スポンサーサイト スポンサー広告 --/--/-- -- .

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

やる夫が葉隠武士になるようです 第13話 『犬死気違ひ』 後編 c0 t0 やる夫が葉隠武士になるようです 2009/07/27 Mon .


<佐賀城>


______________________   _____________
((_((_((___((____((_(_((_((_((__((___((___((_((___((_@ ((__((__((__((__((__((___(__((__((__((__((__
  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  // / / / / / / / / / / / / / / / / / /
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_// / / / / / / / / / / / / / / / / / / /
ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
                                |:|==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@
                                |:| |
                                |:| |
                                |:| |
                                |:| |
                                |:| |
                                |:| |_________________
______________________|/|ヽλ_Y~匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ハ__ノ乂_ゝ~ヽ
ヽλ_Y~匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ハ__ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ハ__ノ、|エ |匚ノ___~A___匚ノ___〉~~A(o)___匚ノ\/匚乂_ゝ、




516 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:07:07.30 ID:SLlUWnIo


              _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,___
             ./=--- 、ヾい| | | / / -─ 、三、
             l三!      ̄ ̄ ̄     ヾE|
             !彡  -- 、 ─── ,─    lミ!
            .F!/\ ̄\三三三/ ̄_, ヘ ',ミ!
            F!´ `'-ニ、 、__    , -' - '"`'.ハ!
           , -l=!   二二、ノ   L二二_  F/、
           | f=E!  ニ‐-゚- 7    f ‐゚--‐ニ |;f_!l
           | |ソ!!  __二ニ,'    .! ニ二__  |kヒl!      「二百人を殺す気か!?」
           ヾ 、!;! -___/!     !\_- .!ノノ
             ̄| / __ L_  _!___ \ |''"
             /!.  / -──────--! .|、
            /::::!.  ヽ二二二ニニニ二ソ  /:ヽ
           /:::::::::ヽ、      ─      /:::::::|-、
      _,、-‐ '''"|::::::::::::|  ヽ、        ,  ' .!::::::::::|:::::::`"''- 、
_,,、-‐ '":::::::::::::::::::::|::::::::::::|\  ` ─── '"  /|::::::::::|::::::::::::::::::::::`"'''-




   / ̄ ̄\
 /     _ノ \
 |      ( ●))
. |       (__ノ_)
  |       `⌒ノ
.  |         }       「あいつらは本気です」
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |
    |     |

.




517 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:08:02.74 ID:SLlUWnIo


     .._________________
      「 | | |  | | |.  | | |   | | |  | | |  /// ///\
     \ | | |  | | |  | | |  | | |__,-‐、|  /// /// /.|
.      \,ヘ、. | | |  | | | |_l-'  :::::\/// /// .///|
       /  ヽ、| | | |_l l-'    U ::::\./// .///.│
      /    ` ‐-‐'          :::::\ ///  |       「やるかもしれん。かつてのあれほどの騒ぎを聞けば」
.    /l\    ヽ、 __, -‐'  ̄   __,-‐ll´\::::〉___│
    ^l\ll\ ヽ、 _ , -‐'  __,-‐ll _ll-'´ ̄::/ ──‐ |
.    |  \ll\      _,-‐' ll _- '   ::::/  ̄ ̄ ̄│      全盛期の斎藤杢之助伝説
     | _二二\ll||   ||l_ll二二二_  ::::|  /⌒i._|
..    |  ̄ ̄ ̄o >.......≡ ̄ ̄ ̄o ̄ ̄  :::|:ミ|l⌒:|─|      ・ 一日一死はあたりまえ。ときには3回くらい死ぬ
    | ` ‐--/.:::::::::   ` ‐---‐ '´ U :::| |l⌒l.| ̄|      ・ 杢之助にとって切腹は、打ち首のしそこない
    | 、_/,::::::::::::::::  、_     ,ノ   :::|: ||⌒l.|_|      ・ 切腹に納得いかなければ、もう一度やり直したことがある
    |   /,::::::::::::::::::::   ̄ ̄ ̄   、 :::::|ミ||ノノ ─|      ・ 土壇場に立つだけで介錯人が泣いて謝った
    |/./,::::::::::::::::_:::)   `‐--- 、 \ ::::|.|`‐' ̄ ̄|\       心臓発作をおこす介錯人も
    │v L                   \  ::|| l、__|:::::\.   ・ 脇差を使わずに、手で自害したことも
.     |  -----======ニニニニニ⊃   ヽ::::|: ::l、─.|:::::::::::\..  ・ あまりにも死に過ぎるから、朝から白装束をきていた
     |                   :::|::l::  ::l、ニ|:::::::::::::::..  ・ エルニーニョの原因は、杢之助のせい
    _/:l     ━━━        ::::::::;/::    :|,|::::::::::::::::..  ・ 病気の子供に切腹する約束をする
._ ─/:::::::l                ::::::;/::   /|:::::::::::::::::   ・ グッとガッツポーズしただけで5人ほど切腹させた
::::::::::/:::::::::::::ヽ             :::;/:::   / .|::::::::::::::::::  
:::::::/:::::::::::::::::::::\_______;/:::   /   |:::::::::::::::::::
::::/::::::::::::::::::::::::::|\::::::::::::::::   /    .|::::::::::::::::::::


やらない夫は誰も死なせないため、できうる限りをやろうとした。
そして、加判家老の多久美作に面会し、杢之助の計画を話した。


521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 20:12:57.58 ID:gQcCg3U0
伝説すげー


518 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:09:31.90 ID:SLlUWnIo


   r―――――――‐、
    >、!!! _,,〃-‐ '''l≡≡|
.   / ヾミ-==    l ≡ |
  〈ヾ.、  r==-   /_ ≡|
   た。〉 "=。ラ  .|F|≡|        「……おぬし、わしに会いに来たのはそれだけか?」
   |` 7  ‐-‐   |F| ミト
   | l  ,, 、    リノ ミ.| \_
.-―! l`====ヽ  .|\ ミ|   |   ̄
  /\ ≡    _ !  \|   |
. /  `ァ-‐ '' "´    /|   |




      / ̄ ̄\
    /   _⌒  \
    |   (●)(ー)
    |   ⌒(_,,人__) ホジホジ
    |   ∩ノ |;;;| }       「さぁ、どうでしょうね」
    |  /_ノ"' }
    /ヽ/  /    }
   (  ヽ  /_ ノ
   7.ヽ__/   \




      r'ff77"/////〃〃∠=:、      フ ア ツ ク
.     レ'''‐-!!!-‐::''"::::゙::ヾ:三三l     lニ    l
.    l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:三三!    ! U C K
    |;:、:ニニニニニ:::::_;;::、:::::::l三三l          ユ ー
.    l´\゙ll::!:::lLニ-‐'' ̄::::::|三三ト、       ヽ/
    }==。ァ ::,, ==。== ::::::r;=、ミ|. \      l  O U
.    l.`ニ! ::::: `ニ二´  :::::rニ||:ミ!  ヽ、._
 _,... -‐1 ! :::::_┐ヽ._    ::::::-リ ミ|   l        「こいつ……」
     l/゙= ---─っヽ  ::::下ミ:ミミ|   | 
      l ` ̄ ̄´  | .::::::|:: ヾ:ミ|   |
       ト、 ゙゙゙゙ ........_;;:::-‐':::   >|   | 
   , --、 |  ` Tヾ ̄::::::::   / |.    |
  l;';';';';';}|.    | \    ./   |     |
.  〉-y'´|   _|   \ /    |_    :|
  /7./ .>'' ´ |   / \     | `''‐<


やらない夫はただの勝茂近習にすぎない。
大胆な態度をとって、多久美作に無礼討ちされても、文句が言えないはずだった。


519 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:11:08.45 ID:SLlUWnIo


               ,.、-rァァァァァ‐-,.、
               ハシ'"`''ー‐''"`ヾ;ハ
            lミ' u  、__,. _ u ゙ミl
            || へ、_`ー '_,._へ ||
               rョl ,.=。=゙ '=。=、 h
               |ヒ|.u.`二} {二´ :|j.|        (だが、こいつが殿から遣わされて来たのなら話は別だ。
.             ,ゞ|   人__人   |く         あれがばれてしまったのか……)
     _,,. -‐''"´| : lヽ、{. ̄- ̄.},.イ: :|``'''‐- 、.._
   /´l : : : : : : : :|: : |.\`'' ‐-‐''´/|: : l: : : : : : : : 「ヽ
   /: : l : : : : : : : |: : :|.  \  /  |: : :| : : : : : : : |: : l
  ハ : : |: : : : : : :│: : |     ><   | : :│: : : : : : :| : : 〉
.  {: : : : | : : : : : :│: : :|  /| /|\. |: : :│: : : : : : | : / }
  ハ : : :│: : : : : : \;ノレ'´  〉〈.  ヽlヽ;/ : : : : : : |: : : ;ハ
  〉:\ :│: : : : : :./: :│  |/ |   | : :\: : : : : : :|: : :/:〈




           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●
.         |      (__人__)
           |,      ` ⌒´ノ    「多久さま、伯庵の計略、なんとしても防がねばなりません。
          │         }     
           ヽ、      ソ     このままですと、龍造寺一門の子弟だけでなく、佐賀中が屍であふれることになります」
          イ斗┴r┐` .;
    / ̄`ーゞ、  / |__ 〈ー─r、
   /     \ ∨\  |,ベ._ / |
   {    . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_




520 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:12:25.75 ID:SLlUWnIo


.       ┌r┬r┬r┬r┬r┐
      ドミヾ>冖┴冖く'/
      |ニ/ __ ̄ニニニヽ
      |=〈 /ベ≧zz jzzヘ
      |Ft| ==。=:::/=。=〈       「そ、そうならぬように、対処しておる」
      |{(|| `ニニ´ ヽ`ご.|
      ト=|  , -‐ '- _}`ヽ|
     /|シ'l / (二ニニニ⊃|、
-一''¨´|  ト、`丶、  ≡  ハ`'ー-、_
-‐ ¨´|   | \ `'ー--‐''´! |`'ー-、_ ̄
   |   |   \    /|  |




         / ̄ ̄\
        / _ノ ヽ_ \
       |  (●) (●) |
        |  (__人__)  |        「しかも、いくさでも旗揚げの蜂起でもない。
        |    `⌒´  |
       |        }         いずれもつまらない喧嘩で死ぬことに変わりありません。
       ヽ       .}
      __,_,,.ヽ_   ノー- 、
     ハ  /  V又イ ::::〉::::::i:
     } ヽ 〈   l |;;|ノ /::::::::::i  -,,_
  r iY'ノ.;;  }::ヽ  l|;;| /::::i::::::::}‐ | ||
 .|| | ノ::::   }:::::::\|;;;レ'ー'' ⌒.:::: ヽ | ||
 .|| | {,,;;;; .:::: ヽー---ケト、, へ、::::   | ||
―──.::::::::::::ノ.:::/ /   彡}――─────
     " ̄`゙゙ ''ー-、'ー----'




522 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:14:07.12 ID:SLlUWnIo

      /ミミ、 ̄「「「¨リリ゙777
.     /:==≡ジ ̄ ̄ ̄"\
.    i:三三三/    ,.、_ `ニニゝ、
     l===シ     '^'''‐-゙ニ7' /
.     !三三ニ└- 、   ===t ,,/
.   l===r'ニヾミ|   `ニニ   \         「……わかっておる」
   l:三三三| {こ|ミ|.   __,ノ r __  ヽ
.   |=== | に|ミ|. /r'ニ.‐- 、.__ラ
  │三三三:ヽニlシ / に二二ニZ
   |===シ´ :|           __ノ
__/|三三/   :|         |
/::::::!ニ/       `ー- 、..____,ノ`ー-
::::::::K             ,イ:::::::|::::::




     ._ _ _
   (ヽl_l_ll_l,l
    ヽ  r
    │ |
     |/ ̄ ̄\
   /    \ ノ
   |    ( ●)(●)
.   | ノ(  (__人__)         「ならば!すぐにでも貴方にできることをやってください!急を要します」
    | ⌒    ` ⌒´ノ
.    |         }
.    ヽ        }
     ヽ     ノ         \
     l/   く   \          \
     |     \  \         \
      |    |ヽ、二⌒).、           \




         __________
         .!ミミミ;;;;;,,..))))))))))))フ7
        .!三ミ::::::: ""''==''"\ノ
        |三=-::::  "'ー-ー'" \
        |/rヽi,,-ー-ー'"  ,i_,-=''|
        |/|ニ||::::===。=;; <=。==.|
       /|/.|:r||::::::` ー '   `〒'"|
      / |/'ヽリ:::::,._ニニ    |:-'.|         「……私に何をしろと」
     /  |//,`|:::r'",_  i~- ._| .|
--ー''"""|  .|/,`::::|::::::`-二二二二フ|、        r-=,,
     |   |,` ::::|:::::::::::      .|.|`ー=;,,_     `ー、`,
.,-''つ  |   |,`  `ー-;;:::::::=≡ ../ |   ~''-=_ (こ''ー、.丶
"/   |   .|\     "''-;;_/ノ|  .|      r-、 ヽ,.ヽ )
/__,,--、 |   | .\    ::::::::::/ .|  |     ( ̄~"''-,, ヽ,!




523 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:15:13.00 ID:SLlUWnIo


.        / ̄ ̄\
     . / ノ  \ \/`i
     |  (●)(●)./  リ
    . |  (__人__)..|  /        「龍造寺一門に触れを出して、しばらくの間、外出を控えるようにしてください」
      |   ` ⌒´ リ  ヒ
    .  ヽ     //  ,`弋ヽ
   __ ヽ  - ′.Y´  , `ヽ`.l
  / :  : :介〈  `ー〈::....ノ   Vヽ
  | : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:|
  | : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │
  | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|




             _,,. -‐-,、
                ,∠ __ u \彡"ヘ.
.     /__/゙べ>  /=彡"ヘ.
       \`"テ''ラ , 〈ハ'ニヽ彡'ヘ       「そんなことでき……」
     /   二.´  V〉ソノ::彡'ヘ
.     /  __┐   _\  Vく=三彡ヘ.
.     ‘ー ∠、-‐''´   U| \ニ彡;へ、
         └┐      │ //: : :人
            |   _,,. ‐''´/./: : :/: : :\
          ̄ > '´ /: : :/ : : : : : : ヽ
              ∧ /: : :/: : : : : : : : : :│




524 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:17:13.21 ID:SLlUWnIo

             ____
            /      \
         ヽ /     ノ    ヽ
          ゞ..,,  ,,../     i
         ( ●) ( ● )    l
         ( _ 人 __ )    l
          l l!i!i!i!i!i!il       !       「できなきゃ死ぬんです!
          l lエエエエl     l
          {           l
          ヽ          l         あいつらは人じゃない。
            |  / ̄ ̄ ̄ ̄i        天災みたいなもんだと考えたらいい」
             j/  / ヽ ̄ ̄|
           /   /   ヽ   |
          /   / /    ',  l
         j   / //       ', ヽ
        厂    ///        ', ∧
       ,′   ///{  /     V/∧
       ,′   V// i{ /      }//∧
      ,      V i{ /      j///∧
      iii  i   V//         ! }//∧
        iiii   ii   ∨         〈  7//}




        ___________
      /´  , -‐- 、.           /
.      i  /::::::::::  `''‐ 、..__,. ‐'´ヽ. /
.      !  ,'::::::::::    、       ∨
     |  i::::::::::U 、 、`''ー---‐''´  ヽ
     |. l:::::::: /へ.\` ー---‐ ´/,.ヘ
     │ \:::::::: _\\,   /∠_  |
      |. /"ヽヽ:::==。=`,, u /=。==│
      | { i⌒| |:::::` ー-‐'    .::.\-‐ ´│   「……わかった。すぐやろう」
    /|. l ト、|.|:::::: ー-‐ '   ::::::::::: l::-‐'.|
  /  | ヽ.._||::r':; -‐‐' r __::::::::::::: l ー、|
_/    |   /l!:::/:: ー----------ー'--.|
.!     .|  ./ ::|::::::::::              |
|     │./  ::|:::::::::::     =====     |\
|     |/   ::|:::::::::::::...          ,.イ  .!`
|     |\   :`'' ‐- 、::_:.......   ,. ‐'´/|  │
|    │ \   ::::::::::::::::::`~`''"::::::::/ .|    |




525 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:18:06.38 ID:SLlUWnIo

一礼して同意を示しても、やらない夫は美作の前から退出しようとしなかった。
美作からまだなにかを引き出そうとしているようだった。

   ,r' ⌒ ヽ、  ___  ,r' ⌒ヽ、
   / /⌒ 、γ´   ゙Y , ⌒ヽ ヽ
  .| { ~ }:ー  ー .{ ~ } |
  .ヽ ヽヽ (● ) (● ) / ノ ノ
    ヽ i 6 i (_人__) ( d i /
    ノ ,ー.i  `⌒´  ,ー,. (
   .(    {      i    )
    ヽ、_ノヽ_  __入___.ノ
       //  / /ヽ
       L二つ二二ノ  ヽ
       / /  人  \  }
  .    ∠'∠_/ ヽヽ、_.ノ




.     l~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l
    l   , '⌒゙'''ー-----‐ ''⌒ヽ、  |
    |  /::    ` ー--‐ '´   ヽ、 |
     | ./::    ` ー----‐ ''´   ヽ│
     | レー- 、.._        _,,. -‐.、.| |
     | | ̄``''‐ .二ll   ll二 -‐''" ̄| |
    r‐、|:: ===。=~   l=。=== | r‐、
.   |l^|.|:: ` ー--‐1::   l ー--‐ ´ |.|、l l      「……すべては殿へのあてつけのためだ」
    !l._||:::  ` ー-‐l:::    lー-‐ '   ||ノ,リ
   ヽ.|!: / , 一' l:::    l ー 、ヽ. |!ノ
    / | /   └‐^ー^‐┘   .ヽ. | ヽ.
   / │.!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  | |  ヽ.
‐'''~|.  | |      ー─‐       |   |~`ー-
.   !   ト 、 ,.. -─rr─‐rr‐┬- 、, イ.   |
  |.   |r''´        __  ̄,ノ /|   |
  |    l ''  ,r=ニ二「~|    ̄./ .|.    |
  |.   |  ⌒   " | !~`'''‐-,、  .|     |




526 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:19:42.95 ID:SLlUWnIo


              _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,___
             ./=--- 、ヾい| | | / / -─ 、三、
             l三!      ̄ ̄ ̄     ヾE|
             !彡  -- 、 ─── ,─    lミ!
            .F!/\ ̄\三三三/ ̄_, ヘ ',ミ!
            F!´ `'-ニ、 、__    , -' - '"`'.ハ!
           , -l=!   二二、ノ   L二二_  F/、       「世間では鍋島が不遇だと話されているが、冗談じゃない!
           | f=E!  ニ‐-゚- 7    f ‐゚--‐ニ |;f_!l
           | |ソ!!  __二ニ,'    .! ニ二__  |kヒl!
           ヾ 、!;! -___/!     !\_- .!ノノ        何よりも不遇なのはこの多久美作である」
             ̄| / __ L_  _!___ \ |''"
             /!.  / -──────--! .|、
            /::::!.  ヽ二二二ニニニ二ソ  /:ヽ
           /:::::::::ヽ、      ─      /:::::::|-、
      _,、-‐ '''"|::::::::::::|  ヽ、        ,  ' .!::::::::::|:::::::`"''- 、
_,,、-‐ '":::::::::::::::::::::|::::::::::::|\  ` ─── '"  /|::::::::::|::::::::::::::::::::::`"'''-




     .._________________
      「 | | |  | | |.  | | |   | | |  | | |  /// ///\
     \ | | |  | | |  | | |  | | |__,-‐、|  /// /// /.|
.      \,ヘ、. | | |  | | | |_l-'  :::::\/// /// .///|
       /  ヽ、| | | |_l l-'    U ::::\./// .///.│
      /    ` ‐-‐'          :::::\ ///  |
.    /l\    ヽ、 __, -‐'  ̄   __,-‐ll´\::::〉___│
    ^l\ll\ ヽ、 _ , -‐'  __,-‐ll _ll-'´ ̄::/ ──‐ |
.    |  \ll\      _,-‐' ll _- '   ::::/  ̄ ̄ ̄│   「殿が考えた龍造寺一門を藩政に組み込むやり方。さすがだった。
     | _二二\ll||   ||l_ll二二二_  ::::|  /⌒i._|
..    |  ̄ ̄ ̄o >.......≡ ̄ ̄ ̄o ̄ ̄  :::|:ミ|l⌒:|─|
    | ` ‐--/.:::::::::   ` ‐---‐ '´ U :::| |l⌒l.| ̄|    おかげで龍造寺の所領は半分になってしまった。
    | 、_/,::::::::::::::::  、_     ,ノ   :::|: ||⌒l.|_|
    |   /,::::::::::::::::::::   ̄ ̄ ̄   、 :::::|ミ||ノノ ─| 
    |/./,::::::::::::::::_:::)   `‐--- 、 \ ::::|.|`‐' ̄ ̄|\  そのくせ鍋島一門は、小城藩、鹿島藩と次々と勢力を増やしていく。
    │v L                   \  ::|| l、__|:::::\
.     |  -----======ニニニニニ⊃   ヽ::::|: ::l、─.|:::::::::::\_
     |                   :::|::l::  ::l、ニ|::::::::::::::::|:::‐-
    _/:l     ━━━        ::::::::;/::    :|,|::::::::::::::::::|::::::
._ ─/:::::::l                ::::::;/::   /|:::::::::::::::::::::|:_:
::::::::::/:::::::::::::ヽ             :::;/:::   / .|:::::::::::::::::::::::|::
:::::::/:::::::::::::::::::::\_______;/:::   /   |:::::::::::::::::::::::::|:
::::/::::::::::::::::::::::::::|\::::::::::::::::   /    .|:::::::::::::::::::::::::::|




527 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:23:49.89 ID:SLlUWnIo


  ________________________
 /||||||||||||||||||||||||/
||||| / ̄ ̄ ̄ ̄\__|||||::__/\  :::/
|||||/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \___/      \/
||||../::::::::::::::::::::::::::::::::::::                  \
|||::::/:::::::::::::::::::::::::::::   ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´       |
|||:/::::::::::::::::::/ ̄\  \_______/   ./ ̄|
||:::/::::::::::::::::::/ /\ \               / /~|
||/::::::::::::::::::::: ̄::   \ \           ../ /  .|
||\:::::::::::::::::::::::::     \ \        / /    |    財政赤字だって、ようやく目途がついてきたんだ。
|||:\::::::::::::::::::: ____\_lll     ll_/___ :|
||||::\::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`       / ̄ ̄ ̄ ̄ |    ところが、島原の乱ですべてが吹っ飛んだ。
| / ̄\.|::::::::::::::::\   o / llll   :::::::\ o   /::|
|| 「 ̄||:::::::::::::    ̄ ̄ ̄       :::::::::::::: ̄ ̄   |    殿は自分の見栄のために、とてつもない費用をかけおった。
||| .||:::::::::::::: \___/     :::::::::::::: \_/::|
|| \.||::::::::::::::::::::::::          ::::::::::::::::::::::::: \ |    あれにかかった費用は、年収の3倍だぞ、3倍。
| \___/::::::::::::::::::::           :::::::::::::::::::::::::::::: | |
||||/|::::::::::::/ ̄     /   「 :::::::::::::::::::::::::: |:|
|||::/:::|::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄       ⌒:::::::::::::::::::::::: || 
||::::/:::::::|::::::::::::::| [[[[[[[[[[[[[[[[[EEEEEEEE===--」ノ | 
||:/::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::                   | 
|:::/::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::    _____      /\ _______
|/    :::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    ̄ ̄ ̄ ̄      /::::::::::\ :::::::::::::::::::::::::::::::
\      ::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::            /::::::::::::::::::::\ :::::::::::::::::::::::::
::::::\      ::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::         /::::::::::::::::::::::::::::::\ :::::::::::::::::::
::::::::::::\     ::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::




528 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:25:10.99 ID:SLlUWnIo


            _____
      r'ff77"/////〃〃∠=:、      フ ア ツ ク
.     レ'''‐-!!!-‐::''"::::゙::ヾ:三三l     lニ    l
.    l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:三三!    ! U C K
    |;:、:ニニニニニ:::::_;;::、:::::::l三三l          ユ ー
.    l´\゙ll::!:::lLニ-‐'' ̄::::::|三三ト、       ヽ/
    }==。ァ ::,, ==。== ::::::r;=、ミ|. \      l  O U
.    l.`ニ! ::::: `ニ二´  :::::rニ||:ミ!  ヽ、._
 _,... -‐1 ! :::::_┐ヽ._    ::::::-リ ミ|   l    「まったく、いまいましいとはこのことだ」
     l/゙= ---─っヽ  ::::下ミ:ミミ|   | 
      l ` ̄ ̄´  | .::::::|:: ヾ:ミ|   |
       ト、 ゙゙゙゙ ........_;;:::-‐':::   >|   | 
   , --、 |  ` Tヾ ̄::::::::   / |.    |
  l;';';';';';}|.    | \    ./   |     |
.  〉-y'´|   _|   \ /    |_    :|
  /7./ .>'' ´ |   / \     | `''‐<




529 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:26:04.87 ID:SLlUWnIo


       / ̄ ̄\
     /  ヽ、_  \
    (●)(● )   |
    (__人__)     |
    (          |       「それで伯庵どのに手を貸したんですね」
.    {          |
    ⊂ ヽ∩     く
     | '、_ \ /  )
     |  |_\  “ ./
     ヽ、 __\_/




               ,.、-rァァァァァ‐-,.、
               ハシ'"`''ー‐''"`ヾ;ハ
            lミ'   _ 、__,. _   ゙ミl
            || へ、_`ー '_,._へ ||
               rョl ,.=。=゙ '=。=、 h           「いくら私でも藩がなくなれば自分も滅びることはわかっている。
               |ヒ|. `二} {二´ :|j.|
.             ,ゞ|   人__人   |く           伯庵には、鍋島の内政に不満がある者を集めさせるつもりだった」
     _,,. -‐''"´| : lヽ、{. ̄- ̄.},.イ: :|``'''‐- 、.._
   /´l : : : : : : : :|: : |.\`'' ‐-‐''´/|: : l: : : : : : : : 「ヽ
   /: : l : : : : : : : |: : :|.  \  /  |: : :| : : : : : : : |: : l
  ハ : : |: : : : : : :│: : |     ><   | : :│: : : : : : :| : : 〉
.  {: : : : | : : : : : :│: : :|  /| /|\. |: : :│: : : : : : | : / }
  ハ : : :│: : : : : : \;ノレ'´  〉〈.  ヽlヽ;/ : : : : : : |: : : ;ハ
  〉:\ :│: : : : : :./: :│  |/ |   | : :\: : : : : : :|: : :/:〈




530 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:27:58.46 ID:SLlUWnIo


         / ̄ ̄\
       /   ⌒   \
      ( へ)( へ)  |
      .(__人__)      |
       l` ⌒´    .|       「ああ、蜂起までさせないんですね」
       {          .|
       {       _ |
      (ヽ、ヽ   /  )|
       | ``ー―‐'| ..ヽ|
       ゝ ノ    ヽ  ノ




           ______
            〉ミ」」リム-、彡! 
              / ニニ´  ヾミ|
            に;=, _.=;ニ^ 〉:| 
          | ニ7: ニ´ ||f.}     「連署をつくらせて、殿にそれを突きつけて、なんとしても詫びを入れさせたかった。
              l. rし-'__-、 レ'|\_
         ,. ヘ.l‘三‐┘!_∧|: :|: :`'''ー- 、.._
        /: : : |:`iー ''"´ /l : | : : : : : : : : ハ    それだけだ。
      ハ: : : : : | : l.\_/  ,': : | : : : : : : : /: ヽ
.      l: :l: : : : :|: : l ,.イ_:>、/ : :/: : : : : : : :l: : : :〉   殿に現状を知らしめたかっただけだ……」
      l: : l : : : : >'l |::| /`<: : : : : : : : :|: :/ 〉
.      l\ |: : : : :\:ヽ|:::|./: /: : : : : : : : : |/: /:|
     l\`l : : : : : : \∨/: : : : : : : : : : : |/:/:|
.     l: : :`| : : : : : : : : Y´o : : : : : : : : : : : |/: : : |




   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)      「いや、ようやく本音をうかがえました」
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    ビシッ
   /    く__,-ュ__   て
   |    ___ 三)  (
    |    |       ̄   ´




531 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:30:10.47 ID:SLlUWnIo


.       ┌r┬r┬r┬r┬r┐
      ドミヾ>冖┴冖く'/
      |ニ/ __ ̄ニニニヽ
      |=〈 /ベ≧zz jzzヘ
      |Ft| ==。=:::/=。=〈       「おい、言っておくが……」
      |{(|| `ニニ´ ヽ`ご.|
      ト=|  , -‐ '- _}`ヽ|
     /|シ'l / (二ニニニ⊃|、
-一''¨´|  ト、`丶、  ≡  ハ`'ー-、_
-‐ ¨´|   | \ `'ー--‐''´! |`'ー-、_ ̄
   |   |   \    /|  |




   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)        「ご安心ください。今日聞いたことは他言しません。
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ        それがし、江戸から戻りましたが、
.  |         }         殿から多久さまを探ってこいと言われたわけじゃなかったんです。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm     ただ、もしかしたら多久さまが怪しいなぁ、って思っただけのこと」
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄




       / ̄ ̄\
     /   ⌒  \
     |  ミィ赱、i .i_r赱
.     | ::::::⌒ (__人__)    「では御免。」
.     |     トエエエイ
.     ヽ     `""´}
      ヽ     ノ
       /    く




532 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:31:57.70 ID:SLlUWnIo


    ___,,,,... 、 -‐ァ´/'''7
   f r―-- ...,,,,__/./  /
.  | | |j~    //"'\/
  | |    ヾソ /ミ三彡ゝ,
  | | |j~ /,.<\     //\
  | `‐-//_ゝ"    i!/__ヽ.   /
.  | r‐.//<´ ̄`ヾ u. /´ ̄フ } ./ /
.  | レ´,.イ | ヾヽ 。 /   `i.゚=彡,.レ´ /     た、たばかられた……
,、-'´,、.'_`| |  ゞ三(  |j u ト.ァ''´,、-'´
 ,、i.| f. `| | /二ノ } u ,、-'´,、-'-、|
'´ | l に.|.| r‐t-,.、/,、-'´,、-'´u. ) u\
.  /| ゝァ|.| |二ン-'´,、,=;'_,=,=,´,-,‐n i
  |::::|. / `!,!-'´,、-,'〒〒〒〒〒〒.ヲ }__
/::::::| !,-'´,、-'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  {::::
::::::、-'´,、-´|  u     三三三 u.  !:::
-'´,、-.リ   '、__       u  /:::::
-'´:::::::|\ u      ̄ ̄"''‐-、._/|::::::::::
::::::::::::::|  \               /|::::::::::


俊英な筆頭家老も、やらない夫の図太い肝によって一本とられた。


533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 20:33:42.94 ID:YC48QF.o
多久美作守安順、またの名を龍造寺家久


534 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:34:26.84 ID:SLlUWnIo


龍造寺一門は、その日を境に外出を控えるようになってしまった。


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. |;,;::,,/⌒\:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ┗|;;:;,(´ ̄ ̄`) ::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. |;::: .   i    : ::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. |:: ...   |┛   : ::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. |:..    |     :: :::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: ┗|:    |     :.:.:: :::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: ::: ::::. |:    |     :.:.:::: :::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::: :::: . |:    |┛      : ::::.:::.::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::: : :: :   |:    |       :.: .:::::: ::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , ┗|:    |        :.:.::: :::::::
ニ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二l::..|:    |           :.:::.:: :::
:][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][:::::::::][::::::::][:::::: ][::: . ]| |:.__.|           : ::.::.::
::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][:::::::::][::::....][:::::...][.. | ||   ||           : ::::::
:][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][:::::.. ][... : ]| ||   ||          : : :
::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][:::::::::][:::::. ][::: .. ][.. | ||   ||              : :
:][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][:::::...][:::.....][::......]| ||   ||               ::
::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::...][:::::...][:::::....][. | ||   ||            :
:][:::::: ][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::....][::......][...  ]| ||   ||
::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][:::......][::......][........][.. | ||   ||
:][::::::::][::::::::][::::::::][::::::::][::::::..][::::....][::.. . ][...... ][. . . ]| ||   ||




535 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:35:44.34 ID:SLlUWnIo


往来では、浪人たちが獲物を捜し求めて、目を怒らせて歩いている。


         l      |          /   /  ヽ-     |(/ヽ         |:       :: :i    ',ハ nL  |. l l`ヽ\ーニ二7
          !        !;;,         /'  / __   !       ! ヽ  !         l::      :: 八   _ノノL|-'y-|-|┘_::ミニ=一3:{
       |、       l;;;;;;..     ,'/./ ,、_) ヽ  「     |/ /          l:: :: :: : :  :_ - - ' ´二ニニ=-一/ハ ::三!
        | ヽ      !;;;l;;;;;;,.   //    ゝ二ノ /ヽ     | / /          !:: :: :,. -ェ二-= :: 二:: :: __ _ _   ,、! レl :: ::{
         !、 ,;,    | '!;;;;;;;;, //       /ヽ       !/   /           j_ェエ-'::´:::::::_ェ- =≦r ̄ _, '´_,.斗' ´,l: -':: :: ::フ
      ├ ` =、   | ヽゝ;;;;∠ 'ノ` ー┬┐_ニ´/        !  ノ        ,..::::'´:::::::L -'`ー=、_ _ハl _ir'´シ'=t-。-、ノ :l:_:::::イ´ヽ
       !  ト-ヘ  ハ |, ヘ;;;;;;;;,,,`ニ三二 ニ¨       ├'´|      ,...:'´::::_; -  ソ  と__¨ちリ冫 ̄ ヽ ー- ゝ-イ'   i:,' n l .
      iヽ、  ̄ ∨/ノ「、 「 ̄ ゙';;;;;;;;,,, ̄ ̄ -┬n     !  |    r'´::::>'7: .. :Tヽ::!  ´' ̄¨ ´ / ノ_   ∨       /レ ハ l. l .
       | ';;;;三ニ;;;//  ヽ     ゙゙';;;;,゙゙''゙゙    / !|      !.    レ'´  ム :ハ::l  ',:!.      / ./::lハ         '  :レ /.,' ..
      !  ゙;; ̄';;;/     !  ,.    ゙゙''   / 」´ }    !   l     ` ー─ 〉ハ.レ! !ト.l|.      〈 ノ:|:ヘ〉         l-イ./ ハ
        |  ;;  ;;,       ト. ' r‐     / / r' /       !         ゝノ '.,ヘ._!       \/          レイ /::ハ
       ハ ';;, ';;;,      `  _ -‐ ~_/ ̄ //   /                ',.、' l      , '` ー' `ヽ、 _      :K_ソ:: :(
     /  \;;,, ゙';;,、\、_ -‐ ¨ __ -‐'´   ノ /   /              __   ,'::Y.',.    v '´¨  ̄ >イ      j |::: :: :{ 
     ハ    / \ ';;,  \Y´ ̄    _ - ´ /                 /::::ト。 ノ: :| ハ     こ_ --一'::.       /-, !:: :: ノ
                                          ../:: :: :l ::| l ヽ:! ハ      (          /: : | i:: :: 〉 .

           【浪人  大野上那】                                 【浪人  野村源左衛門】



536 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:36:52.81 ID:SLlUWnIo


            i,`ヾ,;_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー:.;r‐--:.,_.:.:.:.`ヾ:.`:.:.:.:.:V:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,!
            !:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/    >ー-、:.:.:.:.:.:.:.:,!:.l:.:.:.;r‐'''7,r'''7
            l.、:.:`:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_;/   ,r'';´    `>;、.:.:.:.:.:.l.:,/:./.:.:.:.:/
               !:ヾ.:.:.:`ー--:.:.:.:,r‐'''´___  / /   ,r'´;/ `ヾk_,;',;,;,;,;,rz,;.:/
             !.:.`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;7     ̄'l'7-、   !:.:,/ ',    ,' `、 `x;!
                l:、:.:`:、,;_:.:.:.:.,/ ー- 、-' _,レ--.,`、 l:.:,!  ',   ;   iヽ/ヾ'i
             !:`、/ r、 `、;! '''''''''''ヽ `、  ,r‐,、ヽl.:.l    ;  ,'   !:.lヾ!l:.!
             l,:.:,! ,r'´`、      ヽヽ ヽ.'_ノ l;/ヽ  ; ;  ,,r'l:/-レレ
               !.:! i `ー-/        `ー‐‐''   -、  ; ,r',;--レ、,r'
              !:.! l   i _,,,r'''''''''‐‐--        ` ``'!'7_,,ノ /   いずれも死を決しているのだから、ただの形相のはずがない
              ,rl;ヽヽ  !                 i l``ー-´ !
       ____,,,,,.-‐'" l. Vヽ`ー''      /`          ! ! 、  i
_,,r‐''''''' ̄ ̄:.:.:.i i    y'  l''''7´i  ,r‐'   ト、           ! !  i_ ./
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ  _,/  l-l’; !,/     ト、,,,`'''‐‐-..,,___^ _,r''´  /
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._ゞ'''´/   l  ! , ` 、/    ヽ _ ̄''‐-- ,,_ /   /
:.:.:.:.:.:.:.:.:_,;r‐'''''''´ /';''/   !  l ,   `、      ̄''‐-- ,,_/ ,ri'´
_,;r‐'' ̄     ,/  `.、  l  ! ,    ` 、     `   ,ri' l
        ,/′    `ヽ、!  ! ;     ` 、     ,r'’ l  l
      __,/          ! ,!,,__       `ー;‐-- '′  l  l
_,,,,,,..-‐" ' ,         `''′  ̄!       ,'_,,!ヽ     l  !

                   【手明槍 道白】



537 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:37:45.68 ID:SLlUWnIo


.     ,/:::::レ .::: .:::: .:::  .::  .:::     ............:::::::::::  ::::`、
    /:: :::;' ::::;.:::: ::  .:::   .::::     ....:::::::::   :::;;_ \
.  i、f;::: :::i :::;i:::::   .::;:'  .::::::  ..::: ,,:::'' ....:::::::::::::   `、`''''`
   'i;`、::. ::. :::;!::::::. .::;:': .:;:' ...::::,,::''::::::::::;;;::::::::::::::::::::...   `、
   'i;:. :::.. ::..:'i;::::::. .:;':: .:;:' .::::: ,,:'';;z;;-,'''i;...:::::::::....       `、
    'i;:. ::::. `、 :`、::::::;::..:;':::;;/''''´,' ,.'  .i::::::::::...,,,,,__    `.、 `、
    `、::::;,;;_::,,`、,_':;:;':;;;;/   ,'  '   ''''''''''Z::..  `ヽ,,,-、 'i,ヽ!
     `、::'i, ''`',` ',`´  ;   .,'      ,/W  `z::...r'´,,-、.i,  .i,
.     `;:::i  .', ',   .;  ,.'    _//,,/ `、,,! i´  i,.i, ト.!   こんな薄気味悪い監視がついている中、
      i;;!   ' ;   ;  .'   .,r'´,r<''''''i' '´    .i,,r ,! i .i,    外出する人間などいるはずがなかった
       'i,     '., .,'    .,/,ri´! ,! /      .i  i /  !
       `ヾ''>-,、_  '.,  ∠,/ ー''''''''´       i,,//`、  i,
         `、ヽヽヽ,                  ,,/  `、N
          `, 、`´i ´                i  ,'    `、
           i  i                 ,! .;     ヾ''ヽ,,,,,,,,,_
.           i、.ノ.__ -   __,,..-‐ニ/ヽ     /  .;.;    ,/:::::::`、:/:.`、
             `ヽ、 ‐<ー'7i'´´  ./!   /    ;;   /:::::::::::/:.:.:.:.:`、
               `ヽ、 `ヾ i,,,....-‐',/  ./     .; ,/::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.y`ー-..,,,__
                 `ヽ、  ̄ ̄   /     _,/:::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;:.'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄'''―-
                  ,/`.、 ____,,.. k´    r'´::::::::::::::/:;;;;;;;;;;;;.:.:;;'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
               ,,r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,':.!;::`ー ―'´'i;;;;;;;::::f´;;;;;;;;;;;;;;;.:.:.:.:.;;'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
             ,r''":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:;イ 'i''''''''''''''"   i:::i;;;;;;;;.:.:.:.:.:.;.:.'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
                 
                【手明槍  原田四郎左衛門】



538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 20:40:31.19 ID:PgE3cfco
佐賀浪人組+手明槍がだんだんチートになっていく


539 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:41:08.02 ID:SLlUWnIo

<佐賀 宝琳寺>

:::::::::::::::::::*:::::::;;:::::::::::::::::::::::::":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゚::::::::::::::::;;;;;:::::::::::;;:::::::;::::::::::::::
:::::::o:::::::::::::::::::::::::::::::::::::*:::::::::::::::::::::::::;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::⊂ っ , ― 、:::::::;;从从
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(ゝ__________ノ):::::::::;;;;τ,,⊃  ):;;爻爻爻炎炎ミ
::::::::::::::::::::::::::::::::::ε(@ )3))__))__))__))__))__))__))__))3 :::o;:::::。::::` ー '";爻爻爻炎炎炎炎
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/A ヘ∧ ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ:::;:::::::::::::;;::::::::;;爻爻爻炎炎粂粂炎
::::::::::::::::::::::::::::::::::く`77/''λ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ::::::;::::*:::\;;::爻爻乂jj爻爻炎粂乂メ
::::::::::;:::::::::::::::::::く777/⌒λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ:::::;;;;彡ミ;;爻爻爻爻炎炎粂粂粂
::::::::::::::::::::::::::ぐ777/⌒゙λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ''彡炎;爻乂!爻炎炎"粂炎粂粂
::::::::::::::::::::/`777/⌒`λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ:;\;;;爻爻爻炎粂乂粂粂
;;;;(乂_/`777,,γ⌒ヽ∧゙_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ/乂_ノ);;;;爻爻乂メiii粂/粂炎
;;;;;乂んんんんん乂(0)んゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ_(,,ノ;;;;;;;;ゞ爻爻爻炎粂爻
:;;;;;:;;;;;:ロ/ ロ/ ロ/ ロ/─|"|""|-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ''''':;;:;;;;;:;;;;;:;;:; ゞ爻|, ゙レ爻
:;;::;;:;;:;;;::|"||r────|. |  | ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|| ̄|  | : :::;:;;::;::;;::;;;;;;;:::;::;;爻|'''(:)"i;::
::::::::::::::::|. || r──┐ |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | .:::::::;::;::;::;;:;;::;;::;;:;;;;:;;.|...:;|:::|;:;:
::::::::::::::::|. || |「「「「「| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | : :::;::::;:::;:::;::;:::;:;_:;::::::.!..,;;|:;;!;;
::::::::::::::::|. || |l_l_l_l_l_| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | ..::::::::::::::::::::::::::|,.| ̄|!,,,;;|:::l::::
::::::::C=============○===Ω ||「「「「「「|「「「「「「||  |Ω==○ : ::::::::::::::::|:;|宝|:;;;;;l::::::;;
::::::::|}|::::|. ||,,____|}{|  | | i| || ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄||  || i||::::|}{| : : : : ::::::::|..|  |;;:;;;;!:::i:::
:::::『[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[【】]]]]]]]]]]]] ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|]]]]]]]]]] : : ::::::::::|:.|琳|::::::;i;::::::
: : : | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. |  |;;;;;;;;; |   ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;| | : : : : : : : |::|  |::::::;;::::y:::
  . | | 二二二二二二|. |  |二二|    :  ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .       |;:|寺|::::::;;::::::::
:爻rw从wfwvrw从jwwiiwjWvwjw爻wv,,,,,, ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|wkWwj,,wjvww\wj从爻
""Www爻wj""w"~"~~`"w~~""ww"f"~W"""~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~`"


かつて、龍造寺隆信が円月として住んでいたのが宝琳寺であった。
この日の夜、伯庵は、龍造寺再興の集会を、この宝琳寺で行うつもりだった。


540 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:43:30.45 ID:SLlUWnIo


               ,. ──‐ァ
            }::::::::::::::::::}
              〈::::弋_ハ__フ
            ノ:::::、__,::/
          _,.ィ'{\:二/`ー─‐ -、     
       _,.-‐'´:::/:::l ./ヘ. |::::\::::::::::::l
     /´:::::::::::::く::::::ヽ/}:〈.〉::::::´::::::::::::::〉    
     / :::::\:::::::::::::::::::∨:レ':::::::::::::::::/:/
    ,ゝ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::`7          伯庵は、志田吉之助と共に寺へと歩を進めていた。
    冫〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::: l
   /.:::::::::::/`ヽ;:::::::::::::::o::::::::::::{ヘ::::::::: i
 /.::::::::::/    Y::::::::::::::::::::::::::| .}:::::::: i
/.::::::::::::::<__       }:::::::::::::o:::::::::::.〉 {:::::::.. i
::::::::::::::´::::::: ̄`ー‐く:::::::::::::::::::::::::.:.:.\}::::: .i
`ヽ . __::::::::::::::::::::::).:.:.:.:.::o.:.:.:.:.:.:.:.:.\:  .i
       `` ーァ.:.:::::::::::::::::/\:::::::::.... >:. l
         /´:::::::::::::.:.:.:/::::::::\.:.:./〉:::.. .i
          〈_:::::::::::::::.:.:.:{::::::/:::::::∨/}ヘ::. l
         ``T:ー─':::.:.:{ヽ;::::::::.:.:.   Y´\
              |.:.::::::::::.:.:.:|  \::::::.:.:  ヽ}ヽ.}
             |.:::::::::::.:.:..l    Y:::::....   ∨'




            ,r'7'7'フヽ、
         / / / / ,r-、i
         _/_/_/_/ /  l|
      __/_o__o__  ̄``i
      {,、r‐'"´<||: : : : : ̄:゙、
      ,' ,,r―ヾ||:: : : : : : : :',
.     { イけフ  .||f^l: : : : : : :',
.     /   ̄   ||_リ: : : : : : : ',      「ん?」
    〈、      ll |:: : : : : : : : :}
      |―‐ヽ 〃 l: : : : : : : : /
        l    〃=.、ヽ、_:__:__:ノ
      ├π'"タ=-′/::::::::::::>、
      ′`ラi|   /::::::::::::/   `ヽ、
       //!l|l   /:::::::::::/      `ヽ、
    / /::ll || /:::::::::::/  /´       \
   /  /::::ll 0./:::::::::::/   l l        ヽ
   /   /:::::ll /:::::::::::/   l.l          
  /  /:::::::ll /:::::::::::/     ll
  /  ,':::::::::0/:::::::::::/       l
 /   l:::::::::|/:::::::::::/       l


すぐに異変に気づいた。


541 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:45:22.67 ID:SLlUWnIo


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...:::...  ...:: :........ ... .  .....:::...  ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::.:::.. .......  .....::             ..  ...:: :.... .... ....:::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:::.. ... ....:::::... ...─- 、    .. .. ...:::.. ... ....:::::... ...:::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::...::: .........:::: :......    /      ヽ   ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::... ..::::::::::::::::::::::::
::::::::::::.. ...: :.... .::::..... ...:::..       l     ..... ...:::.. ... ....: ::::... .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::.:::.........: ::... ...     ヽ       /   .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::. :. .:::::: ::.... .::::.....     ` ー--‐'   .... ...:::.. ... ....:::::......:: :::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ...:::.. .... ...  ..  .: ..  ..: .:::.. ... :. .:::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. .:::::: ::.... .::::..... . :: :.. . ... :. .::::: ::.... .::::..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::____________
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/\_\_\_\_\_\_
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:::::::\_\_\_\_\_\_
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::\_\_\_\_\_\_


この時刻であれば、百人を超える者たちが出迎えるはずである。
それが人の気配がしない。


542 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:46:46.29 ID:SLlUWnIo

二人の後ろで、松明がたかれた。


                        -、ー- 、
                    _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._
                     ,.>          <`      ..   / ̄ ̄\
                    ∠.._        ,     ヽ        / _ノ  ヽ、_ \
                  .  /    , ,ィ ,ハ ト、    l     .. | ( ●)(● ) |
                    /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |     .. |  (__人__)  │
                    レ'レf Y|==;=  =;==|f^!l     ......  |   `⌒ ´   |
       ____.          !6|| ` ̄ "||`  ̄´ ||6|!      ....  |           |
     /      \          ゙yl、   、|レ   |y'        .  ヽ       /
    / ─    ─ \        _,,ハ.ト.` ̄ ̄ ̄´ ,イ/\_       .   ヽ      /
  /   (●)  (●)  \     ̄:::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄    .   >     <
  |      (__人__)     |   : ::::::l:::::::::l  \/   !::::::::::|:::::::::   .   |      |
  \     ` ⌒´   ,/    ::::::::l:/ヽ:ヽ__    __/:/\:|::::::::  ....    |      |
 /     ー‐    \     :::::::‘:::::::::::o:ヽ`  ´/::::::::┌──     │     │
                    :::::::::::::::::::::::::::ヽー/::::::::::: l:::::::::::::::l    │     │

三人の顔が闇からうかびあがった。



543 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:48:06.12 ID:SLlUWnIo


    ,rn    / ̄ ̄\
   r「l l h. / ノ  ヽ  \
   | 、. !j | ( ●) (●) |
   ゝ .f, |   (__人__)  |     「誰もきませんよ。伯庵さん」
   |  |  |  ` ⌒ ´  |
   ,」  L_ |       |
   ヾー‐'|  ヽ      /
   |   じ_,,ゝ    (,_
   \   ´ `ー-一´`ヽ
    \         , |
     │         |  l




             _,,..........,,,,_
            ,.z.!゙ ||  ||  ||  ||`,
            ((~||  ||  ||  ||  || |
.            l ||  ||  ||  ||  || |
          | ||  ||  ||  ||  || |
          | ||  ||  ||  ||  || |
          |'''。'"´ ̄ ̄ ̄o ̄ ゙̄|
          ,''l.T:/´  ̄ ̄ `'" ̄ `|
             !::| | /`ヽ、,,_   _,.=ヘ|      「やらない夫さんでしたか」
           !ヽ!.l  ',´('7`   { エi` |
         | 9.l !    ̄   l ̄ .|
         !`ーl.l         _.j   |
          ,'::::::::l ',   〃____ ', ,'
         ,':::::::/  ヽ  ''      './l
.          ゞ:/ヽ    \   .;;;. /::ノ
        __/ヽ   ヽ.     `~リ~ |ヾ




 /::::::::::::::,、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
./::::::::::::::/ ` ̄ ` ‐ー─一'´ ̄`ヽ::リ 
:::::::::/レ'´⌒ヽ=============<`Y
::::::/.:/{:::f三三三三ニ}'⌒ヽ三三三三}
:::/.:./゙ハ{三三三三ノ  /|ヽ.三三三|
/:.:./:/  `ー─一'´    `´ `ー一'´|        「君たち二人も」
.::r-〈      / ,.-==ァ ヾ==-、ヘ   !   
//ヽ.!     /r'´  ,. -──-、``゙ヽ ト,
ヽ!{ゝi     /   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i  ', //
 ',ヽ.ヽ.  /     {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!  V/
  ',てハ /      ヽ.___.ノ   /.′
  ヽ.{ハヽ        二 _   /.′
.   \ヾ;\ト、  ,. '´::::::::::::::`V::::\__
    |::', \:::::`´::::::::::::::::::::::::::::::,.-‐'ヽ\

三人は互いに挨拶を交わして礼をした。



544 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:49:57.36 ID:SLlUWnIo

             r'ri'ri‐ri'‐ri‐r==、
             | || || || || ||. ゚l|
             | || || || || || l|
              [二 ゚ 二二二二]
              l! ,__  ___ 、 ll  !
             li.iケ} ´lケ7 |lr.、|      「あなたがやったんですか?」
             l.l  !_    |lソ |
              ゝ、f==ヽ /l  ノ
           __/rヾ、-、_/ l<
          / ゞ=彳~゙l!≧  l ヽ、
         / 、    ll 、. l!ヽ   |  ! \   
        /   ヽ,  ll ヽl!. ヽ !  |  l'}、 
       /   `ヽ fノ  fj   ヽl   !  |i ヽ 
       l      \  ヽ   l!  |  |' ヽ 




                        -、ー- 、
                    _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._
                     ,.>          <`     
                    ∠.._        ,     ヽ    
    ペコリ          .  /    , ,ィ ,ハ ト、    l   
                    /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |   
                    レ'レf Y|==;=  =;==|f^!l        「わたしではありません。この二人です」
       ____.          !6|| ` ̄ "||`  ̄´ ||6|!     
     /      \          ゙yl、   、|レ   |y'      
    / ─    ─ \        _,,ハ.ト.` ̄ ̄ ̄´ ,イ/\_    
  /   (●)  (●)  \     ̄:::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄  
  |      (__人__)     |   : ::::::l:::::::::l  \/   !::::::::::|::::::::: 
  \     ` ⌒´   ,/    ::::::::l:/ヽ:ヽ__    __/:/\:|:::::::: 
 /     ー‐    \     :::::::‘:::::::::::o:ヽ`  ´/::::::::┌── 
                    :::::::::::::::::::::::::::ヽー/::::::::::: l:::::::::::::::l

やらない夫は、伯庵に事情を説明した。



545 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:52:10.66 ID:SLlUWnIo


                 / ̄ ̄\
               / _ノ    .\     
               | ( ●) (●) |.     
              . |   (__人__)  |  _,_,_,
                |   ` ⌒´  |, ト-=y  丶
              .  |         }  ヽ `i, ̄‐^l       「あなたは危うく二百人を殺すところだった。
              .  ヽ        }   ヾ~ `  i,
                 ヽ     ノ _   ヽ、   ;i,
                ,,_,i     y,ソト,,__  ヽ、   ;i,     いや、今からでも殺すことになるかもしれない」
               ,/r-'"j  / / ii, `ヽ、-x,,゜r  ;i
            ,,/'/__.L、    /ヾ、"i   `ヽ `;i  i,
          ,/  /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i     `、'i   iヽ、
         _,) ヽ "   ネメ、_ii"~        _Yri   l, ヽ、
        _,,,>t 、ヾ、    ゞ;;/         /  ,¬    V⌒l
       ,y`;,,__   ,i     /ii'         / r-/|    l l
    _/^,,,  ヘ  l    /iil        /  l"v' y     }  l
 v=4⌒ヽ、 j  --,,,if   /iii|       ,,  〈-ヘ_,、 <、    /  i|




                                            _, -‐
                                       _, -‐  ̄ ‐=ニ=-
              / ̄ ̄ ̄\           _, -‐  ̄‐=ニ二ニ=- _, -‐  ̄
             /         ヽ        ,~'_, -‐  ̄`ー-----― '
            /         丶    _,~'_ッ'-
            |     _ノ  ( ●)  .厂
            i     ( ●)  !  .⊃       「あなたにしては今回は間違っていた。
             |       (__人_) /〉
           /∧     ,.<))/´二//⊃
         / : | ヽ  / /  '‐、二ニ⊃`        龍造寺を利用するのも、多久さまに助力を願うのも」
     , -‐'´: : : : :l   丶l    ´ヽ〉: : : : \
    /: : : : : : : : :|  /_/    __人〉|: : : : :|
   「ヾ: : : : : : : : : :l_/:_/ヽ.   /´     | : : : : :|
  〈\ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ー'〉 |_| |: : : : :|
   !: : :ミヽ: : :/ `y′.: ',ゝ、_/     l: : : : : :|
   ! ⌒ヽ: : : :.ヾ/: ://: : : :|      l: : : : : :|




546 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:53:36.72 ID:SLlUWnIo

        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |                「多久さまが本気であなたに手を貸すとお思いでしたか?
     . |:::::::::::     |
       |::::::::::::::    |          ....,:::´, .  署名人の名簿さえ手に入れば、もう用済みだ」
     .  |::::::::::::::    }  ふー     ....:::,,  ..
     .  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
        /:::::::::::: く         ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´




            ,r'7'7'フヽ、
         / / / / ,r-、i
         _/_/_/_/ /  l|
      __/_o__o__  ̄``i
      {,、r‐'"´<||: : : : : ̄:゙、
      ,' ,,r―ヾ||:: : : : : : : :',
.     { イけフ  .||f^l: : : : : : :',
.     /   ̄   ||_リ: : : : : : : ',
    〈、      ll |:: : : : : : : : :}         「ええ、わかっていました。だから名簿は2通つくりました」
      |―‐ヽ 〃 l: : : : : : : : /
        l    〃=.、ヽ、_:__:__:ノ
      ├π'"タ=-′/::::::::::::>、
      ′`ラi|   /::::::::::::/   `ヽ、
       //!l|l   /:::::::::::/      `ヽ、
    / /::ll || /:::::::::::/  /´       \
   /  /::::ll 0./:::::::::::/   l l        ヽ
   /   /:::::ll /:::::::::::/   l.l          
  /  /:::::::ll /:::::::::::/     ll
  /  ,':::::::::0/:::::::::::/       l
 /   l:::::::::|/:::::::::::/       l




547 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:54:50.11 ID:SLlUWnIo

             ____
            /     \
              /         ヽ
          lノ   ヽ、_    l
         ( ⌒) ( ⌒ )     l
         ( _ 人 __ )    l        「さすがですね。でも、その名簿は使わせません。
            ( ` ⌒  ´      !
          ヽ           l         あくまでも使おうとすると、たちまち閻魔の元へと向かう名簿になります」
           {            l
           ヽ           l
            |  / ̄ ̄ ̄ ̄i
             j/  / ヽ ̄ ̄|
           /   /   ヽ   |
          /   / /    ',  l
         j   / //       ', ヽ
        厂    ///        ', ∧
       ,′   ///{  /     V/∧


伯庵の喉仏が大きく上下した。


    〈、      ll |:: : : : : : : : :}
      |―‐ヽ 〃 l: : : : : : : : /
        l    〃=.、ヽ、_:__:__:ノ
      ├π'"タ=-′/::::::::::::>、
 ゴクリ  ′`ラi|   /::::::::::::/   `ヽ、
       //!l|l   /:::::::::::/      `ヽ、




548 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:56:08.95 ID:SLlUWnIo

                ̄    、
            ´          \
     /                ヽ
      /           、_  ヽ
    '               ` 、ヽ
    l              ,‐-,.._ ゞ
.   l              l 弋心 l        「二百人の屍から離れた怨霊はどこへ向かうんでしょうね。
.    l              冫.ー く
   l               l    ノ!
   l               `ー‐ f r'        教えてください、伯庵さん。
   l                  ノ'
   !                     /
   ,'                   /          あなたにはその責任があるのですから」
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./




549 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:57:46.04 ID:SLlUWnIo

          ______ 
         r〃〃〃 f7⌒ろ)
          l∥∥∥ ||   f灯
           |∥∥∥ ||   | |
           |儿儿儿._」?⊥厶 
          〔__o____o_≦ト、
.          「⌒ヽノ   ヽ|l __  ヽ 
         |ヘ、 rノ¬、 l「r,ヽ  i
.          l ー| `ー'  ||、_八 | 
          l │     ll  〃V
           、{`―-ヽ ,〃 〃  \ 
           __\ rテ ノ´ 〃   / ー- 、
.          ,ィ(⊆≧リ≦⊇)〃   /     rク\
.       /   | ̄r少}¨ ̄〃   /    /′ ヽ
      〃 l   |  l| | l| 〃    /     /    └ヽ
     /   l  |l | |l/″   /      !  厂    \
    く,  Y   ! l」fレト!    /       | /        1
    丿  |   | 丿} じ’  /      | /         |
   /     l   | `¨      /      レ′        |




ス・・・・・・       ,. -‐- ..__
        _,. -=彡‐ '´ ̄´   ̄ ` ─
      /ニ´- ´  ___.
====ー--‐=ニノ   \
     '、  ` ̄`ヽj___  `丶..___
      (ゝ-──'   ‐'`)
       `ヽ‐----─ '´`)'"ノ    ,.--
        ゝ-r- ..___.,/,/─--‐'"
          ヽ-─--'′


伯庵は吉之助から一通の名簿を受け取ると、自分の懐から名簿を取り出してやらない夫に差し出した。


550 :1 [saga]:2009/07/25(土) 20:59:28.06 ID:SLlUWnIo

   / ̄ ̄\
  /ヽ、_    \
. ((● )     |
. (ノ、__)      |
 .|⌒´       |
.  |        |       「焼いてくれ」
.  ヽ      /
   ヽ     /
   .>    <
   |     |
    |     |




:::::::::::::::::::::::........ . . .      (:. ,:.     . . . .......:::::::::
:::::::::::::::::::::........ . . .     .:从,)ノ':.:,    . . . .......:::::::::
::::::::::::::::::........ . . .    ,;;'人,,ノ;ノヾ;,.,    . . . .......:::::::::
:::::::::::::::.......パチパチ;,、 ,;ノノ .:;.(. ,.( ,      . . . .......:::::::
:::::::::::::....... . . .  ,、 ,.:;(゙:  ,.:.人:. ヾ,、 (.  . . . .......:::::
::::::::::::....... . . . ,ノ (,.ノ,、ヾ , .,;ノ (;. (:,  ,):.  . . . .......:::
:::::::::::::....... . . .( ,;. ,:ノヾ; . ,;) ,、 ヽ;,:.;):.从;.,  . .パチパチ:
:::::::::::::::....... . . .,):.      , 从ヾ;. '',人ヾ,´:.   . . .:::::
         γ二ヽヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. ,.( ,    . . .......:::::::
         (;;,);;)ll .l;;;;;;[>-∩:. ヾ,、 (.  . .......:::::
         ゞ二ソノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(;. (:,  ,):. . .......:::
         γ二 ,.:.人:. ヾ;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ;,:.;):.从;.,  ......::::
         (;;,);;)ll .l;;;;;;[>-∩ヾ;. '',人ヾ,´:.  . .:::::_
         ゞ二ソノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ;;;;;;;;;;;ノノ


杢之助が松明の灯りの中にくべると、3人は名簿が灰になるまでずっと見続けた。


551 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:01:53.10 ID:SLlUWnIo

        / ̄ ̄\
      /   _ノ  \
      |    ( ●)(●)     /
.      |     (__人__)     |   r―
       |     ` ⌒´ノ     r'  _ノ
.        |         }       |   l
.       ヽ        }     ) ノ        「伯庵さん、今度やるときはね、誰かを巻き込まないでください」
     /ノヘヽ     ノミヽ  丿 (
    片、 i | ヽ/ヽrフ |´ l/.| / _ノ
    }: `l   ト^ー┘ハj .丿 |,ッ´
.    ハ      ヽ   〉  r-//
   /.: ヽ iミヽ   ハ  {二. ヽ
   人-、 ∧::.     |.   ト- /iァ
.  〈_ン>_ }〈:::     く  介、_ノ!
  }:./-ィ.V ‐'     /   弋_ン
  ヽ:./、::. \へ  `ー子‐′〈




         / ̄ ̄\
       /   ヽ_  \
       |    (⌒ )(⌒)
      . |     (__人__)
        |     ` ⌒´ノ          「ここにいる全員はね、どういうわけか、あなたのことが大好きなんですよ。
      .  |         }
      .  ヽ        }
         ヽ      ノ
      _,,,,ノ|、 ̄//// \、
  _,,..r''''"/ | \`'/  /  |  ̄`''ー-、
  /     /  |  /\  / /    / ヽ
 ノ |  > |/)::::/\/ \   ノ /}
 {   | {   | ,r":::ヽ /   /  / // ハ




552 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:05:21.27 ID:SLlUWnIo


       ,.=,'´     ヽ::      \     ...
        / ?          ヽ.   .....
          |? ?       くヽ!    
         |? ?,?, ? 、  、 ヽ    
        |,? //! ∧  ト、  ト、|    
        」 _r'7ヘ_j/   >、!‐ヽ! .| !    
        |「f.k━zxヽ /xz━ァ冫、! |     .           _____
        ||ゞ| ` ̄ '"|.|ヽ ̄´/j〃ヽ!      .          /        \
        ゙=ヘ   、|」,   /=″      ...        /           \
         /| ∧ ゙ ̄ ̄ ̄ /         ...       /   , --、    .,.-- 、 \
          / .l/ ヽ  <7 /ヽ.         .     /    ., ーヽ   ,'. ー-、    \
      _/   \  ヽ./|  \        .    /      ( ● l    l ● )    \
     / |  /] |   ヽ' !    ∧      ...    |         `ー ノ    ヽ.ー '       |
 _,.-‐'´  | / о|     |ヽ  / |`ー- 、        |      '⌒(____人____)⌒`     |
       |/    |\    / Y \」     \      \         `ー--‐´        /
                          ....      \                  /




        _  、 lヽ
    ,. ''"~    ̄ `'' ヽ
    / ,-、     ,.-、 /
    l l  ` ー-''"  l /
    rlニ二=、__,,.:=ニユ'、
    l`!:::::::::::::! l :::::::: l' l
    ヽ!`ー''", l} ー.イノ              「きっと、あなたが今まで、たった一人で闘い続けて来たからでしょうね」
     l  /__ヽ /、
  __,,./ヽ  ー  / l ヽ、
-''" /  l `ー---'  l  ヽ`ヽ
  /   l  /{二}ヽ  l  ヽ
  〈 ./ l∨ / l  `'"l \ 〉
  /   l  /  l   l  \
  l    l  l   l  l   l:




553 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:06:34.87 ID:SLlUWnIo


             ___
         _, --'´ヾヽ ヽ,
         くく_,-,   ヾヽ ヽ、
         .ヽ<<  , -`_´,_,i
          ヽゝ`´,.,ィ;> ,,___ヽ         「ありがとうございます」
           〉´:::::||/ ´ くi!} ヽ、
       r-r-、/:::::i´`|l  ´"  ノ
        i  i:::::::::``Y|l  /-ーi          /i
       ;;;l`ーヽ;;;;、-‐'ヽ,ヾ、、_.ノ         / ヽ  
       ;;;l-//  \  〉し´ヾi)       /'    ヽ 
       ;;;// \  \´ ヾ、|l|      /'      i、
       ;i/     ヽ、. \  ヾ}     /'       .i,;
       ;|      ヾ、  \ ヽ,   ,|`  i    i  .|
       |        \   ヽ, ヽ  .l` .i .i    i i .l
       |         ヽ   ヽ. ! |` .i .i    i i .l
       ;|          \. ,、 | | !, l i_, -ー、/,//
       ;;|         、 `,! `' |  ヽi/ ゝiillノ 〉
       ;;|          ヽ、. \ .!   >,((i;r-ー '、 
       ;;;|           \ \rゝ、,i 〉--ー-〈
        |  |  i: : : : l;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ            




ー、_ミヽ`ーミ∨´ ̄`ヾ三三三三三三≧、`ー、_
ミヽミヽヽニミl___,._   `ヾ三三三三三三>‐'"
r‐、ミヽ-'"\¨ ̄\\    `ヾニ-‐'" ̄/
fヽヾー--、_,.-、_\\            {
<<} }/ ̄`ー、三二ニニ≧=、__,.-≠'〉
ノノ}/      lllニニニニニヾ三少-`ニニL
,.ィ lll      lllニニニニニ/  lllニニニ//゙
┐lll        ゞ、三三三,/  l lliニニニ//
、,.ィll         ` ̄ ̄ ̄´   l lゞニz≠
  ll/|      /       .l l_ /
  lミ|     /       ___>         「ひとつ、頼みがある」
  V/l|i    / k三三三ミ__{三¨7
  V/A  ./  \___,,..二厂 /
\  ∨∧'   `ヽ、_,.=-'' /
  \ \/\     _,.-==-、〈
    \ `ヽ、ヽ-=ニ三三三ム
     \   `ー、辷ニ三三三ノ




554 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:08:08.60 ID:SLlUWnIo


            _─-、 -‐;z.__
        > ` " ゙  <
       / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\
         l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
         | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N
        ! r,コ| =。=  ,。==ハリ
        | |ヒ.j|   ̄ r_ \7
       j `ァヘ  ──‐:7′          「なんですか」
.     _/∨ :::\  ̄ 人
  -‐'''"´ |.  ヽ.  ::::`:.イ  |`''‐- 、.._
        |   \  :::/  |     .ハ
.        |   ,ヘ 〉  |へ. |     l. l
        l_/  ゚〈ー‐'|   ヽ!   │ |
           |::::::|   「 ̄ ̄| |   |




               ,. ──‐ァ
            }::::::::::::::::::}
              〈::::弋_ハ__フ
            ノ:::::、__,::/
          _,.ィ'{\:二/`ー─‐ -、     
       _,.-‐'´:::/:::l ./ヘ. |::::\::::::::::::l
     /´:::::::::::::く::::::ヽ/}:〈.〉::::::´::::::::::::::〉         「この刀は、我が主、龍造寺政家公から頂いたもの。
     / :::::\:::::::::::::::::::∨:レ':::::::::::::::::/:/
    ,ゝ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::`7
    冫〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::: l
   /.:::::::::::/`ヽ;:::::::::::::::o::::::::::::{ヘ::::::::: i          私と立ち会いたまえ。
 /.::::::::::/    Y::::::::::::::::::::::::::| .}:::::::: i         亡き殿の無念を果たしたい」
/.::::::::::::::<__       }:::::::::::::o:::::::::::.〉 {:::::::.. i
::::::::::::::´::::::: ̄`ー‐く:::::::::::::::::::::::::.:.:.\}::::: .i
`ヽ . __::::::::::::::::::::::).:.:.:.:.::o.:.:.:.:.:.:.:.:.\:  .i
       `` ーァ.:.:::::::::::::::::/\:::::::::.... >:. l
         /´:::::::::::::.:.:.:/::::::::\.:.:./〉:::.. .i
          〈_:::::::::::::::.:.:.:{::::::/:::::::∨/}ヘ::. l
         ``T:ー─':::.:.:{ヽ;::::::::.:.:.   Y´\
              |.:.::::::::::.:.:.:|  \::::::.:.:  ヽ}ヽ.}
             |.:::::::::::.:.:..l    Y:::::....   ∨'
             |.:::::::::::.:.: l    ヽ::::::.:.:.:.:.:.:ヽ
             |.:::::::::::.:. {      \::.:.:.:.:.:.: \




555 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:09:36.98 ID:SLlUWnIo


        __
      /    \
    /        .\
   /           \               「ここはやる夫の番だお」
   |:::::::::         :::::|       バッ
   \:::::::      :::::::::/      ∩
  ,. -‐'´:::::::    ::::`⌒ ̄ ̄, ̄ ̄〆´ )
  ノ :::::::::::::::      :::::::.,__゛___、r  ソ


杢之助が前に出ようとすると、やる夫は制止した。


                スチャ    / ̄ ̄\   ┌┐
                      /ノ     \ .| | | ,r-、__  ____,r‐''7´7
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/(● )        \.└フ   i ̄`''´r--っ二>
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_人___)           |┌<   r-ニ'''''/ f'''´ /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \           /._| lニ;l_,f-、~`ヾ   /
                        >         '"  ` ̄      /´
                   ,/'"~´/                  /
                   /   /            , -‐‐‐ ~´
                  〈   l            r~´

「やる夫の刀は鍋島ではなく、百姓の願いが詰まった刀だお。
そいつに裁を下してもらうのが一番いいお」



556 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:10:35.19 ID:SLlUWnIo

二人は互いににじり寄っていく。

                               ......|
                 ___           .|
                /:::::::::::::::::\        ......|         ∠二_ヽ
               / :::::::::::::::::::::::::::ヽ、      .....|        l´>,へ`lト  ジャキ!
              _ト、/^\ _/^\:::i         |       ,/ /:::.::|ラ ',
             / r=ト、二ヽ_,._二〈::f \      .|      /  ./:.::.::.| | ',
         /    t }lハ:::::::::/^i::::::::::::}イ}  \   .....|    /;   /.::.:::.::| |  ',____
      __ /    / `i:l `7´ | `┬ 'li´      \  ...|   ./::::::':;..  i'::.:...::.::| | /\  /\
    /         |   ヾ、/ -_´_7 〃         |  |   /'::;:::::::::::'::,l!.:::.:::.:..:l! /( ●)  (●)\
    /           l    \_ ー-r_/ ̄ ̄ヽ、    ノ ....|  ;!  '::;::::::::::::l:.:.:....:...:.l!. :::::⌒(__人__)⌒:::::\
   {          /^ ̄\ヾ-(_ i_/ __  {  / <    |  l.   ''::;;/\:.::.:..:.:.i!.   |r┬-|       |
   }      `、 /  ヽ \7   >ヘ_/__   |_/ r'   |  |:.:..  /   \:::.:.:.:!.   ` ー'´     /
    >      /  \  \∧ /ヽ_Y´    |    |    |  :!::::./      . \::.::゙:、    /   i
  ヽ: : : : :/  、  l\/ノ}:::{: : : i_     |: : :|    |   ゙く          \:.:.゙:、 (⌒)   ./
  /: : :./\/   Yー' / /:::::l: : : : : : 〉   「\ |  ......| .   ` 、          \::゙:.、ノ ~.レ-r┐
. /:..:..:/l/   __ノ  ̄´.. /::::::::|..:..:..: ,-{\   | l i>  ....|      `゙ ‐-  .,,__   _,,.>__ | .| ト、
./.:.:./:.:ヽ_/|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l::::::::: |:.:.:.:.:.l | 〈\」∧     .|               ̄〈 ̄   `-Lλ_レ
                                                   ̄`ー‐---‐




557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:11:28.99 ID:exu7Sa6o
…刀構えろよww


558 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:12:33.71 ID:SLlUWnIo



             , '
             〆
           //                       _,,,....-::::,,..-;:'
           ノ /                  _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
          /  i                   _,.-'^ "              ̄=.、".
          ,i  |i                  -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
         ,'  |i                 >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
         i|   |i                :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
        i|   .|i               /  彡  .       -ミ、         ミ   `,;:"
        |    .i、              /〆"           \       `i       丶
        ゝ     i、                            丶      |i     +   +
     '   i|      ゝ                             ミ     .ミ
         .i|      丶                            |     |l    /  +
         .i|       \           ギィンッ           .i|    |i      ´
          .i|        丶   .                      .i|    |i  ゞ
          .i|        丶丶、、,,                   i|    |i  ´`  +
           i|         \ゞ`                   j|    ,/  '  /
            i|、       `\ 、、,                 .i|   ,/;:";:|;,/×
             ゝ       `丶`\ゞ                i|   ,/";:`, 、 丶
               \  ,.   ミ\丶 `               i|  ,/`,;:ノ`,
                 `;丶\丶  、`丶              .j|  /;`,;:+
                       \ 丶              / ./+``
                           \            ././  ,'
                                       /"`;丶
                                     / `,
                                     '
                                  /    ゞ




559 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:13:32.81 ID:SLlUWnIo


                              
                            ___
                           /:::::::::/ : ; ヽ
                            /:::::::::/ : ; /
                          ./:::::::::/ : : /
                         ./:::::::::/ : : /
                         ./:::::::::/: :: ./
                        /:::::::::/: : : ./
                  _  _ /‐-.、/: : : /
                 ./-―--――--`、 、ヽ/
                 ヽ_:::::::::::::_-―-::、:::::::丶丶_
                   ̄ 、_:r=‐-:::、:::::7::::`‐-丶
                 _  -‐' ´   ` 、:::7::::::::::::::::::)
     __.....--、   _  -‐ ´    -一  丶、 `ヽ ̄  ̄
---‐' ´::::::::ム-‐`' ´            、  ` .、 l
::::::::::::::::::::::/                  \  l'
::::::::::::::::::::/                 、  \ノ
:::::::::::::::::::l                   \, 1
:::::::::::::::::::l    ‐-、         -‐丶__  〉'
::::::::::::::::::::',,...::'´:::::::::l`  ‐-‐ 7´<>:::::::/、__ノ
::::::::::::::::::::::',:::::::::::::::/     /:::::::::::::::::::/
::::::::::::::::::::::::丶::::::ノ     /:::<>::::::/

吉之助の刀は真ん中から折れてはじけ跳んだ。



560 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:14:54.88 ID:SLlUWnIo

        _  、 lヽ
    ,. ''"~    ̄ `'' ヽ
    / ,-、     ,.-、 /
    l l  ` ー-''"  l /
    rlニ二=、__,,.:=ニユ'、
    l`!:::::::::::::! l :::::::: l' l
    ヽ!`ー''", l} ー.イノ       「これで終わりました……」
     l  /__ヽ /、
  __,,./ヽ  ー  / l ヽ、
-''" /  l `ー---'  l  ヽ`ヽ
  /   l  /{二}ヽ  l  ヽ
  〈 ./ l∨ / l  `'"l \ 〉
  /   l  /  l   l  \
  l    l  l   l  l   l:




        _ ___
   _,.--‐'´:::::r、_:::::::::::`ヽ
  {:::::::::::::::/__ く三三ニ=〉
.  r':::r-‐'´/_,.r=\r'´Y=}
  `>-r≦::::::/   .{! }=|
   {::::::}ヾ--‐'    j}_/.Y
.   `ノ  ,,,,,,,,`丶 /}.  {|
    ゝ-─‐‐ノ //   i|_,.、      「でもね、なんだか体が軽くなった気がするんです。
.      }  ̄ ̄ // _,.-‐'´:::::|
 .__└==='´/'´::::::_,.-‐'"|
'´ .......`ヽ ̄ ̄ ̄`‐'´:::::::::::::::      正直、私なんかには龍造寺を背負うには荷が重過ぎた」
 ..::::::::::::::::.\.::::::::::::::::::::::::::::::::
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
l ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ}ヽヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::}j ヾ Y::::::::::/:::/::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::_,ノ:::/:::::::::::::::::::::::/:
::::::::::::::_〈__,.-'´:::::::::::::::::::::/::::




561 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:16:23.73 ID:SLlUWnIo




   (⌒ 、    .. . ... :. .:.:.:.: .: .... ..:.:.:.:..       .:.:.:.. ..  .. .... .:.:.:...
 (     ヽ⌒ヽ 、            /   / .. .:.:.:..: .:.:.:.. ....:.:...
(             ) ... :. .:.:.:.: .: ..   ___┐     /     /ヽ
          `ヽ         /  |´            , へ
  , ⌒ヽ . .. :. .:.:.:.: .: .... .:.:.:. . |___/    / . ... ..   |   |  .. .... .. .:.:.:.
 (    '               /       ./       ヽノ
  ゝ     `ヽ          / .... .:.:.:.:.:... / .:.:.:..:.:. ..   | . ......  .. .     こうして、寛永15年の伯庵騒動は終わった。
(⌒         ... .... . /... :. .:.:. ..     /         |
        .:.:.... .... /         /  .... .:.:.:. . ..  | ... :. .:.:.:.: .: ....
   .. .... .. .:.:.:..: /           / . .....:.:.:.:.:.:.:.. ...  |     . .. ...:.:.
.. ..... .. ..:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:... ......  .. .... ..                 i
         /       (⌒ 、   .. .... ..  .:.:.:..: .:.:...  , ⌒ヽ . :. .:.:...
  . .. .... .. .:.:.:..: .:.. ... (     ヽ⌒ヽ 、         (      Y⌒ ヽ




562 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:18:04.89 ID:SLlUWnIo


            ,r'7'7'フヽ、
         / / / / ,r-、i
         _/_/_/_/ /  l|
      __/_o__o__  ̄``i
      {,、r‐'"´<||: : : : : ̄:゙、
      ,' ,,r―ヾ||:: : : : : : : :',          伯庵は、江戸に戻っても、龍造寺再興の訴えは続けた。
.     { イけフ  .||f^l: : : : : : :',
.     /   ̄   ||_リ: : : : : : : ',         やらない夫に言ったとおり、生涯をかけて弱者の力を試すつもりだったのだろう。
    〈、      ll |:: : : : : : : : :}
      |―‐ヽ 〃 l: : : : : : : : /         4年後の寛永19年(1642年)8月29日、江戸を追われて、
        l    〃=.、ヽ、_:__:__:ノ          会津藩保科正之に預かりの身となった。
      ├π'"タ=-′/::::::::::::>、
      ′`ラi|   /::::::::::::/   `ヽ、
       //!l|l   /:::::::::::/      `ヽ、   以後、会津の地ですごし、寛文6年(1666年)で生涯を終えた。
    / /::ll || /:::::::::::/  /´       \
   /  /::::ll 0./:::::::::::/   l l        ヽ   
   /   /:::::ll /:::::::::::/   l.l          
  /  /:::::::ll /:::::::::::/     ll          伯庵の一族は、息子の龍造寺庄之助が会津藩士となり、子孫は幕末に続いた。
  /  ,':::::::::0/:::::::::::/       l
 /   l:::::::::|/:::::::::::/       l




563 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:20:19.19 ID:SLlUWnIo


ー、_ミヽ`ーミ∨´ ̄`ヾ三三三三三三≧、`ー、_
ミヽミヽヽニミl___,._   `ヾ三三三三三三>‐'"
r‐、ミヽ-'"\¨ ̄\\    `ヾニ-‐'" ̄/
fヽヾー--、_,.-、_\\            {
<<} }/ ̄`ー、三二ニニ≧=、__,.-≠'〉
ノノ}/      lllニニニニニヾ三少-`ニニL
,.ィ lll      lllニニニニニ/  lllニニニ//゙
┐lll        ゞ、三三三,/  l lliニニニ//        志田吉之助はその後も飄々とした人生を選んだ。
、,.ィll         ` ̄ ̄ ̄´   l lゞニz≠
  ll/|      /       .l l_ /
  lミ|     /       ___>           後のことである。
  V/l|i    / k三三三ミ__{三¨7
  V/A  ./  \___,,..二厂 /
\  ∨∧'   `ヽ、_,.=-'' /
  \ \/\     _,.-==-、〈
    \ `ヽ、ヽ-=ニ三三三ム
     \   `ー、辷ニ三三三ノ




(聞書8の68)

勝茂の死後、多久美作は次代の光茂公に家臣が仕えるための相談にやってきた。

.     l~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l
    l   , '⌒゙'''ー-----‐ ''⌒ヽ、  |
    |  /::    ` ー--‐ '´   ヽ、 |
     | ./::    ` ー----‐ ''´   ヽ│
     | レー- 、.._        _,,. -‐.、.| |
     | | ̄``''‐ .二ll   ll二 -‐''" ̄| |
    r‐、|:: ===。=~   l=。=== | r‐、
.   |l^|.|:: ` ー--‐1::   l ー--‐ ´ |.|、l l     「勝茂公の遺命を守るため、やることを書き出してみたんだがどうであろう?」
    !l._||:::  ` ー-‐l:::    lー-‐ '   ||ノ,リ
   ヽ.|!: / , 一' l:::    l ー 、ヽ. |!ノ
    / | /   └‐^ー^‐┘   .ヽ. | ヽ.
   / │.!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  | |  ヽ.
‐'''~|.  | |      ー─‐       |   |~`ー-
.   !   ト 、 ,.. -─rr─‐rr‐┬- 、, イ.   |
  |.   |r''´        __  ̄,ノ /|   |
  |    l ''  ,r=ニ二「~|    ̄./ .|.    |
  |.   |  ⌒   " | !~`'''‐-,、  .|     |




564 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:21:36.80 ID:SLlUWnIo

                     ,.-‐' ´`´ ̄  ̄ ̄ ̄`´``丶、
                    / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽヽ
                     ノ /:::r、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧:::ハ
                     {==‐./  `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::/ {=ニ}       
                      |三三> :::  `丶 、__,.-‐'´  ___|=ヲ    
                      |三=| .卞===、 :::、;;;;;;;,:::::::::_,.-'7/|={     
                   Y´ヘニニ===ニ≧=====≦ニ====ァ::}       
                  {/ヾl. Y:::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::://'}      「あなたは人並みはずれた家老かと思ってましたが、
                  ヽ. (| ヽ、__/|::|ヽ、__ノ /イ       何も役に立たない家老ですな」
                _,. -'´ヘ .j  ,. --':::::  }::{ :::::ヽ__ 、 /く__
          _,.. --‐ '"´   ..:::::}ハ. ト、‐==='ヽ='ヾ=‐=イ /|   \
   _,.-- ‐‐'"´     ...:::::::::::::::::::|::ヘ \/ ̄| ̄| ̄|´∨ / }:::::::....   `丶 _
_,.- '´      ....:::::::::::::::::::::::::::::::_,.-‐、ヘ  ヽ、._|_|_|ノ / l::::::::::::::::::......   ``丶、
    ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  -‐`ヽ、. ヾニ===ニ/ ./{  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::......`` ‐-- 、
..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒`´ .r...'´ r‐,ニヽ´::::::::::::::::`//  .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ       ゝ、`´  ノ=ー──‐'´   |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ´ ヾ、     ヾ:`7:::::::ヽ二、:::〉/   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::/、     \      ト人     ノ:/ \ ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::ノ   ヾ、.    `ヽ、-‐'j:ノ 〉``¨´‐イ   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::




              _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,___
             ./=--- 、ヾい| | | / / -─ 、三、
             l三!      ̄ ̄ ̄     ヾE|
             !彡  -- 、 ─── ,─    lミ!
            .F!/\ ̄\三三三/ ̄_, ヘ ',ミ!
            F!´ `'-ニ、 、__    , -' - '"`'.ハ!
           , -l=!   二二、ノ   L二二_  F/、
           | f=E!  ニ‐-゚- 7    f ‐゚--‐ニ |;f_!l      「なにぃ!?どういうことだ」
           | |ソ!!  __二ニ,'    .! ニ二__  |kヒl!
           ヾ 、!;! -___/!     !\_- .!ノノ
             ̄| / __ L_  _!___ \ |''"
             /!.  / -──────--! .|、
            /::::!.  ヽ二二二ニニニ二ソ  /:ヽ
           /:::::::::ヽ、      ─      /:::::::|-、
      _,、-‐ '''"|::::::::::::|  ヽ、        ,  ' .!::::::::::|:::::::`"''- 、
_,,、-‐ '":::::::::::::::::::::|::::::::::::|\  ` ─── '"  /|::::::::::|::::::::::::::::::::::`"'''-




565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:22:40.90 ID:Rs7aXoMo
何だかんだで龍造寺として家を残したのか…


566 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:23:16.55 ID:SLlUWnIo


               ,. ──‐ァ
            }::::::::::::::::::}
              〈::::弋_ハ__フ
            ノ:::::、__,::/
          _,.ィ'{\:二/`ー─‐ -、     「家老とは、家臣たちが主君になつくように仕向けるものです。
       _,.-‐'´:::/:::l ./ヘ. |::::\::::::::::::l
     /´:::::::::::::く::::::ヽ/}:〈.〉::::::´::::::::::::::〉    
     / :::::\:::::::::::::::::::∨:レ':::::::::::::::::/:/    勝茂公が亡くなって日が浅いのに、今その遺命を記した書き付けを人に見せたら、
    ,ゝ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::`7   勝茂公を思いしのぶばかりで、新しい主君のことをかえりみなくなりますよ。
    冫〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::: l
   /.:::::::::::/`ヽ;:::::::::::::::o::::::::::::{ヘ::::::::: i
 /.::::::::::/    Y::::::::::::::::::::::::::| .}:::::::: i
/.::::::::::::::<__       }:::::::::::::o:::::::::::.〉 {:::::::.. i
::::::::::::::´::::::: ̄`ー‐く:::::::::::::::::::::::::.:.:.\}::::: .i
`ヽ . __::::::::::::::::::::::).:.:.:.:.::o.:.:.:.:.:.:.:.:.\:  .i
       `` ーァ.:.:::::::::::::::::/\:::::::::.... >:. l
         /´:::::::::::::.:.:.:/::::::::\.:.:./〉:::.. .i




ー、_ミヽ`ーミ∨´ ̄`ヾ三三三三三三≧、`ー、_
ミヽミヽヽニミl___,._   `ヾ三三三三三三>‐'"
r‐、ミヽ-'"\¨ ̄\\    `ヾニ-‐'" ̄/
fヽヾー--、_,.-、_\\            {
<<} }/ ̄`ー、三二ニニ≧=、__,.-≠'〉
ノノ}/      lllニニニニニヾ三少-`ニニL
,.ィ lll      lllニニニニニ/  lllニニニ//゙
┐lll        ゞ、三三三,/  l lliニニニ//    忠節ある家老のやることなら、その書き付けは、光茂公の発案ということにさせます。
、,.ィll         ` ̄ ̄ ̄´   l lゞニz≠
  ll/|      /       .l l_ /
  lミ|     /       ___>        そうやって人々に勝茂公を思いしのぶことができるのは、
  V/l|i    / k三三三ミ__{三¨7         光茂公のおかげであることを思い知らせるのです。
  V/A  ./  \___,,..二厂 /
\  ∨∧'   `ヽ、_,.=-'' /
  \ \/\     _,.-==-、〈
    \ `ヽ、ヽ-=ニ三三三ム
     \   `ー、辷ニ三三三ノ




567 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:25:29.40 ID:SLlUWnIo


   _,.--‐'´:::::r、_:::::::::::`ヽ
  {:::::::::::::::/__ く三三ニ=〉
.  r':::r-‐'´/_,.r=\r'´Y=}
  `>-r≦::::::/   .{! }=|
   {::::::}ヾ--‐'    j}_/.Y
.   `ノ  ,,,,,,,,`丶 /}.  {|
    ゝ-─‐‐ノ //   i|_,.、       「そうすれば新たな主君にも、
.      }  ̄ ̄ // _,.-‐'´:::::|        人々は、さても前代に劣らぬ主君かな、と、なついていくものですよ」
 .__└==='´/'´::::::_,.-‐'"|
'´ .......`ヽ ̄ ̄ ̄`‐'´:::::::::::::::
 ..::::::::::::::::.\.::::::::::::::::::::::::::::::::
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
l ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ}ヽヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::}j ヾ Y::::::::::/:::/::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::_,ノ:::/:::::::::::::::::::::::/:




     ____________
    ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡|
     V~~''-山┴''''""~   ヾニニ彡|
     / 二ー―''二      ヾニニ┤
    <'-.,   ̄ ̄     _,,,..-‐、 〉ニニ|
   /"''-ニ,‐l   l`__ニ-‐'''""` /ニ二|
   | ===、!  `=====、  l =lべ=|
.   | `ー゚‐'/   `ー‐゚―'   l.=lへ|~|    「おっしゃるとおりだ。書状は破り捨てる」
    |`ー‐/    `ー――  H<,〉|=|
    |  /    、          l|__ノー|
.   | /`ー ~ ′   \   .|ヾ.ニ|ヽ
    |l 下王l王l王l王lヲ|   | ヾ_,| \
.     |    ≡         |   `l   \__
    !、           _,,..-'′ /l     | ~'''
‐''" ̄| `iー-..,,,_,,,,,....-‐'''"    /  |      |
 -―|  |\          /    |      |
    |   |  \      /      |      |




568 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:26:48.51 ID:SLlUWnIo


その後、一財を築いた吉之助は、龍造寺氏の安寧を祈願した龍泰寺に、山門を自費で寄贈した。


   )|i二二二二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ二二二二二二i|(
   /                                             ヽ、
.. /                                               .\
,@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@_@、
|,二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二,|
ロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロ
 ロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロニロ
.  \\ヽ筮ノ ̄ ̄| | ̄ ̄ヽ筮ノ    ||. 寺 泰 龍 . ||  ヽ筮ノ ̄ ̄| | ̄ ̄ヽ筮ノ//
..   \/_ヽ二二_二二/_ヽ_二二二二二二二二二二_/_ヽ二二_二二/_ヽ/
     |  :||||||||||||||||||||||||||  :|              .. ..|:  ||||||||||||||||||||||||||:  |
     |ロ |二二二二二二|ロ |                | ロ|二二二二二二| ロ|
     |  :|   ,.@==@、、.|  :|                |:  |         .|:  |
     |  :| .@∧_∧@. |  :|                |:  |. ∧_∧⌒ヽ,.|:  |
     |  :| ∩ ´∀`)ソ...|  :|                |:  | (・∀・ )風 )|:  |
     |  :| .ヽ    ヽ .|  :|                |:  |?⊂    )--' |:  |
     |  :|  (_)   ) . |  :|  .                |:  |  (   (_)  .|:  |
     |  :|||||||||i'^i|||||||||||||  :|                |:  |||||||||||||i^'i|||||||||:  |
     |ロ |二二|_.|二二二|ロ |.                  | ロ|二二二|._|二二| ロ|
     |  .||||||||||||||||||||||||||  .|.                 |:  ||||||||||||||||||||||||||:  |
    || ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄||              || ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄||
    || ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄||              || ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄||
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ちなみに、この龍泰寺には明治の元勲、大隈重信の墓がある。



569 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:27:44.73 ID:SLlUWnIo


                     ,.-‐' ´`´ ̄  ̄ ̄ ̄`´``丶、
                    / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽヽ
                     ノ /:::r、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧:::ハ
                     {==‐./  `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::/ {=ニ}       
                      |三三> :::  `丶 、__,.-‐'´  ___|=ヲ    
                      |三=| .卞===、 :::、;;;;;;;,:::::::::_,.-'7/|={     
                   Y´ヘニニ===ニ≧=====≦ニ====ァ::}       
                  {/ヾl. Y:::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::://'}
                  ヽ. (| ヽ、__/|::|ヽ、__ノ /イ
                _,. -'´ヘ .j  ,. --':::::  }::{ :::::ヽ__ 、 /く__
          _,.. --‐ '"´   ..:::::}ハ. ト、‐==='ヽ='ヾ=‐=イ /|   \
   _,.-- ‐‐'"´     ...:::::::::::::::::::|::ヘ \/ ̄| ̄| ̄|´∨ / }:::::::....   `丶 _
_,.- '´      ....:::::::::::::::::::::::::::::::_,.-‐、ヘ  ヽ、._|_|_|ノ / l::::::::::::::::::......   ``丶、
    ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  -‐`ヽ、. ヾニ===ニ/ ./{  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::......`` ‐-- 、
..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒`´ .r...'´ r‐,ニヽ´::::::::::::::::`//  .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ       ゝ、`´  ノ=ー──‐'´   |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ´ ヾ、     ヾ:`7:::::::ヽ二、:::〉/   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::/、     \      ト人     ノ:/ \ ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::ノ   ヾ、.    `ヽ、-‐'j:ノ 〉``¨´‐イ   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

一生を貪欲、臆病者の噂の陰にかくれて生涯を終えた。



570 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:29:04.16 ID:SLlUWnIo

勝茂をさんざん悩ませた閉門は、この年寛永十五年(1638年)十二月大晦日に赦免された。

           ,. '´ : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : :.`ー 、
        , '       ./ .::/               :∧
          /.:/ .::/ .::′.:::′l : : ::::::.: : : : : : :!::.:.: : : : : :.∧
        ./"/. : ::′.:::!: :.:::,l :| : : :::l::. 、:::.:.: : :|:::  : : : : : :∧
        .′.:.::| : :::;!: :::/.|.:∧: :.:::ト、:::|\:::.:.:|::::: !:::. : : : :∧
        |.:.:.:.:.:|.:.:/ !:.:/ |/  ゙、:.:l ゙、l  ヽ:.:lヽ: : |:::.:.:.:.:.: : ハ
        | ;!.:.:.:|::/ _|_'__l    ゙、|   l__゙L_ヽ::|::.:.:.:.:.: : : :|
        |/l :.:.:|ハ´ __、  、 .l ´ z___ `゙:|::.:.:.:.:.:|:.:l:.:!
        l l:ハ::l:::! ´_辷.」`  ゛    ´_辷_リ_   :|::. /|/:.:.ハ:′
            l |:!: !        !             ::|::./´!゙i:/ !
           !l:::!      .:;             :|:/i //
              ゙l: l       、            ::|'ノ/:/     「これで伊豆守の追求が……
             |ハ                ,‐-'.:/       済むわけないか……」
             ヽ               ./:.:.:/|′
                   ヽ    ´ ̄ ̄゛    ./!:.:/
                \     ゛     . :´ : :l'|′
                  |:\    . :'´: : :.::::|、
.                 r‐|  ` -''´ _... ‐ '"´ `、_
                  /| ` ‐、   _.ノ´ヽ     /:::\
             _,./ : :|  /  >´i    〉、 /::::::::::::::i-.._
         _. '´:/: : : :! .ハ.0l - !  /::::ヘ, '::::::::::::::::::::!::::::`: :- .._
      _... '´ : : : /: : : :.:|∧:::゙、|_i/:::/ /.:::::::::::::::: : : |:: : : : : : : :`: :- .._
  _... '"´: : : : : : :.:/: : : : :.:|  >'"´:::::`::'、 /::::::::: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : :`: :- .._




571 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:30:42.70 ID:SLlUWnIo


                  __,,,、,,   ,,、- 、
               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i´ ̄`'-、,   ,、-'''´` l: :::::ヘ!
           ∨ヘ i | --。--  ,  -。-- /::∧|
              !ヘ∨ゝ       .i     ∧ソ
            レヽi l       }     ∧ノ
               レヘ         /ノ
              ∨\  ´ ̄`  / ′       「次はいったいどんな手を打ってくることやら……」
             /i{  \  ` /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_
       _,..-.:":::::::/:::::::::::i   /;;ヘ__!入  l:::::::::\`::..、,,_
  _,..-.:":::::::::::::::::::::\:::/:|ヘ /`ヘ::::::::ソ´ヘ i::\::/::::::::::::`i:ー.,
 ,´ー-、::::::::::::::::::::::::::/:::::::::i    ∨:/    l::::::::\::::::::::::::i:::::::',
 l::::::::::::`::、::::::::::::::ヘ::::::::::::::::l     l::::i,   l::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::',
 l:::::::::::::::::::`:、:::;:::::::∨::::::::::::i    l;::::;l   i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i
 i:::::::::::::::::::::::::`ヘ::::::::∨:::::::::::l   l;:::::;i   l::::::::::::i:::::::::::l:i:::::::::l




572 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:31:39.50 ID:SLlUWnIo

<江戸 下目黒>

                    (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
                    //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
                   //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
                   //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
   二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
   //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
  //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
  //_/__//_/__//_/__//_|   |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
 ○====○====○====○===.|   |││││││││││││││││||  .||===○===○===○===○===○
                  |   |││││││││││││││││||  .||
                  |   |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
                  |   |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
  ___________|   |││││││││││││││││||   ||____________
  \/\/\/\/\/\|   |││││││││││││││││||   ||\/\/\/\/\/\/
  /\/\/\/\/\/|   |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
  """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""




573 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:33:29.75 ID:SLlUWnIo

                 , ィ_
              , -‐┘: : : : `丶_,.ィ
             /. : : : : : : : : : : : :〈
            、_{: /.!: : : : : : : : /. : ハ
            `イ: 从!: : : :{:ノイ^Vノl′
             ヘ、: l: : : ハ:从小      フンッ フンッ
              厶从从イミハ」
              {´      `Y
            _ ノ       {_
      ,.--‐ ´            ̄   ‐- 、
      ト   __      ______ __ ,イハ}
      {」}「r‐…‥=ミ、i____ノ/ ̄ ̄ ̄[ハ }くく /
       Yノ:ヘ:::::::::::::::::::「¨¨「::::::::::::::::::::::/.:{{  V               「又十郎、その剣は悪し」
       {:::::::::ハ::::::::::::::::}:::::{:::::::::::::::::::::::{:::::`='
      ,'.::::::::::::ト、:::::::::::, ‐‐ 、:::::::::::::::, イ:::::::::::!
      l::::::::::::::ハ二彡'´、` ミ二二 .イ:::::::::::}
      {:::::::::::,'  }    }      {:::::::::::j




574 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:35:34.77 ID:SLlUWnIo

            l、      , -‐─ー-、 、
            ヽ`ーー---´───-- \ヽ
          ,..:.':.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ)
        ///ヽ`ー-‐´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.):.:.ニ=-、
        {! /:.:./:.:.了 ̄/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.\
     ___ノ:.,..':.: .:./.:/:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ヽ
     ``ー-/:.:./:. /.: ./.:./ :./.:.:.:./ .:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ
       //:.:./:.: ./.:. ,':.:./ .:/:./:./ :.:.:.:.:. :./.:.:. :. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ`
      ´ /:.:./:.:.:./:.:.:.:.|:/i:.:/:/:./:.: .:.:. :./:. .:.:./ :.:.:. :.:.:.:.:.:.:i:.|
       l:.:/}:.∠_/厶|/|:.|:.,':.:.:.:.:.‐=ニ二ノl.:.i:.:.:. :./:.:.:.:.|l:|
       |/ |.:.|l:.l 才テf-≧l:.|:..!.:.:.:///}:.:.ノ|:.:.{:.:.:./:. |.:.:.i リ
       ` ヽ|l|:.|ゝト-イ`ミヽヽ:l:.:(==ノ≦≠l:.|:.',:.(:.:.:.i.:.:{
          ノノ| ` ̄¬´ `ヽゝィf戈テ于ミ|ノ|::..:.ヽ:.|:i:.ヽ_
         ´ `l      ,'   -K二‐ } 》/ ノ〉:.//ヽ--´      「あ……兄上っ!」
           ノ.!     /       ̄ー=ー'/.-‐'
          ´ri\    }         ノr'´:/
           }ヽ ヽ  t ̄`ヽ    , ':./ヽ:(
           / ヽヽ \  ̄`  , イ:ノ)イ   `
         /: : : : ヽヽ、`‐ ' ´ r‐´イ、
  , - ‐= ' ´: : : : : : : : ヽ//==//¨ : : : \
 ̄: : : : : : : : : : : : 〈〉 : : : //: : : : //〈〉: : : : : : `: : 、
: : : : : : : : : : : : : フ)}{(ト : //: : : : // 卅`: : : : : : : : : : `: ヽ、_
: : : : : : : : : : : : : ヽΨ/:〈〈: : : : :〈〈: :爻 : : : : : : : : : : : : : : : : >、
: : : : : : : : : : : : : : : : :| |: : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: :l

      【柳生宗矩の三男  柳生又十郎宗冬】



575 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:36:33.75 ID:SLlUWnIo


          /     ミ\ l| / /  \
         /  r≦三≧x ヽ| /⌒ヽ    ヽ
          '   / >一ー--ヽ厶ヘ   ト    }
        {   /イ             |  j|  /
        \ { {             |  / ノ ,イ
        |∧ヽ ー===ミメ、  j イ∠={ 弋|
        | ノ ノ 弋Itッ≧`ヾ f´くー、++ヽ  〉
        / / |    ̄ ´    |   } |- ´ノ .イ
         {  { 人        | ノノ ーイ }〉
       `ー勺lヽ         {     /| /
    _    |ーヘ| }     ,,.__,、     l l人
  / ,ィ |  丿 } }l   ‐'´ ---- `ヽ   j  ヽ   「`ヽ
 {_/| |/ ノ ノ|ヽ、     /^、     イ|l \\┤「`l
  |  | | / //|   \__ノ  \__/ | い、ヽ }|| |
  |  | |´ / //|    ヽ       /   | ヽ.\ノ| | |
  |  | |'´ //「 ̄ ̄`ー-、 ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄] \ヽ| | |

     【柳生宗矩の長男  柳生十兵衛三厳】


                            ひっそく
同年、柳生但馬守の長男、十兵衛が、長年の 逼塞 を解いて江戸へ姿を現した。




やる夫が葉隠武士になるようです  第13話  「犬死気違ひ」    了


原作  『葉隠』             山本常朝・田代陣基
     『死ぬことと見つけたり』   隆慶一郎



577 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:37:32.29 ID:SLlUWnIo

キャスト

やる夫        佐賀の浪人 
斎藤杢之助     常に死人たらんとするいくさ人        (赤木しげる『アカギ』)
お勇         杢之助の妻                   (翠星石『ローゼンメイデン』)
やる夫の犬     やる夫につきそう              . (シロ『クレヨンしんちゃん』)
斎藤用之助     故人。杢之助の父。したたかないくさ人 . (平井銀二『銀と金』)
中野将監      故人。やらない夫の父。忠義の人      (できる夫)
大野上那      大野兄弟の兄貴。騒がしい男        (カミナ『天元突破グレンラガン』)
野村源左衛門   浪人組                      (空条承太郎『ジョジョの奇妙な冒険第3部』)
道白         手明槍。黒土春に住む            (ランサー『fate/stay night』)
原田四郎左衛門  手明槍。武雄家の家来            (アーチャー『fate/stay night』)


【鍋島家】
中野やらない夫  勝茂近習。やる夫の友人 
鍋島直茂      佐賀藩藩祖。名君。突撃バカにして外交の達人  (涼宮ハルヒ『涼宮ハルヒの憂鬱』)
鍋島勝茂      初代佐賀藩主。剛毅                  (キョン『涼宮ハルヒの憂鬱』)
多久美作守    佐賀藩家老。老かい。                  (利根川『賭博黙示録カイジ』)
土山五郎衛門   江戸番役の側近                     (古泉一樹『涼宮ハルヒの憂鬱』)
小島三右衛門   伯庵への監視役。                    (村雨健児『鉄人28号』)


【龍造寺家】
慶尼       隆信の母。龍造寺の家名を守る          (佐々木『涼宮ハルヒの憂鬱』)
龍造寺政家    隆信の嫡男。NEET                 (ニート)
龍造寺高房    政家の嫡男。怨みをいだいて悶死する。     (幻夜『ジャイアントロボ 地球が静止する日』)
伯庵        高房の庶子。幕府に龍造寺再興の訴えを興す  (策士諸葛亮孔明 『ジャイアントロボ 地球が静止する日』)
志田吉之助    政家の小姓。飄々と生きる人。           (静かなる中条 『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』


【徳川家】
松平信綱     知恵伊豆。佐賀藩取り潰しを狙う     (ルルーシュ『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)
酒井忠勝     讃岐守。信綱の行動をけん制する    (ヤン・ウェンリー『銀河英雄伝説』)
柳生三厳     十兵衛。宗矩の長男。すごく強い     (ビスマルク『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)
柳生宗冬     又十郎。宗矩の三男。超強い。      (枢木スザク『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)


やる夫の祖父  ????  (オプーナ)

阿部さん      葉隠の解説   (阿部高和『くそみそテクニック』)



578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:38:09.14 ID:exu7Sa6o
乙デス~ 三厳こいつかぁww


579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:39:52.30 ID:U4CMA1Uo
乙でしたぁ

エクスカリバー持ちかよwwww


580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:40:51.21 ID:RR7r1Qko
乙です。

みんなひとかどの武士だから、立場が違っても爽やかに事件が解決したんでしょうね。
綺麗な長官の生き様もお見事でした。


581 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:40:52.31 ID:SLlUWnIo





   __   __       __                      __
   l__ゝ / /_,へ,  / /======へ,  =======へ   /ヽ / /
    , //ノ7 l7/  / / // 7/ / / ______「`´r´~,へ, ノ/=/ /=へ
  //  / (´   / / // // / /  ̄ ̄/ / ̄// =====/_/===へ
  l l / 人 \  / /.//=// / /   ___/ /  ´   /7=====,へ,
  l_| 〆´  `ヽ/ /_/======/__/   ヽ___ノ     /_/=====/_/





                :::::::::\z=''       ./r' .(_,,.. -‐‐ .,ヾ、\
                ::::::::::-'"´    _ 、/::{::``''‐-、-‐‐:''"´  ノ\\
                          .`l:::::ヽ、:::::::::::`ニ===='"´  ヽ〔
   __、_ ヽ、__ -、_ヽ               {:l:::::::::::::::::::"    .,. -―‐=、L.-''Z_
   ‐.```''~`'' `~`'‐ヽ\、、_ 、          .ヽヽ:::::::::::::::::::::::::// ニニニl:)、.:.ヽ:;、`ヽ
   :...   ...       ヾ`ヽヽハ:::::::::::..  ....::::::::\ヽ::::::::::::_/./.:.:∧、.:.、.:.:ヽ}.:.:.ヽヾ `
   :::::::::__-_-、_:...       `ヾヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::`''ー‐'´./:.;ノ´_ヽハ`ll、.:;}i.:.;イ
   ::_ニ''':::`::::`''::::::...       ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::/.,.t<.l:.:.:/:::::::: _,,ニ、 .l}:ノレ'
   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...::.     ヽト:::::::::::::::::::::::::::/{ { .ノ∨:::::::: ii,,ヽ {:j` j
   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:.     ヾレl:::::::::::::::::/;:;:;ヾ、ヽ::::::::: ,llllllli,. `' 〈
   :::::::::::::::::::ニニ-、__::::::::::::::::::: .:.    .! レi::::::;://_,.-:'´ ̄ ̄):::::::: llllllll!'    ヽ
   ::::::::::_,..-‐: ''" ̄`=-、::::l:::::::::      .|//r'´  _,.、-:'"!::::::: lllllll!'   ‐,r'´
   ,.-‐<´::::::::::::::::::::::::::`z-、::l::::::..: }    |}VW>‐:''´:::::::::::::::ヽ:::::. .lll!' .==、_/
   :`ヽ、ヽ          ヽll:::::  /   ヤ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::. l!'  -r'
     .ヽ ヽ         ヽl:::..:. レ   イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::; __::::::.   /
      ゙i ゙i         ::i|:::: i'   ノ::::::::::::::::::::::::::::: _;-'´  ゙7'' .―'
      } }         ..::::|::: .:.'  /:::::::::::::   _,.-'´     ,レ                  _,.、
      j .ノ  ............  ..::::::::∧:::.  /::::::::: _,,.-:'´|::!:::::   ノ ,レ`ヽ、           _,.、-:''"´
   ___,,../_/_____,,,... -‐ヤ ./ヽ、/.l__::::__,.--  /::::::;: ,. ,. ,. ,.,./  \     _,.、-:''"´
   r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∠,.,.' ‐''".`‐'  )-、゙v '' ´´´´   ,.,-:':.     \_,、- '´       ...:::::_,、-'
  .  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、-;:''´,. ,. ,. ,. ,. .. ::‐:'1`-' iニ) __;;;::-‐''"/:::::   _,、-:''´       ..:::::::_、-:'´
   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:-'"´::ヽ   `ヽ、  }}ヽ l::  .i`フ(__;,.:-'‐:'´:::::::::_,、-'´  :l~゙i   ....::::::_,、-'´
   ;;;;;;;;;_,.-:'´::::::::::::::   \   ./ 〉.!| .ヽ.l::  ,'´.//;;;;`ヽ、::::::i'´ .f  ̄ フ :L_}..::::::_,、-:'´ \
   ::-''´:::::::::::::::::::     `ヽ/_///_) ,.l:: ,'//;;;;;;;;;;;;;;;;;>┤  .! /:::::: _,.、-'´     .\
   :::--‐‐''"´:::::::::::::::::::::::::::::...  ` ゙̄='.' l: ,:'、 ./;;;;;;;;::-1´ !、.ヽ::::::`'::::::-:'´:::::::::...       \




582 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:42:02.55 ID:SLlUWnIo



                                    ,,r'':::::::::::::::::::::::;i::::::::::::::::i、
                                   ,r'::::::::::::::::::::;::r;:r l::::::::::::::::::l!
                                   'i::::::::i:::;:::;r'´'´   `ヾ:::::::::::::l!
       r‐、                          'i;i::::::l_,,,_    __,,,_ ヾ::::::::::l!
       人 ゝ,,_  ,,_,,,、                    'i;:::,,i´ ゙̄l‐'i´ ̄`i!、_l::::::::;;;l!
        (○) ̄  ̄ i‐、-l、                       !i`'‐''゙l _`‐-‐'゙   `;´!;;;l!
       ``'‐二i ‐`-'__ ))                      ゙l       ,  ノ,/;l!''
          l l! `-' ,r'i {_,,,_                   l  -===・''   ノ`'l!
           l l!  ̄ l! /,_ )                       l!  ´     / :l''
            /l l!/゙,=-,(こ)丿,,_     _,,r‐‐--‐ー‐-- ,,__,,,r}ゝ__,,, 、  -'  l、
             l、__l :l!__,(_ソ ̄) l;;;;;; ̄ ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;l;;;;;;;ヽ_ ̄``''‐- 、 , -‐}
            } ヽ-~__,,,' -‐i/》;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;l;;;;;;;;;;;ヽ ̄`''‐- 、l!//{`‐-、
           l!  ___,,, -‐{ l l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;`''=‐- \‐-ッ'´ ', ' ,ヽ;;;;ヽ\_
            `- ,,__,,, ‐'l./ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;`'‐ 、;;;;;;;;;;;>'   ', ' ,ヽ<;;;;;; ̄`'‐、
             l! ヽ`‐-、/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐ /     ,   ' ヽ/;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
             l! `‐,ィ___,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l      ,    l;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;l!
               ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-‐`‐-‐i''‐-、   _ ,, l;;;;;;;;;;;l::::::::::::l
               `'‐- ;;;;;;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__;;;;;-‐';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐'´-‐''' ´ {_,,r'' _,,r''-‐'';;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;l




583 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:43:12.97 ID:SLlUWnIo



        /〃// / 〃l lヽ∨,〈ヾ、メ〈 }} ;l リ ハ l`!ヽ.
          //' /,'  ,' 〃 l l川/,ヘ丶\;;ヽ/:'/〃∧ l ト、:l !
         〃,'/ ;  ,l ,'' ,l| レ'/A、.`、\;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |、   
         i' ,'' l| ,l ' l. !| l∠ニ_‐\ヽ;\,//,イ| l | l ト/ λ!   、
.        l ;  :|| ,'i:/ l| |:|: |``'^‐`ヾ∨`゙//|斗,l ! | ,タ /l.| l  三__|__
       l ' l |」,' l' lハ |'Ν    ̄´ /` ,|l_=ミ|! ly' ,〈 :|| |  口 |
        |l .l H|i: l | ゙、| l        _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :l|    ‐┬‐
        |! :l |)!| ! |  ヽ      '´ ’/'_,.   ノイ.〃/|!    │田│
        l|l |l 「゙|l |`{             ..   _   |}/,ハ l     ̄ ̄
       |!l |l、| !l :|.      ‘ー-‐==ニ=:、__j:)  l'|/|l リ    、 マ
ヽ ̄ニ‐、__.」乢!L!lヱL」__           ー、 `'''´   从「 /     了 用
 \ `ヽ\      /l |       / ̄´     //        '"`ー‐
.  ,、  l  ゙、    / ' |、      {        /l/         ,
   '}  l  ゙,    /   |:::\      }     ,.イ/          レ |
   l  l   l  ,.イ   l:::::::::\__   `'-‐::"// |′          ノ
   l   !   K ヽ,、 \「`''''''''"´:::::::;;:" //
.    l   l   ト、\( _.... ヽ  .:.::::::::;;″ /'       _
\   |  l|  八、ヽi´    | .:.:::::::::::::i' .:/'"´ ̄ ̄ ̄ ,.へ\



やる夫が葉隠武士になるようです    第14話   「弁財岳境界訴訟」

熊は倒しません。それどころじゃなくなります。m(   )m



584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:46:03.16 ID:RF/geQM0
乙です~

今回の話は吉之助がなにげにカッコイイ。
志田吉之助の生き方も一つの武士道ですね。
「生きても死んでも同じことなら、生きた方がまし」
「食うか食うまいか思うものなら、食わない方がまし」
これ確か葉隠の言葉だったような記憶が……。

誰に認められなくても良い、自分に恥じることの無い生を全うする。

だからこそ飄々と、何事にとらわれることなく
「一生を貪欲、臆病者の噂の陰にかくれて生涯を終え」られたわけですね。


585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:48:21.20 ID:WF6EGFso
1さんが十兵衛ですかww
三代目のお尻逢いはだれでしょうねぇ


公方様のトコロも楽しそうですね。


586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:49:52.88 ID:6uBVhDEo
乙です
「~たったひとりで」のくだりはシビれるなァ…


587 :1 [saga]:2009/07/25(土) 21:50:33.70 ID:SLlUWnIo


∧≡∧
/ 皿 \    みなさん、日をまたいでのお付き合い、ありがとうございました。
ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ    パー速が50秒規制と4000bitの容量制限ができたのは、やはり大きいですなぁ。
 /血l |     前よりも投下にえらく時間がかかります。

         しばらくは、パー速で続けますが、その際は、一話を二つに分けて日にちを続けて投下するやり方を取ろうと思います。
         ですんで、よろしくお付き合いくださいませ。


588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:52:56.62 ID:kZM/weko
乙でした~

今日はやらない夫のターン!
そして柳生!隆慶といえば柳生!


589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 21:59:41.78 ID:PgE3cfco
乙です
個人的には「殿に詫びを入れさせる」ためだけに陰謀を企む御家老がいいなあ
さすが死人の国の悪党はひと味違う、詰めは甘かったがほのかにいくさ人の匂いがするな

原作は何人か死人が出た関係で、少し小骨が刺さったような感じのする所もあったけど
こちらはスカッとしたまとめでようございました

で、次は死人VS十兵衛?熊は倒さない?翠の子の出産マダー?って所ですかwktk
子供のAAはやっぱりアレなんだろうなwktk


590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 22:07:49.71 ID:l0jvefwo
改変の落しどころが好感が持てる感じになってるな
家老は鉛玉喰わせても良かった気はするけど


591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 22:15:02.09 ID:.zuA5Poo
乙!
心配したが綺麗におさまったなww


592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 22:16:26.42 ID:oky62b6o

宗矩あんたもう死んでるだろww


593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 22:36:17.01 ID:kZM/weko
>>590
焼き土下座で勘弁してやれwwww
マジレスすると多久はこれから先も鍋島の最重要家臣


594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/25(土) 23:43:46.42 ID:MRtO/Awo
乙でした。
清々しい結末で良かった


やる夫が葉隠武士になるようです 第14話 『弁財岳境界訴訟』

COMMENT

.


 

TRACKBACK http://orehaya.blog73.fc2.com/tb.php/805-5e16b98e

 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。