ヽll:::::  /   ヤ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::. l!'  -r'
     .ヽ ヽ         ヽl:::..:. レ   イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::; __::::::.   /
      ゙i ゙i         ::i|:::: i'   ノ::::::::::::::::::::::::::::: _;-'´  ゙7'' .―'
      } }         ..::::|::: .:.'  /:::::::::::::   _,.-'´     ,レ                  _,.、
      j .ノ  ............  ..::::::::∧:::.  /::::::::: _,,.-:'´|::!:::::   ノ ,レ`ヽ、           _,.、-:''"´
   ___,,../_/_____,,,... -‐ヤ ./ヽ、/.l__::::__,.--  /::::::;: ,. ,. ,. ,.,./  \     _,.、-:''"´
   r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∠,.,.' ‐''".`‐'  )-、゙v '' ´´´´   ,.,-:':.     \_,、- '´       ...:::::_,、-'
  .  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、-;:''´,. ,. ,. ,. ,. .. ::‐:'1`-' iニ) __;;;::-‐''"/:::::   _,、-:''´       ..:::::::_、-:'´
   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:-'"´::ヽ   `ヽ、  }}ヽ l::  .i`フ(__;,.:-'‐:'´:::::::::_,、-'´  :l~゙i   ....::::::_,、-'´
   ;;;;;;;;;_,.-:'´::::::::::::::   \   ./ 〉.!| .ヽ.l::  ,'´.//;;;;`ヽ、::::::i'´ .f  ̄ フ :L_}..::::::_,、-:'´ \
   ::-''´:::::::::::::::::::     `ヽ/_///_) ,.l:: ,'//;;;;;;;;;;;;;;;;;>┤  .! /:::::: _,.、-'´     .\
   :::--‐‐''"´:::::::::::::::::::::::::::::...  ` ゙̄='.' l: ,:'、 ./;;;;;;;;::-1´ !、.ヽ::::::`'::::::-:'´:::::::::...       \


街に住む人々よりも遥かにしのぐ腕力と生命力を持ち、吹雪が吹き付ける雪山を平気な顔をして駆け回っていたという。

彼等は近代まで中央の権力に与しない誇り高き人々であり、中央政府の支配が及ばない人々であったため
山賊・盗賊として扱われ、また恐れられていた。


732 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:17:09.84 ID:ILuzD3Io

その右手には普通の銃身よりも短い火縄銃をもっていた。

       ,ィーx
      / ,ィヘ∧
      Vヘ ',ハ∧
      Vハ ',ハ∧
      Vハ ',ハ∧
.         Vハ ',ノ:∧
        辷ハ   x=ヘ.
        Vハ //ヽ.ハ
        /こフ} {>、 ノ|>
        >≦_>ヘーヘ,{
       /^\)ー.:.:.:{/
    {⌒ 、ア:ー'.:/.:.:/          /
     \_」><´.:.:.:.}ヘ        /
           ヽ__ノ.:.:.〉      /
           {_.:/ヽ      /
           ',    ' ,   /
           ',     ヽ/
            ',     }
            ',       /
             \     ,/




    ∠         \
   /     /|/1     ヾ
    lイ  /|/   .|/|/レ   ヾ
     |/レ|芒。〉 芒。テ| n .|     (あれは馬上筒だ)
      l / 、   .|.|リ |
       l `----  .||´ハ
      __l ≡ / |/  |‐- ..__
_.. -‐ '' " /ヽ_/   |  |
        /  |     ノ  .|




733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:17:30.71 ID:aw5qNy.o
当時の鉄砲は死傷率高いからな…


735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:18:24.67 ID:ZGx38gko
ここで馬上筒が来るか


736 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:18:28.76 ID:ILuzD3Io

馬上筒とは、文字通り、騎乗した時に扱う火縄銃のことである。

        ,-、
        | \
        〉  ヽ
       ノ二二|}              
       /(彡ヽ  ,.ィ=====ri  |ヽ |ヽ
       |;;;;;ヾく^二__)ヽ―'''゙´`,,;;iijjlソ/ミミミミ;,
       ヽ;;;;;;;;´| ̄`u>´  ,,;;iiiijjlii ゝ くi \゙゙   
       /=[二]ヽ  ゙゙゙''''--;;;;iijj li ( \   \  
     ━/≡/≡ヾヽ,;;iijjliiiijjl iijjl゙゙゙''''--,,,,  \  ソ
 "´´"''ー-ィ" ::;ヽ〈⌒|ii;jjl;iijjl iijjl j     ''''--,,,◆    
      ヾ((二)| /j ij ijヾ   /  /         
      | (( )〈/  |   ヾ    人         
      |  | i /    |    ヾ===〈         
      ==/丿))==/∥      V  |          
     ∥ `=´    ∥     ヾ  / 


片手で馬の手綱を操らなければならないので、発射にはどうしても片手ですることになる。
よほどの膂力がなければ扱えない代物だった。

そして、その馬上筒には、美しい銀の装飾がなされていることも気になった。


737 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:19:45.68 ID:ILuzD3Io

\_,,、_  、 、
,-\   ``\i ` yヽ、 ,
      _ニ=,,,,,,、ヽ;ヽ,
   ,_ _,,-‐=;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;ヽ
  _=;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ノ
   =;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヾ'''!、
   =;;;;/_ ヽ;;;;;;;;;_ソ    ヽ
   ゙;;/ /ヽ );;/   '~\ :i.
     | | { /'    .. r't、、 |
─- ,_=、 ヽ}    .::::::::.. 、ソ <
  ,,,__  `_,ァ  ..:::::::::    ヽ     「かえれッ!」
" ̄   ̄ `ヽ  .::::::  /-、_‐/
...      ヽ .:::  /~ _''=、ノ'
::::::...      }:  /、 /
,,,,,,_::::._    /  L_y
     ゙̄` ‐- ,_   ノ
          `"-


その山窩は二人をにらみつけると、ひとこと放ってから立ち去った。


738 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:20:51.26 ID:ILuzD3Io

            _─-、 -‐;z.__
        > ` " ゙  <
       / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\
         l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
         | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N    (山窩の子に馬上筒。どうもうまく繋がってくれないな)
        ! r,コ| =。=  ,。==ハリ
        | |ヒ.j|   ̄ r_ \7
       j `ァヘ  ──‐:7′          ..       ____
.     _/∨ :::\  ̄ 人                  /     \
  -‐'''"´ |.  ヽ.  ::::`:.イ  |`''‐- 、.._      ....   /_ノ  ヽ、_   \   ったく
        |   \  :::/  |     .ハ        /(●)三(●))   \  なんだんだお?
.        |   ,ヘ 〉  |へ. |     l. l       |   (__人__)      |
        l_/  ゚〈ー‐'|   ヽ!   │ |     ..  \ ヽ|r┬-| /   /
           |::::::|   「 ̄ ̄| |   |    .   /   `ー'´      \


悪い予感がした。
杢之助は自分の勘を信じている。
今度もすっきりしない気分が沸き起こると、なにか良くないことが起こる確信が持てた。


739 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:22:39.27 ID:ILuzD3Io

その予感は、すぐに判明した。
背振山の頂上にある弁財堂のところで、なにやら物々しい人数を引き連れた一団が陣幕を張る作業を行っていたからだ。

         (ゝ__________ノ)
         ε(@ )3))__))__))__))__))__))__))__))
         /A ヘ∧ ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
        :く`77/''λ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
       く777/⌒λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
      :ぐ777/⌒゙λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ''
     /`777/⌒`λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ:;
  ;(乂_/`777,,γ⌒ヽ∧゙_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ/乂_ノ)
  乂んんんんん乂(0)んゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ_(,,ノ
    ロ/ ロ/ ロ/ ロ/─|"|""|-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ'''
    |"||r────|. |  | ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|| ̄|  | :
    |. || r──┐ |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | .
    |. || |「「「「「| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | : ;
    |. || |l_l_l_l_l_| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | .
  C=============○===Ω ||「「「「「「|「「「「「「||  |Ω==○ :
  |}|::::|. ||,,____|}{|  | | i| || ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄||  || i||::::|}{| : : : :
:『[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[【】]]]]]]]]]]]] ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|]]]]]]]]]] : :
: : : | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. |  |;;;;;;;;; |   ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;| | : : : : : : :
  . | | 二二二二二二|. |  |二二|      ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .
:爻rw从wfwvrw从jwwiiwjWvwjw爻wv,,,,,, ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|wkWwj,,wj
""Www爻wj""w"~"~~`"w~~""ww"f"~W"""~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~`"


________   
|     ,.......,     | 
|  ,.ィ->>ヾヽ,   | 
|  ,..-、(l),) }ヽ.  | 
| ,'´,;‐-○,_ノY.} |
| .{`r'{f-^-tノ:ソ. |
| ヽヽ,ヽ;,_,,.ノ   |   筑前五十二万石  黒田家 家紋
|   `=‐-    | 
|           |   黒田藤巴紋
|.            |...
√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 


そして、その武士の一団の旗指しは、鍋島家の家紋ではなく、筑前国の黒田家のものだった。


865 :1 [saga]:2009/08/07(金) 03:15:53.55 ID:H8JOlVco

                      __,,,,.....,,__
                 _,. :- :' ":´: : : : :` ': 、、
              _,.r ':´: : : : : : : : : : : : ヽ、
           _,.-'´: : : : : : : : : .人: : : : : : \
           ,.ィ'´: : : : : : : : : : / ヾ、: : : : : :ヽ
        /: : : : : : : : : : : ノ    ヾ、: : : : : ゙i、
        'イ: : : : : : : : /: //      ヽ : : : : : 'i
        /: : : : : ノ'_,. 彡',.ィ'/"        'i | : : : : 'i
       '7: : : : /ム" '''''^~''"゙          !:|: : : : : |
        レi: : : :i'              ,...:;;.、 ゙'! : : : : |
        .!∧ : : ! =-x、.,_ .;' :  _,,.、=:''""'ー  | : : : : 丿   「私は黒田藩士、村田覚兵衛だ。
         ゙ \ r'l,_r'""゙゙゙゙~~Y_,,....,,i'"゙゙~~ ̄`゙ト、.,_ i':r‐、: :/
           `1 i !,    _,!.|  '''!、    _j!  ゙''レ'ri ! ;/
            ヽl| ゙゙"""~~ . |     ゙゙"~~ ̄   .:jシ' ノ /      わが主、黒田忠之の命により、
               '、!       └-ー         '~/ :ノ       肥前国との境界を改める手配を行っておる」
              ゙'、               ,/-',,.:-'゙
               ゙、  :: _,,. -―- 、..,,_ ::  ,/ |'゙
               ゙i、    '""''      .ノ .|
                | '、         /  .|_
               ,.┤.ヽ、____,,./   _,|..)
             _,..-|`゙"'''ー-、 ::  ,.-― '''''""゙   ト-.、、
       __,,,,,...、- ''";;;;;ト 、、 く,ヽ、 /j      _,.-'゙|;;;;;;;;;;゙;;';ー;,,、..,,,_
、--―;'';;;"゙;;;;;;;;;;::''';;;;;;;;;;;;;;;|: : : ゙,.>≫V.∠..、__-‐_'',,"  ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;''-、.,;;;;;;;;;;;゙;;;;;;'';;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|>''":/"  :: ゙'、__,,,,,,... ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'',,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

               【黒田藩士 村田覚兵衛】



      ____
    /:::::::::  u\
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   |    「えっ!?境界を改めるって、筑前とはこの弁財岳で分けてたんじゃないかお!?」
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |
   ヽ           i    丿
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /




741 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:26:03.96 ID:ILuzD3Io

          /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::;;ィ"ッ/ノノノ ゙i:::::::::l
         /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::/::;ィ:/~ ⌒ノ ノノ   l:::::::::l
         /ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::/'´  `´          i':::::::::ji
         /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ -‐-_,,,,___          i:::::i::ノ
          {;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;;::i_,,-‐l ̄   `'t-__' ,,,___-‐- i:::ノ'´
         l;;;;;;;;;/ ヽ;;:i   i     ノ  {    ゙̄l
         ヽ;;;;;;l i ) V    `'‐--─"   l、__  ,ノ、     「それは鍋島側の言い分。
          \ヽ ゝゝ          ,  〉  ̄ }ノ
            ヽ\     ,          /ノ       わが黒田藩にも物言いがあり、
             \ト-i     `''‐- 、,,,_    /‐'        今こうして正しい国境に直すよう、検地を行うつもりだ。
              l ヽ       _  ̄ ノ
              l゙  ゙i           /          くれぐれも我々の邪魔をしないでくれたまえ」
             _,l    ヽ         /
           ,r'´ .l ,r‐- 、,_`'‐-─-- ,,_,,ィl` >
      _   \ l/r'     ̄``'''─--─'´ノ-、
  _,,-‐''"´ _,,二ニニ=-、______,,,,,--‐ッ‐'  ``‐、,,_


やる夫の口から文句が出る前に、口を塞いで退散した。


            ____
          /     \
         /( ○)  (○)\
.        /  ⌒(n_人__)⌒ \  ウッ!
       |、    (  ヨ    |
   /    `ー─-  厂   /
   |   、 _   __,,/,     \ ドス
    |    /   ̄   i;;三三ラ´ |
    |    |   |    ・i;j:   |  |




742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:26:56.26 ID:kO2h1Sco
その意味で塞ぐなww


743 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:27:13.78 ID:ILuzD3Io

       ____
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \
  /(●)三(●))   .\
  |   (__人__)      |      「ぷっは!なんで文句言ってやらなかったんだお!?」
  \ ヽ|r┬-| /   /
  /   `ー'´      \




       '´,> 〃   ノ `⌒ーz
         / 〃           ゝ.
        〃,/, 〃       _   ヘ
       |〃/ ,〃 〃 ,、,、 、 ,   ヾ'|
        / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |
         l/ / ,.く  />‐。ァ ヽ'ト、ヾ' i   「やめとけ。無意味だ」
           |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |
           /         |l〃 ヾ|
         ∠-‐フ   _, / ヽ.ヾ'」
             ` ̄匚,   /   >'^ヽ._
              /  /   /    |
                 '―ヘ  /     人
               /冫′    /ミミ\




744 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:28:34.84 ID:ILuzD3Io

       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \
    /  _ ノ   ヽ、_   \
   .|   (ー)  (ー) .  |      「うう……」
    \    (__人__) .  /
     /    `⌒´    ヽ
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ




      -、ー- 、
   _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._
    ,.>          <`
  ∠.._        ,     ヽ
.  /    , ,ィ ,ハ ト、    l
  /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |
   レ'レf Y|==;=  =;==|f^!l      「こりゃ、熊狩りどころじゃなくなってきたな」
.     !6|| ` ̄ "||`  ̄´ ||6|!
      ゙yl、   、|レ   |y'
     _,,ハ.ト.` ̄ ̄ ̄´ ,イ/\_
    ̄:::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄
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745 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:29:54.25 ID:ILuzD3Io

<江戸  鍋島桜田上屋敷>

 ゙̄''ー-、.._                                _,,-―'" ̄
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二.二二二二i===||________,| |              | |
    ||    ||;; |  | | ̄ ̄__i__ ̄ ̄| |―┬―┬―┬―| |  |\
    ||    ||;; |  | |   |  |:   | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |  |  \
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    ||    ||;; |_| |   |_|:   | | (_;;).       | |  |    |
    ||    ||/ /| |         | | ̄ ̄ ̄| ̄''''――| |  |    |
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//





746 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:30:47.07 ID:ILuzD3Io

同じころ、江戸にいる勝茂にも、黒田藩から国境の改めについての申し立てが舞い込んできた。

           _._.,,.、.-.ー.-..、_
       ゝ<´:::::::::::::::::::::::::::::`ー:.、
      /::::::::/::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     //::::::/::::/\!\_\::::i:::::::::::::::::\    「黒田藩からの手紙だ。
     /´/:.:l::::レヘ! ヽ/__\::::l::::::::::::i:::::::::}
     !l:l::l::へ ヾ `´ニfソゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
       |:::レヘ f_))       レヘソヘ::!::::::!    幕府に境界線を改めてもらう訴えを起こし、
       レヘハ く        |/ )ソ!:::::::!    どちらの言い分が正しいか、
         ! `        、//:::/リ    評定所で審議してもらおう、
         、  - - 、    ′|/:::/
          ヽ    _ ´  ノ:::/
              `ー、 ´     ∨_       と言ってきている」
             _,∧  __,,、、<´ 〉、_
          //∨) /∧    /::::::i:::ヽ._
      _ ,,、-ー/. /ヘヘ/ソ∧   /:::::::::l:::::::::::`:ー:.、
   ,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ソ´´ヽ/::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
   /::{::::::::::::::::>:i   l7i   /:::::\:::/::/:::/::::::::::::::::i
  ,'::::::i::::::::::/::::::l  /;;;;l  /::::::::::::::〉::::://::::::::::::::::::::::!
  /:::;::::∨:::::l::::::::::i /;;;;;;l. /::::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::/




::|      :   l     ヽ:.  ヽ、::..  ヽ:..   ':::.  !::.  i
::l  :   .:   !       ヽ:. ヽヽ、::.. ヽ::/  ':::.  !、:. |
:::i ::  :l:   l          \ ヽ \/ヽ:::.   ':.  | ヽ:. !
r┤:::  :l::  |  ̄ ̄```ー- \ ヽ ,r‐ァォヤ、::.  i::: |  ヽ|
.ト| ::::  :l::: | ,r≠T〒ト    \ヽ-┴'´ |、:::. !::: |
.i' i :::::.. :ヘ::. l `ー┴ー'      \、   !::l:::. |::::::|
ヽヾ, :、:. ::ヽ::.!            、 \. |:::ハ:::ハ:::::|
::::\!:::l::.::::::lヽヘ                 ヽ  i::/ }:;' ',::::|     「これはまた、ずいぶんと急な話ですね」
::::ヽ:.::::ヘ:::::::! ヽ            / /::/ |'  ',::|
ヘ:::}ヽ::、::',:::::!               /!::{     ヾ
 '::| !::Xlヽ:::',、       -―‐‐'  ィ l::i
  '.i ';' ト ヽ:! ヽ、       -  / ! ヽ!ヽ_
  ,/  |  ヽ   ` 、      /  l    、`ー、
.//    !  \     ` ー-r-'   l    !   ` ヽ 、
 /     !     \     /       l      !      




747 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:31:50.99 ID:ILuzD3Io

                  _____
             ..:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー、
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
          /:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
            /:.:.i:.:.: i:.:ハ:.:.:.l、:.:.:i:.:.:,.:.:.:.:.:.:. i
           / 〉:.:./l/  \:! ヽ:.!ヽト、:i:.:.:.:. l
          / /:lイ '    `   `   l:.:.i:.:.l
       / //〉:.:.l __ ノ   ´  ̄ ヽl:.:.!ヽ!
        l  ´ イ !:. ! ‐― '  `ー ‐ l / _ノ      「ああ、おそらく……」
.      l    i Y`ハ     i       !'7〃
.       l    ' i.  ヽ    !     .イツ´
.       /  /  '   _> ―_- / !、
       l   /   / 、 i` 、 __ イ   / ヽ_
    ´ `ー‐'`   /  `ー、  ,-´  /   \
    i       i‐ ´i   / ` i   i´ヽ.  /     `  、
    l       l    !  /.   l   ! ハ /        \
.    ,|       |   ヽ/    !_'   V       ,  ,    ヽ




                        /``‐-─、
                   __,, r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
                  /:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
                  /: : : : : : |:i: .:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:...ヘ
                 /:.:./:./:.::./^'ト:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`、.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|
               /〆!.:/.:/リ  !:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`、.:.:.:!.:.:.:.:.:|
             ,z≠´ /.:.l:..:l ..,__ l:.|、:.:.:.! 、.:.:.:.:.`、.:.:.!.:l.:.:.:|
                  !.:.:|.:.:i ,,,__` !| `、:.|´\.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:、ヽ
                 i.:.:.f.:r;.! イ升! ! `、!-f升、.:.:.!.:.:.|i.:.lヾ、
                 |:./ i!l.:.l  ̄  /    ̄´ 7:.、!.:.:lノ.:l         「また知恵伊豆どののお働き、ですね」
                  レ  !:.:.l   /       !.:.:ソ.:./|:l
                     !:::.ト  .`____    i..:.i!.::/. リ
                     !..:! \ ヽ_/  /!.f/|/
   r- 、        ,-‐ ‐- 、_,,!i-'"i`i、  ‐  /_,,リ|ヘ、    _ . -‐ 、
   ヽ、 \__   /:::::::::::::::::::::::::/::;;;;| ヘ、 ー',, / i;;;;;ヽ`' ̄::::::::::::::::::::: ヘ      __
{ヽ、!゙`、.ゝr、  l`Y\:::::::::::::::::::::/:::::::::;i  rゝ"、    !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i  ,.、r-ィ'ヽ }ィヽ
.|  |  ll  Y´ l  !  ヽ-、  ::::::\:::_/! , '!::::::::入   /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ィ´f  i  l  i´ i l
.ヽ、゙、 ゙i  ヘ  |  i     ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/ k. /i:、:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f | }  }´ l  ! ,! i
  `゙、. ヘ   `"ヘ `l_      !、_r 、::::::::l  Y:::::::l   V/ 、/::::::::::::::::r´    ! ! !  | ソ  .|' /
     `ー'‐―、_   !     //´:` 、i  /:::::::::|  /:::::::`` 、::::::::::rr|::::.....r'゙  |'´  /´ //




748 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:33:10.83 ID:ILuzD3Io

                 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
              l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
              |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,i:.:.:ハ:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:. l
              l:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:./.l:.:.i  :.:.:.:.:.ハ:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:l     「老中と黒田藩が手を組んだとみた方がいいな」
             l:.:.:.:.:.:.:. l:. / l:.:l   i:.:.:/ l: /  :.: i:.:.: !
                 l:.i^i:.:.:.:ハ/_  ヽ!   l:./.  レ    i:.l:.:.:'
                l:l l:.:.:.i ' _  ̄ ´ !^ー‐'´ ̄  !:.!:.:'
              !ハ ヽ:.l  `ー‐'     `ー‐'` ' /リ   はぁ~
                 ゝ j:.:l        i:.      /:/
                  _/ヽ: l         !.:.     /'´
            ....:.:´:/:.:.:.i`!、       '.:     '.、‐..
          .....:.:´:.:.:.:.:/:.:.:.: l ヾ 、  r‐--っ /i:.:.:ヽ:.:.`:.:..     「まったく、あの御仁もしつこい」
      ....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:. l  \ヽ、. ̄ /  l:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:`:.:.   
  ....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.l    〉‐、ー_.´〈  l:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:`.:..
 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:/l.   ∧:::::::::::::ハ. lヽ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ




:.:.:.:/イ:.:/:.:.:l:.:.:.:.:.:.:l!:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:/ :.l:.:.:l:.:.l:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.| ヽ:.:.l
:.:./ /:.:.i:.:i:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.li:.:.:.:.:/:.:.ィ ̄メ   :.!:.:.l:.:.l:.:.:.:.:l:.:.:i:.:.:.: ! ヽ:.l
:.:.{ i:.:.:.!:!:.:.:.イ:.:.:.:.:.:l:.l:.:.:.:.l:.:/.l:.:/   \:l:.:.:l:.:i!:.:.:.:.l:.:.:.l:.:.:.:.|   :|
:.:.:ヽヽ ノ!:.:./:.!:.:.:.:.:.:l:.:!:.:.:.:!:' l:/ ‐‐ト、 l‐、!:l:l:.:.:.:.:l:.:.:.!:.:.:.:.l    !
:.:.:.:冫 =l:.:.i:.:.l:.:.:.:.:.:l:/l:.:.:/  .l'  ヽムシヽ! i:il:.l:.:.:.:.ハ:.:.l、:.:.:.:l  /
:./:/ー:.:.:ll:.:.:!:.:.:.:.:i' l:.:l   l      l::l:.:!:.l:.:.:./ l:.:.' 、:.:.l
/l:'  il:.:l !:.:.!:.:.:.:!   !l    !      l:!:.:イ:!:.:/ l/   \!
 /    !l:l !:.:.l:.:.:l   !          ',://'.:.:' ./     丶__
 {./   !:. !:.:.!:.!             、/  '
 /     :.:.:、l:.:!:!         _ __, ‐‐  ´
./     :.:.:,.‐l:.!          _冫'            「しつこさには感心できますが、弁財岳は少しまずいですね……」
    .-‐ '   ll \       /:.:./
  /        !   `  _ ノ !:/




749 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:34:33.49 ID:ILuzD3Io

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


    , '´  ̄ ̄ ` 、
   i r-ー-┬-‐、i
   | |,,_   _,{|      ここで、あらためて山内の解説をしようじゃないの。
   N| "゚'` {"゚`lリ
    ト.i  .,__''_  !
    __l\_ .イ        現在の佐賀県と福岡県の中間にそびえる背振山麗。
   /  |\Y  |\
   / i \ |/} |       その中でも、三瀬・一谷・背振・綾部と呼ばれるところは道の険しい難所であった。
   ヽ_>   |  〈_/


┌──────────────────────────────────┐
│            :::::::::::::::へ__::::::::::::::::::::::::::ノ  乂 ̄弋─ヘ              .│
│          ::::::::::::::::::ノ   ヽ::::::::::::::::::ノ_ノ::::::::::::::::::::::::::ノ              .│
│       :::::::::::::::::::::::_ノ     ` ̄ ̄「:::::::::::_::::::::::::::::__イ                │
│      :::::::::::√ーーソ         ゝーーー┤ ̄匕 ̄ 凸福岡            │
│     :::::::::::::::ソ-ソ  __                                   .│
│     ::::::::::::::::::::::へノ _ソ                                   │
│ 唐津湾   :::::::::::::__ノ                                  ......│
│   :::::::::::::::::::::::::::::(                                     ...│
│ :::::::::::::::__-─匕ー-ノ                               幵     .│
│::::::::::::::::/                                     大宰府   │
│:::::::::::::::ノ               ▲ 三瀬峠                      ...│
│:::::::::::::::ゝ                     ▲  背振山                │
│ー-ーイ                        一谷▲                .....│
│●                             1055    ▲            .│
│唐津                              綾部            ......│
│                                                  │
│                         金立山            鳥栖●    .│
│           天山            ▲                     ....│
│            ▲                                    │
│                                                  │
│          多久                  ●       _ノ      ......│
│           ●                  神埼    ノ ̄           .│
│                                  ___ノ            ....│
│                         凸      __ノ              ......│
│                         佐賀    _ノ                  │
│                              ノ                   │
│                            _| |                  ...│
│                    √\_    ノ:::::::| 筑後川              │
└──────────────────────────────────┘




750 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:35:33.71 ID:ILuzD3Io


                 __
              ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
            /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
           /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
           ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      ┌──‐|;;;|      ノリ     ミ;;;|──┐   現在でも、博多から佐賀へといたる道のりは、
      │:::::::::::_ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ::::::::::::│   まっすぐ南下して鳥栖から入る。
      │:::::::::::!ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ::::::::::│
      │:::::::::::!(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ : :::::::::|
      │:::::::::::ヾ、!      !;     ,レソ : ::::::::│   あるいは、西の唐津まで行って
      │::::::::::::::::`|      ^'='^     ム'′ :::::::::│   南に折れ曲がるくらいだ。
ヽ      │::::::::::::::::,rト、  ー===-   /| : :::::::::::::::│
::::\   └──/ i| \   ===   ,イ.:ト、───┘
ヽ:::::\ __.'/  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、___,,
'´\:::::\ ̄./    ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\     ̄ ̄   _  参考 東背振~坂本峠
   \:::::\\     ゙、      :::/::::::|::::::  /    _,,-'''"^´::::: http://www.nicovideo.jp/watch/sm7168652
     \:::::\ `ヽ、  ゙、_ゝ   ./_.|::: ,-、 | _,..- "´:::::::::::::::::::::::::
      \:::::\/   i  ヽ  /  i   ,, ='"´ :::::::::::::::::::::::::::::::::
        \:::::\   ゙、.   ∨  ノ  ,-'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  参考 三瀬峠(5:00から)
         \:::::\  |  .|.  | ,-´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: http://www.nicovideo.jp/watch/sm7766758
_..,,r-=‐¨´"    \/"´~'-.,、   |/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,..-
          /     `^-<::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.‐'´
       _.,..,.‐'        /`^ヽ、::::::::::::::::::::::::::::,.‐'"
       f           /     〉、:::::::::::::::::,.‐'"
   _.,-'''/  ヽ、  `‐-,.  ヽ.,、  / .l:::::::::::,.‐'"
 / /  ー‐`'ヽ--イ´::`゙‐- `^~  /::::::/




751 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:37:34.54 ID:ILuzD3Io

かつて大友宗麟が佐賀へ攻め入ったときも、
筑前から山越えをした例は皆無であり、すべて筑後から攻め入ったと『葉隠』はいう。

                                        _、-''"´ ̄ ̄¨''ー、
                                      、-'"          `ヽ.
                                    /              ゙ヽ
                                    /                ゙i
                                    |  u               |
                                   /   u      ,  U     |
                                   !、 i  ,       i       __ ,!
                                     〉、∠  __   }!   ,ィ二, レ′
   ピロピロピロ~ン                      〈`_ヲ ≡≦≡=-  '"   メ-ュ リ
                                    ∨/  ` 二゙- "" u  ,>ノ イ
      ∩___∩                       l!'_,,≧:    ,、-''   ィ゙_,、イ「゙i
   (ヽ  | ノ      ヽ  /)                   「「ミ`ニーミ、  |     「   /l! ゙i
  (((i ) / (゜)  (゜) | ( i)))                   | !``ー ヽヾ ノ    ノ ,/ィリ |
 /∠彡  彡( _●_)ミ |_ゝ \                  j ヒヘ、_,..} ゙Y  _、-" 、イ f./  ト、
( ___、    |∪|    ,__ )                !タ_,N"lii;, _ノ-''"_、-''" ノ/   |.
    |     ヽノ   /´                    /  |.ト-三ニ=_,ニ"  :='/     .|
    |        /                      /  ,'|.| 「 ナ'ニニィ゙   ,/       |

【肥前大名  龍造寺隆信】                    【豊後大名  大友宗麟】



               _ ___
           、=''"´  ´  ̄`゛''‐-..、
         ,.,r'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゛''‐、、
        ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ_ ,.,::::::::::::::::)ュ    この山内に住む者たちが道をふさいでしまえば、
       ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ   `ゞ~rr ,イ     10万の大軍に匹敵するといわれた。
       {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ       ハフ
       l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉,¬─- ..,,,__ l
       !:::::::::::::::::::/、, ト,:::::::/   ̄弋jT'''`゙゙〈      それゆえに、鍋島直茂は、
       ;:::::::::::::::::ハ /ヽヽ::::{     ゛'‐.,   ヽ     「山内のもの」たちに大いに心配りを忘れなかった。
       j:::::::::::::::::l ヽ(,2 `゛           ..ヽ
        !:::::::::::::::l:  \__           ´,ニ./
        リ::::::::::::l     ィ       ャ;‐_rー'     ここにすむ「山内のもの」のおかげで、
        ,jゝ:,r;ソ     }:ヽ          ..〉      佐賀城下の安全を得られたといっていいだろう。
      _/:(  ` -., i ! :::\      {´
_.、..::ー:: ̄ヽ;:::::::::\     `-!  :::::::ゝ .、_, ,, ノ
:::::::::::::::::::::::::'、::::::::::::\    `\ `'j(,
:::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::',     \ヘ::\
::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::',     /;;ヘヘ:::::\




752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:37:57.16 ID:9sk.zPoo
やだ…なんていい男なの…


753 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:40:25.81 ID:ILuzD3Io

    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }     この背振山の頂上にある弁財堂を中心に、国境線の見直しを求めた強訴を、
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<      後年『弁財岳境界訴訟』と呼ばれることとなる。
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     きっかけは、国境沿いの村同士のいざこざから
.    }.iーi       ^ r'    ,'      黒田藩が幕府に異議を申し立てたことから始まった。
     !| ヽ.   ー===-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\




             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ    佐賀藩にとっては、もしも裁判に敗れて
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ     山内が福岡藩のものとなってしまったら、外堀を埋められたに等しい。
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′
       ,rト、  ー- ─-:  /|      まさに右腕を失うが如きの衝撃といっていいだろうな。
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、




     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }       じゃぁ、どうして山内のものたちは鍋島に従っていたのか。
  ヾ|!   ┴'  }|トi  }
    |! ,,_      {'  }
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、      それは、やる夫と杢之助に探ってもらおうか。
    ヽ ‐'  /   "'ヽ
     ヽ__,.. ' /     ヽ
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \
   ,'              }  i  ヽ
    {             j   l    }




754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 21:40:41.63 ID:ZGx38gko
箱根の風魔衆みたいだな


755 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:41:25.58 ID:ILuzD3Io

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やる夫たちは、山内にすむ山窩の親方の家でくつろいでいた。

:::::::::::::::::::::::       ::::::::::::::::::::::::::::::::          :::::::::::::::::::::::::::::::::::::         ::::::::::::::::::::
:::::::::::::::゚::::::::::::::        ::::*:::::::::::::_:::::::::::::゚:          :::゚:::::::::::::::::ヾ;;;;;ヽ::::::::     :::::::::::
::::::    :::::::::::::::::::::::::::     ::::::::::゚ ││:::::::::::::::::::::::::::::::::       ::::::ゝ;;;;ヾ;;;;;ヽ:::::::      :::::::
:::::::::::    :::::*::::::::::::: ○二二二二二二二二二⊃ ::::::::::::::::   ::::::::::ゝ;;;;ヾ;;;;;ヽ;;ヾ:::::::::::::::::: :::::::::
:::: :     ::::::::::::::::::: ○ ○二二二二二二二二二⊃ :::::::::    :::::::;ゝ;;;;ゞ;;;;ゞ;;;;ゝ;;;ゝ;::::   :::::::::::
:::: ::    :::::::::::::::::: ○ 二 ○二二二二二二二二二⊃ ::::::::   ::::::::::ゝ;;;;ゝ;;;;ゞゞ;;;;ゝ ::::::    ::::::
: ::::::::: ::::::::::::::::::: ○∥二∥○─────────⊃ ;:::::::::: :::::::::::::::;ゝ;;;;ゞゞ;;;;ゝ::::::::::::: :::::::::::::::
: ::::::   ::::::::::: ::::::::;∥二∥二二二│ ̄│二二∥  Å   ;:::::::::::::::: :::::::: |;il|::::::::::: ::::::::::::::::::: ::::
::: ::::::::::    :: :::::::;∥二∥二二二│_│二二∥ 〈Ω〉  ;:::::: ::::::::::::::::::  |;il|:::::::::::   :::: :::::::::::::
:::::::::::     :::::::::::::::;∥二Π=========:Π ≡  ;:::::::    ::::;  |;il|:::::::     ::::::::::::::
..,.,,.,,...,.,,., ,...,.,,.,,...,.,,.,,..∥二|:| ×│×│×│×│×|:|   :::::::::::::::::::.,.,,.,,...,.,,.,,.,  |;il|,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,
..,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,....,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,. ̄~`''ー -.、___ ̄~`''ー-.、_..,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,
..,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,....,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,....,.,,. 丿      ¨'‐;.,,.,,...,.,,.,,....,,.,,...,.,,.,,....,,.
...,.,,.,,,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,....,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,...,.,,.,,..,,.,,...,.,,.,,...,/          ~`''ー-.、_,.,,.,,..,,.,.,,.,,..,




756 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:42:51.28 ID:ILuzD3Io

                _,. --- 、─-- .,
            ,. -イ          ヽー 、
           /   レ /,.  ,ィ   /    } ヽ
              /   iゞァ' _,.ノ  / , / /i   ヽ
          〈     !、 ',. - 、∠,. ノ. - 、'' /|   /
          ヽ   ! {;;;;;;;;;.},.- 、{;;;;;;;;;;;}' i  /
        ,. -'" ヽ /  ,`ー'´〃 ヾヽー'  ト、/
       i    / i  (ゝ.,_,ィr--- く_ァ' )  ! iヽ     「へぇ。あの用之助のガキが、いよいよ子供つくりやがったか」
      /´  ,. ´ ̄`ヽ/,>    ̄ ̄     / ' ノ
     "   / 、 `ヽ.  l_)________,. '",. '"ヽ
       /  、 \  Y-'  `ー '"   / / /  |
      ,/ 、__ \ ヽノ \__ ,. - '7   |    |
     {   フ>-'"\     ,. - '/   |     |
      \___ノ i 〉  `ー-‐'  /    /     |




      __....ヽ `´ ∠
    ∠         \
   /     /|/1     ヾ
    lイ  /|/   .|/|/レ   ヾ
     |/レ|芒。〉 芒。テ| n .|    「ああ」
      l / 、   .|.|リ |
       l `----  .||´ハ
      __l ≡ / |/  |‐- ..__
_.. -‐ '' " /ヽ_/   |  |
        /  |     ノ  .|


言葉使いは荒っぽいが、杢之助と父親の用之助を知っている口ぶりである。


757 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:44:38.38 ID:ILuzD3Io

山窩は一族でまとまって住み、親方のことをヤゾウと読んでいた。
山窩は現在でも謎の民族と言われている。

                     ,. :-‐''''''''''''''''~~~~'''''‐-.、
                 _,,,,,,,,/;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ'''''‐、
               /:::::  i;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':,i  ':,
: : : : : : : : : : : : : : : : : :  /:::::::  i/;;;;;;;;;;;;;;:::-:'':;;::::::::::::/:::::::::::;!::::::;!ソ  ':,
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /::::::::::  l'‐=;;;;;/::;::=":::::::;/:::::;:::::;/:::::;ノ,!     ':,
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i":::::::::::::  !、:::∠-'~∠-‐''/::;∠-'∠-'~ l      ,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ':;:::::::::::::  l;:ヽ;r''~ ゙̄':,   ̄ .,r'''~~゙'':.,/l,    /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ':;:::::::::::  l::::i;;;;;;;;;;;;;;;;i-ァ'''''ヽ,t;;;;;;;;;;;;;;;;i.  ':,  /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  ,. -'':;:::::::: ,'::::::ゝ;;;;;;;;;;r'~, ァ r、ヾ:;;;;;;;;;;ノ  i':,_ ,!
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  , -'~:::::::::::':;:::: /::::    ̄( 〈ノ  ゙.ノ ) ̄    ゙i ヾ,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /::::::::::::::::::::/:'i'':::::: ( ‘:;;'''''シ=====‐<;;~;;ソ )   ,! ! ~i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  ,,,,,!:::::::::::::;;: -----、: />  ̄  ,,__,,,    ̄     //   〉 ヽ,,_
;;;;;;;;;;;;    ,.:':::::::::::::;: '~  、,,_   ヾ/              /  ,. -'~     ~''- .,
;;;;   ,. -'''~:::::::::::/   、....... ヽ  ':,~)_______,,. -''~,.ィ:::'~ , -''~       ~'-、
  /::::::::::::::::::::/::::::::.......~'':、::.... ヽ,_,ノ::::~''-::;;;;;::-‐'''~/   ,.-'~ /:::::/          ':
../, -''~~~'''~テ/:::::::::ヽ、::::::::::ヽ;:::... ',、::::      ,. -'~   /:  i'::/:            ',
:'~::::::::::::::://!:::::::::::::::::`ヽ;::::::::ヽ;:ノ::ヽ:,_,,,. -'''~     ,ィ':::::   l/:::::::.               ':,
::::::::::::::::/::::;!:':::::::::::'‐-t :;;;:~''-,,ノ、:::::::::::::      //:::::    l::::::::::::..            ヽ,
:::::::::::::::i::::::i;:::::::::::::::::::/:::rァ~~~:::::::`: ;;:::::::: ,,,.. - '''~ /:::::    l::::::::::::::::::... _,,、-        i
::::::::::::::::',::::::ヽ:;;;--;;'~-'~/:::::~''ァ:::::::::::77'''~/:::::::::::: /:::::::     ,!:::::::::::::::; -''~           l
::::::::::::::::::ヽ::::::::::~~:::::::/:::::::::/::::::::::://:::::/::::::::::::  i::::::::    ,!::::::::;:-'~:::::::::::....             l

              【背振山窩の親方  竹岡半太夫】


その起源も中国地方の出雲が発祥と言われているが定かではない。
山窩は独自の言葉を使い、身体能力は修行を積んだ忍びの者をはるかに凌いだといわれていた。


758 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:55:02.06 ID:ILuzD3Io

                                       /フ'''7''''" ̄`''‐ 、
                                      /   `ヽ`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
 「お前も親父の後にくっ付いて来て、               ∧ ..:::::::::} ,. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
      よく背振山に狩りに来たっけなぁ」            r、ヽ 、.,,..ノ/ ヽ、.,,,_:.:.:.:.:.:.:.:.l
                                     l..ヘ',` ‐--‐''‐、/ /‐--..,,, }
                                    ,‐ 'l;;;|,l  ,r‐'''''ヽ、''‐'‐----‐.〉
                                    l , ,`゙ .|. l::::.・:.:.・:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:,. rイ..,,,
                                    ヽ@ノっ| ヽ::::..:.:.:./:.:.,. - '",../  i-、.,,
   _ 、 , -‐z._                          `i "´ .|:.:.:`''‐‐'"r'",,.. - '‐',.r '"   }
   ` " " ′.<                           iヽ, .|:.:.:.:.:.:,r'"‐'"-‐'",.r' ,.-‐'"´
   " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \                       .:.r'',  `|:.:.:./'''"´  / ,.r''
 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ                        :.:l .ヽ.,, l:/    / ./
 " " /-Kl/ Vlバ.N                        ,l,   "      /
|| "n l ==。= _ ,≦ハ!                         ヽ、   ,. -‐'"
||."しl|  ̄ ,._ ∨                           ''''ー'''´  
| " ゙ハ  ー--7′
'ニニヽ._\. ¨/  「その背振の山頂で、黒田藩士と出会った」
 `:‐‐‐r '`:く




        ,へ--―ン⌒ヽ
        |      r  |
        |      し  |
  , -――/二二二二二二λ―――-、
  \_____________ノ
       (巡丿/\(巡_) / ̄ ̄|     「ああ、お前たちも会ったのか。
      , ′┗( 0 0 )┛ /′   |
     人    ←--イ ∠   __/      じつはな、数日前に、黒田藩を名乗る武士が表れてな……」
     弌 ̄ ̄ヽ`ヽ  ̄ ̄__/
      \   ___/




759 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:57:18.58 ID:ILuzD3Io

              /:::::,r'´      ヽ:::::::::l,
             l:::::::l_,,_    _,,-‐-: :'l:::::::::l
              ゝ::iィ'"`゙`t‐l´ ̄~〕、:.l:::::::::l
               ゙ビ'--‐i  ゙'‐-‐'  〉'´i丿    「近日中に、公儀より、上使が到着される
               ゙i    ``     : : : リノ
                  l  r--‐‐ ッ : :r、/       君たちは助郷を命じられるだろう」
                  l ``''''"´ : :/::l'"
               .  !、,___/: :l_
               _,,(F-、, _,,-‐''''""´ !、,_
          _,,,..-‐/''´::l゙`-、-V_,,, -‐''''"ノ;;;;;;;`゙`'‐ 、,_
    ,,-‐'""´ ̄:::::::::/:::::::,rレ'´  i、ヽ--‐ 丿::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙`'‐-- 、   ※助郷……賦役のひとつ。村から働き手の男子を
  ,ィ'::::::::::::::::::::::::::::/_/     i : ヽ ,ィ':::::::::::::::::::l:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:ヽ        徴収して、作業に当てる。



「へぇ……、公儀ねぇ。いよいよ本格的だお」

     ___      ......       '´,> 〃   ノ `⌒ーz
   /⌒  ⌒\       .       / 〃           ゝ.
  /( ●) (●) \            〃,/, 〃       _   ヘ
/::::::⌒(__人__)⌒:::::ヽ   .      |〃/ ,〃 〃 ,、,、 、 ,   ヾ'|
|     |r┬ |  (ヽ |   .       / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |
\γ⌒=/⌒ヽ_(⌒ |/    .       l/ / ,.く  />‐。ァ ヽ'ト、ヾ' i
/ ( ^=/   /  ヽ ノ\           |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |
| /  ,(⌒ヽ/    \              /         |l〃 ヾ|
ヽ_ノ  ー '        ....         ∠-‐フ   _, / ヽ.ヾ'」
                             ` ̄匚,   /   >'^ヽ._
                               /  /   /    |
                              '―ヘ  /     人

「で、アンタは鍋島と黒田、どっちに着くんだ?」



760 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:58:27.49 ID:ILuzD3Io


.        |;;;;;;;;,、ニ'";;、-'"           `"ニ、;;;;;;;;;;;;;;\/;\;;',
.        |,-,ニ '::/, -─          .,、-─-゙、-'、;;;;;;;;;;;、-、ノ;;;;)!
.        Y::::::::/ .,、 -─- 、      ///:::::::::\ ';;;;;;/;;;;;;;;ヽノ
        |::::::;' /://::::::::::ヽ '"""'' .、|:::l /::::::::::::::::ト|;;;;|;;;;;;;O;;;;';ヽ
        ヽ:::|. |::l l::::::::::/,,   .,-、.\:::::::::::::::::::ノ |;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;';;;|
         |::::| ̄ヾ;;;;;;;;;;;;/ /_|   ヽJ  ゙、── '"  |;;;|;;;;;;;;;;;;;/;;;;;フ__ 
        /|::::/.   ,、_,、ヽ,   ___ノ~"ヽ'l    |:;;゙;;;;;0;;;:';;- '-"
        | |::;'.    l;;;;;;;;;;;-'""~__,,,`ヽ;;;;;;ノ    |::;;;;;ヾ=;/''"
        V:::|      ,、-,'二──---、)      ./:;;;;;;;;;;;;/-────   「そうだなぁ。
        `|:|!     ,、'ヽ'"   _          _/:;;;;;;;;;;;;/   ____
        |:|;',     `"    ::::::       ,、-'"/:;;;;;;;;;/-─ '"       オレの本心ではどっちにもつきたくねぇんだが……」
        |:|;;\              ,、-'"  /二フ
         |:|;;;;;;;`' .、        _,、-‐'"-'",、-'" ̄
      .  |:|;;;;;;;;;;;;/ >.、  ,、-‐'",、-‐'" /_,,,、---──-- 、,,__
        |:|;;;;;;;;;;/ /  -`'" ,、-'   ./-'"            `"'-、
        ||;;;;;;;;;/ .ヽ 、__,、-‐'" ,  _,、-'"
        | ゙̄7 / - '"  ,、-',、-'




761 :1 [saga]:2009/08/05(水) 21:59:32.10 ID:ILuzD3Io

その時、居間の奥のふすまが突然、開いた。

         ____,,...ィ'''""~ ̄ ゙̄`ヽ、
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     `i;:;:i;::: \>ォ-t:.、ヾ\、::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      ヤマ)  '" 'じ' ’   \)' ヤ:::::::::::::::::::::::
       ノ    ';;;;;;;    " ` ):::::::::::::::::::::
.      ヽ、     ;;;;;;    τ.ノ;::::::::::::::::::::;:    「父上!我が一族は鍋島も黒田も、どちらにもつかないでくれ!」
        i、ー.、  ;;;;;;   ノ ̄.::.⌒`ヾ、ヾ`゙
        \`^’ ;;;"  /(、  ``: ,ノ` ` 
          ヽ. _,,、、 ::::::::::` ー-‐'" , " 
           `~(、 ∧::::::: ..:::::::;i' ,  . ,/'
            ミ、,;''ヘ '   ::ソ、    .ソ:::
            ζ ;'  \ヤ、ν    /;::::
           ,>、"i ;:  λi .マ::::::;.. ./ |:::::
          /'\\、 ,j'  i キ:::::::../:' |i;:::
ガラ      /  :::::\ `\、 l, ,,>;;,,j'.  ||li;
.       /   .::::::/::\::::..(-‐ヘ(,;"'   |||
      /     .:::::{:.   `ー" ̄^’    ヤ
.    /    ..::::::::::;l:.            
   /    ..:::::::::::/ヤ            




                   _____
                 / '⌒ヽ  ; '⌒゙\       ||  ||
                /        ∪     \      ||  ||
              / /´  `ヽ   /´  `ヽ \     o   o
             /  (   ● l    l ●   )  \
           /    ヽ_   _ノ   ヽ_  _ノ  ; \
           |  ;  ''"⌒'(    i    )'⌒"' ∪  |       「あああああああっ!!」
           |  ∪      `┬─'^ー┬'′      |
            \          |/⌒i⌒、|         /
             \       !、__,!    U  /
             /       、____,,      \
            /                        ヽ
             |  、                 ,   |




762 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:00:23.74 ID:ILuzD3Io

            _,,;;;;::--tt、_
         /"~ ̄~ ̄ ';,....::::::ヾ
         |;;;;:::::::::::::)       |
         |____,,,,、、----‐‐'''"~ ̄ヤ 、
        |          _,、ィ"r--、
     ,,、-‐''"~トー--―ー --―'''''"''";;;;`>
     〈`'''‐-、;;;;;;--、\;;;;;;;;;;;;;;ノ-、ー'''"~
     ヽ   ! {;;;;;;;;;.},.- 、{;;;;;;;;;;;}' i  /     「アンだ、俺の娘でタケっていうんだが。もう顔馴染みか」
      ヽ /   ,`ー'´〃 ヾヽー'  ト、/
      / i   (ゝ.,_,ィr--- く_ァ' )  ! iヽ
     ,./`ヽ/,>    ̄ ̄     / ' ノ|
    / \`ヽ.  l_)________,. '",./ .(




::::::_/./.:.:∧、.:.、.:.:ヽ}.:.:.ヽ                          _____
‐'´./:.;ノ´_ヽハ`ll、.:;}i.:.;イ                         /        \
.t<.l:.:.:/:::::::: _,,ニ、 .l}:ノレ'    「さっきやる夫たちを撃った!」 /           \
{ .ノ∨:::::::: ii,,ヽ {:j` j                         /    ゝ_ノ: : :ゝノ    \
゙、ヽ::::::::: ,llllllli,. `' 〈                        /    ( ○ ):.:.:.:.( ○ )    ヽ
 ̄ ̄):::::: llllllll!'    ヽ                       |      /   !  ヽ        |
-:'"!::::::: lllllll!'   ‐,r'´                       |      ゝ _ノ ゝ _ノ    l j  |
::::::::ヽ:::::. .lll!' .==、_/                        \     |!i!i!i!i!i!i!i!|      /
::::::::::::ヽ:::. l!'  -r' 「なぜお前たちがここにいる!?」    /     l!i!i!i!i!i!i!i!|      \
:::::::::; __::::::.   /                         /       ー――‐ '       ヽ
_;-'´  ゙7'' .―'
     ,レ
:   ノ ,レ`ヽ、




763 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:01:40.39 ID:ILuzD3Io

   |;-ニ-'",、-'"          -‐'-、`'-、ニ;;;;
   (/::;/_,,,,,_ヽ丶   /    _,,,,,,_  \;;;;;;;;;;;;;;
   /::::/ /,、 --'、、 ,  |!  ,、-,''-- .、 ヽ  ゙;;;;;;;;;;;;;;;
   l:::::|  //l::::::::::ヽ'  __ ゙ '"./:/l::::::::::ヽ  __!;;;;;;;;;;;;;        
   l:::::ト-l::| l::::::::::::;、 '" `'-、!::! l:::::::::::::l''" !;;;;;;;;;;;;;;;
  _|:::::! ヽ;ヾ:::::::,.' .,-  r 、 ゙、;ヾ;;;;;;;;;/  .';;;;;;;;;;;;;;;;;;   「タケ!てめぇ、どういうつもりだ!?オレの客人だぞ」
. / l::::;'   `,゙ニニ!. L '  l_ノ レ‐、,.イ     ';;;;;;;;;;;;;;;
. |:i:l::/    ';;;;;;;;ヽ、__,,...,,___,、<;;;;;;;ノ_    .!;;;;;;;;;;;;;;
. |:i:l:|   ,- 、_ ~      _,,、ィ ''"  ヽ l  .!;;;;;;;;;;;;;;
  ';;l::!.   l、  , `"""'''''''"''"  ,  _,,、-‐''! | _!;;;;;;;;、
  ,'::l.   l `"""''''''────'''""   ,.'_,、ァ;、-'"
.  |:::|;', r‐i"""""")_,,,,、-------‐ァ''"" /_,,,、-─
  |:::|;;;;゙、~~""""~~  _,,,  .,、-ニ'"_,、-イ_/
. |:::|;;;;;;;/'-、_     ::::;、-'"-'",、ニ-‐''''" 
 l::/;;;/ /ヽ`"'--、-'" ,、-",/"        
 |::|;/ ./ ,,,,>-''" _,、-' /          、




             _.、-‐'''''''''''ー‐‐- 、
            /           \
           /              ヽ
          /                `;
         ノヽl、l         .l      }
        /   `゙゙ー==、,,,,,,,,_/__/|___/ノ,.、ノ|
       ./         /`゙''ー/●-‐‐''"´ `!     「そいつらは街の人間の臭いがする。
      /    , 、   ///!//、::/ヽ、 | l /l/
      !/    !ヽ.|./|/ー、=、 '´  :/_,.、=、〉//ヾ
      〈 /  ヽ '| ,、-ソ```'" / '〈ソ"/.:/  |      山を汚す。
       `"!| / \_,、 |::::!` .,.,,、  l ´l::::// j |`
         `'!/l / |:、゙:::| "´´   '゙ /:::/ヽ |//
         .´ ``! .|/\'、 ‐‐,‐- .// |"        だから脅かしてやった」
            .| ./  ` 、   ./  /
   _,.、---、、-‐ヽ-‐/     `''''l"´\,/
  /     | `゙;:ヽ'ー-- 、,,_   _,、二| ̄`、 ̄``'ヽ
 /.、      .|  .゙ .'、    ` '゙   ヽ  `、.    ヽ

             【山窩の子 タケ】


そういってタケは外へと出て行った。


764 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:03:05.84 ID:ILuzD3Io


        /フ'''7''''" ̄`''‐ 、
       /   `ヽ`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
       ∧ ..:::::::::} ,. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
       r、ヽ 、.,,..ノ/ ヽ、.,,,_:.:.:.:.:.:.:.:.l
      l..ヘ',` ‐--‐''‐、/ /‐--..,,, }       「まったく……どうしようもねぇ奴だな」
     ,‐ 'l;;;|,l  ,r‐'''''ヽ、''‐'‐----‐.〉
     l , ,`゙ .|. l::::.・:.:.・:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:,. rイ..,,,
     ヽ@ノっ| ヽ::::..:.:.:./:.:.,. - '",../  i-、.,,
     `i "´ .|:.:.:`''‐‐'"r'",,.. - '‐',.r '"   }
      iヽ, .|:.:.:.:.:.:,r'"‐'"-‐'",.r' ,.-‐'"´
    .:.r'',  `|:.:.:./'''"´  / ,.r''




∠-'';::/ ,∠/ ./::   ::\.ヽ\ ヽ ヽ \ ヽ. \
::::r''∠- '´:∠ -ヘ::....... ,...:‐''7,ゝl‐-ヽ}   ト、 lヽ. !
:::l::::-===モ== _::::/:::::::::/_  ` / ,ヘ. | ヽ |. ヽ.!
: |:::: `  ー‐=''"::´:::::::::::::/ニ´>,'/  ヽ | ヽ!  ゙l
::|:::::      ..::::::::::::::::::::::/    ハ     ヽ!
:|::::::    ...:::::::::::/::r:::::::i_:   ,'l }
|l::::::        `__:::    /.|′      「親方、あの壁にかかってる馬上筒、ありゃあの娘のものかい?」
iヘ::::..      ̄ ̄     `ヽ ./^'
:|::ヽ:::..      ‐==;;   /
::l::::::ヽ::..        :::::::   /    ,.、
:::l::::::::::\.         /  /.:/:ヽ.
::::|:::: :::::::\.         ,イ /....::/::::::::ヽ.




 .-'"''-------------------------------------'^'- .,
 |''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''--------t t t t t t t Y")
 |''Y=======================ノ____''!,''!,'!,'!,'!,'!,'!,'!〈
 i'`'---------------'''''''''7---------------r----r''ヽ--!
 L! | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ`--------''''''''''"!   ^〒----'  `,
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`T'7'""""""'ヘヘ''''ヽ,`.,Y'''''''''''''-.,_ `-.,.r'".-''"
              ヽ|       ノノ  )', !::::::::::::::::::\.(;r"
               ヽ'L_____,,,_'"_,,.r_,,.> ',:::::::::::::::::::::ヽ','.,
                `'''――――'''''" `ヽ`,',::::::::::::::::::::::ヽ'..!
                               .Y, ',::::::::::::::::::::::ヽ'ヽ
                                 ヒ, ',::::::::::::::::::::::ヽ''],
                                 ヽ;, '''''''''''''''''''''):::!':;i!
                                  |'  ------"::::: '|!
                                  ]_|;;;;/ ̄ヽ;;;;,"。]
                                  '-----------'--''


杢之助は、壁にある馬上筒をたずねてみた。
銀の装飾がほどこされたそれは、先ほど見た馬上筒と同じものだという確信があった。


765 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:04:37.19 ID:ILuzD3Io

                _,. --- 、─-- .,
            ,. -イ          ヽー 、
           /   レ /,.  ,ィ   /    } ヽ
              /   iゞァ' _,.ノ  / , / /i   ヽ
          〈     !、 ',. - 、∠,. ノ. - 、'' /|   /
          ヽ   ! {;;;;;;;;;.},.- 、{;;;;;;;;;;;}' i  /  
        ,. -'" ヽ /  ,`ー'´〃 ヾヽー'  ト、/
       i    / i  (ゝ.,_,ィr--- く_ァ' )  ! iヽ        「ん、そうだ。少しいわくがついてるがな」
      /´  ,. ´ ̄`ヽ/,>    ̄ ̄     / ' ノ
     "   / 、 `ヽ.  l_)________,. '",. '"ヽ
       /  、 \  Y-'  `ー '"   / / /  |
      ,/ 、__ \ ヽノ \__ ,. - '7   |    |
     {   フ>-'"\     ,. - '/   |     |
      \___ノ i 〉  `ー-‐'  /    /     |




      __....ヽ `´ ∠
    ∠         \
   /     /|/1     ヾ
    lイ  /|/   .|/|/レ   ヾ       「撃たれた義理っていうんじゃないが、
     |/レ|芒。〉 芒。テ| n .|         なぜあんなものを持ってるのか教えてくれないか」
      l / 、   .|.|リ |
       l `----  .||´ハ
      __l ≡ / |/  |‐- ..__
_.. -‐ '' " /ヽ_/   |  |
        /  |     ノ  .|




-- 、::::<二二 <二::::::::::::::::::::::::::_::::―=ニニニ-ィT´ ̄
r--、二ー――ニ二二ニ―‐ニ二-― "´ヽ}__∧\
|   l! l`ー┬――――ァf7<::::/|::::::::::::::::/ ̄ ̄| \,ゝ
\  | ヘ  l ト 、;;;;;;;;;;;;;-"ー―"ヽ∠;;;;;;;;;;;;ィ   / / /
メ ヽ ヘ \| |          i            / /r_ゝ
二人\\ ヘ',     :::;、 '" `'-、!::!     / / r、  \      「……いいだろう。少し長話になるぜ」
   へ \ ヽヘ __' .,-  r 、 レ‐、,.イ/ | /¨`ゝ^ー―`〉
     \ \L| \;;;;;>. L '  l_ノ<;;;;;;;ノ/ イ-、   /
     L_\_ `┐ ヽ、__,,...,,___,、<;;; リ 〉 |:::::\    |_
―-、 /{ミ二= |、 ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ / 」>:::/ /::l:::ヽ
:::::::::::¨::::|  `ー|_ヽ__ ` ̄ ̄´ ___/ /:::::/:Tlく::::::|::::::\___
/r:┬イl≦ミ = |:::::;;;;三三三三/-ニ´―イ:::::/:::/::::::L_:::::::::::::::::ヽ
:::::|::::トく::{ミ ヽ_ |―‐-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;― ":::::::::/::/:::/::::/ヽ/::::::::::::::::::::\




766 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:05:32.85 ID:ILuzD3Io

                          くましろ
かつて、この山内の地を治めていたのは、 神代勝利だった。

  .l゙   .|    ,|     |      |       i||    :::::::::::::::::::::::::::゙|
  l゙   .l゙    ||     ||       ||      i|゙l    ::::::::::::::::::::::::::::.|
  .,!    {___l゙l_____l゙l___.,l゙l____.i| |___..;;;;::::::::::::::::::::::::::.|
  .|    ::l゙ー―-----、,,,_          ._,,.――''''""" |:::::::::::::::::::::::::.|
  l゙    ::|  .冖''''''フ¬rニ"'ー       -''゙,,r''''"ヾ、 ̄,7 |::::::::::::::::::::::::::.|
  |     ::|)、 `'-、,|、::::: ,l゙.゙ヽ  、      /,,(_;;;;;;._ノ,,...'゙  |::::::::::::::::::::::::::.|
 .|     ::|.゙l    `゙''''''゚''"゙゛   |               |::::::::::::::::::::::::::.|
 .|     ::| .:゙l            |              .|:::: ::::::::::::::::::::.|      「私は川に足を浸すと、龍になった夢を見た」
 l゙    : ::|ヽ.゙i、          l             ,i|::: :::::::::::::::::::::.|
 |     :: ::|;;;;`'┤         、 ,            ,/;;|:  :::::::::::::::::::::.|
 | |   :::::::|;;;;;;;;;ヽ                     ,/;;;;|  ::::::::::::::::::::::.|
 .} |   :::::::|;;;;;;;;;;;;ヽ                   ノ;;;;;;;|  ::::::::::::l::::::::.|
 | |   ::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;\     --------      ,/;;;;;;;;;|  :::::::::::::|::::::.l゙
 | |   ::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\、    --      ,,/;;;;;;;;;;;;;;;;|  :::::::::::::|.,/
 | |   ::::::::|―''''"゙^   ゚̄'r.        ,,/゙| ̄ ゙゙̄"''''|  :|:::::::.,/
 `'-、  ::::::::|   ._,,,.―‐'''''| .`'-、,、   ,,,/::::::: .|''―--、,,,,,|  :|:.,/゛
    `''-、;;;;| ,r''":::::::::::::::::_、|    `゙゙'"゙^     .k.:::::::::;;;;;; |._,,v‐゛
       . ,l゙ `'''ー、,r'" l゙          _,,,,レ-'''"゙^ .` |__

            【肥前三瀬城主 神代勝利】 


たびたび龍造寺といくさをやりあって追い払っていたが、
やがて、臣従することとなった。


                    ┌┐               ┌┐
                     |:;:;:|                  |:;:;:|
                     |::;├─────────┤:;:|
               ____|:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:|
          / ̄ ̄      |:;::;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:|
         /          |:;:;:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄|:;:;:|
       /            |:;:;:|         \  \    |:;:;:|
     / |             |:;:;:|______l__|___|:;:;:|
     //.:.:l     `、_-‐''   |:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|:;:;:|
     リ::|.:.:::::::::\     \___|:;:;:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ |:;:;:|
    l/::l.:.:.:.:::::::_\   \ |:;:;:|‐-,           |.  |:;:;:|
     \.:.ヽ::r'!// \    |:;:;:| ノ            i_ |:;:;:|_
       lリ   `‐-,へ‐-/ヽ-_|:;:;:|/         、 ,   l:;:;:;|:;:;:|;::;:;/
      ノ  / ̄/  /   |:;:;:|\         ,  |:;:;:;|:;:;:|/;:
       /   /  |    |:;:;:|  \____ ノ__ノヽ、!:;:;|;:/;:;:
      /    /        |:;:;:|___________l |:;:;:|  |;:;:
    /   /|   |      |:;:;;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;|  |;:;:
   /   / /   \   \|:;:;:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..|:;:;|  |;:;:




767 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:06:49.37 ID:ILuzD3Io

                                         i' i, -''~ . , -''~ !  !‐''~~''i,
                                     , -'~.l. l  , -''~ , -'~!  !,    l,
                                ,.-'~    l. l~  , -''~.  ,. !   l~~゙i!. l
                             , -''~~~~'''-、       l. l,-'~  ,.-'~ .l  l  l!  l
                          i  , -‐- .,_ .゙!     l. l , -''~  , -'~i  l  l!_l_
                       ≦三三三三三≧'      ! l~  , -''~. , -l   l二l!--‐
                        ,≦三三三三三≧    l .l-''~ , -''~   !.  l‐-ヾ:,-
                        ,.-'~      、__,,,ノi l      l .l, -''~   , -''  .l
                        ,.-'~ . 「l    , t ァ、‐'7~/~~'''‐-、_. l, l、  , -''~ .     ,! 0 0
                  ,.-'~     l l,r‐''~i_,,,W'‐-_',,,,,,,.    ~'':, _~__       ,. '- .,,_
                  , -''~ ,.、     / . ,'    r''''~~ ,、,、゙i''ヽ,.   `i r=='_ , -''~
            , -''~.    ! l   ,r''~  . ,'   ,. ┴- .,((ゞゞ⌒ソハ,,,_  l ll‐''' ~''''‐-ァ‐--ァt-t-
             `'''''‐‐-- ..! l,,__i.   ‐-、i. (~~i~~Z_tzz、ゞゞソソリ . ~~l ll--‐‐''''~7   ,!. l l
                    ! l  '、    .l  ~''〉 ',.t , tュ゙i'''''t''~ ⊂ニ'-'l     ,!   ,! . l l
                    ! l.  ヽ.,,,_ /~   ゝ,..',. __  ./  ) ll  l l      i    !.  l l
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         ,, -','~,'~':,. ':,  l ;'-,,'ニニ;、_,! !.     ,,,_,,i''''''~~'‐ァ''~~ヽ, -‐-‐‐-、 ,!.   ! .   l l
__   _,. =''ニ,,,,,,;__;   ゙!. ゙! l. l'tュ  tュ゙!`l    / i i ° //    / ff ゙̄!ェff~ヽ!    !   l l
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‐‐- ...,,,,,,,,,,,,,,__          ~'''‐- .ニf  ., '/ソリソハ';二二ニ.',6.    ' ,!
            ̄~~'''''''‐‐--  ..,,,,,,__`t‐7. tュ. rュ/''     ゙iヽ,. ー /,,,,__
        /~`',                ',6:    ' ,!  ,. -‐ァ''~i~~''i~,=ィ、,,,,,,__~'''''‐-- ..,__
          /   /.    / ,__  .,,..,,nr ァ./~i`i'-、 ー./ /.  /  l,ヽ }~{./! ヽ,  ヽ
       /   ./  _,,/. / ゙! / .i l_// .し,,,. t''-、 `'''jt、     >. ', .∨ .l <  i ':,


そのころのオレ達といったら、相手が誰であれ、対等の立場を譲らなかった。
いざとなったら、山内の難所にこもって、茂みの中からブスリ、とやれば、相手が何万と来ようと問題ないからな。


768 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:07:42.22 ID:ILuzD3Io

    ,r'゙;;;;;;;;;'.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、
   /;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
  |;;;;;;;;;;;;;;;::i::;:::ト;::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
  !;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;l::|ヽ:::ヽ:、::ヾ;:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::',      時代は龍造寺から鍋島へと変った。
  ゙!;;;;;;;;;;;;;l、:ト、;| ゙、:ト、ト、い、;トィハト;:::::::::::::::::::::::',
   |;;;;;;ヾl‐=;;.、,_  ヾ! ` _,,、ッ≡=.|:::::,r'ヽ:::::::::::l
   |;;;;;;い、 "l;::゙tミ、  "´ァi;::::t‐、 |:/r、 リ:::::::::;リ     すると、佐賀から年頃二十歳の若造がやってきた。
   レ!;;;;ヾ゙i  `゙'' !     `-''‐  ゙ .)ノ,/;::::,lレ゙
    ``'-`ト,   、         ,...-彡ル'
        ,rヘ    ``      ,/!
 __,.-‐‐i';;;;;;;ヽ、 ` ̄ ̄`  ./!;;;l ̄``''''ー-、_     それが鍋島舎人助茂利どのだ。
<_     ';;;;;;;;;;;゙:,` 、 `  _/  l'!;;;;',
  `    ';;;;;;;;;;;;゙、 ``"      |;;;;;;',
:..   ゙、   ';;;;;;;;;;;;;゙、、,_    _,. !;;;;;;;!
丶:.   ',   ';;;;;;;;;;;;;;゙、 `  ′ .|;;;;;;;;|

  【佐賀藩士  鍋島舎人助茂利】



              _,.. - '"......................................................."' -
            /................................................,................................、
          ./::.....................................................lヽ..、.........................\
          /::::.....::..............::::.........:::...:::...........l、i \、ヽ、,::.............、:ヽ
         /::::::::::..............:::::...::...::::..::::./_/__',l   `' _ l::::::::...、、lヽ
         l:::::::::::::::::...::::::::::::::::::::.:::/-=_,'','''''   '-_'''l:::::::lヽl
         .l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  '"f:;;;',.'   i,.'{:;j'l::::.:リ ヽ
         l::::::::::::::::,.- .,_::::::::::::::/    '-"    \''_,',:::l'
        ,.'::::::::::::::l i- 、 l:l::::.:::::l          ,. / .l'-ヽ
        /:::::::::::::::::l  l ヽ'ヽ:lリlヽ            l      「今日から私を、この山内の地に住まわせて欲しい」
        l:::::::::::::::::::ヽ ヽヽ `.        ,._-─__ァ ,'
        l/.l:::::::::::::::::::"'- .,,... i.、       "'' ─`' /
         .ヽ:/、:::::∧:::::::::::::::l " 、      "" /
          '  ヽl ',::::.::::.:.:l    `' -  .,,, ___,. '
               ':' i'ヽ'  ヽ      l
                ./    ヽ     l
               ,. '      ヽ    .l
          _  ,. '"        ヽ   .l`"' -ニ'.,ヽ、.,,,_
      ._,. -':::::::`.' - .,                  ヽ...ヽ`'' -- 、.,
   _,. -''":::::::::::::::::::...........ヽ、..,,, ______,,,,....、  ,..-'' ""'''´ヽ...ヽ...............ヽ


舎人どのは松瀬に館を建てると、それから毎日オレ達と顔を会わせることとなった。


769 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:08:44.43 ID:ILuzD3Io

:                                    /フ'''7''''" ̄`''‐ 、
                                   /   `ヽ`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
                                   ∧ ..:::::::::} ,. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                                   r、ヽ 、.,,..ノ/ ヽ、.,,,_:.:.:.:.:.:.:.:.l
        .-‐--- 、                     l..ヘ',` ‐--‐''‐、/ /‐--..,,, }
      /:::::::::::::::::::、::::::::::ヽ                 ,‐ 'l;;;|,l  ,r‐'''''ヽ、''‐'‐----‐.〉
     /::::::::::::::::::::、::::;ハ:::::::::}       ,,..., ,..,      l , ,`゙ .|. l::::.・:.:.・:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:,. rイ..,,,
    /:::::::::::::::::::::::::::::::/ },vl_::}     ,rヽ ヽ彡,.,.      ヽ@ノっ| ヽ::::..:.:.:./:.:.,. - '",../  i-、.,,
.   l:::::::::::::::::::::r‐、.:r‐' ーー、}    .>、 ノ'",.-‐-、      `i "´ .|:.:.:`''‐‐'"r'",,.. - '‐',.r '"   }
   l::::::::::::::::::::::: lヘ、!  ´(_)ヽ    ヽ.,,ノ、''7>  |    ,.r ''"iヽ, .|:.:.:.:.:.:,r'"‐'"-‐'",.r' ,.-‐'"´ ヽ、
   |::::::::::::::::::::::\.      ゝ    .ヽ-'  l/  l,  /":.:.:.r'',  `|:.:.:./'''"´  / ,.r''": : : : : : : : ヽ、
    `'ー-、_:::::::::::      ー      ./  /ヽ‐  '}'"':.:.:./:.:l .ヽ.,, l:/    / ./: : : : : : : ,. r : : : : ヽ、
.        . |   \ ノ,       /  .,'   /l.ヽ:.:.l,.r ,l,   "      / /: : : : : :,.r': : : : : : : : : :}
     /^ヽ: : _;>   1  、      /  .,'__,.r'":.:.:.|:|:.',:.lo:.:.',ヽ、   ,. -‐'"  ./: : : : :/: : : : : : : : : : : :l、
    /     ーー-_`"'''ヽ rヽ- 、/   ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.U:./'''''''/:./ ''''7'''´  /   /: : : :./: : : : : : : : : : : : : : ヽ
    /           ̄`/./ |‐'   ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:./:.:/:.:.:.// ./    .,' l .| /: : : : : : : : : : : : : : : : : ',
    { i           / i  .|   /,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:./:./:.:.:./   ./     ,',: :|: l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
    ヽヽ 、         l    ',  / ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.l:.:/:.:.:/  . /    .,'|: : l,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',
     ヽ _`ヽ .,_    ‐''ヽ、  _''''7  .`'‐、_:.:.:.:.,. -|''':.:/:.:.:.l、  ./     l |: : ヽヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :',
     .|     ` '''''''' ´.i |`'''´ ` ´      ̄  |:.:.:l:.:.:.:.:.:ヽ、/     .|'": : : : :\: : : : : : : : : : : : : : : : : :',
     .|         { .j              |:.:.l:.:.:.:.:.: : : :l      .l: : : : : : : : : ヽ___,,..-‐‐: : : : : : : : : }
      `'‐--、...,,,,,.... -‐ュ'、              .ヽ:.:l:.:.:.:.: : : : :ヽ、______,,/: : : : : : : : : /:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : ./
     /´`'''''‐‐‐ ‐'''".ヽ.ヽ,             ヽ:.',:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : ,,. -‐‐ l:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : :/


あの方は他の連中と違って、高慢なところがなかった。そこが気に入った。
オレ達だけじゃなく、山内のものたちは、みんなして鍋島舎人に従うようになっていったんだ。


770 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:09:40.56 ID:ILuzD3Io

          ,.-‐──--- 、
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
       /:::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::ヽ
      /::::::::::::::::::::::::::::、::::;ハ::::、:::::::::::}
      /::::::::::::::::::::___/l/  },vl__::::::::|
     .l::::::r‐、.:r‐'___,,..,__、  _,.-‐7l/
     l:::::::| lヘ、! <´(_)ヽ  /l_)`;/::|
      |:::::::\'ヘ.       !  ./::::|     「親方の娘か」
     `'ー-、_`ーヘ     `´ ノ‐'´
          ̄].:\  ̄ ̄/
        __/^ヽ: : _;> -イ、_
       r'´`ヽ、::::`く    \:\
   _,. -‐'´: : __;ノ'\:::::\ー、 r|::::l \




                /               \
            __lニニニニ ー-- 、__      ヽ
         l'" ̄           ̄'' ー 、_ ̄`ー 、  l            「ああ。タケっていうんだ」
            \                  ̄''ヽ__\ |
            \、_____         /::::::';ー:::-:..、_
            l /イ      ヾ ̄:`::-:..、.__ /:::::::::::::::::::::::::::::::=、
             ' |l ` / ̄     ヾ::::::::::::::::::○:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
              ヽ  r 、      ヾ:::::::::::::::○:::::::::::::::::::::::::::::::::/
                 ノ  ┃ l      レ" ̄l::::::;::-、:::::::::::::::::=-''"
               lr   ,,,      〆 レ'"   `ー`ー'てヽ、
                |          、 イ        、 ノ_;;;;\
               ヽ_       / ,|_         l /;;;;;;;;ヾー 、
                ` 、_,,......, イ /    `ー-、-、 //ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
                    /    `l        ヽ;;;`〈、   l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
                       |  Eニ/.|   '    、  |;;;;;;;;;\ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
                    l  [ニl ヽ       \ l;;;;;;;;;;;;\`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
                   ヽ , 〉ー`ー\      ヽ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
                    Y: : : : :/\       ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
                    /: : : : /: L:\     ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
                  ∠: : : : / : : : |ヽ     ',`ー-- 'フー'"
                     l`ー―イ: : : r―〈___\___',ー '"
                   `ー---- _ ,l、_        ,|




771 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:10:51.57 ID:ILuzD3Io

               _,,,--──--.,,,,_
            ,,-‐'''":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;"'''‐-,,,_
          /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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       /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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  ∠;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:|、;|、;:;:|ヽ;:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   |/|;:;:;/;:;:;:|、;:;|ヽl _,,-ヽl=゙、l、;;;;|;;;;;;;;;;;;,--、;;;;;       「そなたは美しい」
    |:;/l:;:;|;:| ヽl ,,-'__-'"   ゙、|、;;;;;;;;/ / ヽ;;;
     レ ゙、|ヽ;| ∠-'1:ヽフ     ヽ;;;;|く "i. |;;;
.           ゙、  └''"  /    ゙、l l l |;;;
            /      /        _ノ|;|
         /                  |
          ヽ-
            `,-‐‐
             `l       /      _
              ゙、   _,,-'"\   ,,-‐''':;;;;;
              `ー‐'"    \/::::::;;;;;;;;
                           /::::::::::;;;;;;;;;;




  _ 、、 _
 <:::::::`!:ヽ      、 i r        /:レ:-::"レ..、
 !`:::::::::::::::::|  , ..::::':_:::::::_ ̄::`::...、  /::::::::::::::::::::フ
,->::::::::::::::::/o ':r " "/ !ヽ `ヽ、::::::ヽ {:::::::::::::::::::::::、フ
`-、::::::_;:::,/O:/  _        ヽ:::::::8!:::::::::::::::::::::>
       l::|   _ヽ  、 /_   'i:::::::! ヽ-:;;;::-''"
       .i:| (・ ) ,  ( ・ )  |::::i
       | } ''_''_     _'' ''  !' Y
       `!/`‐'‐`=='‐--'ヽ , ノ
        ! ! r  ̄ v‐  ̄ ), ノ-、
       /`ヽ=-ニニ-=-"   \
      ( ,   | Y_-゚-`_Y |     )
       r=,ヽ-./  r‐`~ヽ__ヽ_ヽ= '_/
       i    , __{、   _    ̄   |
       ヽ__, -'    ̄ ヽ、_  _/ \
       /            ̄    ヽ




772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 22:11:25.76 ID:v87l8Xco
ロリコンだーーーーー


773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 22:11:53.05 ID:kO2h1Sco
ロリコンかww


774 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:12:09.02 ID:ILuzD3Io

                  __,,,,... --‐‐‐‐- 、_
            ,. - 、_ ,r'";;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::`'' - 、 _,,,...、
            /   /;;;;;;;i;;;;;::::::i::::::i::::::::ト、::::::i::::::::::::::::ヽ  `ヽ、
          ノ  ,ヘ i;/;;;;/!;;;!:::::::l::::::ト;:::::| ヽ::::トト;::::::i:::::::l,.へ  ヽ
         /  /  〉´'、/_,,,`_ヽ、_!ヽ;! ヽ:!  ` __ ヽノ`'!人  ヽ  '、       「くっくっく。
        /  /   ,'  ,'";;;;;;;;;;;;ヽ _,,.....,,_  ,r'´;;;;;;;`ヽ   i   ',.  ',        がっはっはっはっは!
      /  /     !,.-={;;;;;;;;;;;;;;;;;;r',.、  ,、.ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}=-、,!.   ',   ',
       ! /    ,イ   ヽ、;;;;;;:ィ' i,ノ   '、i `i、;;__;;;;ノ     !,   '、  .i      こいつはいいぜ。
      l i    //    ,:'ー'"`ヽ、,,__ ,,, ____,,ノ'"''- 'i     ':,ヽ、 ゙i,   !
      '、,!  / .,'      `'ー''"_,,,.、--rー--、,,_''‐-‐'゙       ',. \.ヽ,.ノ
      ヽ,/   !  (  ‐=ニ二! ,,,,____l_____,,,,..!二ニ=-   )   i  `        柄にもなく世辞を言われて照れてやがる」
           ヽ          ,,,___,,,,.             ノ、
        ,、-'"´.〉、        `'--'"          ,.イ  ヽ、__
     _,、-'7´   ト, `ー- 、 、         ,.   _,、- ' ,イ    ヽ`''ー 、_
  _,、‐'´  /      i. ',    ``''''-、;、,,___,,,,.、-'"‐'''"´    / !      ヽ   `ー、
     /      ! ',     _,.ri''"^'''''^'''ヽ、        / /        ヽ
    /       l  ヽ   /  !    ノ  ヽ    / /        '、




           ,.-''"~:::::::::::゙`ヽ
          ,/::::::;;:::--‐‐--、::|
          |;;::ニ‐'' "  ̄ ゙゙゙゙̄'''‐-、
.      、-''"~_,..-;::、'-‐''ノ,.、`ファr:::'::τ      「ち、父上、怒るぞ」
    -z、‐ゝ、o-、 (.O)  .. (O)(ろ:::::::::::ζ
    ζ:::::::::::Ov 。.._     _,.。 ヤ、:;:::::/
    ι::、,::ノ-‐人、_ ゙`''-''",, .ノr''~`丶ヽ、
.     / ,__,.(_/:: `lミ、=<l (. \_,...,._,ノ




775 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:13:01.62 ID:ILuzD3Io

    ,r'゙;;;;;;;;;'.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、
   /;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
  |;;;;;;;;;;;;;;;::i::;:::ト;::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
  !;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;l::|ヽ:::ヽ:、::ヾ;:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::',
  ゙!;;;;;;;;;;;;;l、:ト、;| ゙、:ト、ト、い、;トィハト;:::::::::::::::::::::::',
   |;;;;;;ヾl‐=;;.、,_  ヾ! ` _,,、ッ≡=.|:::::,r'ヽ:::::::::::l
   |;;;;;;い、 "l;::゙tミ、  "´ァi;::::t‐、 |:/r、 リ:::::::::;リ      「タケ、一緒に狩りをするかい?
   レ!;;;;ヾ゙i  `゙'' !     `-''‐  ゙ .)ノ,/;::::,lレ゙        鉄砲の撃ち方を教えてあげよう」
    ``'-`ト,   、         ,...-彡ル'
        ,rヘ    ``      ,/!
 __,.-‐‐i';;;;;;;ヽ、 ` ̄ ̄`  ./!;;;l ̄``''''ー-、_
<_     ';;;;;;;;;;;゙:,` 、 `  _/  l'!;;;;',
  `    ';;;;;;;;;;;;゙、 ``"     |;;;;;;',
:..   ゙、   ';;;;;;;;;;;;;゙、、,_    _,. !;;;;;;;!
丶:.   ',   ';;;;;;;;;;;;;;゙、 `  ′ .|;;;;;;;;|


その時、舎人どのが持っていたのがあの馬上筒だ。


  _ 、、 _
 <:::::::`!:ヽ      、 i r        /:レ:-::"レ..、
 !`:::::::::::::::::|  , ..::::':_:::::::_ ̄::`::...、  /::::::::::::::::::::フ
,->::::::::::::::::/o ':r " "/ !ヽ `ヽ、::::::ヽ {:::::::::::::::::::::::、フ
`-、::::::_;:::,/O:/  _        ヽ:::::::8!:::::::::::::::::::::>
       l::|   _ヽ  、 /_   'i:::::::! ヽ-:;;;::-''"
       .i:| (・ ) ,  ( ・ )  |::::i
       | } ''_''_     _'' ''  !' Y
       `!/`‐'‐`=='‐--'ヽ , ノ       「うん!」
        ! ! r  ̄ v‐  ̄ ), ノ-、
       /`ヽ=-ニニ-=-"   \
      ( ,   | Y_-゚-`_Y |     )
       r=,ヽ-./  r‐`~ヽ__ヽ_ヽ= '_/
       i    , __{、   _    ̄   |
       ヽ__, -'    ̄ ヽ、_  _/ \


あの時のタケの顔といったらなぁ、この世の幸せを一身に集めたような面してたんだぜ。


776 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:14:03.97 ID:ILuzD3Io

                         /            
                     __lニニニニ ー-- 、__  
                  l'" ̄           ̄'' ー 、_ ̄
                     \                  ̄     「うん、上手だ」
                     \、_____         
                     l /イ      ヾ ̄:`::-:..、.__ /
                      ' |l ` / ̄     ヾ::::::::::::::::::○
 パァン                  ヽ  r 、      ヾ:::::::::::::::
                          ノ  ┃ l      レ" ̄l:::::     「うん!」
                        lr   ,,,      〆 レ'"
------------------'^'- .,         |          、 イ  
'''''''''--------t t t t t t t Y")       ヽ_       / ,|_
===ノ____''!,''!,'!,'!,'!,'!,'!,'!〈        ` 、_,,......, イ /   
--------------r----r''ヽ--!           /    `l     
-------''''''''''"!   ^〒----'  `,            |  Eニ/.|   ' 




/,  . i、ヽ\    ,.- 、        ミ、
ノ 、 l_,,-_,,ニ"~ヽ| ,/',へ. l       ζ
   i、 l」.ノ ,,... |/ > ノ ノ     、 ._ヾ
 ../  ''"~      イ       ヽ       「その鉄砲、気に入ったかい?」
 ヾ         レ、   .、 )ヾ`、
   ー‐         |ノ、 ,l|
   ~l、 _         l、
     ̄   l   /    `‐、.. ,,,....
       |  /    ,-''" ̄




          ______
        /__/__   ヽ
  , -―c//   八    \   }co-―- 、
 z    {  ⌒    ⌒   |  |ヽ     Z
 >   ./| ,-、   ,.-、 └v; |     <  
 L/vレ 〉 l ヒl ..    ヒl   _ノ  ^w 、 ゝ     「とっても!」
      {~ 、__   ___, ~ |        
     .,-`、 __  ̄____ ノ―-、




777 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:15:38.69 ID:ILuzD3Io

        /フ'''7''''" ̄`''‐ 、
       /   `ヽ`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
       ∧ ..:::::::::} ,. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
       r、ヽ 、.,,..ノ/ ヽ、.,,,_:.:.:.:.:.:.:.:.l
      l..ヘ',` ‐--‐''‐、/ /‐--..,,, }       「おい、タケ、許さん。すぐに返すんだ……」
     ,‐ 'l;;;|,l  ,r‐'''''ヽ、''‐'‐----‐.〉
    l , ,`゙ .|. l::::.・:.:.・:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:,. rイ..,,,
     ヽ@ノっ| ヽ::::..:.:.:./:.:.,. - '",../  i-、.,,
     `i "´ .|:.:.:`''‐‐'"r'",,.. - '‐',.r '"   }
      iヽ, .|:.:.:.:.:.:,r'"‐'"-‐'",.r' ,.-‐'"´
    .:.r'',  `|:.:.:./'''"´  / ,.r''
    :.:l .ヽ.,, l:/    / ./
     ,l,   "      /




    ,r'゙;;;;;;;;;'.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、
   /;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
  |;;;;;;;;;;;;;;;::i::;:::ト;::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'       「いいんだ、親方。
  !;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;l::|ヽ:::ヽ:、::ヾ;:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::',
  ゙!;;;;;;;;;;;;;l、:ト、;| ゙、:ト、ト、い、;トィハト;:::::::::::::::::::::::',       タケが気に入ってくれたら自分のものにしてくれてかまわない」
   |;;;;;;ヾl‐=;;.、,_  ヾ! ` _,,、ッ≡=.|:::::,r'ヽ:::::::::::l
   |;;;;;;い、 "l;::゙tミ、  "´ァi;::::t‐、 |:/r、 リ:::::::::;リ
   レ!;;;;ヾ゙i  `゙'' !     `-''‐  ゙ .)ノ,/;::::,lレ゙
    ``'-`ト,   、         ,...-彡ル'
        ,rヘ    ``      ,/!
 __,.-‐‐i';;;;;;;ヽ、 ` ̄ ̄`  ./!;;;l ̄``''''ー-、_
<_     ';;;;;;;;;;;゙:,` 、 `  _/  l'!;;;;',
  `    ';;;;;;;;;;;;゙、 ``"      |;;;;;;',




 <:::::::`!:ヽ      、 i r        /:レ:-::"レ..、
 !`:::::::::::::::::|  , ..::::':_:::::::_ ̄::`::...、  /::::::::::::::::::::フ
,->::::::::::::::::/o ':r " "/ !ヽ `ヽ、::::::ヽ {:::::::::::::::::::::::、フ
`-、::::::_;:::,/O:/  _        ヽ:::::::8!:::::::::::::::::::::>
       l::|   _ヽ  、 /_   'i:::::::! ヽ-:;;;::-''"
       .i:| (・ ) ,  ( ・ )  |::::i
       | } ''_''_     _'' ''  !' Y           「ほんと!?」
       `!/`‐'‐`=='‐--'ヽ , ノ
        ! ! r  ̄ v‐  ̄ ), ノ-、
       /`ヽ=-ニニ-=-"   \
      ( ,   | Y_-゚-`_Y |     )




778 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:16:35.40 ID:ILuzD3Io

          ,.-‐──--- 、
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
       /:::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::ヽ
      /::::::::::::::::::::::::::::、::::;ハ::::、:::::::::::}
      /::::::::::::::::::::___/l/  },vl__::::::::|
     .l::::::r‐、.:r‐'___,,..,__、  _,.-‐7l/
     l:::::::| lヘ、! <´(_)ヽ  /l_)`;/::|      「ああ。私はあまり銃を撃たない。
      |:::::::\'ヘ.       !  ./::::|       その馬上筒だったら、軽いから子供でも撃てる」
     `'ー-、_`ーヘ     `´ ノ‐'´
          ̄].:\  ̄ ̄/
        __/^ヽ: : _;> -イ、_
       r'´`ヽ、::::`く    \:\
   _,. -‐'´: : __;ノ'\:::::\ー、 r|::::l \




          ______
        /__/__   ヽ
  , -―c//   八    \   }co-―- 、
 z    {  ⌒    ⌒   |  |ヽ     Z     「ありがとう!大事にするから」
 >   ./| ,-、   ,.-、 └v; |     < 
 L/vレ 〉 l ヒl ..    ヒl   _ノ  ^w 、 ゝ
      {~ 、__   ___, ~ |         
     .,-`、 __  ̄____ ノ―-、




779 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:17:39.11 ID:ILuzD3Io

         |          _,、ィ"r--、/  \
       ,,、-‐''"~トー--―ー --―'''''"''";;/ , -─- \
      〈`'''‐-、;;;;;;--ー;;;;;;;;;;;;;;;;;;、ー'''"~'y'  __, ̄〕
      ヽ   ! {;;;;;;;;;.},.- 、{;;;;;;;;;;;}' i 〈 /       (     「とまぁ、こんなわけよ」
       ヽ /   ,`ー'´〃 ヾヽー'  ト〈_/二ー   /
       / i   (ゝ.,_,ィr--- く_ァ' )  !ヽ( _ ー_   )
      ,./`ヽ/,>    ̄ ̄     / '::::::ノ、二二二彡l
     / \`ヽ.  l_)________,. './       .(




          _,. -゙'   ゙  " ̄~゙'' - .,,
           7i         ヾ ー゙ヽ
          /  ii         i; 、ヽ
         _ i i!            i. ゙ ,
       / ゙'' -'^ヽv v ヘ、ヽヾヾ i i i\i
     /""   , ,,_ Y!/  ヾ__!_Aリ|ノ!'!'!
   ,.- "  〈   i   i=ゝ、 ,,∠=-ァYヘレ       「ククク……成程ね」
   ノ   !   | "~' |、 - !゚-."!|く゚-  !!メ/
  (   ! ,,... ! ,,.. !  ̄i,   !|::.  /.ノ
.  |ヾ '!.  /   |"゙  〉ー !|;― /"iヽ~゙゙^''' -
  /ヽi - ! _/゙ー i'!  i,/ 、 ― /i  |,,__
  ノ">ヾ_!〈==-!|_ノi ヽ \ / !  |  ゙゙゙̄^'''
  /    ''゙.---┘  |  \ッ" /  |




780 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:18:31.65 ID:ILuzD3Io


               ,..-''" ̄ ̄`ー-、   /_,.-‐-、.:.:.:
              /~:::::::::::::::::::::::::::::::::\Y´ _ _  `ヽ
              ∧ :::::::::::::::::::::::::::::::::  ヽ ´_,,,, "''ー、
             /;;;;ヽ    __      |Y´  ゙'''‐、    「それから、まぁ、色々あってな。
             |;;;;;;;ヽ--、/;;;;;;;;;;;ヽ   ,|ヽ
             /\;;;;;;)=(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||コ彡'、ヽ         タケの奴は、街に住む連中を嫌うようになったんだ。
             /(/L_/  `;;;;;;::;;;;;;ノ   || i`
            | ≧|(_フ /) |-、,,  |   /ノ ノ         アイツの無礼は、代わりにオレが詫びる」
            \  ̄`ー-'’ヽ二J| ///
           ∧ `ー-、..__、__|ノ/ /
          / , ' !ヽ、_ヾ__ヽ_ ー==二二`ー―-、__
         / , '‐'   ,i'´.:.:.:.:\           `ー      )




/  " ,, "  "  ゙  ゙ 
,イ " "  "  八 ゙ i ゙ 
/ ,ィ´ "/' イ /::: ヽ ト、゙
// ィ' /| /| /::: , -ヾ、ヽ,
 l  l /-レ、レ'  ´_, a==       「なに、命を狙われることはしょっちゅうだ」
 ! /l,ハ=a=、  ヾ`ー  ´
 '"  ',`ー/ :::     
     ', / ;:::: 、     
      ∨_, - '  _,  ::::/;;;;::
      丶 ー '' "´   .:::/;;;;;::´   `
  r―、,/丶  ==  .:::/;;;;;::::::
`<´ヽ r‐ヾ-、 \   :::/;;;;::::::    /
.(´ヽ ゝー)r┤/\:/::;;;;::::::    /




                 ,へ--―ン⌒ヽ
                 |      r  |
                 |      し  |
           , -――/二二二二二二λ―――-、
           \_____________ノ
                (巡丿/\(巡_) / ̄ ̄|
               , ′┗( 0 0 )┛ /′   |     「あい変らずだな。オマエら親子は」
              人   =⇒  ∠   __/
              弌 ̄ ̄ヽ`ヽ  ̄ ̄__/
               \   ___/


理解できないといった感じで、湯飲みの濁酒を飲み干した。


783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 22:21:07.07 ID:v87l8Xco
ハショり過ぎだろww
あの流れで鍋島を嫌う理由がわからないな


>>783  
タケの過去の出来事については、次回に書きます。



781 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:19:24.53 ID:ILuzD3Io

翌日、早朝。

         (ゝ__________ノ)
         ε(@ )3))__))__))__))__))__))__))__))
         /A ヘ∧ ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
        :く`77/''λ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
       く777/⌒λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
      :ぐ777/⌒゙λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ''
     /`777/⌒`λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ:;
  ;(乂_/`777,,γ⌒ヽ∧゙_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ/乂_ノ)
  乂んんんんん乂(0)んゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ_(,,ノ
    ロ/ ロ/ ロ/ ロ/─|"|""|-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ'''
    |"||r────|. |  | ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|| ̄|  | :
    |. || r──┐ |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | .
    |. || |「「「「「| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | : ;
    |. || |l_l_l_l_l_| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | .
  C=============○===Ω ||「「「「「「|「「「「「「||  |Ω==○ :
  |}|::::|. ||,,____|}{|  | | i| || ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄||  || i||::::|}{| : : : :
:『[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[【】]]]]]]]]]]]] ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|]]]]]]]]]] : :
: : : | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. |  |;;;;;;;;; |   ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;| | : : : : : : :
  . | | 二二二二二二|. |  |二二|      ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .
:爻rw从wfwvrw从jwwiiwjWvwjw爻wv,,,,,, ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|wkWwj,,wj
""Www爻wj""w"~"~~`"w~~""ww"f"~W"""~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~`"


弁財堂の前には、300人を越える村人たちが集まっていた。


ワラワラ
   ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
   (    )    (     )   (    )    )  ガイガイ
  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
  (    )    (    )    (    )    (    )
      ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
      (    )    (     )   (    )    )
 ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
(    )    (    )    (    )    (    )




782 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:20:21.53 ID:ILuzD3Io

付近の住人に助郷を命じたのは、勝茂の三番目の息子である鍋島直澄である。

                      _ __ _
                  _,、-ー''´:._,、-:ー`、-、,
                /:.:.:,、-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:>'"`:.、
                 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:./::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:\
              ∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:.∧ヘ/i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
              ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:./.:.:.:.:.:.ノ´`'"´'i.:.:.l:.:.:.:l:.:.:.';'.,
                }:.::.|i:.:.|:.:.:i">ト、:.i:.i:/    ,|:.:.リ,:∠l.:i:.:!:.i
             {:.:.:.:|:|:.:|:.:.:|:.i:.:.!:iべ!ソ    i<升7:.:/.:.i:.:!
             lヘ/ヘハ、:|≦斤乍     /廴レリノ//:ハリ
             ,'i:.ヘ(|:.:.:.:.:.:| `弋少     升仆ヘ/:/.:ノ
            ,':i:.:.:.:l|:|:.:.:.:.:|         ゞ少 /ソノ
            ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l       __′  /:.l: !      「ちょっと、いくらなんでもこんな大勢はいらないわ」
            /:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!、   /´ ∨   /:.:.|i.:|
            /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ヘ:.|i| \  ` ー'  .<.:.//:|
            /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ヘ   ` ー <|:.リ:|.:.://i:.|
        < ̄`ヾハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ      ト、ヽ∨|:.//.:!.:|
       /´  ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ、_,、-"¨'ーヘ_i:.|/'.:.:.:.':|_
        /     i、: : ::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\_,、-"゙ー、,∨.:.:.:.:.:.:.!i.`ト、

           【鍋島支藩 蓮池藩主  鍋島直澄】



       ,..-、_‐',..-、 ̄_.._゙'¬-.、
     /  ,  ´  `´  ヽ-‐-.、`ヽ、
   / / /  / ∧ ,ィヘ       \ ヽ
  /  / /  /l /‐ヾ--| l   l    ヘ
.  |  l  |  ハ |    | |    |    | ',
  | l |  | ,.斗ヒ'|  ヽL_l.   |   l |
  | ハ |  | ,ィくヾ,    ''_,.≧‐.|   イリ`ヽ
  `' ゙-,ヽ_|〈イ::l ゙    '_ノハヽl'‐-、/レ'ミ
    |.  l マリ     l::{゚ハ::l ,〉    |_,      「なぜこんなに人が集まったの?」
    l  l `´ 、   .込イソ |     |  |
    | .ヽ、   __  `´  |    |  .|
    〉  レ゙、-.、.'、_,)___,..、イ    |  .|
   / |  |  ヽ、 `´  ノ ハ| l   ||  l
   /  |  |   ヘ`゙'ー'" , |l|   | | |
.  / //〉、.|   ヽ   /  ハ  _lノ | |




784 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:21:32.97 ID:ILuzD3Io

久保山村の名主が答えた。

             , ‐ト、―- 、
     , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
    ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\
    l \/, ⊥    |l V \l
    N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ l
    l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l
    l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l
    l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l     「大切なときの人夫役ですから、多めに出てまいりました」
    l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ
    l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l
    l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl
    l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
    リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
      ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
   _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
 -‐´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /




                 __
            _.、-' ,.- 、._     ‐ 、
         ,:ー 、'´  /    `ヽ、.._   ヽ_
          /   `ヽ、/    ヽ     ̄`ヽ 〉ヽ
      /       | 〉    '.   i     Y  |
     /       .ト ハ     l   |   l. ', ト.
.     / i       | lニ'^´ヽ |  ト.  1   .|  |   〉
    | |  | | | l     | |l.  |」.斗|ー | ! / 〉    「耕作の差し支えになるわ。
    | |  | | | |   」斗ヒ] ヒ_ jハ.  ! リ、 ,ハ
       |  、´l ̄j.ニト    ´ ヘ´r‐、 iンL.ル | Y | ',
      ヽ!、  |ヽゝfVrt.',      うッソ|.     レ  | ',   割り当ての人数以外は、村に帰しなさい」
       ー\|ヽ. 込}         ̄ | l    l   ト. ',
         |  ',   '        | |  | l   | ヽ ',
         |   ヽ    -    ,. |,'!  ,′′  !  ヽ
         ||   `ト,、._   /   | ./ ,′   |\
            、ト.  ハ.| l/ ヽ ´   .ノイ |/    .|ァー-
            ハ   | ∨ //    , イノ       /|   . -
        rイ/  ヽ| / /'二.ー .._/,/     .// /
.        / | }′   .l,/´_ `ァ' /      //,.'




785 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:23:29.87 ID:ILuzD3Io

しかし、時が経つにつれて、人が増えるこそすれど減ることなどなかった。
山中に人が群がって、黒く塗りつぶされたように見えた。

ヾ;;ヽ;;;;ゝヾ''          ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝ
:::ゞヾヽ;;;;ゝ;;,,. ,.,.. ... .,,. ..;ヾ;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ヾ:;;
ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾヽ;;.rヽ.  ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ:;;;:
;;ゝヾ;ゞ:::          :;;;;ゝヾ;;;;;;ゝヾ;ヽ::..\`;::;
ヾヽ;;::  /k==ー---r           "":::|i}}i!il::...
   _A:.:.:.:.:...   ゙̄ヽ、            l!i!ili!| il|""''i;::;; , ,..
   /,ヘ_ー-- -'``ー---`ー----ァ       ii!{ili|l l!l.   |!
 _ノ/彡;;:7;;:___};:ミi;:*@+:;:''了ミ/      ...:;.,::|i!i!ili| |i!::..,,.ji;;...
 `ー--、,イ.!r_tt-tt!i-tr-!|l'゙゙゙´       .,,;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;"":..,;,;:.:,,,,.....
:..il.ll::..  _ll|.|.||:;ii;:;ii:;!|;;:;:;;:;!|l        :;:;;ゞ::::ゞ   ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ
 ;:;:.._,.ィ}三三三三!l乍≡|l三三{  :;;:  ;;ゝヾ
  `i}}}l|.:|i.:_l | ._jr-!|≡≡il==-i| :;::;,;:.: ヽ;;;;ゝ
,.....,ィ/:〉:;、_rヒj:_tァに=j-一''""´           ザッザッザッザッザッザ
, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,
,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.
vymyvwymyvymyvy、 vymyvwymyvymyvy、vymyvwymyvymyvy、
ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚) ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ    ザッザッザッザッザ
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ
   ゝ  ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡  r




786 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:24:42.39 ID:ILuzD3Io

     /::::/|::::::/|::| / ̄``i}、`ー-y┐
     /::://レV /l/     !l, `¨´/
.    N//::ハ/::::::|_    _ll,  /|
.    M/:/:::::::::::::/.戈テッ、  _. 〈:::::!
.    |::::::|::::::::::::::| ____7攵kノ::::|
.    |::::::|::::::::::::i:|'´     ,\_ノ:::::::|       「明後日の分の人夫まで参りました。
.    |::::::|:::::::::;::i:|  ‐-、 /:::::/:::!
.    |:::::从:::::从:!     /::::::::/i::/
.    |/  ヽi、 i> -rく:/:/:;i::/ i/        こんな大事な時に、みなも家の中に居ることなんてできません」
-―<\    ヘ   ,ムヽi/i/,i/ ′
.    \\   \_  } ハ、
      Vハ    ヽ| ハ \_
      ∨ハ     `l  ハ   `丶、
       Vハ ∞.|  ハ       \
        ∨ハ∞. |  |ハ   、   \
         V ハ  |  |lハ   ヽ/   /




              ,..-‐'"´ ̄ ̄ ̄`゙''‐.、
               /    ,、   _    `ヽ、
             /   γ'"´ `''''''´ ヽ ,.イ´゙ヽヘ_,..、
          /   /         `´    `ヽ \
         r〈  /     /       ,、 ,、   、   ヽ
         ノ ヽ/    /   ,   /ヾl/.,_l    l    ハ
        ∧  l  l     /  / `  ´|  l   l     }     「……もう、勝手にしなさい」
     _,.-イ ∨ |l |    |  |  /     .|  |   l l  l ハ
   r"    , ヘ rv、|  ト|-ェzz=ヒ'"'  レヾ、,_ハ__ l l  l /
  /     / ,.. {/ .`l、___| |__| |___|     ノ_/ リ__ノl_ノ_,.ノ'"
  /      ' ,-'7    ,' ,F=r===     ===== ,'  |_,.-‐T'¨フ      __
  |/l    / /   .| (  ノ           l  |. |   ,-'´ 、    / /_
 _,.{ ゙l  / ___/    l  `¨´  ,..--.、        l  l k‐'"  )  )   〈    /
 ___( ヘ イ   ゝ、.   |     /      |      ,ノ     ヾ゙'¬‐.、' ,r-ッ_ ∨  >
    ̄´ ̄`¬'ー`'ー-`-==‐ゝ--===='.--‐‐'">--ーー'¬''"´<__、‐'"   ̄




787 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:25:34.44 ID:ILuzD3Io

やる夫と杢之助は、袴を脱ぎ、衣装を農民が着る麻の服に着替えていた。
二人は、百姓の格好をして群衆にまぎれていた。

                   / \      ...
                    く/ ) \      .
                / /:::::::::::\    .
         / ̄ ̄ ̄\/ \__;::-、ノ\ ....
       / ─    ─ \   \   /       ___
      /  (●)  (●)  \   ヽ/       r'´   ,. ヽ  
      | u  (__人__)    |       .....  `ー '´ `,) '_´.    `゙ ‐- 、
      \    ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ  フキ   ....    ,. '´/  `i        `ヽ ,. ‐ 、
    ./ / ` ー─γ     )) フキ         /      l          ,, -、 ヽ‐-、 \
  /´ ̄ヾ        ヽ     ((         .   !   ・        /   l   ! ヽ-'
 ァ、ヽ`ン            )     ヽ          ヽ、     r‐- 、__       '  !
' /-'´           (             ..     `ヽ - 、_,. ̄_`´ ー'  ・    /
                                     !`ヽ-'ー 、_   _   ノ


ところどころに、やる夫の見知った顔が見える。


          _,,. -‐-、_      .....
         く      ヽ,.     
          |_(__)_囮 ;彡   ......  ___
        <____.プ=彡   .....  > ``´〉ー、
         イ|`'”''} `'”'^Vィ.}   ......  7ミレW゛ "}ゞ
           |/)ヶ    イ        ゞ(q `ヒi´j
      ┌─;/ ハ '二'' ,/|ミrn   ....  〃)}。`´。{(ヾ   .    ,ゞ-ー-ィ、
  <⌒\ー┘゚ / ''"ニニj" 匚'‐'_]    .  \〉ニニニ〈シ      〃.<○ニ○ゝ
   \  \ /  ",.ニニ! __>、 ̄ ̄     .}=芥={       ゞ .r'ヘ从,ヘリ
    ヽ_,.へ、 ノ  o| ̄/ ヾ         j  ハ .|       ヘ,(q ‘ー‘ノ
    /   ゝ>  |(.o_/ ヽ   ..   く三| |三ゝ  ...   /{ ソ-、,-|'}l
                         (Y__」 L__Y)  ..   `!イ=y=ソ


いくさ人は独自の情報網をもっている。
彼らは異変の臭いを察知すると、すぐに弁財岳にかけつけた。


788 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:26:31.68 ID:ILuzD3Io

         /i、,,-ーフ,、__
        iヽ/i/::::/∠_::::::::::::::`>__
       |::ヽ:/:///::::::/::>::::::::::::ゝ
      |ヾ::V:::/:,彡ソハヘ;;;;;:::: ̄´\:ト
    γ升/`"ヘL,,___ヘ /`二ニ:::\
     !/≧ `"''i斤┬,r、 く;;:::ニ_\::>
      ),,)     、_ヒ;j ′ ミ::::::::::::\
     /ラ            ミ>=-::ヘ一
     〈 ヽ      ,    γ´ヾラヘ      「今日の相手は黒田武士か?」
       ',  ー '''"" ̄    ソノ/::/
       ',   `       ∧≦/
      i′       ´ l:l::::|
      |:lヽ __       l:l:l:::|
      L!   i       l !」ゞ
        ___,,,/i!   _,、ー′ `ヘ、、,,,_

       【手明槍  道白】



   ∠..., =‐- i!  i!  i! i! <´
    .ィ´ i!   i! i! i! i!   i! i! ヽ
.  , ′i! i! i! i! i! i!  i!  i! i!.!
  /イ i! i! i!ィ i! i./::、 i! ト、 i! i! !
  /i!.//i!./::iメi/:::::::,メ、「ヽト、 i! i!j
  /イ i!/! /==。=、:::::.=。===:i!,...i! |       「ああ。だが、荒事は無しだ」
    j/ j/ i::`:‐:/:::::::: ー一.:´:|ir, }.|
       i:::::/.::::::、   .::::::|Lンii|
         i: `‐――一'.;.::::ハ.i! j;\
           、  ー ..:::::/;  ヽ:{;;;;;;;ト、__
      . -=''7ヘ.....:.:::::/;;; '   j;;;;;;;j;;;;;;;
   -‐'";;;;;;;;;;/;;;;;;ヽ .イ;;;;: '     /;;;;;;;;|;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;|:.:;;:::'    /;;;;;;;;;;;!;;;;;;




790 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:28:32.55 ID:ILuzD3Io

       ヾヘ; ̄ ̄`::::ヾ:::::::::::::::::\;\;;;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;レ
        !::::ヘヘ::::::::/ `7;ヘ、::::::::::::::::ヽノ;レノ/ノ;i
        !;ヾ;;ヾ\;/  /;/  `ゝ、::::::::::iソ:::::::::::::ソノ
         !;;ヘ>"   !;!   // \;/ヘ"ヾ:::::/′
            i ゞY ー-、,_|!    !;i    i;:〉 !;;i′
        人{  ___.,,,,≧trュ、_i;!    _,i/,,、ノ!;!     「ああん?なぜだ?
__    _,,、=クトし、  `ゼヅ¨`  ≦fセュ7 i/       黒田は多勢でしかけてくるって聞いてるぞ」
.:.:`ー≦三ソ'l.:.:.:.!! :i             i     /___ _
.`'ー、ヽ二.:.:.:i.:.:.:.||八          i   /  `ヽ:.:.:.`>....、
,.:.:.:.:.:.:ヽ_∧.:.:!.:.:.:.:.、ヘ    __ ''′ ,イ:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.ヽ:.:.>.、
.:.:`'ー、,_:.:.:∧.:.:ヽ.:.:.:.:.:.ヘ  ´ー--' /⌒i:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:i
_:.:.:.:.:.:.:.`'┤:i.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.ヽ  ´ /ソ:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:!
:`.:、,:_.:.:.:.:.:i :ト;;;;;;;;;;;;;;ヽヘ二`ー-..タ∧;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:.:. ノ:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.i!




          _,. -゙'   ゙  " ̄~゙'' - .,,
           7i         ヾ ー゙ヽ
          /  ii         i; 、ヽ
         _ i i!            i. ゙ ,
       / ゙'' -'^ヽv v ヘ、ヽヾヾ i i i\i    「ククク……その噂は黒田の計略だな。
     /""   , ,,_ Y!/  ヾ__!_Aリ|ノ!'!'!
   ,.- "  〈   i   i=ゝ、 ,,∠=-ァYヘレ      黒田方は前々から、平和時に騒動を起こしている、と聞いている。
   ノ   !   | "~' |、 - !゚-."!|く゚-  !!メ/
  (   ! ,,... ! ,,.. !  ̄i,   !|::.  /.ノ         こちらが下手に抵抗してみたら、
.  |ヾ '!.  /   |"゙  〉ー !|;― /"iヽ~゙゙^''' -    それを証拠に幕府の上使に報告するつもりさ。
  /ヽi - ! _/゙ー i'!  i,/ 、 ― /i  |,,__
  ノ">ヾ_!〈==-!|_ノi ヽ \ / !  |  ゙゙゙̄^'''
  /    ''゙.---┘  |  \ッ" /  |




        _、‐-、, -‐z._
        > ` " " ′.<
      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
        7 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ       r‐ ' _ノ  今回の決着は、あくまでも江戸で着けさせるんだ。
       ! " " /-Kl/ Vlバ.N     _ ) (_
       | "n l =。== _ ,≦ハ!      (⊂ニニ⊃)   オレもいつもの銃を置いてきた。
      |."しl|  ̄ ,._ ∨       `二⊃ノ
      | " ゙ハ  ー--7′       ((  ̄     今回は誤解を与えてはいけない。
      r'ニニヽ._\. ¨/           ;;
     r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、      あくまでも忍ぶ……」
   /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ
.   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ
  | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
.   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´
   |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´




791 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:30:25.86 ID:ILuzD3Io

     V::::::::::::::::::::::::__::.. -ュ:j::::ル;:::::::::::l,.
 .      V:::::::::::;.- 、::i ,.m i !ノノ:ヶ‐、:::::::i
 .       V::::::::i ⌒i.}:!l  _L⊥彡ト、ノ:::;.-!、
      {`ー--ヽ-'イニ¨-‐ ブ,.ィヲ::::::i /i l \、
      /`¨:::::¨´:::::::::::::>ニ"彡'^l:::j iク l::ヽ ',:!
   /::::::::::::::::::::::>'i"´rブ‐rテト` ` レノ::::::Lj:l
   {-‐ ニ¨-‐i r‐tヲン!   ー宀''´   i¨ レ'´  ヽ::\     「黒田方が仕掛けてきたらどうする?」
 / ̄::::::::::::::::ハ.  ̄/l,、      i    l i iフ¨ヽ !、:::
 ::::::/:::::::/:::/'、 i__ ..      !   j  Y/:i (ノ、i::
 :::/::::::/:::/.  ',  ヽ '"     ./ //:::l l::_i l::
 :::::::::〈:::::< i ,.イハ  -‐…‐  ./ //:::::ハ. ',_`ヽ
 ::::::::::::';::::i / /   ', ` 丁´  ,.'  l i::::::::::i l`¨ i |
 ::::::::::::::}::y" /`丶 ヽ__/   i. i:::::::::::', V^i ノ
 :::::::::< <  /i\   \ \     l l::::::::::::`i {:::::

        【浪人  野村源左衛門】



    ,_ -─-ヽ   '´   ,∠.._
    ,> " " " ゙  、、 <`
  ∠_ " "  "  ヾ  、、ヾ
   / ″, ,ィ /ヘ i、 ヾ ヾ !     「その時は踏み殺されるまでさ。
.  /イ ,ィ ./l/‐K   >!ヘ|\ ゙ |
    |/ レ|==a= . =a== |n. l      ただし、山内のものたちを殺させてはならない。
.     | l  ̄ ´|.:   ̄  :|fリ,'
      `ヘ   、l.レ    :|"ハ      オレ達が先頭に立って、盾となってやるんだ」
.      /ヽ.  ̄ ̄ ̄ /|/  :!_
      _/   l\  ̄ / ./   |-¨二
-‐ _''.二/    l:::::`‐:'´  /    |
¨´   l    ,ヽ:::::   /,へ   |
      |   /o |_   _,/   \ |




792 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:31:32.69 ID:ILuzD3Io


       r`"⌒`ー=v ‐-、
        1:::::.....................  }
       |:::::::::::::::::::::::___::リ,
       r| ::::::::::::::( )|'爪|::jリ
      /``======_‐ラ(6,′
     ,>‐'つ__... =-〒rtッテ|h′      「ああ……」
   /.ノ (:{,|| i   i l゙`~.jl|リ
   ! }/゙ヽl.l ',  ヾツ  |l!|) _
   { (´/ヽ.):ヽ  r=- l/l:}/,r=,ヽ.._
    ヽ( イ- ) ̄l|、|!゙¨´ / l:八.>=iこ⊂⊃
     \ `ヽ:::::lドミ==‐' レ____l[二´__
 ̄:¨"7゙<〉   )::¨o7 /  ̄ フ 7ー-、:_:: ̄
::::::::::/:::::::\ ノノ:::/  '  '"´ /  / `ヽ


自分たちが殺されることで、大義名分を得る。
杢之助はそう言っていた。


793 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:32:27.25 ID:ILuzD3Io

 ヽ、__  ヽ、
___\:::::`:::::`ヽ`:..、
:::<::::::::_::_:::::__:::::::ヽヘ
:::::::` ̄::"::ー:::、::、:::ヾ:ヽiヽ
:::::::::::::::::::::>::ー:、:、::::::::::::レ/
:::::::::::::::::::::::>ーミヘヾ:∨/:i       「なぁ、さっき気がついたんだが、
::::::::::::::::二::ニ::ニ> `"ヾソ:ノ        村人の襟に、なにか布が縫い付けられているな」
:::::::::::::::::::::::::彡" ー、,.   i
::::::::::::/⌒;彡"   ≧r,、_ ',
:::::::::::{/:ソ"′     `'ヘ 〉
::::://!ヘ:)         ヽ
/// `て          \
::://    i      _  /
:∨     、       `ゝ                        ____
        \       ,`               .         /       \    「ほんとだお」
`"''ー-、、,,,_  ヽ:\   !                .        / ─   ─  \
::::::::::::::::::::i;;丁`'┐ " ̄´              .....      /  ( ●)  ( ●)  \
::::::::::::::::::::l;;;;|:.:.:.:.|i〕                   .      |    (__人__)     |
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:二7==l、,_                  .      \   ` ⌒´      /
                                    /           \

【手明槍  原田四郎左衛門】



794 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:33:31.91 ID:ILuzD3Io

どの村の人々も、小指の長さほどの布を襟に縫い付けていた。

                      ,.  ,./i,.
        ,,.-‐'''""'''- 、        /i/ '"´'´''"i,
    ,.-'".:.: : :       `ヽ、     /        ノ'i'
    /:.:.:.:.:.:. : :  __,,,. -- .,,,_ゝ、_,,,.-'、__       'ノ,
"'‐y'.:.:.:.:.:.:.:.:._,.-'"__,,. -''^ヽ、,_ヾ ヽ  ヾ、       ソ
  l:.:.:.:.:.:.:.:.:/-‐''´       _,゙i      |'':.. . ....:.:.:.:>
  i'ニヽ.:.:.:./  ,.== 、    i ,.=、'l  ノ:.:.ノ-、.:.:.:__=‐'"
..l | | |.:.:.ノ  ,.=-=、`' ' ' _二, i'.:.:.:ノ'"     ̄
:.l ! | |.:/ '‐‐(  Oi ゙i r' Oノ/_,ノ
.{゙、i,l |:.i,  ,. 、`ー‐' ,.   ヽ=' i
":l゙、'-'.:.゙、 ' ´i'ヽ、__ノi_   l、 /..
::::!:.:゙、.:.:.:| i l i'、   `ヽ,ノi/ ̄ ̄`
:::::::::::::\.'i, ! ! `、二ニニソ/ ノ  ∞    ̄ヽ、.._
-.,,_::::::::::ヽゝ,    ‐‐  |r'   ∞  ,.-'"/::::::ヽ..、
::::::::::` ‐- .,,_゙、__,,,,. -'ー‐'    _,,.-'" /::::::::::::::::::゙.、
::::::::.:.:.:.              '" _,,.-'":::::::::::::::::::::::::::i,
:::::::__::.:.:.:.            _,,,.-'":::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::ヽ,




|'´∧ヽ::::::/:::::::\_          .へ.  //:::ヽ::\
|::/三三三ミ.ヽ:::::::ヽ       r‐':::∧V::::/:/ヽ::::\:ヽ
|/〃 | | ̄ヽ i:::::::::i      /::::::/三三三三ミl::::::ハ::ハ
| ゝ=1.l= '  l:::::::::|      ,':::::::l〃⌒}゚{ ̄`ヽ l:::::::::i::::l
|二二ニニニニl:::::::::l       l::::::::l ゝ=,。,== ' !::::::::l::::l
|レハ`   ´レハ l:::::::::|       |::::::::|,≠z==,≠.=l:::::::::l::::l
|トzリ    トz.リl:::::::::|       |::::::::l ト-リ    ト-リ`l:::::::::|::::l
|  ̄ '    ̄`l:::::::::ト、    _l:::::::::lゝン ,  ゝン |:::::::::ト、l
|   r-、   |:::::::::lw\ ∠ l:::::::::|    r-、   l::::::::ム \
|\ `¨    ィ:i:::::::::l`"^~`"~´゙l::::::::l\  ゝ-'  .イ:::::::/-ゝw、ゝ
|rf ` -‐   //:::/::/       リ::::::| l:::>、 __  '´/}:::::/:/l:l
| ヽ.    //ィ/l:/       ゝ:トl. ソ|    //ィ:/i//l'
|.  \   { l/'l/'       _`l__/ l    /  l/> 、___
|ヽ.∞ \ ' lヽll`丶、   /    {  l   '  //   , >、
| ヽ∞   ヽ/ 'll  llヽ / ,       |∞ ヽ /  //   //
|  ヽ   /  ll  ll '{ |       l∞ /   _//   ///




795 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:34:29.06 ID:ILuzD3Io

             , ‐ト、―- 、
     , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
    ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\
    l \/, ⊥    |l V \l
    N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ l
    l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l
    l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l
    l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l
    l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ      「それは私からご説明いたしましょう」
    l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l
    l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl
    l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
    リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
      ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
   _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
 -‐´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /




        _,. -:‐;-. .._ ____ _,._
        /.::/:.:;ハ:::::::.::.:.:.::.:::::::ノ7
         !. :;. :.:! j`  ̄`f´ ̄ゝ./:!
         !:::;::.:::| ´   i |.i   {:::.j
          !.:;'.:::::|     ┴   j::::.!
       j:;':.:::.::|‐=rッ‐-、_,.rッァ「::::|
       /;'::.:::::.:!  _,. -‐'i丶_ ノ.::::|
       '^!:::.::::::.:|`´    _'   j/.::::;'|
         |:;ノ::::::.:!ヘ   ´ `/.::::/リ
..        _」、:::::.::::!\` - ァく レ'j;/      「この布切れは、かつて勝茂公から戴いた衣服のきれでございます。
      / \ゞ``゙`: : `: 〈`ヽ\
      /'´ ̄`  ‐- .:_ : . :\ト、 \
    /         `丶.: :ヽ:V´:i
   /             、  \: i:ヽ.:!
  ,'            ',    ヽ.: :リ




796 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:35:25.25 ID:ILuzD3Io

以前、舎人どのはおっしゃられました。

          ,.-‐──--- 、
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
       /:::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::ヽ
      /::::::::::::::::::::::::::::、::::;ハ::::、:::::::::::}
      /::::::::::::::::::::___/l/  },vl__::::::::|
     .l::::::r‐、.:r‐'___,,..,__、  _,.-‐7l/
     l:::::::| lヘ、! <´(_)ヽ  /l_)`;/::|
      |:::::::\'ヘ.       !  ./::::|
     `'ー-、_`ーヘ     `´ ノ‐'´       「ある夜半、私は直茂公に呼ばれて参上した」
          ̄].:\  ̄ ̄/
        __/^ヽ: : _;> -イ、_
       r'´`ヽ、::::`く    \:\
   _,. -‐'´: : __;ノ'\:::::\ー、 r|::::l \
  /ヽ: : : : /      ヽ:::::ヽ.  |::::|  \
  |: : :rーく          l、::::::ヽ |::::|    >、
  |: :/   \       ヽ::::::::∨::::|   i 




        /.:.:.:// __, -──- 、__ \.:.:.:.:Vヽ、.:.:.:.:.:',
       /.:.:.:/.:./ー'|.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.`"tヽ:.:.:ハ、 `ー-、:',
      /.:.:._,/:/.:.:|.:.|.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.|.:|.:.:.:.ハ\  /.:.:.!
      /.:l'´,.|:/.:.:.:|.:.ハ.:.:.:.ト、.:.:.:.:.:.:.:.:;;.レ、:|.:|.:.:.:.:.ハ ト-{.:.:.:.:.!
     ,'.:./メ' |:|.:.:.:.:|、,! \.:.ヽ\.:./.:.:| ヽ:レ|.:.:.:.:.:.:トイヽ,\.:|:|
     ,':./:|/||:l:.:.:.ハ;:|`ヽ.,\:\´\:.:;レ'^弋j.:.:.__.:.:.Yヽ ト、ヽ;
     !.ハ.:'ファ|i.:|::.:.| ヽ    ` ̄  〃ト::::::リ/´  ヽ| .メ_| ヽ/:i     「ねぇ、舎人、あなたは私がいなくても、
     |;!|/ //i.:.:ヽ;.i  -ーミ、        辷ノi     i´.:.:.:.:.:.|.:.|       キョンに意見することができる?」
     | / // ト;.:.:.:`\    ,         |     l`ヽ、.:.:|:_|
     |/ /| |:.:|.:.:.:.i.:.:.:',   __  -ー i   ト、    ト  ´~ ヽ、
     |`~i:| |.:.:\:.ト、.:.ト、  \  ノ    |.:ヽ、  '  i     `ヽ
     |  i:ト-';:.:.:.:.ヾ.:\.:.:.`ヽ、 ` ´     ハ:.:.:{    /    /   ヽェ-、
       i|  \.:.:.:.:.:.:.ト;.:.:.:.|.:.:.>、- ー'"//.:.:.ノ`   /    /   /  `i ',
       ヽ  \.:.:.:.|::|.:.:.f"´: :_ノ〉   //.:.:/ー   |    /   /   | ',
            ,>;.:レ'|.:./ト、/   __∠レ'´     |    /   /    |   ',
          / /|/: :.レ、:_: : `ヽ、f´      __,   ヽ__ノ   /  /    ',
         /  ///: /ー、 \ /ヽ、   /: イヽ、_ ` "´-ー "´     /

             【佐賀藩祖  鍋島直茂】



797 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:36:30.20 ID:ILuzD3Io

  /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;
∠;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:|、;|、;:;:|ヽ;:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
 |/|;:;:;/;:;:;:|、;:;|ヽl _,,-ヽl=゙、l、;;;;|;;;;;;;;;;;;,--、;;;;;
  |:;/l:;:;|;:| ヽl ,,-'__-'"   ゙、|、;;;;;;;;/ / ヽ;;;
   レ ゙、|ヽ;| ∠-'1:ヽフ     ヽ;;;;|く "i. |;;;      「はっ。殿の仰せとあらば、ご意見いたします」
         ゙、  └''"  /    ゙、l l l |;;;
         /      /        _ノ|;|
       /                  |
        ヽ-
           `,-‐‐
           `l       /      _
           ゙、   _,,-'"\   ,,-‐''':;;;;;
            `ー‐'"   \/::::::;;;;;;;;




.       |  〈   lj   トA._ | ヽ.  ', \       l  Lx‐''ハ |  hヘ ヽヽ |
      |  /7-/ l   | | ヽ`'''ト、 \  ',. \    ,.ト'´|  l | ||  | l l. ', ヽ |
        |  / ,' ' ハ  | l. ヽ l. `ヽ、ヽ、 '、  `ヽ/ N-=リ=、|ノl   | l. l ', ',|
.       | ,' l. / l 〉.  N ,ィz弋ドヽミ` ヽk、   `イo,...、 l`レ l   |. |  | ', ',
     | l l. l  | /∧. l Y/仏'f¨ヘ. l`.        仆{__ソ,ィ|  |   「`l  |  ', 〉
      | ヽ」 l  | l l ゝ ',ヾ、'ケ、ヽイ,t|         'つニ'ゥ′ l.  l.  } 」   l´|     「いい返事ね。それじゃ言うわ。」
      | |  ヽ」 | | | iヘ ヽ `乞ニ-┘    l       ̄    !  l ノl'´   l.|
     | |     | | | l、`ヽト.ヽ              ,      ,'  l ´  |    l.|
     ||   lヽヽ丶  ` ミー    ー一…… ´     ィ  ,′   !   l |
.       ||   l. ',       ヽ、.._             ,// /    /   l. l
        | |、   ', l、           `ヽ、       ,.-' / ,イ    /    j. ′
      l |ヽ  、 ヽ \           ヽ   , -' |ー、/,r'/   /   〃 /
       ', | ヽ ヽ  ヽ   ヽ、         lー ´   l ,シ^ソ  /     // /
       ゙ヘ. ヽ ヽ  _,.ゝ  〉-`ュ、     ノ      '1 |  /ー- 、_// ,/




798 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:37:52.81 ID:ILuzD3Io

                /://::///:,:::::|;:::::::::::::::\:::::ヽ:::::Y:::l:::::、:ハ
             /:/::l::::!:|::|:::::l:::::ハ::::、::::、:::::::\:::ヽ::::|:::|::::::|::ハ
                /〃:/!:::l::|'TートX、:v:::ヽ::::\::, -‐:Tー!-!::::::l:::ハ
                //,'::,'::|:::|::|:::|::|∨! `ヽ::::ヘ、:´ヽ、:::::::|:!:|::|:::::/::::::l
           /' |::l::∧:ヘト::|'ィ≠≡、 \ヽ\ゝ≠=ミ|:::i:_/、ー〈
                  |::K ハ:〉ヘ!パ::::::::}`   ヽ  ら::::::::ハ::|'´} \ 〉     「山内にあなたを遣わしているけど、
             l::k'_ イヘ.r乂 乏タ       乏汐|::::lイ|ヽ Y、      あの者たちは神代勝利が降参して、
             |::|:::|∧ ヽl:ヘ ,、,、,、   ,    , ,、、|:::|::| トイ〉\ヽ     ようやく鍋島に従っているの。
             |::|:/,!:::) 〉:ゝヽ    、____,    イ::/:::〉|::`::l:| ヽ〉
             |::|./::/_/-´ \≧、_        ∠/::/\〈_::::ノリ }|
             くXハ´   __/´   ` ー─<孑二つ   >、 //
                /〉|ヽヽ/、\  ___   <≦__/:/;イ
                〉 | |〉ー〈 ヽヽ_ー'、_Y彡    ̄ `ー‐‐ィ/∨/ !
            | | |   \`ー‐/ーァ≦─ー ァイ_//:∧   !
            |  7   / ̄ ̄了/ ー ´ トニ二´//!-─'- 、
               ,' /         / ヘ      ハー─‐′ ヽ::::::::::::|
               / /       ∧ヽ ヘ ,、r、_/ ヽ        ヽ ::::::::|
            / /          ハヽヽ、ヘf| |!}/ /∧         ヽ::::::|




                 / : : ;>'"´ ̄`\: :\: : : : : :\
             / : ,:ィ ´ . -―――-ヽ: : ヾユx―-、ヽ
           / : /:// : : : :\: \ : : : ': : : :',\_ノ : :',
.            /: :/ : 〃 : : : \: : : \: \: : :i: : : :'.  〉、: : :!
            / : 厂,:'f: : : |:|: : \ : : :/:|\l: : : : |V{\\|
         /:/| /: :|:_∧:|\ : : | X,x≠ミ、|: : : : !ヽiヽ.iヽ:ヽ
        f: :\|f: : :|: : :|,≧ミ、 \:! 〃Yんィ}》 : : : ト:||: :||: :i :|    「時が経てば、我々もそれを忘れて、
        |: :/: !: : :N|:〃んィ}      弋ぅりj : }: : |j ||: :||: :| :|      山内のものたちを軽んずるようになるわ。
        | :/:|:|:i :|: ヽ!弋:り          /: /: :厶イ|: :||: :| :|
        |:′|:|:l :|: : :{   ′  _ノ   /: / : / : : !|: :リ: :| :|
        |l  |:|:|N : : |\    ̄_   /: / : / : : く/: : : : ! :!    その時、あなたがキョンの側にいたら、
        ||  !八 | : \:!: : ` : . . __ /: / ; イ人 : : : : : /| | :|     決してそのように扱わせないこと、いいわね」
        ヾ、  ヾ : : : \: : :i: : :人/ : /    \/: / !;ハ:|
             \   \{\:{\|//|/,. ´ ̄ ̄`∨ .ノ :i|
               ,.‐≦二.._/   / /         :,    ノ
                  / /´ ̄,>′ / /           }
                /  j,> ´    /  {      \   :,
              / /     /  \        ` ー┴ 、
             //  . -‐ ´     \         ー-、}




799 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:39:00.47 ID:ILuzD3Io

/,  . i、ヽ\    ,.- 、        ミ、
ノ 、 l_,,-_,,ニ"~ヽ| ,/',へ. l       ζ
  i、 l」.ノ ,,... |/ > ノ ノ     、 ._ヾ
../  ''"~      イ       ヽ
 ヾ         レ、   .、 )ヾ`、       「かしこまりました」
   ー‐         |ノ、 ,l|
   ~l、 _     /   l、
     ̄   l   /    `‐、.. ,,,....
       |  /    ,-''" ̄




               , - ─- 、_
         /        `丶
        rー‐<::/ ン-―ー- 、   、 \
     {(こ 〆.:::/  ____ \ ヽ..::::ヽ
     __/'´/  〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸
   /,イ>/ .:::/,':::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ
   レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::|
    {/::| :!{.::ィ'f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、
      |::::ヽ::i:ヽi. r'_;メ  ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ>
      |i:::::::トl::ハ.     ,    r';ン´j::::::::: l: V
      |i::::::::!:::: ヘ  {>ーァ   /:!::::::::/::/        「だいたい、俸禄なんてものは勝ってる時は役に立つけど、
      lN:ヽ:ヽ::',:::ヽ、ヽ _,ノ  ,.ィ::/::::::/ /          負け戦にでもなると、情けのある言葉をかけた者でないと
      ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨           役にたたないものよ」
    r<¨ リ\`ヽ、\__ {  〉/イ l  )}
    f⌒ \ \ヽ  )' \ニニ∧ | |!彡ヘ
    |    \ ヽム    ヽ‐' .| | }ヘ,__,イ
   r-ヽ     ̄ )\     Vrj/ ̄ヽ ヽ
   |  \     // /)ミ ー-∨   / ̄ ヽ
   |   (>―‐'/ /勺ヽ¨ア    /    }
   |   \三三‐'ノ ^ヽ/   /-―一 '




800 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:40:07.90 ID:ILuzD3Io

数年後、勝茂公は山内に雉撃ちにお出でになられました。

                       /.:.:.:.:.://;:;:;:;:;:;:ヽ-.、
                      /.:.:.:/.::/:.:|.:.:|.:.|;;;:|;;;;;:|;:;:;;ヽ
.            _         /:::::.| |/ |/ |/ ヽ|.;i.;.;.;.;.;.;.;:;:;:ミ
..            | |        |/:.:i ,‐‐-、   ___|/|.;.;.;.;.;. ;
            | |          i..::|     ´   `/.;.;.;.;.;.;|
            | |           |:|.‐-‐"/ "‐-‐‐|.;.;.;.;.;.;/
..        ,-〈`ヽJ |            :i   <      /.;.;/9 |.;|
.       /´⊂´ ̄ヽ |           |    ,_    |/ |/ゝ   「あいさつに来た山内の名主たちに、酒でも振る舞っとけ」
.      ヽ_弋 入 ` }           ヽ (  〕   /.|.;∨
       / /    /             \  ̄  / /|、
       | {    /          __//|  ̄ ´  / |\
       ヽ    _丶      ,---゛:::::/::::| 〈   /  .|::::\゙''ー-::、_
       |_,..-´ /::}    /::::i:::::::::/:::::::::/∧。V ̄\  |:::::::::\:::::::::::::`ヽ,
      ,zi_,..-´:::::::|    |::::/::::∠:::::/::|/\丱// ヽ/|:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::|::}
      |。|::::::::::::::::::|  /:::::|:::::::/:::::::::|   |_/   .|―ー<::::::::::::::::::::|::::i
      |::::|::::::::::::::::::.|/:::::::::::::|:::::|:::::::::::.|    |;;|    |::::::::::::::::/::::::::::::::::::|::::|
.      |。|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|:::::|::::::::::::|   |;:;;|    |:::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::.i
       |::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::|:::::|::::::::::|  .|;;:::|    |:::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::}




801 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:41:01.80 ID:ILuzD3Io

            __/ ヽ―― x '\
          __/       \/    ̄ヽ
           /   , / ,'  !       ヽ   ハ__
        /  / | |  | /ヽ  , ヘ.  !   !   ヘ
          |   |  | |  | |,,, 、,, 、,,,|  |   |  i ハ
         ,'|   |  | |  | |      |  |   |  | i| |
         | !   ! ∧_! -i! !      ! 」_ / / i |    「酒の振る舞いは、台所で行いましょう。
       | ヽ  i| !tニムヱ}」    ム旡ニzx_/  ィ !
        |  ヘ_ハ__|            '¬' |___/j/
         | ( i   |z==ミ      ィ==z|  | |     あの者たちも御前では、恐れ多くて酒もすすまないでしょうし。
        | /│  |      ,        !  ! |
      | | i!   |     __      |  |  !
       │ |  !   |ヽ    `ー'    , イ   !!  |     台所の方が気が休まると思います」
       | | │  !   > 、     , < │  ||   !
       | |  ヽ  |-‐ri|  >‐< |ー- |  リ  │
      │ | |   ヘ|  |ノ      {   ム‐'´    !
      | | |    |  |       `i  |      |




        __ ... -‐ 、
    , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
   /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
  イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
   /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
  /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
 / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
   .|::l    ,   'テ''z、 l:::リ::::::i    「うん、そうだな」
   .|/|   /   r.Kヽf''i/'lノリ
     ハ   `    | .| l .| |ノ
     ,小. - 、   .| .l/././、
 _,,ィ'´.H. ゙..   ,, -'"  ,/   ゙̄'ー、
''´ /  { '  `''r'´    /    / ヽ
 /   ヽ、 ,ィl   イ /     /   ヽ
./  .,ィ^i }_/_/l    |/     ,     i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|.   l.    /     |




802 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:42:02.88 ID:ILuzD3Io

すると、舎人どのは勝茂公の前に進み出て言われました。

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  ゙、  f"7lliz;:'.、      _,. -'';;;;;;;=;;;;;;;;''''"~~ ̄  .レl;;;;;;;;;;/ /ヽ .l:::::::::::
   '、 ゙ .llllliP!ヾ、    ''==''''"y=7llllllllli,"''-、     l;;;;;;;/ /"'!   l:::::::::::
   ',  illlllf ' .l        .l! .lllllllliiz,i!  l!     l;;;;/ l'  .l  /:::::::l;;:
    ',.  ~~  /          ゞ=="        .レ .l  /  /;::::;;::l;;;;   「お酒の振る舞いは必ず御前でなされませ」
     l.    /            ̄ ̄ ___,,,,、-‐     / / ,.';;;;:::;;;;;'、;
     l.    /           '''''''''"~          ヽ  /;;;;;;;;;;;;;/
     l    ヽ -                    ., ヽ-'";;;;;;;;l;;;/レ"
     l                         ., '   ゙、;;;;';;;/=!::::::\
     ゙、   r---------、            ./    ヾ::/l;;;;;:::::::::::::
      ヽ   \ーーーー-ヽ         /       ヾll;;;;;::::::::::::::
    ,、-''"..:\   \_____ノ        /         l!;;;::::::::::::::::
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: : : : : : : : : : : : : l: :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ヽ                  .,';;;;:::::::::::::::::




     /´.:':.:.:.:./:.:.:.:!:.:.:.: /:ハ:.:.:.:.ト、:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
        .:': / /:.:|:.:.: ハ:.:.:ハ! \:.:| i:.:.:.:l:.:.:.:.:.i、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
.     /: ィ:.: i:.:.:!:.:./  :.:.|    ヽ! |:.: /:.:.i:.:. l:.ヽ:.:ハ:.:.:i:.:.: l
    /´ /:.:.:.!:.: ハ:.:!   ヘ{ イ´ ̄  l:./i:.:.:.l:.:.:|:.:.:ヾ:.:|:.ハ:.:.:|
       |:.:.ハヘ:.L_ヾ  ´  ィヤ::)フ  }:' !: ハ!:.:.l‐、:.:.:.:.!':.:.:|:.:.l
       |:/  :ハ ,ミ     ゞ ´      !':.:.:.:.:'´`ヽ:.:.:.:.:. ' i:l
      !'    ヽハヒ}            !:.:. /`) 丿:.:.:. /:/!'     とねり
             ヾノ               !:/‐' /:.:.:.:.:.:.:Ⅳ      「舎人、……そうか」
           ゝ、            !ーi:.:.:.:.:.:.:.:i {
            \ 、 __          /:. |:.ハ:.:.:.:.:.!
               ヽ ー `      . : : i }:' \Ⅳ
.                 、      イ: : : :. l      `ヾ
                  ー‐ ´ヘ: : : : : : l       >‐-、
                      ゝ: : : :  l     ...:.:´:.:.:.:.:.:.:.>‐
                      _..ィヽ: :  !   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:
                  _..:.:´{:.:./: :.}   .イ:.:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
           ,....-:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.ゞ __ .才´:.:.:.:.:.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.




803 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:42:59.74 ID:ILuzD3Io

                  _,.. -‐―‐-- .. __
                /´   .      `ヽ 、
               / 、、: ヘ :::::::.....      \          
              ./ ‐-_ヽ!:...__>;::;;;;;;;::::::::...._   \
             /   /  \!´   \::::::::! ̄ ヽ、 ヽ,       
             `‐rt-'....,,,___」     \::!    .ソ_,ノ
               !:.\::::..  ヽ      >、:.、../_,、!、      
     , --v‐- 、 _   ヽ::.ヽ::::..  `、    /  ニ,:',.':::::::(´
   , - ';;/::ノ.:::// l ̄`―`-:;;\::..  ヽ   /   /jヽ:::::::::::)


勝茂公は、舎人どのを上座に座らせると、自らその正面で平伏しました。


  /  /   ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l  ::ヽ`ヽ
 i  /   .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l  !
 !   ! l .:::::::/l/__l/ //  l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
 l /l/l .::::::/ __ `ヽ、    l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
  V く l .:::/   ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l
  ∨ー!::/    `¨       /fr芹、:::/l/.:/
  j/iヽl/           /.:::::┴'..:::/./ j/
.   l::∧              { ::::::::::::::/.:/      「ただいま、それがし過失をおかしました。
.  __/V ::ヽ         /..::::::::::/.:/
/i/  ! ::::::ヽ     _     .:::::/ j/
.三l :: l :::::::ヽ、   __‐-..::::/           直茂公、どうかお許しください」
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\




804 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:43:51.01 ID:ILuzD3Io

     /.:イi:.i:.:.:.!:. i:.::.:.i:.:.:.:.:.:.i:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ 、:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
     !' /:.:!:.!:.:.ハ:|、:.:.:|\:.:.: |:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:. l 丶:.:.!:.:.:.:.:. ハ:.:.:.:.:.:.:.:l
      |:.:ハヘ:.:l  :! \! _ ヽ: l:.:.:.: l:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.ヽハ:.:.:.:./:.:l:.:.:i:.:.:.:.|
      |/ |:ヾ!    ´   `:!ヽ:.: l:.:.:.i:. i: !⌒ 、:.:.V:./:.:.:l:.:/l:.:.:. |
           Ⅵ  /  _      Ⅵ:.:.:.|:. Ⅳ⌒ヾ、:.:!/:.:.:.:.!:':. |:.:.:.:l
          ヘ´,イヽ /     !ハ:.:l:.:.| ヽソ .}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!∧:!
            !  ゞ '       '  Ⅵ: l ) ! ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / }'      「舎人が申したことは、父上のお言葉であろう。
.           /              !:./ ´ , ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l
.         /             !:' ┌┐:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧!
          丶              ./ : |:.:.:!:.:.:.:. i:.:.:.:.l           さてさて、ありがたいことである」
              ヽ    _          . :: : l:.:ハ:.:.:.:|:.:.:. l
              `┐´         . : : : :  V  \:.!ヽ:.:!
             ヽ´      . : : : : : :        `__Ⅵ=、
              i    <ヘ : : : : :    . . :´ : : : : : : l
                 ̄     ヽ: : :   . : ´: : : : : : : : : : :ヽ
                    ..‐ヘ : . : ´: : : : : : : : : : : : : : ´\
                  /: : : / : : : : : : : : : : : : ´: : : : : : :.\
                 /: : : /: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :ヽ
                   |: : :./: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : !


鍋島家の山内のものへのお心遣いは、以上のようなものであったのです。


805 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:45:27.52 ID:ILuzD3Io

             , ‐ト、―- 、
     , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
    ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\
    l \/, ⊥    |l V \l
    N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ l     「我々は直茂公、勝茂公よりいただいた小袖を
    l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l      少しずつ裁ちさいて、お守りとしました。
    l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l
    l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l
    l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ     そして今日の大事には、襟の裏側に縫い付けて参上しました」
    l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l
    l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl
    l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
    リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
      ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
   _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
 -‐´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /






                       .       '´,> 〃   ノ `⌒ーz
                       .       / 〃           ゝ.
                       .      〃,/, 〃       _   ヘ
     「斎藤さん……」        .      |〃/ ,〃 〃 ,、,、 、 ,   ヾ'|
                       .       / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |
           ____               l/ / ,.く  />‐。ァ ヽ'ト、ヾ' i
         /       \               |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |
        /       ― ヽ.              /         |l〃 ヾ|
      /         ( ●) '、    .         ∠-‐フ   _, / ヽ.ヾ'」
      |             (__ノ_)              ` ̄匚,   /   >'^ヽ._
      \            `_⌒  ...              /  /   /    |
      /           \  ..              '―ヘ  /     人

                          「ああ、山内のもの、一人でも死なせちゃならねぇな」



806 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:46:21.78 ID:ILuzD3Io

一刻後、黒田衆が弁財堂に到着する。

          |,,r''´ ̄ `''‐|_                              ,-‐‐- ,,__,, -‐ 、
         r´``'‐-=-‐'"´`':、                            {,, -‐r‐ 、__r‐、>ノ
           `-ト(ミ)‐(ミ)t,,ri'´         ,, -‐''''''''''‐- 、            lj ̄`- ' l`‐' リ
          ゙i ,,┴‐-,,  'ノ         ,ィ´: : : : : : : : ノ、:\              レ  _,,.`´,,_ l´
              l "''"゙''''''゙ /~        /:::: : : : : : :;' ツ  ゙i: :i,             lヽ     l
            ヽ__∠_|           |::::: : ; ''' ´       l: :l          l__i、,,-‐-,,ノ_
       __ 〉二ヽ/こ-、|_       l  i ,. --、__, -- 、 l ノ     _,, -‐ ''''〉,,- ,,__V_,,-'::l``''‐- 、,,_
   _,, -‐'' _,, -‐''}:::::::○:::::::::l   ⌒゙i- ,,_   `>l‐'、:::::ノ l、::::::ノ〈i  , -‐ '''´  /   l`l:::::::::::○:::::::}   ヽ :::::::`''‐ 、
 /::: ''  '‐--ッ ゙i`‐'´ `''‐''ノ < ̄   `''‐- 、{ j    ' '    /l/      '--‐ッ ゙i `‐ '´  `'‐' }<⌒    ::::::ヽ
/::::: ,    <´   \   /   >    _  \l  -‐ー‐-  l'´        /  \     丿  `>     :::::::l
:::::: :l     `'‐ 、_ y''´_, -‐ '"´     l    } l    `  /l     ,     `'‐ 、,_ \__ /_, -‐''     ,   ::::l
:::  ::l        ``'´           l    rl_`'‐-ー--'__),    l         `‐-/‐''         :l   ::::l
  :::l         ○        __,,,,,, ,-‐''´{‐- ,,_ミv彡_,,-‐l`'‐、_ l            ○         ::l   ::::::l
  :::::l              , -‐''  ̄   /   l`''ッ‐'´' ; \ /    \`''‐- 、,,__                ::l   ::::::l
  ::::::l            /       /     〉' ,'   ',  ヽ  ___〉     \,              :::l    ::::::l
___ :::::l           /     ,    ̄フ  /  ,'    ;    l \_          \           :::::l    ::::::l
   :::::l         /     /    `'‐- /      ;    l_,, -''      l    l            ::::::/‐-   :::::l
   :::::ヽ      ( ノ     /       ,l  ,, -‐''-、'    ,,-l         l    `l ○      ::::::/     :::::l
   l::::::::     /     /     -='´‐' ̄`‐-‐ '''`、_,, -''-‐'         l     ヽ       :::::::l     :::::ノ
   /:::::     /        /    , -、                 , -、     l     ヽ       ::::::l   ::::::ノ
  /:::::    /        l     `- '                 `- '      l     \      ::::::l  _,,-''
  l::::::    /         l                                l       ヽ     :::::::l'´
 l::::::    /          l                                l        ヽ     :::::::l
. l::::::  _,,ィ',, -‐ '''‐-     l                                 l           l     :::::::l


率いるのは、郡奉行の村山覚兵衛。
板屋村の民50名ほどと10名の鉄砲隊を引き連れていた。


807 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:47:53.15 ID:ILuzD3Io

        ィ":::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:./´ '"´ ノ/ノ/    !.:.:.:.:.:.:}
        /::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.,/r'"'´ レ'      "  '~    !:.:.:.:.:.:.:i
       {,ィ':::::::::::::::::::::::::::.:.:.:/                  ,!.:.:.:.:.:.:ノ
        /"::::::::::::::::::::::::.:.:./  -‐‐‐-、_            /:.:.:.:.:ノ
        i::::::::::::::::::::::::::::.:,'  __y'"´ ̄  `ヽ、      _  !.:.:.:/
       {::::::::::::::::,--、;>f'"´ ∥       !,-‐-v=≠‐-、`、!:.y'
       ヽ:::::::::::,! ,_ ヽ:.ノ   λ        ノ  ∥    }-'"
        λ::::::::l r'! ヾ    ゛ー---‐‐'"   λ    チ、
         ヾ::::::! |                 !゛ー-‐‐', i
          ヽ、ヽ ヾ             ,  ./    ,!/
           ゝヽ                    /ィ        「肥前の諸君はやけに大勢で出迎えられるか」
            `、λ_ i      `、‐- __       /ノ
             `〉 i       `‐- 二_=‐-,   r'
              !  `、         __⌒"   /
             !   λ              ,'´
              !    ヽ            i
            -!     ヽ           ノ
          ゝ'´ ! ,r‐‐--、、`ー-、___,______,ィ'!ー、
         λ  ! /,ゝ    `ー‐--、_____⊥‐' )_




                  /`:ー=、二 ..ー...、
              「 ̄ ̄ ̄:.`ヽ:..:..:...:.\:.:.:.:.:.\
             __j\:...:ヽ:.ヽ:...:...:..:ヽ:...:.:.ヽ、-、:ハ
              }:..:\ヽ:..:.l:...ヽ:.、:ヽ:..l:.l:.ヽ:.レ\ヽ!
              ハ:...トヘト:...:l、:.,.lLA:A:.ト:|:...:ト|_:.:イ:丶ヽ      「おあいにくさま。
           ,小:.ヽ:ヽ ヽ:|ヘ:.「l「_⊥.!_:.:...l|:__:/:.:.:.lハ:|
            /:...:.ト:./´:ヽ  | ーチィて::ル'l...:.!⌒}l:..:.小}       油断のならない狐の狩りに、人手を集めただけよ」
          l:l!:.|:..l:.ヽ:ト,≧、 ´ ヾ:斗:|:....|_ノ:|:./::.|:.l
          lハ{ヽト.:ト.代:z〉    ´  !:|..:..|:.:...|/:.:.:.:|:..l
          |! __rヘヽハ´ ` _._-ノ ノイ:...:!:.l...!:.:.:.:.:.| l..l
              | 〈、ヽヘ }ー-.ト...      /...:.l:.:l...|:.|:.:|:.:.| l:..l
           {⌒ヽ.〉  :ム:}:.`7ヲ´/....:.l|:.l...:|:.|:.:|:.:.| l...l
           「ニヽ〉  //ー':/ー_/...::/ !:.!...:ト- L:_!_|:l




          ,  -─ - 、
       , -'´     l、   ` 、
     /       ノ ヽ    ヽ
    冫  ノ彡,ィ/    ヽ.   l
     7  l       _,. l!   l
     レ'、r l=-、;__,r-=、_ l,_  ノ
      ヽlー─'l  ー‐' `lノ /   (こいつ……われらをケモノと嘲るか)
       ',   `     /,ノ
        ヽ  -─-  ノi'
        lヽ、__ / _l、
     _,r '゙|ニ= 、 , 一' ´ ,ト 、 _




808 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:49:08.98 ID:ILuzD3Io

.   丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,
  / ,:.:.:.ィ ,i'  'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
  i :  :.i:        ``'‐、:.:.:.:.:.: i'
  `'ヘ ':i      _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./     「先に通告したとおりだ。
    '‐<>- 、,_r'"゚´~`i゚  i' f /:.i
     i,_  _,i '‐--‐'゜   /.:丿
   .  ヽ ̄ L、      i 〈-'´      弁財岳のふもとにある笹平の検地をとりおこなわせて欲しい」
      ヽ.  __,,...-‐'  / i,‐z,
       ヽ  -     / _,.‐'´`>、_
        ヽ.  __,.. - '-‐'_,.、‐'´:::::.:.:ヽ_
       ┌'`]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..``'''‐‐-




 /     /  〃/   イ f``ヾー "´´ | |   l |   │    !
ヽ|   l   |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! !
ヽ|   l   |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! |
ヽ|   l   |   | !   | |_      、__| |   :j ! |    |   |i| |   「うん。それ無理。
!∧  l   l   _jzム≦た!ニf'"    ヾにj≧kムj、|     j   リ| |
li '、  !  ヽ'" | j \  l {        / /  /丁7    /   / | |
|:  ハ ヽ__ト、ィ''チ示アミー       フイ''テ圷、/   :/  ,' / j/   返事にも書いたけど、それは肥前側が行うことよ。
|:  { l`、_,,ム<{イ f::::`イ}         { f:::::`イハ>┬='_/ノ
l   ヽl    ! V^tzc'         V^tzc'  /!¨´  「       黒田衆の手をわずらわせることはないわ。
| l   l     l  ゝ=='-            ゝ=='´ / i     |
| |   |     |!           !          / !     |
| |   | i   ハ、        '        /  i.    |       このまま筑後に帰って」
| |   | i    !ゝ、       ー ‐       ,. イ  i    |
| |   | l    ',   i> 、       , ィ<1/  /     i|
| |   | ∧.   ∨ i|.  > 、 __,. < l //  /     i|
| |i  ヽ ヽ    Vi|             | {/   /     八




809 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:50:01.86 ID:ILuzD3Io

             /: : : : : : : : : : : : :`ヽ、
          /: : : : : : : : : : : : ;.イノ\ : ',
         i: : : : : : : : : : ;. - '´ ′ │: }
         |: : : : : : ://__       l /
         |: : : : : : :L -‐{〒ぇ>‐rfデ1
         ヽ: : f ヽ;|     ̄  ト -〈
          \:! ぃ         ′ ./     「これは公儀の上意である」
            `!ヽ.、   r_:三ヨ /
            L:_| ヽ     ‐  /
             │ \      亅
             │ __二二ニヱ‐ 、_
               r弋/ _  -‐ フ´    | ̄  ‐- .._    __
         ,. ‐ '"´  ̄\=ニラ'´        !         ̄    \




               / , - ' ¨  \ ` >-、
             / / , ' , '   |‐'´  ヽ
            /ヽ /  / / //ヽ,.'ヽヽ ヽ \
             〉 / ! 〈  {  | |゛゛"''''|│ 〉  !
           〈 ヾ| i ヽ_lyz七リ>   | | /  | l
           /`ハレレ|,,r==ミ     ム,Lハ / ! !
           //,' r | l |`V::ソ       ~∨ / /
          // | ヽ|│!.  ̄    , r=z、 /∨l/
          // │ ヽ! |    rーy    / 〃    「その上使はどちらにいらっしゃるのかしら?
         //  !  `、!>、  r、`´   ,ィ / |
         //   !!   !  `ノノ )7 </ル'  !
          rヾ  ̄ ||   lr‐ 'フ, '/ |ヾ| !  |  !    姿がお見えにならないわ」
        ,',ヘ ヾヽ||  /   ∠- ァ! \|  !__ヽ
      /!  ヽ | |||/     r--'ヽヽ `ー、ヽ ¨ァ
      ,' 〉  ヽ !_/    ,、┬、二ゝニ \   ヽ!/│
      ! /   / |   ィ´ ! !    | \_   |_ !
     | !  ,,.イヾ \ 」〉  |│    ! /| / ハ|
      ! | /  ヽヾ ´/  | ! ,、,、 |〈 ヽイ//ヽ




810 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:51:15.91 ID:ILuzD3Io

.     /  ,                \
    /   / l                 ヽ
  ,r'    /  ヾ,、               ゙,
. /   イ/    ` ` 、              }
 { i   | ゙      、,,`' 、 ,           j
 レ'、,  |      ,:r'"''‐ `'゙、  ,、‐‐、      l
   ゝ」、 、 , ,、‐''゙゙、゙'、-――t'''/ / l     |
    ,ゝ‐、_,',.  ' ,O 〉     V .( ゙, j     i     「ならば紹介しよう」
    ',.ヽソ. '、,,、 -'"       / /     j
     '‐レ゙             .,r'    ノ
      l` `      、     i'" ゙ヽ、,/
.      ゙、  ,,、 -‐'"      ノ    ヽァ、
       ゙、'´ ..       ,r゙     ノ ヾ^゙ヽ、
.       ゙,        ./    ,、r'  /   \
        !、     /  ,、r'"   /      /`'ー-
         `'''"入 ̄ ,、r ''"   ,、/      /
          く  .Y'"   .,、r'"/      /




                      _ __ _
                  _,、-ー''´:._,、-:ー`、-、,
                /:.:.:,、-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:>'"`:.、
                 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:\
              ∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ヘ/i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
              ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´`'"´`i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
                }:.::.|i:.:.|:.:.:丁≧|trュi:|    |:.:リ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i
             {:.:.:.:|:|:.:|:.:.:|:.i:.:.!i:.:.ハ/j    i≦了7./:.:.i:.:!
             lヘ/ヘハ、:|≦斤乍     /廴レリノ//:ハリ
             ,'i:.ヘ(|:.:.:.:.:.:| `弋少     升仆ヘ/:/.:ノ
            ,':i:.:.:.:l|:|:.:.:.:.:|         ゞ少 /ソノ     「なんですって?」
            ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l        ′  /:.l::|
            /:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!、     ´ `   /:.:.|l:l
            /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ヘ:.|i| \      <:.:.//:|
            /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ヘ   ` ー <|:.リ:|:.:.://i:.|
        < ̄`ヾハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ      ト、ヽ∨|:.//:.:!.:|
       /´  ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ、_,、-"¨'ーヘ_i:.|/':.:.:.:.':|_




811 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:52:55.48 ID:ILuzD3Io

       __,,..-‐‐‐-、_
      ,ィ´ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ
     l i'´ ゞ、:.:.:.:.:.:.:.:.::::`,
     ヽn____v'´'i::::::::::::l
      ノリ    リノ::::::::ゥ´
      `l__   rゝ:::::ソ
    .  l   /: : :l          「柳生どの、こちらへ」
       ゝ=ニニ--‐‐ュ
      _,,-d三二彡".::::`'‐、
    ,r'´/ l,.ィ'´:.:.:.:.:    ヽ
  / ,r´  l:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.




               -、_
          ,  //_,,..,,_ ヽ  >_ ¬、
         / ///三三\〉/ ヘ |  |ヽ
          / / /〃     ` ┴--} :j .' ハ
       / ∧::∨≧x.,,、     / イ::/| 〉
        | // /)::)モtッミメド / 仏(_l::{ l |/
       |'//::/    ̄"`^ |伝}j≧::'、V
       〈人:::{        l 彳 __):::〉
       |、|(>、       '/   `ー''´
         川'^ヽ 〉  ,,. ‐ー- 、   /     「公儀目付役、柳生十兵衛、推参」
    _/ (_〉 {\      ̄ ヽ  ;'|
   , ´/ イ:::::| \` \__/:::|    ハ
   ∨:::::/:::::::/ l  丶、 \::::::ヽ_/小 \
   _|::::厶ィ7二二二二>┘::::::/ /::::い、 }
 f´:::/ //.:.:.:.:.:.:.:_:_:_.:.:.:.ヽ ̄r-ミヽ:::ヽ V
一ァ/  {ノ.:.:.:.:.:∠--、 \:.:} {:.:.:>| \ }
//  ├- _:.:.:.:.::.:.:.:.) |〈  〉/ ┤ヽ \
 ′   ハ:.:.:.:.::.` ー-く  ノ:ノ {:{ {:.:ト、__ヘ \

       【幕府上使  柳生十兵衛】



         _,.-ァ―、
   .. -ァ‐ 千/ ´l  / |-、
 /   / | l || i{ イ} ヘ ヽ、
/   _,ハ. ト斗l士トlヽト、ニ} ヽ\
、`三 ハ{トィVr示ミト`  _V リ !| !. l
.Y´/   !| `迯j{ `  rミ}イ リ ハ }
/レ/ /   {       叉ソイjノ /′     「幕府まで出てくるなんて……これはちょっと不味いかもね」
/イ /!  |、\   、 _ 个 、
{{ | ハ{ ト{ ー-  - `ハ 、_`ー_、
ハヽ|小ーヽ     ,イ、 \_ `
 ヽト 、    r‐┬ヘ \ー ´ ̄
 ー- \_\ /、 \   ̄
\     ̄ ̄ ` ー-ミー  ___ .. ィ´




812 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:54:06.89 ID:ILuzD3Io

        /                 ∧          ヽ
       /          ,.   , / \ 、       ヽ
     ィ           / {///! /    ヽi         ト
     /〃         イ / '〃//      | i          }
        ! ,    〃/' !/  ′/       ヽ|       iリ
      リ/!   」 ー- 、、        _,.. -‐、 {      ノ′
          !.  f !.r―==㍉'__r '  ̄三、ミ!_」_/ ヽ  /  「さぁ、これでもう十分かね。
         \|  .{ : : 工ユ} |  |: : {⊥∠: } ̄ i' i 、| /
             i  「 ̄ ̄ ̄ .|  `ー―― ′   い !|
           ヽ_|      |            i //    正しき境界を定めることは公儀もお望みである。
            ヽ       ` "          /リ
              ヽ      ___  、   ィ-〃
               i. { ー== ┴ ´   ′ / |'′      では、われわれは検地にとりかかるとしようか」
              ト.     ̄      /  | 、
             /| ヽ            /   .|.ノ!
              | ̄ ̄ヽ-┬‐―ァ‐-- 'ー‐ '´ ├- .._
        _,.. '´!_   〈 ! / 」    _,..┤     ‐-  .._
     ̄ ̄ ̄/   |   ==‐ゝ-∠ -‐ 二    |       \  ̄




             _
        _...-一'::::::::::::`::≦ュ、
       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::\
     _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::|::ヽ
    //:::::::::::::::::::::::::::::_........_::::::::/::|:::::ヘ
.   //::::::::_::::::::::::;rヘ:::::::::::: ̄:::ヽ!:::::::ヘ、
   |;ム.z::´:::::::\:::/::::ハ:::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::l\_           「くぅ……」
   |::::::::::::::::::::::::ヘ|:::::|:::l::::|:|::::|:::::|::::::::|::::::|::::\-ゝ-、
   |:::|::|:::::::::::|::::|::::::::j:::」:::|:|::::|:::::|::::::::|::::::|::::::ヾ    ヘー-.、_
   |:::|::|:::::::::::|::::| ̄   」_」」...A-‐z::::::!::::;へ::::::ヘ   |  ノ__`)
   |:::|::|:::::::::::ト:::;V::}   |:::「|:::「|:::|:::::::/::/  `ヽ::|__/‐ ´
    ヾハ:!V:::::_」彡::〈   ¨´ (⌒)'|::::://´    ∧}
    {::i^ ヽ弋ヽ (⌒)    __  ,:::;r ´ ̄`ヽ /
    ヾー--{ヽヽ:`‐、----≦-‐7:/-、|__,、__.ノ




813 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:55:02.27 ID:ILuzD3Io


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i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!
      ∨_, - '  _,  ::::/;;;;::
      丶 ー '' "´   .:::/;;;;;::
  r―、,/丶  ==  .:::/;;;;;::::::      「ククク……」
`<´ヽ r‐ヾ-、 \   :::/;;;;::::::
.(´ヽ ゝー)r┤/\:/::;;;;::::::
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!
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        'イ: : : : : : : : /: //      ヽ : : : : : 'i
        /: : : : : ノ'_,. 彡',.ィ'/"        'i | : : : : 'i
       '7: : : : /ム" '''''^~''"゙          !:|: : : : : |
        レi: : : :i'              ,...:;;.、 ゙'! : : : : |
        .!∧ : : ! =-x、.,_ .;' :  _,,.、=:''""'ー  | : : : : 丿
         ゙ \ r'l,_r'""゙゙゙゙~~Y_,,....,,i'"゙゙~~ ̄`゙ト、.,_ i':r‐、: :/
           `1 i !,    _,!.|  '''!、    _j!  ゙''レ'ri ! ;/
            ヽl| ゙゙"""~~ . |     ゙゙"~~ ̄   .:jシ' ノ /
               '、!       └-ー         '~/ :ノ
              ゙'、               ,/-',,.:-'゙
               ゙、  :: _,,. -―- 、..,,_ ::  ,/ |'゙
               ゙i、    '""''      .ノ .|
                | '、         /  .|_
               ,.┤.ヽ、____,,./   _,|..)
             _,..-|`゙"'''ー-、 ::  ,.-― '''''""゙   ト-.、、




814 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:55:55.78 ID:ILuzD3Io


        _、‐-、, -‐z._
        > ` " " ′.<
      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
        7 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ       r‐ ' _ノ
       ! " " /-Kl/ Vlバ.N     _ ) (_
       | "n l =。== _ ,≦ハ!      (⊂ニニ⊃)
      |."しl|  ̄ ,._ ∨       `二⊃ノ
      | " ゙ハ  ー--7′       ((  ̄
      r'ニニヽ._\. ¨/           ;;        「ずれたこと言ってやがるな」
     r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、
   /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ
.   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ
  | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
.   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´
   |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´
.   |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
   |::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ゙/




                           ‐―--、__  ,-‐-、
                     ヽ!λ´ `ヽ‐----‐i'ー'''i゙゙~´ ,,!
                       ヽ、    `'ー--‐'´ ̄、`"~´l
                      └|、          , l   l      「なんだと?」
                      ,r| `、             ./
                     _/|\  `ヽ    '"´ ̄ /;''''ー-、,,,,
                   ,/.;;;;|  \  \    ` /;;;;\;;;;;;;;;;;;`丶
                _/;;l;;;;;;;;;;;ト、 `''''--、`ー ‐‐‐ィ´l;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;`ヽ




815 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:57:15.75 ID:ILuzD3Io

{:.:::.:.:.:::/::::::∨ ヘ'、 }:、 }  ;  |
;:.::.::.:./:::::::::::::::\ハ ヽト、ヾ  , -┴ 、
;:.:.:::_.、-‐rッ  ̄ \ フ´| /__:::::::}
  |::: ̄:::::ー─‐  ´ . :.:.:| |::__.:::}.::/
  |::::::::::::::.:        .:.:.:l |::_::V.::/
  |:::::.::::::::.:      .:.:.:.l レ:::Y::/
  |::.:.:::::::.:      . :.:.:.l |__/:/         「アンタの言い分が笑わせてくれるってことさ」
  |::::.::.:.:      . :.:.:.ハ|__ノ_
  |:.:::.}      . :.:.:.:/ ノ/三 \
、_ノ'"´       . .:.:.:イ /三三三ヽ_
──────'.:.:.::/f| /三三三三 {三
___   ..:.:.:.:.:/.::{レ三三三三三;三
圭三´ . .:.::.:.:.:/.:::::::.l三三三三三三,三
  . .:.:.:.:.:.:./.:::::::::.: :|三三三三三三!三




     |::::::::::::::::::::: /´ '~:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:λ ::::y
     ヾ:::::::::,__::: /"      :.:.:.:.:.:.:.:.     | :::/
      ヽ:::::/__ヾ,| 一ー-、__      , .-‐、|:::/
      ヽ:::i/;;; ヘ、__ゝ-‐―--、__  ,-‐―-、и
       ヾ ;;;;  :.:.:.:|      リーf    ノ/
        ヾ、  :.:.:.:.ゝ------‐":.:.:.|`ー-‐"y
        λヽ、 :.:.:.        :.:|    |
         ヾ~`|, .:.:.        , .j    .i    「口を慎みたまえ」
          yゝ:.:.:   _          /
           | ヽ:.:.   `ー‐-----   /
           |:.:.:ヽ.:.      __   /
          Y、_.:. ヽ      .:.   /
          || `‐-、_y_        /  |、_
       /~ |‐-、_   " ̄ ̄ ̄ ̄´ノ´~|_;;;;; ̄`ー-、_____
_,-‐――";;;;;;;;;;;|、  ~、__ ̄`、. /´ /λ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヽ、_     `ー、_,_//"~|;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;




816 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:58:15.39 ID:ILuzD3Io

 ∠ -‐'' /     l||   l||      l|l    ||l      `‐、 ̄
    , '   l||          l|l  ,    l|l           ヽ
.    /      l||    l||   ,ィ  /l/|       ||l    、ヽ
   /   l||      ,イ ./!  / |  /  | lll ト、  ||l    |l  l\!
.  ,' ,.イ    l||   / l ll/ l |l/ | ll/   l  | l     ||l     |
 / | lll  /|   / | / | /  | /    ヽl !.ヽト、      ||    「公儀がしゃしゃり出てきたところで、
.    |  / :l lll /─|/‐-l/、 l/   ,. -─ヽ!ー` ヽ |ll  |ll |     別に公儀が境界線を引くわけじゃない。
   l ll /  | r:、 /         `    '´          ヽ  ,r‐、 |
   ! ./  |/| |ll|.====。==    ==。==== |l|l|'-、 l !     そういったことは江戸で決めるべき……
   |/    | | |  ` ー--‐ ' | :   ー--‐ ' ´   | !` i | ||
           | | !          ::| :          | .|ヽl l !
       /l |l|       :::| :          |ll!_ノ.,' !\    目付がここにいるのは、余計な混乱をおこさせないこと……
      /  `i|         r_::| : _,         :| |_ノ ,'  \ 
    _, イ       ヽ   、     ー'       ,   ,|,! ll ,'    ト
-‐' ´  .|        ヽ   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /:|  /       !  だろ?」
  -‐' ´|         |;;ヽ     ___     ./:: :| l /       :|
.     |        |;;;;;;;\    ̄ ̄    /:::  │/       |
     |        !;;::::::::::\       ./::::     |/         :|
.     |          l;:::::::::::::::::\    /:::::       |         |
    |         :|:::::::::::::::::::::::`ー:'::::::       |           |
.    |            |::::::::::::::::::::::::::          |            !




            / ̄ ̄`ヽ、
           i       |
         ,r┼、_      _l_
         l ヽ、_`ー-‐'´ノ )
         `ir'ヽ、_ニニ,ニ',,、-'
          ゞ   ゙ー‐'~i゙ーi     「……」
          ,`!ヽ   _..' /_
         /l、ヽ、ヽ、__,ィヽ、`''ー-、
     , -‐''"| ヽニ‐-、``r'‐!_ ン    i
    /     |  ヽ`''‐ソ  lヽヾ'、, l  l
  /  、   ヽ__  ヽ!   l ゝr'7 l  |
  |    ヽ    /  i     /'  l  i




817 :1 [saga]:2009/08/05(水) 22:59:13.21 ID:ILuzD3Io

     , ‐''´ lll    ll     lll    ll    lll ヽ
    / ll _,.  ll  lll  ll   ll    lll    ll i
  , '.,. ‐',´'´ lll   ll  ll  ,.イ   lll    ll   ll |
 / , ' ll ,ィ . ll ,.イll.,.イll./::::ヽ.ll ト、 ll 、   lll   |
.   /ll./! ,イ ./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ lll  ll |
  /., ' . !ll /l ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ ll   |     「図星のようだな。アンタは虎の威を狩る狐ってやつさ。
  /   ! / .l /.l===。=、::::::;;;:==。====! r‐:、lll|
     l/  |/ .l :`::ー-:/::::::::::: ー-‐ '::´:::|l|r‐、!│
             l :::::::/::::::::::::     :::::::::|.!ト、リ l|      いや、狐が黒田公なら、さしずめ、狐の威を狩る鼠ってことか」
              l:::/::::::::::__-,    .::::::::::|Lンll ト
.            l`"----------一::::/ヽl!  |;;;ヽ.
              !   ___ ..::::::::/;   ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
            ヽ.  ̄ ̄..:::::::/;;:    ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ー-
          _,,. -‐''7ヽ......::::::::::/;;;:      ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
    _,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::/;;;::         /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;::         /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;




         _| ̄|_| ̄|  | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄|   | ̄|_| ̄|_| ̄|
         |_  _||  | ̄    |  |     |  | ̄   |  |     ̄|
          r┘└へ|  |二コ ┌'|  |二コ ┌|  |二コ ┌'|  |二コ ┌┘
         〈 〈]  ゚,、〈|  | o  ヽ| | o  ヽ|  | o  ヽ|  | o └「 ̄\
         ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ

               ー-、             
           ,.-''"´~~゙` `''--、___      ..
         ┌‐--'ァ  ._,r‐、―‐‐ァ、 `ヽ::::::|      
        lヽ::/ / ) _≧≦_ヽ\ \|     ....      ____
         レ'  {__//f r‐j ゙i \ `}  \    ....     /_ノ  ヽ、_\
         / ∠ !、∠__`三‐'___У    ヽ    .   o゚((●)) ((●))゚o   ,. -- 、
       イ     /::::::;:イ lllll\ト、:ヽ    ヽ   ..  /::::::⌒(__人__)⌒:::::: /    __,>─ 、
     イ ,r     /:::/--、 lll -''~`.ヽ}-、    \    |     |r┬-|    /          ヽ
     レ' ノ    .ヽ{ ,r‐‐  r' '⌒` ,イ }   卞  ..  |     | |  |   {            |__
      レ{    イfヘ llll   _ . llll.j_ノ ト、  `z  ..  |     | |  |    }  \       ,丿 ヽ
      У  / l `''ハ ll r==ァ .ll/}      ヽ   .  |     | |  |   /   、 `┬----‐1    }
      /     {_j\ `:‐-‐' /`’ ,.-、   ト }`   .  |     | |  |  /   `¬|      l   ノヽ
     ノ,イ   .,r‐‐、  .|`': - :'´|__/  ヽN   ....  \      `ー'ォ /    、 !_/l    l    /  }
      { ,ィ_,.f    ',`フ`)=rt=r<ニ),'    }                {       \     l   /  ,'
      {ィ ./|.    ',/ヽl.j ヽ} ,'    .,'、    ..           \      ´`ヽ.__,ノ  /   ノ
                               .             \     ヽ、\ __,ノ /
                               .               ̄ ヽ、_  〉 ,!、__/




818 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:00:28.56 ID:ILuzD3Io



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               )     __      r(    ,、_         /俺 こ
            あ (_ , ‐''" ̄    ̄ `''‐、 ゞ, rr~ヅ´ ミ        ,'. の ん
            あ  /            ヽ フハ    _ ミ        {. 番 ど
          .  っ  (     i j ///j } ト、} ミ|_.. -'_"-'´\  r'⌒ヽ  {  だ は
             !!   )  ノ}. j/ノノ〃 jノ jハリ ゙i`'''Tjフ   } ミトー } l  ろ
               (   }ノノ _.’- 'ノノ 冫=}  ,' ,.‐'"    { {い) / ノ_
          Vヽハj⌒    i〃ー_''ニ ,、:: {ニ'”{ ,'        ゞ゙ f クァ ―`‐- 、.._,、-'´
             l.  f⌒ヽ.{ ”´-'' "    `、 ',〈.、,..        ,.‐'´      `' 、``丶、
              i、 i ⌒>    l!   r, ノ  l  )__.. -ァ   /
              i \((    lj  , ‐--.ィ  !   Y´_   ./   \    \\
               `、  こ、.       {   j  i j   ゙i゙   {     \    \\
                ヽ リ \    `_'二. ,' /ノ   丶、,、イ       \    \\
                 V     ヽ      /         {        \    \\
          
          
          (聞書11の10)
          
          『口論の心得。
          
          まずは、なるほどもっともなことだと折れて見せ、相手に十分に喋らせる。
          図に乗って言い損ないをした時、その失言をとらえて、思う存分に言い返してやれ』


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:04:06.04 ID:kO2h1Sco
>>818
ちょっww


822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:13:52.03 ID:TtxpvlIo
>>818
それ下のしかも後ろの口wwwwww


819 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:03:51.00 ID:ILuzD3Io

                                    ,,r'':::::::::::::::::::::::;i::::::::::::::::i、
                                   ,r'::::::::::::::::::::;::r;:r l::::::::::::::::::l!
                                   'i::::::::i:::;:::;r'´'´   `ヾ:::::::::::::l!
       r‐、                          'i;i::::::l_,,,_    __,,,_ ヾ::::::::::l!
       人 ゝ,,_  ,,_,,,、 スチャ               'i;:::,,i´ ゙̄l‐'i´ ̄`i!、_l::::::::;;;l!
        (○) ̄  ̄ i‐、-l、                       !i`'‐''゙l _`‐-‐'゙   `;´!;;;l!
       ``'‐二i ‐`-'__ ))         「構えろ」        ゙l       ,  ノ,/;l!''
          l l! `-' ,r'i {_,,,_                   l  -===・''   ノ`'l!
           l l!  ̄ l! /,_ )                       l!  ´     / :l''
            /l l!/゙,=-,(こ)丿,,_     _,,r‐‐--‐ー‐-- ,,__,,,r}ゝ__,,, 、  -'  l、
             l、__l :l!__,(_ソ ̄) l;;;;;; ̄ ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;l;;;;;;;ヽ_ ̄``''‐- 、 , -‐}
            } ヽ-~__,,,' -‐i/》;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;l;;;;;;;;;;;ヽ ̄`''‐- 、l!//{`‐-、
           l!  ___,,, -‐{ l l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;`''=‐- \‐-ッ'´ ', ' ,ヽ;;;;ヽ\_
            `- ,,__,,, ‐'l./ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;`'‐ 、;;;;;;;;;;;>'   ', ' ,ヽ<;;;;;; ̄`'‐、
             l! ヽ`‐-、/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐ /     ,   ' ヽ/;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
             l! `‐,ィ ___,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l       ,    l;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;l!
              ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-‐`‐-‐ i''‐-、   _ ,, l;;;;;;;;;;;l::::::::::::l
               `'‐-  ;;;;;;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__;;;;;-‐';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐'´-‐''' ´ {_,,r'' _,,r''-‐'';;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;l




                               、-‐-,              
                              ,r'II  ゙i   、-,         .
      ジャギン!!       =,i===========,(゚、,゚(,ミ!、 / ン        
            .、--,.       ̄ ̄ ̄ソ ̄'っ、-') ゙i≡,r'◎ン、゙i        
           ,r'  ゙i          =,i===========,( ・ (,ミ!、,r'⌒)    
=,i===========,( - (,ミ!、           ̄ ̄ ̄ソ ̄'っ、-') ゙i≡Δ ッ    
   ̄ ̄ ̄ソ ̄'っ、-') ゙i≡゙i     .、--,.     =,i===========,(, ' (,ミ!、    
        `‐‐`]!、ミ_ンッ     ,r'   ゙i       ̄ ̄ ̄ソ ̄'っ、-') ゙i≡゙i   
         、--,=,i===========,( ・ (,ミ!、     | ,r' ,r',r'`‐‐`]!、ミ_ンッ   
        < ゙i   ̄ ̄ ̄ソ ̄'っ、-') ゙i≡゙i   っ` ゙i < ,r'ッ ( ◆  )   
        .ン ゙i ,r'、,  ソン`‐‐`]!、ミ_ンッ      ̄  | ,r' ,r',r'≡∧≡ン、  
        '-ー` ',r'   ̄ 、--,( ◆  )        っ` ゙i < ,r'ッ!、 ソン  
                 < ゙i,r'≡∧≡\         ̄  | ,r'   ゙i |   
                  .ン ゙i ,r'、,  ソン          っ` ゙i   ( !、  
                 '-ー` ',r'   ̄            ̄ ̄     ̄  




821 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:12:57.29 ID:ILuzD3Io

場は騒然となった。

\:::|::::::|:|ヾーi-ヽ:ヽ、:::n ::::||::lヽ::::l ::::ヽ::ヽ ::::::::/::////::|j  |:|:l ::::l :|、::ヽ:::::::::::::::lヽ::::ヽ、:::::`ヽ::::::::::::::::::::::ヽ
\ `i::::::|:l ,ゝニニミ::i |::l |:::::||::|ーl ::l ::::|::|:|i:::',::::/:://///::l   |:|:l ::::l :l:::',:::::', ::::::::::|:::| ゝ-、 ヽ、::::::',::::::::::::::|:::::::|     __ゝ、__ト、
/\l::::::N/ / ̄ヽ   V l:::/.レ=ミト、l ::::|::|:|ト、レ'-/////:::/  /::|:l ::::l :l:::::',:::::',\|:::|:::| u`ヽ、\ヾ、:::ト、::::::::::|:::::::トy- 、  `フ::::::::::::::::::`::`ヽ、
..∧ |::::::| ! ゚ }   j/ / 。 l l ::::|::|:|l / /⌒ヾ//  厶=トト、::l :l::::::|::::::i:::::|:::ト、!   L_fjヽ_> ヾ辷z::::::|:::::::l/:::,:、「`X::::::::::,、,、,、;ハト、,、::レ'i
/ ハ_|::::::ト、 `ニニ´      L_/ ./}::/|::|:リ{ {  ゚ }    /⌒ヽV/ :l::::::}::::::l::::::V   ´' ' ' ´  { fjハ:::::::ト、::::!::∧_レ'ヽ::',::トゞ ヽ、 u  i:::く
ァイレ' |:l::::|ヽゝ        、     レi,ハ:|/    ゝー ′   {  ゚ }l/:::/::::/|ヽ/ ::{   ij  , - 、 __ 〉゙'' ト、:::!:::V::/  u }|:ト   {_rぅ‐' rく|:::/
.ィrヘ/|:l::::|       __      } ヽjハ          、 ゝー ' l/::::/l/ ::::/     /\ \_  /::::V:::/:/fjー',. -/||:| ij     〉 レ′
\   |:l::::|     /´   /    /Vl/\ヽ       _     / :,イ/     u ヽ  { ̄`ヽ` ー//l::l::l::::::|/-、  〉fj}::||:ハ  /`''ー‐ァ/
  ヽ、|:l::::|、   {       /Vl/   \ヽ.   /´ /    //     \    ヽ ヽ、___i/,.イl从レレレl//ヽ._ヽ  ノ::リ' ヽ{    //
               ´        `                  \   ,ゝーr一く l`ヽ、 ヽ、{`ヽ、//|::/\   `ーァ‐'く
                                          ヽ、   ̄7   !   ヽ\ \ ` ー‐くヽ l/ヽ `ー一′,∠




823 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:14:02.47 ID:ILuzD3Io

すると、浪人組のものたちは、人垣の中から前に出てきて、壁を作るように一列に並んだ。

-―¬/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::_:::::::ニ三三三∧           ,、ッヽソイイィ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ::::_,::-―::、三三ニ',           }ヾ゙/ / // イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r7¨ヽ::| |
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、::::,zム‐z三三三三ミ'         f(_ノヾl { // /レ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ミ{   }::l |
  /::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::|―'     三>三三ニト、      (ヾミ.ニヾ={ { (( {/(::::::_... --―==ニニニニコ′
 /::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|       三\三三三≧z    {ミ ヾ ニ =ヾ、ヾ、ヾ、(○)ニニ二二 _ ̄ ¨ └- .._
/::::::_,.r::::::/::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::|       ニ三}三三三>     j ヾ ミヾ = ヾミ、ヾ 二 ノ― - ..._      ̄ フTi┬- 二 _‐
,.ィ´ }:::::/::::::l:::::::::::::/  ∨::::::::::::l    ,r=―ニニi三Y⌒    ...  )ミ ヾミ二 ==ヾミ ニ/―‐__---- 二ツ)ノノ/∠リノ     ̄
    i::::/,.ィ´}:::::::::::/ `≧、∨::::::::i   ∠_ 三三|`≧         {二 ニ = ヾ ミ 二 ニ〉  <で・フ¨ヾ>三⌒〈・ラナリ__.. -‐ "
   i::/:::::,r-l:::::::::/r云:::フソ\:::::i≦'弋z::フ㍉、三}三ニi       .  ゙i二 ニ = ,≡三二.ニ{     `冖' ´ "´    ',¨゙|
   l:::::::/  |:::::::/ ^ゝ辷ノ^  \{  ト≧≠イニニ∧三,'      .   lニ -‐.二f r、ヽミ二}               ',│
   |::::∧  |:::::/       }  丶      三ニ∧ニ/      ...   l,ニ-‐フ| | | \`Y´             '" / |
   |:::/ ヽイ::∧       |         三三ト- '            l// l l l l (                    |
   |/.   レ' ヘ       、 ,     ,三ニ/         ...    l/ リ 八 ヾ、_ ]            _.. ニ=ニ、 |
         ハ                、ニ三/          ..     彡イ } }`ヽ、 o ノ          <..__.ノ |
            l\  ー―‐ ¬Tフ勺三,,イ            .     l l ノノ ノ   ̄  ',              |
              i .\  `'‐―― ≦三/少、                l l レ /l      `丶、        __ l  
              ,ヘ  \  ヾ   三/三 |三\        .      リハイ l__...  -‐ '' "´ ̄ ̄ ̄ ̄l| ´三/ 
    _,..-―¬"  ',   ヽ   ,ィ三三ニl三三≧、          _..  -‐ ''"´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l|  ̄ l--―
  /:::/             ̄     〉 |ニ三三三\      l´: : : : : : : : : : : : : /⌒\ : /⌒\: : l|   |  ̄




825 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:14:39.96 ID:ILuzD3Io

   、,  /i_,、-ゝ、___
    ヾ∨:::/:::::/:::/∠__
     |:i::::/:::::/::::::/:::/::::::`:>-
    _|il:/:::::/:::::://::::::::二ニニゝ、
  /ゞ"''ヘテ"ヽー-、、::::::::::::::\:::::ヘ
 〃 /   |:i  |i ノ____::::::::::ヾ<::\
   }ヾ==メー、_il  ミ:::::::`ヘ__:::::\::ゝ
  /  ゝtrッ    ミ_:::::::::::::::::::::/::/
../  "  "′    ミ::___ニ="´;;:/
ゝ            こ}:::::://
 ヽ、_    ι    ルノ彡"/´
 ヽ  ``ヽ     こソミ〈'"′
-ノ         / i i ̄:l ヘ       .....             _, -ー‐ ー- ._
  ` 、_ - "´ ./___| |:-∧ ヘ               _, r= ´          \
   / ̄>-l ̄´  `'   〉,久                ̄`フ´     i        ヽ
   / ヘ〕∃、___,,,、、、、==!:::::'.,      .       〃    /  ム  、       ト、__,
ニ〈::::::/〔 ̄∟_ヘ、.  ̄ 〉l::::::::',     ......       ! i:    |! ! ./_ヽ  }} ! i:    ハ¨
::\>/;;;;;;; ̄`\ \ \/:::';::::::::::'.,      .       | . {;   ム l A彡ヘ リ } }: 、    }
:::::::ソ:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`\.:.:.\::::::';:::::::::::',   ......       | :小 l/ lAl三  ∨\ヽ` }l!  } |
:::::/:.:.:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`\入:::::';:::::::::::',.            レ! ∧j _,ノ三三ュzwx彡、 l! ハli. /`'  、
;;;;il:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:::';:::::::::::',.            jハ lミモツ¨   !|`‐--、 Ⅵj リ|l !  〉 〉
::`li:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.人 ヘ:';:::::::::::',            Ⅵ|、  ヽ !|`ー-、.\=彡^ソ●y'´
"´i.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:i::::::::`.、.Y';::::::::',  .         _,≧> .   !|/´/ ̄l、ヽ 三 ●
 ∧:.:.:.:.:.:.:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.∧:::::::::::|:|::';::::::::;          ∠ 三三三≧´ ./  /l l\\  ./
/:::ヘ:.:.:.:.:.:.:;:.:.:.:.:.:.:.::;:.:.:/:::::i::::::::::l:l::::';:::::::; ..... 弋‐-、___`マ彡"_/ ,イ´ 〉\∨`メ
::::::::ヘ:.:.:.:.:.:.:;:.:.:.:;:.:.:.:./::::::::l::::::::::|:!::::,:::::::; ......   \ `ゞマ彡" / _/    /   /
∨::;;;;;\:;:;:;;;;;;;:;:;.:.:.:/:::::::::::|:::::::::i:l:::::;:::::::; .....  _, -≧‐ 、∀_l¨ /       .!  } |
)::::::::::::!\:.:.:.:.:/::::::::::::::i:::::::ノノ:::::;:::::::;    二____三Y、 ̄ミー、  ィ  /___l
/:::::::::::::::ヘ::::`"´i |::::::::::::::::ソ/:::::::;::::::;  ...     r-へ `ミ≧_」  /<二/´ _!
∨;;/二ニl::::::::::::i l:::::::::::::::∨:::::::::∧:::;'    .    /  人___ヲ┘   / /フ〈.|




826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:15:29.47 ID:DGvFza.o
これで[ピーーー]ば名目が立つ、いつものパターンだな


827 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:15:40.47 ID:ILuzD3Io

 ::::::::::::::',        /ィ"¨゙ヽ::l i r「lm. !:l
 ::::::::::::::::ヽ      /:!f    }::l i∩! !.!l l::l
 :::::::;.-、::::::::_ ..... 、--ヽ-  '∠⊥L_`_i l::l
 :::::::i()i ̄ _......ム 二二二....__)_ ̄¨}
 :::::::ヽ-'"´::>、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   ̄¨`丶、
 ::::::::::::::::::::::::::ノjブ<::_..._::::::::::::::::::::\       \
 、::::::::::::::::;.ィ.:,, _: : : : fl⌒il゙ ‐- ::;;__:::::::`丶、..,, _   ,)
 . V:::::r''"`゙_ー-: ¨;;;‐i ー‐1 }ハ-‐;;:__-‐''¨7::天::T¨ ̄
 ト、V::l、: : :.<で・フ¨l.  iく ノ:ノ、・ラナリ :. レ'   リ
 l l〉 l::l ヽ、'^` "''" .f = ll i ヽ:.`¨"´:.;.イリ /
 ヽヽV!.  `;' ̄ ¨ .!   ll.  i/¨ ̄i´ ,'./       「やれやれ、タケ、大事にあずかってるお」
 ト、\゙'   ;    .! __ノl. !     : ,'/
 :::ハO)    i   ( l'´¨¨ l人     ) ,'´
 :ノ `::l    l   `イ    l_`ー-‐';' /
 ::フ  \   ', ,.<´ !   l   ¨Y__ /l    , -=-、
 /    ヽ. ./   ノ    l   i  ¨ヽ-、/ /⌒', i
  ̄¨二ニ=/   i  ,. i . l   l    | ゙i { ̄ ̄
 :::/⌒ヽ:::::ヽ ー'⌒!  {  〉    V  l  l )




                    _
                 _,,-‐''"":::::;";;;;-,,,,_
                  /::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;\
               /:::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
            /:::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;i!;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙、
             |=======ニニニ(0)ニニ==゙i
              /:::::::::::::::::::::::::::::;;;ノ,--,゙、_;;;;;;;;;;;;;;゙i
            /::::::::::::::::_,,,=,,,''〃" ゙、/,, -‐゙i;;;;;;;;;;;;|
          ∠,::::::::::::r'"i/  rー-~`   /‐-、`ー,;;;;;|
         |::/::::::::::liヽ'   l (゚;;;iノ    | 、l゚;;;)ノ |、;/
         レ|::::::::::;`/l,、. i`:┐     l   ┌'i | |      「えっ?あっ……」
           i/l::::;;;;;| |;;l |::::|     `'   |::|/`'、
           リ;;;;;;;| |;;;゙、 ゙i::|  ー‐--,  |:/  l
             lハ;;;;| |;;;;;;;;;|\  `''‐   /゙、  |
             ゙、l`ヽ;;|.:.:.:`ヽ,,_,,/   ヽ_,ノ
      ミ'''""'''"''ー''"ヽ-‐-_丿   .:.:.:.:.:|、"""'''''ー‐-、
    /   /´     .`ゝ、,y-―'''''^''^^"'''''ー-..,,、,,..---- 、,,
    .! ,,,,,,,.. ――ーv-''゙´            `''''{,,,,,,,,,,_   .`i, .
  /   |      ,i'゙,r'" ̄\         / ゙゙゙゙゙''i\ `''''''''''′
  /   .:|      ,i" ゛    `           ゛    "゙| :.
 彡  .:.:|    .:.: !    ●            ●   .!
〃   .:|    .:.  |、                    l
/   .:.:.l_,,、,.-‐''"  ゙r、       ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,、      ./
             `ー、,,....、   ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙     /




828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:16:12.08 ID:eZAnxiYo
二人ほど飛び道具無効化する浪人がいるぞwwwwww


829 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:16:14.69 ID:ILuzD3Io

犬を預けてやる夫も杢之助の隣に並ぶ。

                        _─-、 -‐;z.__
                       > ` " ゙  <            jvィヘrくーz_
                      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\           Z    r、、 ㌦
                      l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ          イrヘ<,_ `゙フ´
                      | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N      ...     }以 ー  r/
      ____              ! r,コ| =。=  ,。==ハリ     ...    rくト、ヽ‐/
    /       \           | |ヒ.j|   ̄ r_ \7         r<\_〕lニニ〕スー- _
   /   ─   ― ヽ         j `ァヘ  ──‐:7′      ..f⌒ヽ N\_人`Y>ト、 lハ
 /    (● )  (● )' .      _/∨ :::\  ̄ 人         |   ヽ、    〉 l  l  Y l
 |        (__人__)   |  -‐'''"´ |.  ヽ.  ::::`:.イ  |`''‐- 、.._   |    リ   / .人_ V }lイ
 \       ` ⌒´  ,/..      |   \  :::/  |     .ハ   l    イ  /ノィ⌒ヽトイ {
 /      ー‐   ヽ .        |   ,ヘ 〉  |へ. |     l. l  |    r<(  ( ッ、ノ } l|




830 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:18:22.24 ID:ILuzD3Io

           /´  _        ヽ\
          ./ / /仏∠! } }   トハ
         ; /l lレィ天!   jえテトj/リ! ミ} {
            ; |∧ |j-'●   ● 'イ  l   { ;
         {  |ヽ}   、_,、_,   │ ハ彡| ;  ガクガク
             | 八   {  }  _l /ノ  !
           ;: | lr'⌒)、._ ̄_ (´ j //  i | {      「ちょっと、アイツら騒ぎを起こしてどうするつもりよ」
          }  l/ヾ三} l___/{彡'´}  i | ;
          ;  |l   ノl |二//|   l  ,イl|




                   _
             ,. .‐ :ア´: : : : : :`ヽ、
            /: : : : : : : :`ヽ、: : 、: :\
             /: /: ;.-へ.、 、: : :ヽ: : |: : : ヘ
           |:|:.|: /    `ー ミ__ー,r⌒): : : ハ
          ヽ:.V__    ̄`ヽ. |:`T l : : : : |
           |:.|,..、   ,ィ=‐、 |: : | ': :.| : :.|
           |´ハ::}     b:::;リ' |: :/‐、: | : :.|
             ,! :| ¨r    ¨´   レ ムノ: | : :.|      「殿、あれは斎藤杢之助です」
           /: | ト、ー‐     ヶイ : : | : :ヘ
         /: :/: |: \   _,.    |:/: :l: :| : : ヘ
        l: :/: :./: :.| | ̄]    j/: :/: :ト.: : : ヽ
        ∨: :/:|: : |_l/ノ   /: :ノヽ:ハ: : : : }
         ヽ: :ヽ‐ ´__∠__/(: :/   `ヾ: : :(
          ノヽ: :) /ニァ´  ∨      ヽ: : )
         {: ;イ:/
           ` ヽ!




                 __
            _.、-' ,.- 、._     ‐ 、
         ,:ー 、'´  /    `ヽ、.._   ヽ_
          /   `ヽ、/    ヽ     ̄`ヽ 〉ヽ
      /       | 〉    '.   i     Y  |
     /       .ト ハ     l   |   l. ', ト.
.     / i       | lニ'^´ヽ |  ト.  1   .|  |   〉
    | |  | | | l     | |l.  |」.斗|ー | ! / 〉
    | |  | | | |   」斗ヒ] ヒ_ jハ.  ! リ、 ,ハ
       |  、´l ̄j.ニト    ´ ヘ´r‐、 iンL.ル | Y | ',    「斎藤って、原城一番乗りの?」
      ヽ!、  |ヽゝfVrt.',      うッソ|.     レ  | ',
       ー\|ヽ. 込}         ̄ | l    l   ト. ',
         |  ',   '        | |  | l   | ヽ ',
         |   ヽ    -    ,. |,'!  ,′′  !  ヽ
         ||   `ト,、._   /   | ./ ,′   |\
            、ト.  ハ.| l/ ヽ ´   .ノイ |/    .|ァー-
            ハ   | ∨ //    , イノ       /|   . -
        rイ/  ヽ| / /'二.ー .._/,/     .// /




831 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:19:20.20 ID:ILuzD3Io

                 _ ,.. --_- ...
               .ィ: :‐ 7: : : : : `: :.\
               /ィ: : : : {: : : : : :..:..:..ヽ:.ヽ
             / /ィ:/ / ヽ: :\: : :..:..:l:..:.i
               / /: :/:/     \__:ヽ:. :_:}:..:.l!
           イ:_{: ://,zュ   ´ ̄ーミ/刄.:.}:ハ
     __ /7ヽミV´  __     r _≦、ヽ:./:l:..|     「その周りの連中は、おそらく斎藤の仲間たち。
   /‐   ̄´ /: ハ「:|. ,z.弐ァ    '乍::.:|》}/-{:|.:l
  〃       /:/ :..}:ヽ{ 《 トィ::.|      辷ソ j!ルノ:!:.ヽ     浪人組と呼ばれる輩かと」
  {:{_ _ .. イ: :/: .:./::.:{小 ゙ー ′ 、      ムイ: :{:..:..:`:.ー-.、
  `フ´ィ: : :/: : :./:..:..:..:.ーヽ    ー.. '   イ:{:..\`:..:ー:..、:..:. }
  ///}^.::ィ: : : :/:..: :..:..:..:..:|介ァ..... _ . イヽ.\:..:..:}: : :..:.}:.}:./
 从ト、: :{{: : : .:..:/... ..:..:..:../:}: :..}/:,レ}   「ソ.. ̄}:ソ: : ィイ:リ_:`:.ー.、




                      _.  -‐-  ._
                . -/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
              /.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
               /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
              /.:.:.:.:.:.:.:_、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__ _.:.:.:.:.:.ヽ
           /.:.:.:.:.:./ `   ._:.:.:.:.:.:.:.:__〃フ/.:.:.:.:.:.:.:ヘ
             /.:.:.:.:.:./        ̄ ̄  ヽ.:'^¨´.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
         /.:.:.:.:.:./       ,. -─‐-  ∨:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.
            i:.:.:.:.:.:.:|  __        __   ∨:.:.:!.:.:.:.:|:.:.:.:.:.|
          、:.:.:.:.:.| /        ィfぢ¨ミk. |:.:.:ハ.:.:.l:.:.:.:.:.:|
          \:.:.:.ヘ  ,r=k、      ∨廴f}  |ル' ノ.:.:|:.:.:.:.:.:|     「ここは斎藤にまかせてみましょう」
           丶._:ヽ.小._ハ       ヽ- '   _,/.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|
              `',ヽ ヽり ,         ハ:.:/.:.:.:.:l:.:.:.:.:. |
                  'iハ.    .__  '      |/.:.:.:.:.:l:.:.:.:.l:.:|
               |_:.ヽ._         / /.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.|:.:|
               / __`L>  .__. '_. - '´.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.: |:.:'.
             r' `¨¨Yァ’.:.:.:,. - ' ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:. |:.:.'、
               / 二.ヽ }'.:,. ' ´ ̄ヽ ̄` ー-/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.∧
            l __ ',_ソ/      ∨   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.∧
            | └-'ノ|         ∨  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.∧




832 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:20:35.27 ID:ILuzD3Io

緊迫した空気が永く包まれる。

          _,. -゙'   ゙  " ̄~゙'' - .,,
           7i         ヾ ー゙ヽ
          /  ii         i; 、ヽ
         _ i i!            i. ゙ ,
       / ゙'' -'^ヽv v ヘ、ヽヾヾ i i i\i
     /""   , ,,_ Y!/  ヾ__!_Aリ|ノ!'!'!
   ,.- "  〈   i   i=ゝ、 ,,∠=-ァYヘレ
   ノ   !   | "~' |、 - !゚-."!|く゚-  !!メ/      「ククク……どうしました?
  (   ! ,,... ! ,,.. !  ̄i,   !|::.  /.ノ
.  |ヾ '!.  /   |"゙  〉ー !|;― /"iヽ~゙゙^''' -   はやく撃たないと、火縄が燃え尽きますよ」
  /ヽi - ! _/゙ー i'!  i,/ 、 ― /i  |,,__
  ノ">ヾ_!〈==-!|_ノi ヽ \ / !  |  ゙゙゙̄^'''
  /    ''゙.---┘  |  \ッ" /  |




        >'"´ ̄ ̄`ー-、
      /":::::::::::::::::::::::::::,、::`、
     /':::::::::::::::::::::::::::_,:::ノ ヾ::ヽ
     /:::::::::::::::::::;y::/ノ/   ヾ::!゛
     {::::::::::::::/"'´      λ!
    λ::::::::/' ,__     _, ア
     !:::,-ヒ--f"´ ̄ヘ__/"´゛`!
     ヽ!ゝ  ヽ____,ノ ゝ--イ
      ヽt i        !  i     (こいつ、わざと撃たれようと言うのか)
       !゛t、      ′ /
       ヾ! ヽ   ´ ̄` /                                ____  ____,,,,,,,,,,,,,,ノ=!
       _|  ヽ      /                               __,!i____ ̄==========〃`i
      ,-〈~"`ーゝ-----イ                                `フ´ニ/;;|  ヾ---------`‐'
     /;;;;;;;`ー--、二゛`‐}/                              ,ノイ  |;;;;;| 」/
    /\;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、ー´フ=、`ー-、                       ,-‐-ニ、__ヾ--ヾ/-〃
   /;;;;;;;;;;>-‐‐'"`‐-、ヽ|  \  ゛`ヽ、                  /,;    ! `‐-、_/!/
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  /;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、   \     `i       ,/"〃'´    `      `←イノ
 /;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,    \   ノ    ,,,/´;;;;;/ i      (   `ー‐--,!`´
./;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'゛`‐--、___y,-ヒ‐‐'"´~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ、     ,   -、___,ノ
i;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|   ヽ  ,   ヽ _    )
;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i    \‐^>ー‐'´ ゛`''''''"




833 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:21:23.74 ID:ILuzD3Io

杢之助はだまって覚兵衛に近づく。

すると、あろうことか覚兵衛が持つ火縄銃の筒先をつかむと、自分の心臓の位置に銃口をおしつけた。

       、─- 、  __
    ,_ -─-ヽ   '´   ,∠.._
    ,> " " " ゙  、、 <`
  ∠_ " "  "  ヾ  、、ヾ    「こうすれば外れることはありません」
   / ″, ,ィ /ヘ i、 ヾ ヾ !
.  /イ ,ィ ./l/‐K   >!ヘ|\ ゙ |       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::ヽ
    |/ レ|==a= . =a== |n. l     ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l、
.     | l  ̄ ´|.:   ̄  :|fリ,'    r': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::i`
      `ヘ   、l.レ    :|"ハ    l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l!
.      /ヽ.  ̄ ̄ ̄ /|/  :!_   ''l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::ソ
     _/   l\  ̄ / ./   |-¨二  'l:!i: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::r'
-‐ _''.二/    l:::::`‐:'´  /    |     リlヾ: : : : : : : : : : : : : : : ::::::r'
¨´   l    ,ヽ:::::   /,へ   |      l!ソヾ: : : : : : : : : : : : : ::::::ソ
     |   /o |_   _,/   \ |      l   ヾ: : : : : : : : : : :::;;ソ
.    |./   |_.二../      `      l i  `゛゙`'_,,二ニニ-ト、
         \  |              ゙l i _,,-‐'',, -‐ ''' ´ ̄``ヽ
.        ___|   グリッ        ゙}二r'' ´;;;;;;;;;;;;;;;;_,,,,,,_;;;ヽ
       /  ,. -、 \            '´;;;;__,,, -‐ ''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
      /   / 八‐-‐'''fi         __/, -‐';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
    /  _.ノ   ゙''‐{=}ll|_》r'(      <,,__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
.  /   /   │ヾi!''´,こ__{-、,ィ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
             (0´,,、   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l!




834 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:23:01.64 ID:ILuzD3Io


∠-'';::/ ,∠/ ./::   ::\.ヽ\ ヽ ヽ \ ヽ. \
::::r''∠- '´:∠ -ヘ::....... ,...:‐''7,ゝl‐-ヽ}   ト、 lヽ. !
:::l::::-===モ== _::::/:::::::::/_  ` / ,ヘ. | ヽ |. ヽ.!
: |:::: `  ー‐=''"::´:::::::::::::/ニ´>,'/  ヽ | ヽ!  ゙l
::|:::::      ..::::::::::::::::::::::/    ハ     ヽ!
:|::::::    ...:::::::::::/::r:::::::i_:   ,'l }
|l::::::        `__:::    /.|′            (こんな命の瀬戸際なのに、なんて澄んだ目をする奴だ)
iヘ::::..      ̄ ̄     `ヽ ./^'
:|::ヽ:::..      ‐==;;   /
::l::::::ヽ::..        :::::::   /    ,.、
:::l::::::::::\.         /  /.:/:ヽ.
::::|:::: :::::::\.         ,イ /....::/::::::::ヽ.


杢之助は村山の心を読んだかのように、応えた。


         `ヽミメ、 . -‐,=‐
      . . .-‐‐ミ i! Y i! 厶イ__
   ∠..., =‐- i!  i!  i! i! <´
    .ィ´ i!   i! i! i! i!   i! i! ヽ
.  , ′i! i! i! i! i! i!  i!  i! i!.!
  /イ i! i! i!ィ i! i./::、 i! ト、 i! i! !   「いつも毎朝、自分の死に様を思いついてますから。
  /i!.//i!./::iメi/:::::::,メ、「ヽト、 i! i!j
  /イ i!/! /==。=、:::::.=。===:i!,...i! |
    j/ j/ i::`:‐:/:::::::: ー一.:´:|ir, }.|    ただ、鉄砲は撃ちどころが悪いとあっさり死ねない。あまり好きじゃない」
       i:::::/.::::::、   .::::::|Lンii|
         i: `‐――一'.;.::::ハ.i! j;\
           、  ー ..:::::/;  ヽ:{;;;;;;;ト、__
      . -=''7ヘ.....:.:::::/;;; '   j;;;;;;;j;;;;;;;
   -‐'";;;;;;;;;;/;;;;;;ヽ .イ;;;;: '     /;;;;;;;;|;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;|:.:;;:::'    /;;;;;;;;;;;!;;;;;;




835 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:23:54.15 ID:ILuzD3Io

            /      ゙i,  ヽ
           ,ィ/        |  |
        ,ィ/j/          | iリ
   /l /          '"` | j
 ノ           ,、-''''`  /リ
l/   ,.--;==ミ 、 ___,.ノ /{.○-゙‐rV
ト、 ´  {,.○-`‐‐ 、,.-ト|    ,ノ          (この狂人め……)
  `ヽ,r'´      ノ.  ゙、--‐''´|
i     ヽ、 __,,、-'"     〉  /
|           ' '     iヽ''" ̄ ̄ ̄`゙
ト'i       _____ ,  |  \
''ヽヽ     `ー─''''"´   /    \
   ,」ヽ           j       ヽ
'''"´ ヽ \         j       /




           , -'´~`y、
        _   / .,r‐''″) l
      //   l / r‐、_r-l/'
   rt-'r/   `'r.`~ i~ l
 rM゙ゞ゙'゙ツ     `l、'.ー- /      「やめろ」
. ly、_'/r'゙       _,r|=ーr‐'ト、_
. i  'ノ ,. -‐''"/ lニ/ヾ゙ヾ < ` ー-、_
.r'==.|    l      `ゞニ>‐'゙       l
.|    ヽ |   o       o  i   l
..|    ' |             |   l
 |       ,|              /     l
 ヽ   /. |   o      o    l    l
   ー‐.'  !             l     !


黒田の鉄砲隊は、射撃の構えを解いた。


836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:24:50.53 ID:9sk.zPoo
おおお…


837 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:25:00.99 ID:ILuzD3Io

山の裏側にある黒田の陣に戻ろうとする村山に、十兵衛は話しかけた。

                      |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                     ,,,,l,,、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,|
                    i'":.:.:! `''ー...._      ___,,,r‐'. |''''ー、
                   l:.:.:.:.:.:.!、    ` ゙̄''" ̄   _r´.::.:.:.,!
                    ヽ、:.:.:..`'''-..,,________,,,....r-'´.:.:.:.:.:.:/
                     l:::r'''ヽ:;;::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;_;:;;/
                     ヽ!λ´ `ヽ‐----‐i'ー'''i゙゙~´ ,,!
                       ヽ、    `'ー--‐'´ ̄、`"~´l    「引き上げる」
                      └|、          , l   l
                      ,r| `、             ./
                     _/|\  `ヽ    '"´ ̄ /;''''ー-、,,,,
                   ,/.;;;;|  \  \    ` /;;;;\;;;;;;;;;;;;`丶
                _/;;l;;;;;;;;;;;ト、 `''''--、`ー ‐‐‐ィ´l;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;`ヽ
              _/;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;! `-、、  `゙ ̄`r´゛゙゙|;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;ヽ
            /;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;ト--、  ̄`''―/ `ヽ ̄`'-、/;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;l
         _/´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;\  ̄`‐--/     |、   ヽ-┐;;;;;;!;;;;;;;;;;l
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\,   ./     l ヽ   .`ヽ;;;;;;;!;;;;;;;;;;l
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'-、i゛     !  ゝ  ,,,..ノ;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l
     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ  _;;;;;;;;;;;;;;/          /;;/;;;;;;;;;;;;;!;;;;;




                               -、_
                          ,  //_,,..,,_ ヽ  >_ ¬、
                         / ///三三\〉/ ヘ |  |ヽ
                          / / /〃     ` ┴--} :j .' ハ
                       / ∧::∨≧x.,,、     / イ::/| 〉
     __,,..-‐‐‐-、_            | // /)::)モtッミメド / 仏(_l::{ l |/
    ,ィ´ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ          |'//::/    ̄"`^ |伝}j≧::'、V
   l i'´ ゞ、:.:.:.:.:.:.:.:.::::`,          〈人:::{        l 彳 __):::〉
   ヽn____v'´'i::::::::::::l          |、|(>、       '/   `ー''´
    ノリ    リノ::::::::ゥ´            川'^ヽ 〉  ,,. ‐ー- 、   /    「撃たずにおられたのは正解でしたな。
    `l__   rゝ:::::ソ        _/ (_〉 {\      ̄ ヽ  ;'|
  .  l   /: : :l        , ´/ イ:::::| \` \__/:::|    ハ     かの者が撃たれたら、
     ゝ=ニニ--‐‐ュ       ∨:::::/:::::::/ l  丶、 \::::::ヽ_/小 \    後ろにいる村人たちが
    _,,-d三二彡".::::`'‐、    _|::::厶ィ7二二二二>┘::::::/ /::::い、 }   こちらに殺到するつもりでしたぞ」
  ,r'´/ l,.ィ'´:.:.:.:.:    ヽ f´:::/ //.:.:.:.:.:.:.:_:_:_.:.:.:.ヽ ̄r-ミヽ:::ヽ V
/ ,r´  l:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.一ァ/  {ノ.:.:.:.:.:∠--、 \:.:} {:.:.:>| \ }
ゝ ト、,  l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::l//  ├- _:.:.:.:.::.:.:.:.) |〈  〉/ ┤ヽ \
`'ィ'´`'-‐':.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::l ′   ハ:.:.:.:.::.` ー-く  ノ:ノ {:{ {:.:ト、__ヘ \
 l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::l   / ト :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ヽヽ/::> >:.:.:.:.:.:.:ヽ  \




838 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:25:53.15 ID:ILuzD3Io

          ,  -─ - 、
       , -'´     l、   ` 、
     /       ノ ヽ    ヽ
    冫  ノ彡,ィ/    ヽ.   l
     7  l       _,. l!   l
     レ'、r l=-、;__,r-=、_ l,_  ノ
      ヽlー─'l  ー‐' `lノ /     「その対処のために貴殿がいるのではないか」
       ',   `     /,ノ
        ヽ  -─-  ノi'
        lヽ、__ / _l、
     _,r '゙|ニ= 、 , 一' ´ ,ト 、 _
-‐'.´ ̄/;;;;;;;;|>/ヽ二二´ノ;;;;;;;;;;;;ヽ`'';;;;
;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;//l  :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;;




          /     ミ\ l| / /  \
         /  r≦三≧x ヽ| /⌒ヽ    ヽ
          '   / >一ー--ヽ厶ヘ   ト    }
        {   /イ             |  j|  /
        \ { {             |  / ノ ,イ      「お忘れなく。
        |∧ヽ ー===ミメ、  j イ∠={ 弋|
        | ノ ノ 弋Itッ≧`ヾ f´くー、++ヽ  〉      われわれ柳生は鍋島も黒田も関係ありません。
        / / |    ̄ ´    |   } |- ´ノ .イ
         {  { 人        | ノノ ーイ }〉      あくまで目付としての役目を果たすのみ」
       `ー勺lヽ         {     /| /
    _    |ーヘ| }     ,,.__,、     l l人
  / ,ィ |  丿 } }l   ‐'´ ---- `ヽ   j  ヽ   「`ヽ
 {_/| |/ ノ ノ|ヽ、     /^、     イ|l \\┤「`l
  |  | | / //|   \__ノ  \__/ | い、ヽ }|| |
  |  | |´ / //|    ヽ       /   | ヽ.\ノ| | |
  |  | |'´ //「 ̄ ̄`ー-、 ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄] \ヽ| | |




839 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:26:47.32 ID:ILuzD3Io

                      /   ,   ,ィ ,λ /レ'       l l       |
                     リl   | /~´/,/         lハl         |
                     '/   レ´   ´                l       l |
                      リ   l '´ `ヽ、  ,     _,. ‐、   .l       .|ヽ
                      ヾ、 lγ'"´ ̄`'i,r-ゝ''"´"""''、   l      |
                       l´'i'!     ノ  l     /ヽ、 ノ    lレ'
                       l.`l `""゛~´ /  `ー──'   ン'´.`i.丿
                        l l      t ,         r'´) /´
                        ヽl                / /
                         |    ____      ,_ ノ´     「フン……わかってる」
                    ,__ ,, -'.!        `     /|、
        _,. -‐─---─'''~ ̄   /:::::::::rl     `        / レi::::`ヽ、
       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::/l.,l          /  , '/l:::::::::::ヾ'ー-、_
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/ ','、'-、, ____/,.-'´/ |:::::::::::::::ヽ:::::::::`'ー-、_
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::l',   ヽ, `'''i  rー' ´ /  l::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::` ‐- 、_
    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::|  \  ヽ、 | /7,, -'´  , -''i:::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー
   l:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::|    `ヽγ´`'`丶、ー‐' ´   /:::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


こうして弁財堂の争いも一旦は収まった。
事態は、江戸の評定所で決着をつけることとなる。


840 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:28:06.67 ID:ILuzD3Io

同じころ、佐賀。
中野やらない夫宅。

                             f'厂_/ l }
_==_==_==_==_==_=='「i,                 f'厂_/. ! !
ニ7ニ7ニ7ニ7ニ7ニ7ニ7,タ{,                f'厂_/ i l
_7ニ7ニ7 ,,、,. 7ニ7ニ7,タ.[{,               ´ ̄ | l { l
7ニ7 , ,、ゞ゙ソ, ニ7ニ7,タ_{._  トントントン         | I l i
.ニ7 、ゞゞ八ソ'ィ,. 7,タニ7ニi\               | l l }
ゞゞヾ゙ ゞヾノソゞr, ニイニ∧ニゝ _、,、ヾィッr, ,      | i l l
、tゞゞヾヘリゾノツイ, _l_l_l |冖||r゙、ゞィソノゞ〃ゞ,       | } l l
‐ー,┬-- ┬ー - ┬- ⊥_ || ゞ"ゞ'ノ、ゞ乂ゞソ     | i l i
‐- 二.__  ̄⊥二 ;ニ¬‐-__`ニー,ゞ爻ゞ_t、;、ゞ;;、;;、;.、 | l l {
_}_ i  | ‐ r‐ - {┴'┬ ュ_ j'ー_t´ニ´´_ ̄|、, ─-ニ、''| l { l
_j_ ̄」, 二 亡 i 二,-t¬'_.. -'_‐r_ニ ='|k;'   ,.,、;;ト {.._l I
,」_ _}_ | ‐'‐ ┬ '} -' T´ ,!ィ´i ',.‐' ´ ̄    ;ゞ;";l` ト l `ト
  I_ _j_,! 丁 二.} ィ ィ´ ,k' /          ゙t;';_l { l `ト
 ̄  _j_ .} 一 ー{イ ,! 'レ ´             yk{´ _>、 ! !
'T´ ̄i   _」 T ⊥j, イ /            从〔`fヽ jヽ {
_j - 'T´{  j ¬ - i/                 爻{_ス^rく´_>、
  L ィ ´ |  ̄  ̄´                   'ゞ〈ゝハ 人トy
イ´  ,l ィ´ }                     ヾ〔ノヽ´i、_T´
│.イ   i/                       V´ゝ‐ヘ,_`
'´ ,レ ´                        `r'^i __厂,
_/                              `〈 ヽィ^




841 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:29:11.25 ID:ILuzD3Io

            .,、r;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ュ、,,._
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
          .,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'、
        /;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ヘ;;/;;;//;;;;;;;;;;',
        {;;;;;;;;;ミ7/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シヘ彡;;;;;!
        ';;;;;;;;;ミ;/  :!|``''"´i|   '|彡;;i
         ';;;;;/ |   !!    ;!    il;;;;;;!
        r‐ヘ;! ├-、,,_|!    ;|_,、-ー|l;;;;'r、
        {こヘj |弋ャォ|k   ,.rf|ャオア´!|レヘ}    . . . . : : : :.:.:.:.:.:.:.: . . . . .
        ∨ゝl ;.|   |   !:  |   イ|.ノ/      . . . . . : : : : : : :.:.:.:. . . . . . .
         ヾトj |   |   !:  |  / ;!|;/        . . . . : . : . : . : .:.:.:.:.:.:.:.:. . . .
         |;;;;、,!:    ! _|;;  ! / /l|      . . . : : : : : :.:.:.:.:.:.:. . . . .
         リ!|;;;|    !,r‐ー十‐ュ_,'l|リ    . . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . . .
          リ|;;|!ヘ/ソ´ _,rオ≡====:.:.:.:.:.: : : : :
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        };;;;;;;;| / ノソ ./ .,/ノ>;|;;;;|         「おい、誰もいないのか?」
     __,,,,,,ノ;;;;;;;;;! / /   .,/ /! :|;;;;!;;;;レ=x、_,,,、__
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       おぎ
      【小城藩家老  村川伝右衛門貞政】

村川伝右衛門。中野神右衛門の息子で重澄の弟。
小城藩主鍋島元茂に付き添って供に柳生新影流に入門する。



842 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:30:39.37 ID:ILuzD3Io

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;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''  /ヽ;;;;;;;;;;;}
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;;;;;;;i  ノ/〃   /ヘ、   トヾ、
;;;;;;;;!、ーゝ  :   / 弋ァト、 ハ:i ヽ、
;;;;;;;;;;;〉7   :  /   ∨ソノ  i|   ';
;;;;;;;;;/ !   :: /      i′ il   i!
;;/!/ i   : /        !  i|   |!
//  ヘ.    i:       !  i!   i!
.    ヘ.  i ─ 、,,,rー-ゝ /   /
ヽ    ヘ  !   r'"ヘ  /   /
;;;;\/⌒;、    /   \
;;;;;;;;;;\;\ \_ _ノ     \      「ちっ……またにするか」
ヽ;;;;;;;;;;;;;\\
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<う……

                     _,,、;;;¬;;;,、
              !?  /;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;ヽ
                 __ /;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;ヘ
               //´7;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;i
               / / ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
                / 〈ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧
               i!  ∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ヽ}
               |   !|;;;;i!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;レ′
                  リ∨|!;;;i!;;;;;;;i;;;;|;;;!       「勝手に上がるぞッ」
                __/__|_|!i!;;iト;ト;;;|;;;|!リ
               /7´;;;;;;;;;;;;;;;`"¬ー、i!
              _//_______r--ー‐┴―,,、
          ,、-;"´;;;;;;;`;;;7;;;;´;;;´''''''''''''''''==,,;;;;`;ヽ,
         r"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;``-;;;;;;;;;\
          7;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;i!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/´ ̄K
         ∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;i!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;!;;i
        /;;|!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;i|i;i;l;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;/;;;;;;;;;;;;;!;;;!




844 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:32:00.03 ID:ILuzD3Io


│ヽヽ ./  ̄/│ヽヽ ./  ̄/│ヽヽ ./  ̄/
..ト、    ―/  ト、    ―/  ト、    ―/ 
│    _/  │    _/  │    _/  


 ̄ ̄ ̄ ̄l::!=ミ、、        l::!          l:レ''"::/
      l::!    ``ヽ、    l::!         /l:!::::/
      l:!        `ヽ、  l:!        彡'""ネ/   __
       l:! ャ''''""""ニ'''' ミ \ !l       ノ(;;) /l:!    / /  
      l:! ゙ 、  (:゚::;)  `ヾ、.ヽl:!    .:::f゙`ー '´./l:!    / / /ヽ      _ /|
      l:!   ` - 二 .. - ''"ノ  l:ト    .::::|:::::::::::::/ l:!   / / \ |   /| | / / /
      |:!       _,,.. "   l:!    .:::|:::::::::::/  li   / /   ヽ |   | | |/ / /
、     l:!             li    :::::!::::::::/   li / /    | ヽ  |/  / /
::ヽ.     li             ゙li   :::::|:::::/    li.//      | 〉    |/
.:::ヽ     li               ゙l、  ::::|::/     l        |/i
  ::〉   li               ゙l  ::::::!'      l
.       li      ,.、-        ゙l  ::::|       l
....      l,   /-― 、___   ー-゙、―‐'       l
:::::....     ゙、  /;;;;;;;`ー―‐‐┬―‐ァ'´ ヽ         l      「お愛どの!?」
\::::::::::....     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ /    ヽ        l




845 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:32:52.46 ID:ILuzD3Io

                                 ,x ― 、: :
                                   /': : : : : :
                             : : : : : {:.{ ,x‐'´ ̄`:丶.、::::::
                       : : ,. : :' ´ ̄``:. /: : : : : : :- 、: :丶、::::::
                         : : /: : : ,: :': : : : : :./ :.,:' : : : : : : `ヽ ___ニ=‐'
                 、_,、 - ': : :.,: ': : : : :./: ,:ィ: ./    : : : : : : :\::::::
                       ` ア´: :/: : :.:.: : /:./ |: :|ヽ:.:.:. :ヽ   : : : \::::::
                    : : , ' ,.ィ, ' : :.:.:/:/!/   !: ! \:.:.: :',: : : :  、 ヽ 丶、 __,
                  // .//:.:.:.://- T¨¨丶、!:.|    ヽ:. :!:.: : : : : ヽ ヽ=― '´
                    {' : :ィ: : i: : // ,x=ト、、.、  !:!     、}:.:}:.:. !: :.: : :ヽ:.',::::::
                  、 _ , イ: :{ : :| :/;.l 《.ん:::う}    \    }メ、!:.:l: :.:.:. :. :',:.i::::::
                 : : {: : : : ハ:|'ハ O__ン        ,x-=ノ /}: ,': :.,:.:. !:. }:.|::::::
                     : : '/!ィ: ヽ.ヽ             ん::: ハ} .}:/: : :i:.:.:}:..ハ,'::::::
                    : : /: : |: : :ゝハ ヽ        ′ ヽ:;ン ´/:.:.:.:!:|:ノj/ノ::::::
                   : : !ハ ;: :.ヘ      ‘ '     ー .4 .ノ:,:.:.:.:l/ ノ::::::
                       : : ハ: : : :} 、        .ィ=チ:.ハ:.:/::::::::::::::::
                   ___   : : ∨ヽ}  ヽ.. ,. -=≠|ヽ:!:./l/:::ノ'::__,x=/`丶、:::
                : : {/,{i     : : ノ    ./' ハノ ノ:::::}'::::::::::: `ーァ⊂ニ ̄` ヽ:::
            : : {三ニニ=\}´:)- ' ´_      丶、::::::::: __/l7:::   、┘<__) `Y  \:::
                : : {       V`丶  `  -―- >-、 ):./,イ__   `丶、 ゝ.  :::
                 : : /’⌒)     (  ,ィつ  _ (   ヾ ¨´ ̄`\     丶、_  :::
             : :,'  /:. x-、   `¨ (_ ( .ゝ'      .バ`::::::      :::   :::
            : : ,'  ヽ、/ {  {三≧O≦三}     ,ィ⌒ヽJ  '.::::::     :::   :::
             : : /  /    ー ' .//:.\\⌒ヽ、 { {      ヽ::::::    :::    :::
           : :/  ..′     <,/ `¨´ \,>   `¨  '        ヽ::::::   ::::    :::
            : : /   ,'      __              ト、        丶,.  ::     :::
           : : .    ; ; . ´ ̄    ̄ ̄`==、      !::::丶.         ` i      :::
.        : : .   ,. '´            \_\    :|:::::::  丶.       l     :::
         : ,  ,. ´      .- 、      \ ヽ/.:   .:|:::::::::   丶      '       :::
          //        /     ー-- 、丶、\ゝ:    |::::::::      ::丶          :::
.       ,'/          / .        / \_ヽ'     .!:::::::::         ::丶、.     /:::

お愛は、やつれ細り、瀕死の姿で発見される。


やる夫は葉隠武士になるようです   第14話  「弁財岳境界訴訟」   了


原作  『葉隠』             山本常朝・田代陣基
     『死ぬことと見つけたり』   隆慶一郎



846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:34:01.90 ID:9sk.zPoo
乙でした
色々と勉強になるぜい


847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:35:01.41 ID:yMwrYAgo
乙でしたー
口喧嘩の仕方まで教えてくれるなんて葉隠れパネェ


848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:35:24.64 ID:TtxpvlIo
乙乙
やるやら杢之助の全員にとってキツい展開だなこりゃ


849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:35:43.50 ID:DGvFza.o
乙、原作には無い展開
期待して待つ


850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:36:45.98 ID:WItcH.Mo
乙です。
俺のアイドル愛ちゃんが……


851 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:37:20.50 ID:ILuzD3Io

キャスト

やる夫        佐賀の浪人 
斎藤杢之助     常に死人たらんとするいくさ人        (赤木しげる『アカギ』)
お勇         杢之助の妻                   (翠星石『ローゼンメイデン』)
やる夫の犬     やる夫につきそう              . (シロ『クレヨンしんちゃん』)
斎藤用之助     故人。杢之助の父。したたかないくさ人 . (平井銀二『銀と金』)
大野上那      大野兄弟の兄貴。騒がしい男        (カミナ『天元突破グレンラガン』)
大野志門      大野兄弟の弟。内気な青年         (シモン『天元突破グレンラガン』)
野村源左衛門   浪人組。伊達男                 (空条承太郎『ジョジョの奇妙な冒険第3部』)
道白         手明槍。黒土春に住む            (ランサー『fate/stay night』)
原田四郎左衛門  手明槍。武雄家の家来            (アーチャー『fate/stay night』)

【鍋島家】
中野やらない夫  勝茂近習。やる夫の友人 
お愛         やらない夫の妻。杢之助の想い人          (長門有希『涼宮ハルヒの憂鬱』)
鍋島直茂      佐賀藩藩祖。名君。突撃バカにして外交の達人  (涼宮ハルヒ『涼宮ハルヒの憂鬱』)
鍋島勝茂      初代佐賀藩主。剛毅                  (キョン『涼宮ハルヒの憂鬱』)
多久美作守    佐賀藩家老。老かい。                  (利根川『賭博黙示録カイジ』)
土山五郎衛門   江戸番役の側近                     (古泉一樹『涼宮ハルヒの憂鬱』)
鍋島舎人      山内に遣わされた。山内の信頼を得る        (アシタカ『もののけ姫』)
村川伝右衛門   中野一族。小城藩の家老。柳生新影流の達人   (斉藤一『るろうに剣心』)

【徳川家】
松平信綱     知恵伊豆。佐賀藩取り潰しを狙う     (ルルーシュ『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)
柳生三厳     十兵衛。宗矩の長男。すごく強い     (ビスマルク『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)


大友宗麟      豊後大名。島津、龍造寺と三つ巴    (エギーユ・デラーズ『機動戦士ガンダム0083』
龍造寺隆信    五州二島の太守とまで謳われる大名  (クマー)

村田覚兵衛   黒田藩士。弁財岳でやりあう        (ムスカ大佐『天空の城ラピュタ』)

タケ        山窩の子。よそ者をはげしく憎む     (サン『もののけ姫』)
竹岡半太夫   背振山窩の親方。タケの父         (ポルコ・ロッソ『紅の豚』)

やる夫の祖父  ????     (オプーナ)

阿部さん      葉隠の解説   (阿部高和『くそみそテクニック』)




852 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:38:20.95 ID:ILuzD3Io


   __   __       __                      __
   l__ゝ / /_,へ,  / /======へ,  =======へ   /ヽ / /
    , //ノ7 l7/  / / // 7/ / / ______「`´r´~,へ, ノ/=/ /=へ
  //  / (´   / / // // / /  ̄ ̄/ / ̄// =====/_/===へ
  l l / 人 \  / /.//=// / /   ___/ /  ´   /7=====,へ,
  l_| 〆´  `ヽ/ /_/======/__/   ヽ___ノ     /_/=====/_/




    /        ,  iii ゙!,ヽ,  ,ヽ, ゝ、.. ;;;, ゙ヽ,
    i゙       ,  ,! , ili l i., l;, i, l;;;;,`ミ゙ヾ';;;, ゙i i
    !i゙ ;'   ,i  ,! ,/!,i,iハト, i, !! |i', ゙i; i;;;';';,,_ミ:: ;;, リ
    lv',ィ' ,;;;i 〃;/ リ.リl| !l゙:,ト,゙:、li;'、 i:.゙i;..;;;;;;;,ヾ ;;:〈
   ,ィ,ィ/ ,,;;:;;イ,/シノン' ノ ゙l! ゙'いミ`ミゝミゝ、゙';;;;;;;;;;;;;'v;;;i
  '" / ,;;-''シr--=、∠,,__゙、 ゙ゝ,;≧-─ミーi;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
   i゙i゙  ;;ヘ | ーt‐:ァミ:`、` ' '<"t::ラー- |;;;ハ;;;;;;;;;;i゙
   ゙;゙、 ( ハ,!  `""´'  ゙:   `' ` ´   ノ;リ ,i;;;;;;ノ
    ゙:,゙:、.ヽ,ミト:       ,  :.      ケノ./;;ャ'′
      `:、`ー;      ,'.  :::,     '゙フー';;l゙        私にも柳生にはそういう噂がある、といった程度しか聞かない。
       ノ,;;;;゙ト     `ー-‐'゙     /};;;;;;;l、
      ,ィ'ス、;;;|`、   -‐ - ─-   /,.};;;;;;;;;;「
      _」 ゝ、;;;l ;゙:、   '''''''   ,ィ゙ 'ク;;;:;:;;;;」
  _//   `:'、 ゙; ゙' 、      ,ィ'゙ ;'ク:::::::::::;`;、_
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     ゙!   |:::::P"⌒`ヽr~''⌒`く! ::::::::i゚_ノ,;;;;;;;;;;;;
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854 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:40:52.08 ID:ILuzD3Io


:::/::::/i::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ト、:::\:::',::、:丶::丶::、: ヽ
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  ::::::!:::|::l::i: '    !'                V,'/
   :::::::l:il:l:' i                ,   ノ´
   :::::|| |!. 、                r ´
     ::ll {.   \         ` ― 、‐'        伊豆守、35万石、僕には大きすぎるよ。
     :!.     ヽ          _ノ
            、        /
          、.   , -‐丶   _ ′
         \イ \    ̄
          \.  ヽ




               /: : : : /: : /: : / : : : /l: : : : : : : : :ヽ
.             /: l : : /: : /: : /: /:/:/∧:l: : : : : : : :ハ
            /: : ! : /: : /: :/: ://l // l:|\: :!|: : : : l
           ,':/: :l : l : ://:/l: イ//,l/=キi≦V | : : : ハ
            /イ: | | : |: :l/!/=l'、l'/´/,.ィ彷r) 7:/: ム l:ト|
           ,': ,l l: : ∨r忘外 }   ̄ ̄ //: /) }从
            l:/ |:l: 、: ヽ ` ̄ 〈      //: /.ン:l
            l′lハ : \ \    __,./イィ/彳|l l
             ′!: | |:ヽ‐ヽ  ´-‐一   /ヘ: N州
                |/l/|:l、_、:> 、     /,. -ヘl 、
               ' ' l/| ヽl: | ` ‐ '´  〉 __l  ヽ
                 |.:.:.|:.:.:.|∧     /彡,:.|  |
                  /.:.:_j.:.:‐¬l    , ゝ/.:.|  l-、
              /.:.:.へ :.V^ゝ  / / /.:.:.:l  /⌒'ー
           , -―//   ヽ ヽ‐.  r‐/ /.:.:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.




855 :1 [saga]:2009/08/05(水) 23:42:25.64 ID:ILuzD3Io

                                                     _,.--- .
       '´,> 〃   ノ `⌒ーz                                ,.'´: : : : : : : : : :`ヽ、
       / 〃           ゝ.                        ___,ノ: : : : : : : : : : : : : : : : \
      〃,/, 〃       _   ヘ                        `ーァ: : : : : : /: : : : : /: : : : : : : \._
      |〃/ ,〃 〃 ,、,、 、 ,   ヾ'|                         /:/: : : : :.リ: : : : :|/: : :/:イ: : : |ー'´
       / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |                          l/{: : : : :.ム|:.l: : :斤ァ</|/:./:}:.|
       l/ / ,.く  />.‐ァ ヽ'ト、ヾ i                          い: : { 6|:.l: :.|テfミ  /:_/:/,ィ|
        |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |       次回  第15話           V: :.>リ:.l: :.| ヒソ /ィf':/:/ リ
          /         |l〃 ヾ|                    .          |人{ |:.l: :.|   rタイ:人
         ∠-‐フ      / ヽ.ヾ'」           「忍ぶ恋」          ,f¨¨ヽ Ⅵ:.リ  ‐ イ|: :「
            ` ̄匚   /   >'^ヽ._                         ノ     \|:[_¨´ ||.:/  ,z-.、
              /  /   /    |                        /===ヽ  辷ト、_/リ´  イt:::ノ
              '―ヘ  /     人                       //´⌒ヽ\ Ⅵ| 寸  r'T[_7
               /冫′    /ミミ\                      〈: : : : : : : :\\Ⅵ 》<´ ̄了
              /| |\   ./ミミミミ.                    |:.( : : : : : :}:.:.\.|| /: : ヽ_ノ
             /|,ヽノ!  \/                           |: :.\ : : :〈: rrr、|/: : : : : 〉


この話が、やる夫スレで一番つくってみたかった話です  m(   )m


856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:44:57.20 ID:ycFK7GA0
乙です
次回のタイトルがまた意味深な


857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/08/05(水) 23:47:03.39 ID:9mz88RI0
乙でした
しかし伊豆守は性質上善玉役は中々回ってこないもんですねww


858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:56:24.35 ID:Gnr7an2o
乙です
次回wktk


859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/05(水) 23:57:28.61 ID:mVp0w5Ao
おつ!
原作では一番ニヨニヨしてしまう話だったなww


861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/08/06(木) 02:58:26.98 ID:UyqevSo0
 乙でアリマス。
十兵衛登場もそうですけど、村川伝右衛門も出てきたのでwktk。
柳生絡みでも逸話のある人でありますし。

 あと、遂に双子が生まれたで砂。
この子らの話も好きなので、楽しみにしたくー。


863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/06(木) 19:32:32.57 ID:YMsOYzMo
てっきり愛との因縁担当がやる夫になると思ってたんだけど。
とりあえずwwktk


864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/06(木) 19:47:51.72 ID:ZHOJKrk0
一日遅れで乙です。いやー、いい感じになってきましたね

やる夫スレなんでやる夫が活躍するのは、まあ当然ですが
できればもう少し杢之助を活躍させて欲しいなぁ、と思ってたところに
この話wwwwww、原作でも一番ニヤニヤしながら読みましたwwww

やっぱりやる夫だけでなく杢之助が暴れてこその隆作品ですからね
せっかく時代劇物には珍しい鉄砲がメインウェポンの男ですから
原作同様に遠町筒やら馬上筒で大暴れさせてほしいです


866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/07(金) 07:41:55.00 ID:JVlpHOYo
乙です

黒田忠之っていうと、智将の祖父と父の才能を受け継がなかった馬鹿息子か
よく黒田藩が潰れなかったなと思う


867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/07(金) 07:48:17.81 ID:euoiarco
有能だったら潰されてたんじゃないかな……あの黒田家だし…


614 :1 [sage]:2009/08/01(土) 02:53:56.54 ID:izY46Y2o

.            /,..-―‐。..    /::::/`ヽ. !:::i
         /  !::::::::::::::::::`ヽ___/:::/   i !:::!
.       /   |::::{ ̄ ̄`>ヽ >_彡'⌒`ヽノノ____
      , ' !     |:::::i__ ..<:::イ´く⌒ ーr‐''´つノ)`ヽ'′
      ,′' ,ヽ.  乂::::rー{ ノー‐‐''         `ヽ.
.    i   ' ,ゝ、r‐ァk'′     .   i   ヽ  丶                                      やくも ゆかり
.    ヽ  _ . ソ /_ノ      |   |   ハ .! i :       人物紹介  第11回  上杉景勝(東方妖々夢   八雲 紫)
      ゝ、7ハ ヽ う      」!-‐i !j i r‐t .! | i           .
      , ´ , r、ノ`   . : : : '´ 人_ 八! ノノ - iハ !ノ          ・ 1556~1623年
.       /  i/(j    rv': : 斗r升ト 乂 ィfチトjノノ           ・ 上杉謙信の養子(姉の子供)
     L...ノーイ    /{ {i'  人ゞ゚‐'    、゙゚'′i(            ・ 性格は寡黙にして実直、家臣から畏怖されていた
.         }}/    ,' ヽ! '   ヽ::::::     ノ. :)     , 、__   .....・ かなりの気分屋なところもある
          ,′   ,′. :.| . :   }    _, i{{三三三三三i ! i`r、   ・ 五大老の一人
       { i  /i . : :i . :.!   ト .... _ .イ ゞ'ニニニニニニi ノ!ノノノi  ・ 関ヶ原の戦いが行われているのと同じに
.        ヽj  ,'.::i . : :! . :i   j ̄ ̄{{. :::〃ハヽ   `ヽ  ヽ '   |    東北でもいくさを行っていた(慶長出羽合戦)
           } .!〃⌒ヽ乂 j   i:::::::::::{{ト、i r‐、.ノ     乂     |
        ノ. .:/    乂 `ヽ. ノ::::::::::::{{::::::::.ヽ`ヽ.      ヽ`  |   BGM  「ネクロファンタジア」
.      ,.:´. :/      i iヽ. ヽ:>‐=ニ.:.:.:.:ヽ'´.:.:.:.:`.:.:..、  }   |   ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4057447
      / /         .| ! ハ  }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.。:.:. j   .!
.     / , '            乂 } リ:.:.:.:.:o゚.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::i`ヽ. |
     ' /    . . . : : : : .    >r‐ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;  ハ i


『花の慶次』から戦国時代に興味を持ち始めたものですから、始めに好きになった戦国大名になります。
とくに「決闘はやり」での謙信にふんして登場するところなんて大好き。
あの作品で、上杉家のだいたいのイメージが固まってしまいました。

キャラクターの元ネタは、東方プロジェクト第2弾『東方妖々夢』のEXボスキャラ、八雲紫。
秀吉の3人評の絡みから、兼続を霊夢にしようと決めていたので。あと、東北のイメージが妖々夢のゆえ。

東方シリーズはコミケで配布される同人シューティングゲームであります。
その配布元が上海アリス幻楽団といいます。
製作者はZUNという某ゲーム会社と関係あるプログラマーで、このZUNが一人で立ち上げてゲームの規格やプログラム、
原画、音楽などをすべて作り上げています。

自分も東方を知り始めたのはニコニコ動画なのですが、音楽が秀逸なので、作業用BGMとして東方シリーズは重宝しております。


616 :1 [saga]:2009/08/01(土) 03:43:41.36 ID:izY46Y2o

             ,-、
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      /: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : ,::::::::::::::::::〉k
     〃: : : : /: : : : : : : : : : : : : ',: : : : : : : ', : : ',:::::::::::::/r'
      // : : : : ,′: : : : : : : : : : : : : : ,: : : ', : : ′: :',:::::/r'         人物紹介  第12回  直江兼続(東方プロジェクト 博麗霊夢)
    /: :/: : /i: : : : : /"i: : : i: : : :',: : ',: : : ', : : i : : 'イ,r´
..    i: :,′ ハ|: : : : ,'  |: : : ト、: : ',: : i: : : :' : : !: : : ',
.     |/ |/Tナトi、: :i  |: : : i ヽ: :': : :!: : : } : : i: : : : ',              ...・1560~1620年
    | | {iイナぅ i: :|   | ‐-ミ从 }: : ii: : : i : : i: :、: : : 、              ・ 上杉家の家老。景勝の古くからの近習
      |从ト.弋タ: : |  ! ,'7ぅュ、`\ リ: : /: : : !: : \: : \            ....・ もとの姓は樋口。上杉家の重臣である直江家に婿入り
      「_」`  \!   '´弋;。圦,  ! .∧/: : : :!: : : : : \: : 丶、             して直江姓を名乗った
        「 ',                i/ |: : : ! ト、: :、: : : \: : : `  .._      ・ 学者肌。史記の蔵書をかかえ、その出版で藩の経営に
        |_、 ` _         / |__|: : : :ii i: :\`: :.._: :` ー--‐          当てていたほど。
       [__\  `¨      / [__]: : : !! i: : : :\: :`: :ー--─ '      ・ 秀吉曰く、「大気と勇気はあるが知恵がつりあわない」
        ヽ、 ヽ\  _,.   ´ :',/ハ: : : '、_ {,リ: : : : : :丶、: : : : : : : :     .....  つまり、頭が良すぎてから回りしている
           ヽ: :!: :√ i\  ´   〉 \: :\  >,ー 、_ 、 ` ー-=ニ二      ・ 家康に対抗意識を燃やした『直江状』を作成
         八 | /   l  >  /    \: :`くゞ /   `、: : : .._: : : : :         だが、これは後世の作り話の説が強い
        /: : : j/   ヽー_, -"      \: :\'    、: : : :        ....・ おかげで、当初は上杉家を不幸にさせた張本人と
        , ゙: : : ://i     ハ       /,'ヽ: : ヽ    ヽ            されてしまう。上杉鷹山のフォローまで大悪人だった
      /: : : : : /∧    /、ハ     /ゞ'´.∧ : : ',


『葉隠』にある豊臣秀吉の評価で、直江兼続を誰にしようか考えていました。当初は登場する予定ありませんでした。
やはり登場のきっかけとなったのは、『花の慶次』に登場する直江です。
前々から「きいた風な口を利くな」のAAがあったことは知っていたので、こいつを上手く使えないか、と。
それで顔以外のパーツが付くことで、そのキャラクターが判別できる人はいないか、と思いました。


それが、頭に大きなリボンがトレードマークの博麗霊夢です。
東方プロジェクトの主人公の一人。

この東方プロジェクトは、ZUNの作品だけではなく、そこから別の手による二次作品が盛んであるために、多くの人の手によって
自分だけの東方キャラが作られ続けています。
当然、このスレもその制作活動のひとつでしょうか。


615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/08/01(土) 02:56:40.25 ID:.b8Qz4ko
直江状は史実では確認されてないんだよな


618 :1 [saga]:2009/08/01(土) 04:08:45.81 ID:izY46Y2o

            ._、ッ:´`ヽ.,,_                   .....
           、''./: : : : : : : `ヽ、  _,,,,,,,,,,_           ....
           i´:_;; -‐''''''´ ̄`'''`-'、`ヽ、:::::ヽ、          BGM  少女綺想曲 ~ Capriccio
.          _<.i',´-''´,-:´;::::/::::::::::i:ヾ:ヽ、:`i::::::::`i          http://www.nicovideo.jp/watch/sm2841619
        <.i´i-'´;/::/::::/::/:::l:i:::i:::::|:|:l::::::ヽ_`-.、_|        
.        ,;;´1´/:::::/:::://:::::/:;::l:::l::::::|:::::::::::ヘ``‐::`ヽ       
.       /' ||:::l:::::::l:::::l:/:::::;:':/.|:|:::|::::::::::::::::::::l: : : ,=、 :\      .
          |:l::::::_;|::ト、l/::/l:l' |::|:::|::::::::::::::::::|_,,-'': : : :ヾ'´   ......さて、09年の大河ドラマ主人公ですね。
          ||::;::::|_l:i. lil` ||,,___|,|:::|:::::::::::::::::|: : : : : : : ヘ      .正直、あれを見てこのスレでも兼続書きたいと思いました。
.        ,,,_,l:l'|:':'|::l`‐´ .l .' li,l 7-,:_;,-i:::::| : : : : : ,;、_i,ゝ   ......
       ,i` ''l| i:::::|::\ 、___, ``''7_:;::::/ノ::::|_;,; -''|::::|      ......泣き虫で戦国の中心で愛を叫ぶ男、ですか……
      _>|: : : : :|::::::|::::|::`.-~‐''./´`'::/::::::::/\_::::il:::::|       ..まぁ、毎年題材がかぶることになる長編ドラマやってるわけですから、
.      >| : : : :|::::::::|:::|;-,-''''7:/::::::/-i''´|/: : : : ``-、l_        .ブームとか、視聴者に配慮して、といった事情があるんでしょうか。
.      `7l: : : :|::::::::::i‐、:i' /´,/::::::/;;ヽ|: : : : : : : : : : : :/.>      .
       ./_;,;,;,;__;;;:-| .|::|.''.´/:::::;::-.、''.|: : : : : : : : : : :/ゝ     ....自分の勝手に抱いている直江兼続のイメージは、左のAA。
      __,,,,,.. -‐''''''´| .|ヽ_,,/::::/   .i|.|: : : : : : : : : ;,l'`        頭が良いんだけど、やたらと喧嘩を売りたがる人。
.      i   /´ i‐'' `''i /;;;;i,,__  /.| :_:_:_:,,:,,-;、,´`'       
.      l、 /   .i´  l  レ-、 ,..、`-.、'´''´ヽ''.`'         ......兼続は学者肌なんですが、「あとは閻魔にうかがえ事件」とか、
.       ヾ   / |  |  ,/'´ `   ヾ.、             ....「扇子の上に小判を乗せる」とか、先もあげた直江状ですとか。
        ヽ、/  |   ./.ヘ     l : : ,`              どうしても決闘とか喧嘩を自ら生み出しているイメージがとれない。
        /   /`''ッ´. '' ヽ    i': : _;,i            .....
       /   ./ / /'  .ヘ   |/             ......まぁ、大河ドラマは毎年観ていますから、引き続き見ると思います。
     .//   .//_.'゙'        |、               
   / /   /''/'          .| \             ....ただ、もしネタに困ったら、NHKさん、逆境から這い上がる人々、
_,,-''´  :|    l ''            | : : :`''‐-、_         ...なんていうテーマはいかがでしょうか。
l:l    '、   ./             .|: : : : : : : : :....         藤堂高虎、松永久秀、斎藤道三、立花宗茂なんかはドラマにしやすい
. ,.,     ヽ、/'.、            / : : : : : : : : : : :``''''─--,,  と思います。
..ヾ.、     /;|: : `'''‐- .,,,,_   .,,-'´: : : : : : : : : : : : : : : : : :     .


やる夫が葉隠武士になるようです 第15話 『忍ぶ恋』 前編

COMMENT

1 * URL
08/09 14:11
1  秀吉曰く、「大気と勇気はあるが知恵がつりあわない」
つまり、頭が良すぎてから回りしている

これって意味あっている?
古文の知識ないけど、普通に読むと逆に思うんだけど。
2 * URL
08/09 14:54
 大気と勇気はそこそこある奴だ
しかしそこそこあるが故に非常に発達した知恵が逆に邪魔をしているからあいつは凄い奴になれないんだ
っていう意味で取っているんじゃない?
もしかしたら逆にも取れるけど
3 * URL
08/10 09:44
 まとめのサブタイトルが間違ってますね。
今回(第14話)は「弁財岳境界訴訟」です。
「忍ぶ恋」は次回の「第15話」のサブタイトルですね。
.


 

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